忍者ブログ

雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コバルト文庫「贅沢な身の上」


載せる絵が無かったので創作CPワンドロで描いたサアラちゃん載せさせて頂きました。
親御さんのきさなずさんの許可もなく載せてしまいすみません><
ワンドロ主催の昭さんにもすみません~支障がありましたら削除しますのでー!


図書館で我鳥彩子さんのコバルト文庫「贅沢な身の上」3作目まで借りて読みました~
かなりぶっ飛んだ内容のコメディで面白かったです。
趣味に生きるため嫁入りさせられるのを嫌って後宮に入ることにした豪商の娘、花蓮と
前皇帝の庶子でやり手の皇太后の傀儡として気楽なお飾り皇帝をしている天綸。
妄想癖があって美味しい設定に出会うと口をむふむふさせる変人・花蓮を
どういう訳か気に入ってしまった天綸のラブコメならぬコメラブ。
とにかく花蓮のキャラがコバルト文庫のヒロインとしてはかなり異質で
可愛い子ぶらない汚れヒロインな感じが笑えて良かったです~
ステレオタイプの意地悪キャラが現れても
「ああいう美人ライバルポジションのお姉様って美味しい」とか全く堪えてないところとか、
ライバルキャラ自体は特徴が無くても
主人子のキャラ次第で個性が出せるんだな~と勉強になりました。
そのライバルキャラも後々ちゃんと個性が発現してくる訳なんですが。

事ある毎に口をむふむふさせる花蓮に
本当にヒロインなのか?と思いつつ笑わせてもらいました。
天綸のキャラも良いです!
正統派ヒーロータイプなのに花蓮に惚れたばっかりに残念な感じになっちゃう所とか、
花蓮に迫っても
「私は皇后なんてめんどくさいからなりたくないです!」と言われてしまう不憫な所が可愛い。
隙あらば花蓮にちょっかいを出そうとするもいつも寸止めの神様に邪魔されてしまう所も。
煌恋小説(ときめきしょうせつ)を読んだり妄想するのは好きでも
自分が中心になると妄想が滾らなくなる花蓮に
何とか生身の男の良さを分からせようと頑張る天綸がいじらしくて応援したくなります(笑)
寸止我愛協会(寸止めあいらぶきょうかい)に操を捧げる花蓮が
天綸の愛を受け入れる日はやってくるのか?と気になってしまいます。

…という事で図書館で3作目まで借りて読んだ後、
ブックオフで最終巻までほぼ全冊(2作抜けてた)置いてあったので大人買いしてしまいました…
あー失敗したかなー確かに笑えるし面白いけど
悪婿みたいにキャラに本気で愛着沸くとか展開が気になる!って訳でもないのに~…
第一全14冊とかかさばるしまだ読んでないコバルト文庫も4冊位あるのにいつ読むのかと…
でも天綸の幸せな姿を見たいがために買ってしまいました…まあ良いよね…
第一作目で皇后シィファのあまりの可憐さに鼻血吹く花蓮や
第二作目で妄想的探偵花蓮の挿絵を理央に頼んだ天綸が
芸術が爆発している挿絵に紙を上にしたり下にしたり
裏表から眺めてむむーという顔する所とかめっちゃ笑いました(笑)
「これは待つわー大人になるの待つわー!」とテンション上がりすぎな花蓮面白いし
「こことこことここの3カ所には必ず挿し絵を入れろ!」とうきうきしてたのに
いざ理央の描いた花蓮を見てむむむ顔の天綸の挿絵可愛かった(笑)
煌恋小説(ときめき小説)とか、
中華風世界なのに現代っぽいアイテムが出てくる所とかも好きです。
あーでもやっぱり失敗したかなーむーん…とりあえず全巻読んでみて結論を出そう…
抜けてる2冊を探すのも大変だけどいざとなればamazonで1円であるだろうし。
PR

junさんと一緒に☆山手西洋館廻り&クリスマスデートvv


昨日20日は右にリンクも貼っている素敵サイトXCDさまの常連仲間、junさんと
横浜でデートをして参りましたー
junさんとお会いするのは去年の10月のXCDオフ会以来1年ぶり!
お互いいつでも会える距離に住んでいるのになかなかお会いできなかったので、
今回デートが実現してとっても嬉しかったですvv
最初は中華街にかき氷を食べに行こうと計画してたのですが
あれよあれよという間に秋になってしまったので、
山手西洋館のハロウィン装飾とクリスマスグッズが揃ったディスプレイミュージアム、
クリスマス好きのメッカ?XmasToysを巡る
junさんと私らしい?デートコースになりました♪
と言うわけで写真を交えながらの簡単なデート記録です。

