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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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yomyom


写真は今日母がもらってきたゴディバのチョコレートアソート。
いやーいくらするのかなーこんな高級品食べたの久々ですわー。
左上のトリュフがチョコなのにフルーティーというかトロピカルで美味しかったです~

今日はまた最近読んでた本の話なんですが、その前に
BSプレミアムでやっていたI am samがもう冒頭から泣けて泣けて…
障害者とか反則だろ…って思うんですが
障害者=可哀想って言うのも何だかなあと自分に思うわけですが…
ショーン・ペンの演技が本当に凄くて。
そしてこの映画では前についったでも言いましたが
知的障害者も引きこもりも弁護士も健常者もみんな等しく弱さを抱えていて、
弱さを否定していないところがとても良いなあと思います。


喪女SNSで奨めて頂いたので図書館で予約して
ワリス・ディリー著「砂漠の女ディリー」読みました。
アフリカのソマリア生まれの著者ワリスは5歳の時に
FGM(女性性器切除)を施され、13歳の時老人と結婚させられそうになり
家を逃げ出して都会の親戚を頼り、やがてロンドンに出てモデルとして成功します。
その数奇な運命もさる事ながら、序盤のソマリアでの遊牧生活の描写が
読んでいて皮膚感覚でアフリカの砂漠の熱気や雨の近づく気配などを感じられて、
美しい詩文の様なそれでいて観察眼に溢れた詳細な文章で
遊牧生活の過酷さや楽しみなどがいきいきと綴られていて引き込まれました。
ロンドンに出てからのサクセスストーリーもとても面白いのですが、
序盤の五感に訴えかける様な文章が無くなってしまって、
せせこましい都会の情景に変わっていくのが
そのまま雄大なアフリカの生活とロンドン、
そしてパリやミラノ、NYなどの都会との空気間の違いを表していて
その違いが歴然としているのが面白かったです。
FGMという少女にとってとても残酷な悪習への怒りももちろん感じましたが、
ワリスの常に希望を失わず運命を切り開いていく力強い生き方に圧倒されました。
そしてモデルの仕事でも、自分らしさを引き出してくれるカメラマンが好き、と言ったり、
やはりダンサーや絵描きなどと仕事こそ違えど、モデルという仕事もまた
自分らしさ、自分なりの個性の表現をしたい物なんだなと
芸術に携わる人間の本能的な欲求は皆同じなんだなあと思いました。
5時間半位かけて一気に読んでしまいましたが、とっても面白かったです。
FGMという悪習の犠牲者ではあっても、
アフリカ人であることに誇りを持っているというワリスの言葉が印象的でした。


少女向けラノベも相変わらず読んでます。
葵木あんねさんのルルル文庫「首狩り帝の後宮ー寵姫は文を読むー」うん…うん…
何だかこの作者さんの作品はいつもヒーローとヒロインが序盤でくっついてしまって
ヒーローがヒロインに甘甘な台詞を囁き続けるという感じで、
この作者さんには珍しく平凡設定のヒロインでしたがヒーローがヒロインにベタ惚れなせいで
いつもと大して変わらない感じでした…
あまりにも早くヒーローが正体を明かしてしまうのでどきどきもなく
後半のファンタジー展開も正直どうでも良くて
ヒロインのキャラも変わっちゃうし…
ヒロインの侍女のキャラクターは可愛かったです(フォロー)


あとはコバルト文庫の花衣沙久羅さんの恋人達のファンタジー・ヒストリカルシリーズ、
「愛は英国公爵の瞳に導かれて」「愛は英国子爵の嘘に導かれて」も買って読みました。
この作者さんはベテランらしく文章が端正で良かったですが、
どちらも主役の2人が惹かれ合う過程は描かれてるのですが
恋に落ちる決定的な瞬間とでもいう物が描かれて無いのでちょっと物足りなかったです…
葵木さんみたいにひたすら甘甘が続くのも考え物ですが、
葵木さんにはちゃんと恋に落ちた瞬間の描写があるので…
もっと2人の心が近づいた事を印象的に描いても良いと思うのですよねー
とはいえ英国公爵~の方はラスト、
クリスマスにガイがアリスにプロポーズする所良かったです。
アリスの描いた小説で
騎士が涙を流すと紫の羽の妖精が蘇る所は不覚にも泣きそうになりました。
英国子爵~の方は前作のガイとアリスが出てきた所は良かったですが、
アーサーとルルのロマンスはあんまり印象に残らなかったなあ…
ラストルルが本当に男爵令嬢だと分かるところは蛇足では?と思いました。