待ち合わせは10時55分に横浜ルミネの入り口。
私は10分前位に着いて待ってましたが、junさんからお電話が来てほどなく合流。
junさんはブログのイメージそのままのお洒落でハイセンスな素敵な奥様vv
今回は赤系のアーガイルのブラウスにボルドーのスカートという
適度にカジュアルさもありながらフェミニンな印象も併せ持つ
可愛らしいスタイルで来て下さいましたvv
お会いするのは2回目で1年ぶりとは思えないくらい
お会いした瞬間から話が弾んで楽しかったです~♪

とりあえずまずそろそろクリスマスのグッズが並び始めた頃だと言うことで
ディスプレイミュージアムに行く無料の送迎ワゴンに乗る私達。
ワゴンの中でバレエを習ってらしたjunさんに私が
「フェッテとピルエットの区別が付かない」と見分け方をご教授願いましたが、
「習ってたの4,5歳位だったから専門用語もよく分からなくて…
ただ回れ!としか言われなかったから(笑)」とか、
他愛ないお喋りをする内にすぐにディスプレイミュージアム前に到着。
ディスプレイミュージアムは元々はお花の問屋さんらしいのですが、
クリスマスが近くなるとクリスマスグッズも充実するそう。
店内にはクリスマスソングが流れ、もうクリスマスの雰囲気いっぱいでテンションも急上昇!
junさんと店内に飾られてるツリーを見ながら
「私はこのボルドーが好きー」「私はこの白と寒色系のツリーが新鮮で好きだなー」と
きゃいきゃい意見交換し合いながら店内を見て回りました。
サンタさんの手回しオルゴールとか懐かしい音色で可愛かったー
レース細工のカードとかもお値段お手頃なのに精緻で可愛かったです!
早速?子供の頃のクリスマスの思い出を語り合い盛り上がる私達。
junさんはお母様の実家の青森で
雪の中をサンタさんがやってきたのが凄く印象に残っているんだとか。
一番上の写真はディスプレイミュージアムに飾ってあったクリスマスドレス。
スカート部分がツリーになってるとかその発想はなかった…!という感じで
凄く気に入ってしまいましたー上身頃の上品な光沢のあるパープルも素敵。
クリスマス絵の構想が浮かばずインスピレーションを得たかったので色々参考になりました♪
junさんがカルトナージュに使うリボンを買いたいと2階へ行ってみたら
男性アカペラの素敵なSleigh Rideが流れていて、junさんが店員さんに聞いてCDをチェック!
私が「毎年クリスマス絵描く時は新譜のクリスマスCDをフルリピートで
テンション上げなきゃ描けないんですよ~」と言えばjunさんも
「同じ同じ、私もツリー飾るときクリスマスCDかけてテンション上げてるー」
と2人で頷きあってました。
私はリボン売り場に行くとつい粉雪に似合いそうなリボンを探してしまいます(笑)

その後再び送迎ワゴンで横浜駅に戻り、みなとみらい線で元町中華街駅へ。
秋薔薇の咲くロマンチックな丘の東屋のベンチで簡単に昼食をすませた後、
いよいよ山手西洋館廻りへ!
…しかし私はどの西洋館が何て言う名前なのかほとんど覚えて無くて、
○○が飾ってあったのはどこだっけ?と思っても全く思い出せず…
なので順番も曖昧で西洋館の名前も書けませんが;;うろ覚えの西洋館ツアー!↓
全てガラホで撮影のため画質悪いですが…ケータイから見ると綺麗に見えるんだけどなあ…

最初に見た西洋館。中には入りませんでした。

ハロウィンの雰囲気いっぱいなワゴンが可愛い♪

ここはどこだったかな?アリス×ハロウィンがテーマの装飾が良かったですー
お花とか植物が全部紙で作られててちょっと文化祭ノリみたいな懐かしい感じがして、
でもそれが返ってアリスの不思議な世界観を上手く表してるよねとjunさんの適切なコメント!

トランプもちゃんと立体的に。トランプの柄のアリスの顔がちょっとゴシック風味で可愛い。

小休止で西洋館の建ち並ぶ一帯の近くにあるクリスマスマニアの間では有名な?XmasToysへ。
庭では名物犬の白い大きなわんこが気持ちよさそうに眠ってました~
入り口のChristmasまであと66日の看板を見て、junさんと2人で
「XCDのTopを思い出すよね(笑)」「そろそろhideさん大変な頃でしょうね(笑)」と噂してました(笑)
中は見渡す限りのクリスマスグッズの数々!まさにクリスマス好きの聖地!!
想像していたよりこぢんまりしていましたが、
ジャジーなクリスマスソングが流れる店内はとっても心地よくて、
何時間でも見ていたい感じでした~

junさん「ここでお嫁にもらって帰った物がいっぱい有るよ~」
小雨「お嬢さんを下さいってヤツですね!!」
とかまた盛り上がる私達(笑)

すぐ隣にあるブリキのおもちゃが並ぶお店もレトロな品揃えがこれまた私好みでした~

更に外人墓地の近くにある
昔の西洋のドレスやその時代による変換を展示している岩崎ミュージアムにも足を運びました。
もう10年以上も前父と来た時はちょうど休館日で見られなかったので雪辱を果たせて良かった!
多分復元だと思いますが、どのドレスもロマンチックで可愛かった~
等身大のドレスはもちろん、小さなお人形に着せて展示してあるのも可愛かったです。
ロココ時代のローブ・ア・ラ・フランセーズのドレスが特に気に入りました。
シックなモスグリーン地にお花の模様入りで、落ち着いた中にも愛らしさがあって。
下では実際にドレスを着て写真撮影できるコーナーもあって、
写真は撮りませんでしたが学芸員のお姉さんが各ドレスのスタイルについてや
18~19世紀頃の女性の流行ファッションを載せたファッションプレートについて
詳しく説明してくれて良かったです~
昔のファッションプレートには後ろ姿も描かれていたり、
このドレスにはこの布地が最適、等読者がドレスを実際に自作できるようになってたそうで、
今のファッション誌とあまり変わらない感じだったとか。

再び西洋館廻り。

これは111番館で良かったかな?お優しいjunさまが昼食時のジャスミンティーに続き
ローズソフトクリームもごちそうして下さいました><
薔薇の咲く美しい庭園を眺めながら青空の下頂くローズソフトクリームの美味しかったこと!
写真は真っ白に写ってますが、実際はごく淡い薔薇色なのですよー
薔薇の上品なお味と甘みがとっても美味しかったです~
しかもコーンの先までしっかり中身が詰まってる!!
しかし食べるのが遅くてどんどん溶けてきてコートや服にたれてきて焦りました(笑)
ソフトクリームは地下で売っているのですが、
この地下へ続く階段や地階の雰囲気も凄く趣があって素敵で!
地下では他にもケーキセットが頂けたり、
マリー・アントワネットをイメージした可愛いピンクの缶に入ったお茶などが売られていて
乙女心を刺激されました。

ここはどこだったか…::
本物の魔女さんが装飾のコンセプトを解説してくれるという素敵な趣向♪
魔女さん感じの良いミセスでしたvv
写真は何を撮りたいのか全く分かりませんが、
右上に見切れてるキッチンに入り込んだ魔女が魔法で左手にあるロールケーキを出した所
…だったかな。

上の階の装飾もカラーリングがハロウィンでわくわくしますvv
お花のアレンジメントの後ろに鏡を置くことでお花がたくさんあるように見えるという技あり!
 これは最後に行ったイギリス館。
あまり装飾はありませんでしたが、英ドラマ・ダンウトンアビーの世界を表現している部屋で。
これ位の時代のマダムが来ているドレスも凄く好みです~帽子がエレガント!!