何にしてもいくつになっても少女小説の中でしか味わえない
王子様と麗しの(またははねっかえりの)ヒロインのラブロマンスには
惹かれてやまない物があります。
しかしいい加減買うのは控えよう…本当に…置く場所がない!
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帝国劇場「エリザベート」


今日は帝国劇場にミュージカルエリザベート観に行ってきましたー
プレヴュー公演という事で本公演よりも1000円安かったのでどんなもんかと思ってましたが、
衣装も装置も本番と変わりなく、もちろんオケもちゃんと付いてるし
全然本公演と変わらない感じでした。
本公演ではちょくちょく演出とか直しが入るのかも知れませんが。
で、公演、良かったですー…けど、
完全に筋や曲が頭に入ってるバレエ公演と違って
ミュージカル、それも初めて観る作品でパンフも買ってないとなると
ストーリーやシーンの順番もあやふやで観劇レポが書きづらいです…
なので印象的だったり覚えてるところだけ書く感じで。つづきからレポですー

・・・つづきはこちら

処女性、その神秘なるもの


前にも図書館で借りて読んでいたのですが、また読みたくなって
ハンナ・ブランク著「ヴァージン-処女の文化史」借りて一気読みしてしまいました。
処女性という概念がいつ頃から始まったのかといった事や、処女膜の発見など、
処女という物の歴史を医学的な観点と文化的な観点から論じていて、
とっても面白くてエキサイティングでページをめくる手が止まらなかったです。

特に処女を医学的な観点から論じている項では、
処女膜が発見されたのは16世紀になってからだったとか、
医学的に見ても誰かを処女であると断定するのは不可能だとか、
あまりにも有名な聖母マリアに象徴されるように
私達ロリコンもとい少女主義者やクリスチャンが
これほど熱心に処女というものの聖性、純潔性を信奉しているのにもかかわらず、
その実態があまりにもあやふやであるかなきかの物だったなんて、と驚かされました。
処女は紀元前の人類の家父長制社会が始まった頃、
その家の家長である父親の財産の1つとして
より安定した財産を得るために利用されたとか、
中世の修道院の尼僧達の実態なんかの話も興味深かったです。
古代ローマのウェスタの巫女というのも興味をそそられましたー
純潔の誓いを破った巫女は最低限の食料を与えられて
地下にある部屋に入れられて生き埋めにされたとか…怖いですね。
初夜に非処女であることを誤魔化すために様々な細工をして処女を装った女性の話とか、
あるロマの一族に伝わる
処女であることを証明できるとされる独特の儀式とかも面白かったです。
そこでは処女性の証明として我々が今日一番に考える出血は問題にされないとか。

いずれにしても処女性信仰がどれだけ曖昧で
処女と同じく儚い物なのかと言うことが良く分かってとっても面白かったです。
そもそも処女という定義が曖昧だという事にも意外と気付いていないほど、
男女の性交が処女を失わせる唯一の方法だと私達が考えていることが浮き彫りになったり。
でもそれでも私達少女主義者は永遠の処女-少女ーを信奉するのをやめないでしょう。
何かなーキリスト教の処女崇拝は男性視点の理想をいまだに女性に押しつけてるようで
怖いよなーと思ってたけど、自分もそんなに変わらないのかもと思わせられました。
いくらその定義が曖昧で決して外から確認できない物だとしても、
処女という言葉の響きは私達を惹きつけてやまない物があると思います。
処女性は「ある」のではなく「あると信じられている」と言う著者の言葉になるほどと思いました。
的確な比喩、明快な展開、そしてユーモアがちりばめられた文章はとっても読みやすく、
本当に面白かったです~


最近はブックオフで108円でコバルト文庫に代表される少女向け小説を買いあさったり
図書館で借りたりして読んでます~
処女の文化史は久々にラノベじゃない・小説じゃない読書だったなー
108円ならつまらなくても大してダメージにならないし気楽で良いんですよね。
もちろん買う前に図書館で同じ本が無いか確かめる様にしてますが。
最近買った&読んだのは
青木祐子さんの「八番街の探偵貴族」「ベリー・カルテットの事件簿」
湊ようこさんの「氷雪王の求婚」
松田志乃ぶさんの「わたしの嫌いなお兄様」。
あと葵木あんねさんの「首狩り帝の後宮ー寵姫は文を読むー」も買ってあるのですが
まだ読んでないので感想はまた後ほど。