何館か回った中では、ベーリック・ホールが一番気に入りました~
チェッカー模様の床がお洒落で凄く落ち着いた雰囲気で、
ちょうどこの前やっていたマーニーみたいな世界観でした。
私がこんなお屋敷に住みたいとは言わないから1泊2日位したい~と言ったら、
junさんが数年前お母様と欧州旅行に行かれた際泊まられたホテルが
クラシカルなお城みたいな感じでお姫様気分だったとか、羨ましいお話をお聞きしました。
2人とも各館のハロウィン装飾を楽しんで巡った割りには
「でもハロウィンはあくまで前座で大トリはクリスマスなんだよね~」
「アーティストのライブの前座の漫才みたいな物ですよね!!」
とか罰当たりなことを言い合ってましたが(笑)

西洋館廻りをした後は私の希望で石川町のカフェでのんびりお茶をしながらお話しすることに。
もっと楽しいお話もしたかったのですが、
自然に私の働けないという人生相談みたいな物になってました…
色々お話を聞いて頂けたり貴重な体験談もお聞きしたり出来ましたが、特に
これ以上はもう働けないと思ってもそれを一つ経験しただけでも
次のハードルを乗り越えるとき助けになるとか、
働いてみて自分の無力さに打ちのめされても、
そういう気持ちは続けてる内に次第に薄まってくるから、
とか、実体験に基づいたお言葉がとっても心に響いて励みになりました。
私の絵についても勿体ないお言葉をたくさん頂いてしまって有り難かったなあ。

カフェで1時間半ほどお話しした後2人で電車で石川町から横浜に戻って、
17時頃junさんとお別れしました~
今回もすぐお会いできる距離にいる2人だけに割と軽い感じでお別れできて良かったです。
お天気もそれなりに良く暑すぎず寒すぎずちょうど良い気候で、
散策するには絶好の日和で良かったです~
junさんと旧知の友人の様に楽しくお喋りできた6時間もの時間、
とっても充実して楽しかったですーvv
例によってガイドは横浜を知り尽くしているjunさんに頼りっきりになってしまいましたが;;
junさんまた是非デートして下さると嬉しいです~!(*^_^*)

バレエDVD見比べ勝負(?)


クリスマスプレゼントの前借りで
上野水香さん主演の牧阿佐美バレエ団「眠れる森の美女」買ってもらいましたー
プロローグ、装置凄く豪華でびっくりしましたー日本のバレエ団であれだけ作れるの凄いなあ。
装置のおかげで華麗な宮廷絵巻にすんなり入っていくことが出来ました。
貴婦人達のドレスがダサかわ風味で良いわ~
一番のチェックポイントの王妃の衣装は
紺色で形もあまり装飾が無くてちょっと期待はずれでしたが。
長いトレーンは素敵なんですけどね~お顔も宝塚の娘役みたいな可憐な美女だし。
リラの精役の吉岡まな美さんは…
ヴァリエーションもばたばたしてて全然威厳とか風格が感じられませんでした…

第1幕、オーロラ姫登場のシーンで出てくる上野さんが
まさにお姫様~って感じのきらきらオーラ出てて凄く素敵。
愛らしさ、清らかさ、初々しさ
どれをとってもお姫様そのもの!って感じでしたーピンクのチュチュが似合うなあv
しかしローズ・アダージオはバランス短かっ…
それを誤魔化すように王子の手を取る度わざとらしい笑顔を見せるのも何だかなあ。
今から12年前の映像だから多少テクニックが拙いのはしょうがないと思いますが。

第2幕、王子役のウラジーミル・ネポロージーニーは顔もテクニックもさほど…
オーロラ姫の幻影役の上野さんは幻らしい儚げな演技がよいのですが、
リラの精の後ろに隠れて片腕でおいでおいでする振り付けはちょっと下品に見える…。
通常眠りって漫然と観てるだけでも
バレエらしい華やかさがいっぱいでお腹いっぱいになる物なんですが、
日本人の舞台はやはりそういう満足感が薄いなーと思ってたけど、
第3幕の結婚式の場面はさすがに見応え有りましたー
王妃もマリー・アントワネット風の大きく横に張り出したスカートのドレスに着替えてて眼福♪
宝石の精達がこれほど存在感有る舞台も珍しいかも。
特に第一ヴァリエーションの男性と第4ヴァリエーションの女性が良かったです。
フロリナ王女役の伊籐友季子さんも可愛かった~
気品のある王女と言うよりは無邪気で愛らしいお姫様って感じでした。
ブルーバード役のアルタンフヤグ・ドゥガラーはもう少しジャンプ力があると良いかも。
赤ずきんちゃん役のダンサーも凄く可愛くて萌え萌えでしたvv
三段ティアードのスカートも可愛いvv
グラン・パはネポロージーニーテクニックは可もなく不可もなく…と思ってたけど
王子のヴァリエーションはさすがに良かったです。もう少し勢いがあるともっと良いんだけど。
コンクールの定番オーロラ姫のヴァリエーションは上野さん第一幕の少女っぽさから一転して
初々しい若奥様と言った感じが良く出ている踊りで素敵でした~
ただこの映像カメラワークが悪い…
フィナーレの所真ん中の主役カップルばかり大写しにして、
フロリナ王女達が見切れてたり他にも角度とか色々…
何にしても日本のバレエ団としては充分すぎる水準の豪華な舞台で良かったですー
映像特典のインタビューで上野さんの素顔が観られるのも嬉しい♪
オーロラが1幕で糸つむぎの針に指される演技が好きとか、
そういうささやかな所からもキャラクターの性格を読み取ってるんだなーと面白かったです。