青木さんの八番街の探偵貴族とベリー・カルテットの事件簿は
ミステリーという事でしたがその辺は少女向けと言うことでごくライトでした…
八番街の方は先に挿絵を全て見てしまっていたので犯人が分かってしまって
馬鹿か私はぁあああああ!!;;となっていたのですが、
どちらも犯人が一番最初に分かっているという
古畑任三郎方式(?)だったので事なきを得ました。
青木さんはシリーズ物で人気の
ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズの番外編を2冊読んでて、
派手さはないけど堅実な感じの文章を書く方だなーという印象だったのですが、
いくら少女向けとはいえベリーカルテットの方は
メイベルの動機付けもミステリ部分も弱すぎる…;;
シャノンとロイの過去に出会っていたという部分も消化不良で、
ヴィクトリアン物の良さもあまり感じられませんでした…借りて良かったという印象。
八番街の方はレヴィンのキャラクターが結構好みだったのでまだ良かったですが、
こちらもミステリー部分はミステリーとも言えない感じでした。
特別そこ期待してた訳じゃないから良いけど。
どちらも薄味だなーという印象。
でも八番街の方はマイアとレヴィンのこれからが楽しみな感じで、
普段は飄々として人当たりが良いのに寝起きにぶっきらぼうになるレヴィンが萌えだったので
良しとしておきます。やっぱり黒髪男子は良いですねえ。

湊ようこさんの氷雪王の求婚は、
歴史上の人物である主人公アイリス皇后の人生を
現代から残された文献などを交えて追想するという形式になっていて、
ちょくちょくアイリスの女官の回顧録や兄シオン伯の日記などが引用されている、
という形で書かれていくのですが、
この形式よっぽど上手くやらないと寒くなるなー…というのが良く分かりました。
私も自キャラの嘘回顧録とか脳内妄想するの好きなので
そういうのやりたい気持ちは凄く良く分かりましたが。
きっと現実の歴史書とか読むのお好きな方なんだろうなと思いました。
お話自体は最初結婚を拒絶していたアイリスがエドリックと結婚して
次第に2人の距離が近づいていくという定番ですが、
この辺からエドリックがデレてきた、という所やアイリスがエドリックに惹かれていく所が
はっきり示されていなくてお互いいつの間にかほだされていたという感じなのが、
氷雪王と呼ばれる冷酷なエドリックを
アイリスがどう懐柔していくのかという見所を無くしてしまっていて、
2人のキャラや会話は良いだけにもったいないなあという感じでした。
あと私の読解力が無いだけなのですがラストがよく意味が分からなかった…
アイリスはこっそりエドリックの子供を出産してシオンの子供として育てられたという事??
コバルト文庫としては異例のヒーローが異端の烙印を押されて処刑されるという悲恋なので、
そういう意味では印象的ではありましたが。

わたしの嫌いなお兄様は大正浪漫ものと言うことで買ったのですが、
これまで紹介した中では一番面白かったです~表紙のレトロな総柄の着物の有栖も可愛いvv
大正浪漫物のミステリーという事は申し訳程度にしか書いてなかったですが、
中身は結構がっつりミステリーで、しかも結構しっかりしていて
一般文芸として出しても十分いけそうな内容で満足度高かったです。
西洋人形に少女雑誌の連載小説、帝劇での観劇など、
大正浪漫のツボがぎゅっと押さえられててとっても華やかな世界観で読んでて楽しかったです~
「お家に帰るまでが誘拐です」有栖のモダンガール風洋装の挿絵も可愛くて素敵だったーvv
BL臭がそんなにキツくなくて、ラストが爽やかで後味悪くならなかったのも
少女小説の読者への配慮が行き届いてて良かったです~
難を言えば主人公の有栖にあまり魅力が無かったかな。
でも士族の娘らしく大和撫子の気概を見せるところはかっこよかった!


いくつになっても少女小説や少女漫画は楽しくてときめきますねえ。
しかしいい加減乱読しすぎだし置くスペースもとっくに無くなってるので
今後買うのは少し控えようかなと思います…