11日に上野行ったとき行ったブックオフで
キーロフバレエの「海賊」とアメリカンバレエシアターのガラコンサートのDVD買いました。
海賊は全盛期のルジマトフがアリ役と言うことで期待してたのですが、
これならローザンヌで1位取った二山治雄君の方が上手かったような…
でも背中の柔らかさとしなる体はさすが。
全体的にもテンポ良くさくさく進むし
ストーリーと舞踊が見事に一体化した「音楽劇」そのものでとっても良かったです。
メドゥーラ役のアルティナイ・アシルムラートワは
匂やかで女性らしい美貌で、花がほころぶようという形容詞そのままでした。
第2幕の赤紫がかったピンクのクラシック・チュチュとシュミーズドレス姿が美しかった!
グルナーラ役のイェレーナ・バンコーワもポアントでのステップが細やかで素敵。
ランケデム役のコンスタンチン・ザクリンスキーのヴァリエーションも
ワイルドで良かったですー
コンラッド役のエフゲニー・ネフも悪くなかったです。
第3幕の生ける花園でのハレムの女第3バリエーションのヴェロニカ・イワーノワも
回転技が上手で目を引きましたー
生ける花園のシーンは女性達がガーランドを持って踊ったり、
その名の通り見た目にも華やかで良いですねえ。
海賊、ソリスト級の踊りがたくさん観られて楽しいバレエだなあと思いました~


ABTの方の演目はレ・シルフィード、シルヴィア、トライアド、パキータの4つ。
レ・シルはショパンの有名な曲がたくさん使われてて
知ってる曲ばかりだったので入り込みやすくて良かったです。
ロマンティック・バレエの粋といった感じのバレエでした。
シルヴィアのパ・ド・ドゥはシルヴィアのヴァリ曲とか好きなので期待してたのですが、
シルヴィア役のマーティン・ヴァン・ハメルが太めでおばさん顔だったのが…
ヴァリも悪くはないんだけど曲の軽やかさを出し切れて無くてちょっと期待はずれでした。
パトリック・ビッセルは男らしく颯爽としてて凄く良かったですー
コーダのジャンプして回転して…の繰り返しは爽快でした。
トライアドはコンテンポラリーなので期待してませんでしたが、
さすがマクミラン振り付けだけ有って引き込まれましたー
マクミランのバレエはとても詩情的で
振り付けの一つ一つから感情が伝わってくる様で良いですね。
2人の兄弟の間に突然現れて関係を壊してしまう少女役のアマンダ・マッケローは
官能的というよりは奔放で自分の魅力に無自覚な少女という感じ。
ピンクの衣装が似合っててとても魅力的でした。
最後、抱き合って寝ころぶ少女と兄の間に
脚を差し入れて顔を手で覆って泣く少年役のロバート・ラ・フォスの姿が
本当にいたいけで心をぎゅっと掴まれるようで、観ていて胸が痛くなりました。
全演目中一番印象に残ったかも。
パキータはエトワール役のシンシア・グレゴリーがこれまた品格もオーラもなくて…
でもフェルナンド・ブフォネスのヴァリは
伸び伸びと軽やかで高い跳躍とマネージュがとっても良かったです!
女性陣の衣装がちょっとショボいというかあか抜けないのが残念でしたが。
買うの迷ったけどどっちも買って良かったです!バレエはやっぱり良いなあ。

ヴェルサイユの宮廷庭師

今日は近所のイオンシネマ港北ニュータウンで映画「ヴェルサイユの宮廷庭師」観てきました。
思ってたほど華やかじゃないしスケール感も無かったけど、
そういうハリウッド的なウリをしていない、しみじみと情趣のある映画でした。
ストーリーは1682年のパリから始まります。
宮廷をヴェルサイユに移すことにした時の太陽王ルイ14世。
そのヴェルサイユの庭園の造営を任された庭園設計士ル・ノートルは
コンペティションを開き、面接にやってきた女性造園士サビーヌ・ド・バリを助手に選ぶ。
2人は次第に心を通わせるようになり…

導入部、朝のベッドで子供達と妃に起こされるルイ14世の
くつろいだ家庭的なシーンに期待が高まりました。
そこから召使い達に白いシンプルな夜着姿から豪奢な衣装に少しずつ着替えさせながら
「私は私に相応しい最高の宮殿を作る」と宣言するルイ14世の、
親しみやすい夫・父親の顔から
国を統べる威厳ある国王の姿への変身がとても効果的で良かったです。

そしてル・ノートルの面接にやってきたサビーヌ。
「今までのルネサンス様式とは違うフランス人ならではの庭を造りたい」と言って
ル・ノートルに「私は君が今批判した物を信奉している」と言い渡され
サビーヌは自分が落選したと思い家に帰っていきますが、
後日自ら足を運んできたル・ノートルに
「私は自分の庭に新しい物を取り入れたくなった」と言われ、
宮廷庭師として採用されたサビーヌの辺りから
サビーヌとル・ノートルとの師弟愛が描かれたり
サビーヌの華麗なるサクセスストーリーが展開されるのかな?とわくわくしたのですが、
その後の展開がひたすら地味で…
最初の方はサビーヌが自ら描いた造園計画図を見せたり、
これから造園士としての仕事のあれこれが描かれるのかなーと期待したのですが
サビーヌが造園するヴェルサイユ庭園の中の「舞踏の間」という庭で
ひたすら同じような映像で工事の様子が描かれるだけで、
美しさも造園の楽しみもやりがいも描かれなくて。

更にもっと宮廷の貴婦人達や華やかな宮殿の生活が出てくるのかと思ってたのに
そういうシーンはごく一部だけでほとんどは地味な作業着を着たサビーヌと
ル・ノートルのシーンばかりで、
予告編は華のあるシーンばかりを繋いであったけどあれ軽く釣りだと思う…。
俳優陣も主演のサビーヌ役のケイト・ウィンスレット以外は綺麗どころが全くいなくて
ル・ノートル役のマティアス・スーナールツにしても
最初ケイト・ウィンスレットの相手役になるとは思わないほど凡庸な容姿だったので
そういう意味でも映像的な見せ場に乏しくてややがっかりしてました…
その代わり描かれるのは、心に傷を負った弱い人間達の姿。
サビーヌは夫と最愛の6歳の娘を馬車の事故で目の前で同時に亡くし、
劇中幾度も娘のマリー・クレールの声や幻に苛まれ、
ル・ノートルは妻と悲しい協定を結び心の通わない夫婦生活を続け、
ルイ14世は妃マリー・テレーズの突然の死に深い悲しみに暮れる…
特にルイ14世がサビーヌに
妃の残した小さな手帳をめくりながら「妃は心清らかな女だった」と語るところは
この映画の監督でもあるアラン・リックマン演じるルイ14世がとても小さく儚く見えて、
冒頭の威厳に満ちた太陽王の姿と好対照を成していてとても印象的でした。
その手帳も「陛下に頂いた花」と押し花が飾られていたり、
本当に一人の女性の息づかいがそのまま感じられるようなささやかだけど思いのこもった物で、
余計ルイ14世の寂しさが際だって見えましたー人がいなくなるってこういう事なんだなと。
サビーヌが国王の寵姫モンテスパン公爵夫人の部屋に招かれ
子供を亡くしたことを話すシーンも、
周りの女性達が「私は双子を一度に」「私は4歳の息子を」と
同調しながら半ば懐かしむように語り出し、
幼児死亡率の高かったこの時代の女性達の共通の悲しみが感じられて、
とてもきゅんとくる優しさのあるシーンで良かったです。