大英博物館展と白鳥の湖


27日は父と上野の都美館に大英博物館展観に行ってきましたー
絵画じゃない展覧会は去年9月の古代エジプト展以来だったので楽しかったです~
大英博物館展、「100のモノが語る世界の歴史」がテーマになっていて、
石器時代の石から現代のクレジットカードまで
時代別に世界各国の品々が1から100まで通し番号を振って展示されていて、観ていくうちに
世界の歴史と共に文化が芽生えて発展していく感じが良く分かって面白かったです。
閉館2時間前に行ったので最後の方は閉館時間が近づいて駆け足に観なきゃならなかったのと
通し番号順に展示してくれてれば良いのに
展示順がバラバラで混乱したりしたのが残念でしたが。
全ての展示物を観た後は
まさに世界中の人類の歴史を時代を超えて旅した様な感覚になって楽しかったです。
紀元前200ー後100年頃のアメリカ先住民の
猫や齧歯類、鳥、カワウソなどを象ったパイプとか、
ミノス文明の雄牛跳び像とか動物モチーフの道具や像が可愛かったな~
最近磁器とかにも興味があるので中国の青花皿とか日本の絵付け皿とかも綺麗で良かったです~
1800年頃のジャワ島の影絵人形も凄くきらびやかで細緻で見惚れました。


誕生日プレゼントの前借りで
ウィーン国立歌劇場のヌレエフ版白鳥の湖のDVD買ってもらいました。
衣装も装置もどちらかと言えば簡素でしたが、
全体的に調和が取れていて舞台自体もまとまってて良かったです。
ジークフリート王子役のウラジーミル・シショフは
前に書いた同じくウィーン国立歌劇場のくるみでも王子役でしたが、
ジャンプが低くてテクニック的にやや物足りない…
第一幕の初登場シーンで本を読んでるのが珍しい演出で、
これは知的で思索的な王子像を強調する演出かなと思いましたが特にそんな事もなく。
オデット・オディール役のオリガ・エシナは
威厳があって凛とした女王らしいオデットで、お顔もクールビューティーで良かったです~
白鳥のソロも脚高く上がってたし、
黒鳥のヴァリでは1つ1つのポーズがびしっと決まっててかっこよかった!
王妃の衣装はやや簡素ながらも被り物で威厳を出していて良かったです。美貌だったし。
第一幕のパ・ド・カトルの女性ヴァリエーションはどちらも上手で良かったです~
特に第一ヴァリエーションの女性、元気いっぱいな感じが可愛かった。
スカートがターンの度にふわっと広がる様も素敵でうっとりでした。
第3幕のナショナルダンスはやや退屈でしたが、ポーランドの渋い赤の衣装とか綺麗だった。
王子がオディールに愛を誓った時のオディールの哄笑も活き活きしてて良かったです。
ラストは王子が湖に飲まれオデットは白鳥の姿のまま去っていき、
ロットバルトが勝利を謳うように羽ばたいて終わりという悲劇ですが、
ロットバルトの赤と黒の衣装とか存在感と悪魔的な感じが出ていて良かったですー
また1つ新しい白鳥のDVDが買えて幸せvv
観た事の無いDVD初めて観る時は劇場で観るのと同じように
「次はどうなるんだろう」「このキャラはどんな衣装で出てくるんだろう」と
わくわく出来るのが良いですね~

国立モスクワ音楽劇場バレエ「白鳥の湖」


今日(23日)は上野に国立モスクワ音楽劇場バレエの白鳥の湖観に行ってましたー
正直先月のバーミンガム・ロイヤル・バレエの白鳥が本命で
今回は全く期待してなかったのですが、予想外に良かったですー!
ロシアのバレエ団の白鳥って、踊りは端正で美しいけど
セットとか演出とかあんまり凝ってない印象で、
バーミンガムにしてもABTにしても
欧米のバレエ団の方が趣向凝らしてて観ててエキサイティングだと思ってたのですが、
ブルメイステル版凄く良かったですー!!
数日前にパリオペのブルメイステル版白鳥のDVD観てたのですが
図らずも予習になって良かったです。
そして装置が物凄く豪華!!間違いなく今まで観た白鳥の中で一番ゴージャスでした。
ロシアのバレエ団であんなに装置にお金かけてるの初めて観た…!
映像化して欲しいなー絶対買うのに!!
やっぱり装置が綺麗だと自然に物語に入り込めて良いですねえ。
オケもちゃんと国立モスクワ音楽劇場管弦楽団が来てくれてて、
さすが音が凄くクリアで素敵でしたーうっとり。
先月のバーミンガムの白鳥とは天と地の差でした。

そして今回は大好きな初夏の上野の空気をたっぷり吸えて、
フォーマルなドレスでおめかしした可愛い少女達もいっぱいでそういう意味でも眼福でしたー
新緑が活き活きとして夏の空気が感じられるようになるこの季節大好きです♪
夏になると少女達の露出度も上がって良いですねえ。
そんな訳で色んな意味で幸せすぎて怖いくらいの素敵な1日でしたvv
では前置きが長くなりすぎましたがつづきからレポ。

・・・つづきはこちら

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プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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