ル・ノートルと愛をかわしたサビーヌが翌朝
心変わりした夫が愛人の元に愛娘を連れて行った事を知り
2人の乗った馬車の前に飛び出してそのせいで馬車が山道から落下する所を思い出す場面、
マリー・クレール役の女の子可愛かったです♪
「あんなに美しい子を殺してしまった」と涙を流すサビーヌをル・ノートルが抱きしめ、
いよいよ舞踏の間が完成し、
踊りに秀でていたルイ14世と宮廷人達が中央の舞台で踊る姿から段々カメラがロングになり、
それまで全く写されなかったヴェルサイユ庭園の全貌が映し出されて終わるラストは
何か言葉にしがたい余韻を残してくれました。
結局これは名もない女性庭師が世界一華麗な宮殿の庭園を残したサクセスストーリーではなく、
弱さを抱えた人々の魂の再生を描いた物語なんだなと思いました。
そして最初の面接の時ル・ノートルが言う「君は秩序と調和を重んじるか?」という言葉に
「ほんの少しの無秩序」を愛すると答えたサビーヌの言葉が原題になっていますが、
それは庭園のみならず人生そのものに対する彼女の姿勢であり、
私達人間の本質もまたそれだと言いたいのではないかな、とこの映画を観て感じました。

私のようにベルばらみたいなきらきら宮廷絵巻を期待していくと肩すかしだと思いますが、
円熟味のある俳優陣による趣深い芝居と機知に富んだ会話は魅力的で、
求めていた映画とは違ったけどこれはこれで良かったかなと思えました。
特にサビーヌが「薔薇がしおれておるな」と言うルイ14世に
「全ての薔薇の定めですから」と自分たち女性の生き方を薔薇に例えて話すシーンは
仕掛けが利いていて印象的。
前述のように肝心の造園のシーンが魅力的に見えない所は残念でしたが、
とにかく派手で単純な物が良しとするハリウッド映画の中にあって
地味だけど堅実でしっかり作られたこういう映画もあるという事に意味を感じました。
ケイト・ウィンスレットは今年40歳だそうですが変わらぬ美しさで
自立した現代的なヒロインを演じていて良かったです。
監督兼ルイ14世役のアラン・リックマンもいぶし銀の魅力でさすがでした。
最近はディズニーとかの売れ線の映画ばかり観ていたので、
久しぶりにこういう映画を映画館で観られて良かったと思いました~。

3連休恐るべし


今日は上野にモネ展とブルガリ展観に行ってきましたー
10時過ぎ頃家を出て田園都市線乗ったのですが、三連休だけあって電車混んでましたー
しかしそれは序奏に過ぎず…3連休の恐ろしさを思い知った1日でした…
まず11時半頃都美館のモネ展に行ったのですが、入場まで40分待ち…
しかし10分くらい並んだ後一緒に行った父が障害者手帳が有ればすぐ入れるんじゃないか?
と係員に聞いたら並んでる人そっちのけでさっさと入場できて拍子抜けでした。
精神障害者ライフ万歳でしたわー(笑)

モネ展混んでて最初の方の展示は人の頭の後ろから観る感じで全然絵に近づけないし
全然キャプション読めませんでしたが、
中盤当たりから少しずつ人も捌けてきて観やすくなって良かったです~
少数派かも知れないけど序盤に展示されてたモネの人物画が好きです。
婚約者カミーユと海辺の街に旅行した時に描かれた絵とか、
彼女への愛情が感じられる所や瀟洒な観光地と言った趣の背景とか、
爽やかな色と柄のドレスの描写とか凄く好きでした。
モネの肖像画も風景画と同じく描かれた人物の印象がパッと見て分かる感じが良いなあと。
モネが少年時代カリカチュア(風刺画)を描いて売っていたというのは初めて知りましたー
何点か展示されてたカリカチュアも現代の漫画にも通じる描写で
モネのユーモアのセンスが感じられて面白かったですー

今回の目玉で印象派という言葉の元となった「印象ー日の出」は、
写真で見たときはもう少し色の濃淡がはっきりしていたイメージだったのですが、
実際に見てみると全体的にけぶる様な淡い色彩で、
でも水平線から朝日が昇ってくるその一瞬をとらえた絵なのに
観ている内にどんどんその太陽が昇っていって
水面が明るい色になっていく所までが目に浮かぶような、じっくり見ていたい絵でしたー
モネと言えば睡蓮という事で、後半は睡蓮を描いた絵もたくさん展示されてましたが、
私は一番最初期の頃の睡蓮が好きでしたー
透き通った水色の池の中に浮かぶ睡蓮に刻々と変わりゆく池の色がとても繊細に描かれていて、
次の瞬間にでも小石を投げ入れたりしたら
たちまちこの一瞬の色彩は移ろってしまうんだろうなという、
本当に刹那的な風景が写し取られていて、とても美しかったです。
その後の睡蓮の絵は段々色調が暗くタッチも荒くなっていって、
それはそれで素敵だったけど私はやっぱり繊細優美な初期の睡蓮が好きだったなあ。

そして晩年の視力を失いかけていた頃のモネの絵は
誰にも見せずに取っておいた物だったそうですが、
白内障が進み以前のような一刻一刻を克明に写し取る絵は描けなくなったモネの
荒々しく怒りすらも感じさせるような激しい色彩の殴り書きのような作品群に
モネのそれでも描くことをやめられないその心情に思いをはせると、
それすらも、いやそれだからこそ惹きつける力を感じさせて、
今まで見たこともないようなモネを発見できて良かったです。


モネ展を観た後は上野公園内にあるパークサイドカフェというお店で
パウンドケーキと季節のタルト&アイスティーのケーキセットを頂きました~
深まる秋の中テラス席だったので天候も悪く少し肌寒かったですが、
ケーキもアイスティーも凄く美味しかったですー!
パウンドケーキは色んなフルーツの織りなす甘みのハーモニーと
生地のずっしりつまった感じがとても上質な味で美味しかった~vv
季節のタルトには葡萄やオレンジなどが乗ってましたが、
こちらもタルト生地のさくさく感がちょうど私好みの堅さで満足♪
よくあるべちゃっとしたタルト生地とか許せないのですよ…
素晴らしい芸術に触れた後のティータイムは何て贅沢な一時だったことか…!

そして12日で終了の魔法少女まどか☆まぎかのキャラ原案などで知られる
蒼樹うめ展もカフェの待ち時間の間に上野の森美術館に様子を見に行ったのですが、
すんなり入れるとばかり思ってたのに
入場待ちの列が蛇行しながらも2.300メートル位並んでるんとちゃうか?という状態で、
必殺の精神障害者手帳も入場はタダだけど列には並ばなければならないと言うことで
泣く泣く見るの諦めました…orz
もっと早く開催されてるの知ってればいくらでも暇な時あったのに…!!
設定資料とか未公開のデザイン画とか見たかったよー!;;
まさかここまで人気の絵師さんだとは…私もオタですがオタクのバイタリティに脱帽しました…
帰ってきてから公式サイト見たら私が見に行った時間帯の時点で入場90分待ちだったとか…


でケーキ食べて腹ごなしした後はトーハクの表慶館でブルガリ展観てきました。
ブルガリって全然知らなかったけどジュエリーのブランドなのかな?
アクセサリーとか宝石とか全然興味なかったけど実際間近で見ると凄く綺麗で感動しました~
ダイヤモンドで縁取られてる中にサファイアやらエメラルドやらがどーんなネックレスとか、
ジャポニズム風のお花が描かれたブレスレットとか…
ガーベラだかマーガレットだかの花びらを象った中心に
真珠が飾られてるネックレスとか凄く可憐なデザインで可愛かったです~
リンダ・クリスチャンという多分ブルガリのデザイナー?が
実際に着たウェディングドレスが展示されてたのにも萌え萌えvv
ながーーーいトレーンとドレスの前身頃とスカートの前面に施された刺繍がとっても精緻で
ヘッドドレスとヴェールが合わさるととってもエレガントで素敵でした~
デザイナーが描いたジュエリーのデザイン画とかもあって参考になって面白かったです。
私装飾品が全く描けないのでいつもドレスの首元とかが寂しい絵になるので
こういうの観て少しでもデザイン出来るようになりたいなあ。


深まる芸術の秋、美しい物をたくさん観て美味しいケーキ食べられて本当に良かったです!
…しかし昨日もドイツ学園で3つもケーキ食べたのにまたケーキとかさすがに節制しなきゃなあ…
ご飯のおかずもミートボールとかコロッケとかシュウマイとか肉類ばっかりだし
そろそろ糖尿が本気で心配…orz

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

フリーエリア

最新トラックバック

プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

バーコード

ブログ内検索

P R

Copyright ©  -- 雨の通り道 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by petit sozai emi / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]