雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
月明かりのShall We Dance?
- 2018/11/25 (Sun) |
- 小説 |
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豊かに波打つ艶やかな漆黒の髪と神秘的な黒水晶の瞳は夜の闇に溶けてしまいそうだが、
黒髪に映えるくっきりとした肌は月よりも白々として、
顔立ちは咲き初めの白百合のように清楚だ。
少女は白磁の柔肌をよりいっそう引き立てる濃青色のドレスを着ていた。
身頃には銀糸で精緻な刺繍が施され、
ふんわりとしたスカートにはフリルとラインストーンがふんだんにあしらわれている。
そのドレスを揺らしながら、
少女は大広間からかすかにもれ聞こえる管弦楽が奏でる円舞曲(ワルツ)に合わせて拙い足取りでステップを踏む。
少女の名はリリー・ヘザー・ハリエット。
バーレイ公国大公女で、ここルクランディア王国には王子ロレンツォの3人の花嫁候補の一人としてやってきた。
愛する兄大公からルクランディアと縁戚関係を結ぶ利を説かれたリリー・ヘザーは、
今日の花嫁候補の披露目の夜会で他の二人の花嫁候補の姫君達を何とか押しのけ、
ロレンツォと二人きりになった──
と思った時、折り悪く楽団が典雅なワルツを奏で始めた。
その途端、リリー・ヘザーは12時の鐘が鳴り始めるのを聞いたシンデレラみたいに大広間から逃げ出してきた。
リリー・ヘザーはダンスが大の苦手だった。
どんな高名なダンス教師についても、彼らの足を踏んづけてばかりだ。
本当はリリー・ヘザーだって踊りたかった。
月光ではなく、貴婦人達の色とりどりのドレスを反射して虹色に輝くシャンデリアの灯りに照らされて、
大勢の人々の賞賛の視線を浴びながら踊れたらどんなにか素晴らしいだろう。
と、「ダンスを申し込みに来たのだが…見えないお相手がいるようだ」
朗々としたテノールが響いた。
縮れ気味の赤毛に、空の色とも海の色ともつかない曖昧な青い瞳。
醜いわけではないが、平々凡々とした容姿はあまり王子らしくない。
どころか、庶民の服を着て旅から旅へ明け暮れるのが趣味の
ついたあだ名がプリンス・ストレンジ(変人王子)─
「…ロレンツォさま…」
リリー・ヘザーは見られていた恥ずかしさと最大の弱点を知られてしまったという屈辱から、
ついつい刺々しい声音になる。
「お呆れでしょうね。社交の国バーレイの大公女がワルツ一つ満足に踊れないなんて」
「そんなことは無い。踊っていたあなたはとても可憐だった」
「見え透いたお世辞をおっしゃらないで」
「ええ、だから」
いつの間にか近づいてきたロレンツォに遠慮なく腰に腕を回され、
リリー・ヘザーは図らずもどきりと鼓動を跳ねさせた。
「見えないお相手とパートナーチェンジをお願いしても?」
言いながら強引に腕をホールドされる。
「だっ…駄目です!私本当にダンスだけは苦手で…」
「私の腕前が不安かな?大丈夫、私はダンスの現人神と呼ばれているのですよ」
「誰に!?とにかくお放しになって…きゃあっ!」
ロレンツォが一歩足を踏み出した瞬間、
リリー・ヘザーはふわり、とまわりを取り巻く空気が変わったような気がした。
ロレンツォのリードは優雅でいながら堂々としていて大胆で、
動きの全てが大きくとても映えるのに、少しも気品を失わない。
それでいてリリー・ヘザーが次にどう動けばいいか、
どこでターンをすればいいか、ごく自然と伝えてくれる。
ロレンツォがリリー・ヘザーを腕の中でくるりと一回転させ、
ホールドしたまま少し距離をとってステップを踏み、また腕の中に抱きとめる。
123、123。
そうしているうちに弾んでくる息まで、
二人ぴったり一つに結びつけられて溶け合っていく様だ。
リリー・ヘザーは今まで感じたことの無い高揚感に包まれていた。
彼女がターンする度に、スカートに縫い付けられたラインストーンが花に落ちる夜露のようにきらきらと輝く。
いつしか彼女は自分がかかとの高い歩きづらい靴を履いていることを忘れていた。
まるで上等なシルクサテンの上を、素足で滑っているようだと思った。
いつの間にか、広間から聞こえた管弦楽の音は止み、
リリー・ヘザーは自分達の踊りも終わった事を知った。
観衆は花々の甘い芳香だけだったが、彼女はこの上も無く満足だった。
「あなたは踊るとき、今日もこの人の足を踏んづけてしまうんだろうな、
この人も私の踊りを笑うんだろうな─そんな風に考えていませんか?」
先ほどの強引さが嘘のように、
気遣わしげにホールドを解いて彼女を解放したロレンツォの言葉に、
リリー・ヘザーは心の中であ、と呟いた。
「ダンスは人の心と心で踊るもの。相手を信頼して身を任せなければいい踊りは出来ませんよ」
「…私、あなたを信頼した覚えも身を任せた覚えもありませんけど」
何となく素直に認めるのがしゃくで子供っぽく頬を膨らませるリリー・ヘザーに、
「いつの間にか人の警戒心を解いて心の中に入り込んでしまう。これも人徳ですな」
ロレンツォはしたり顔で答えになっているようないないような答えを返しながらうんうんと頷いている。
その曖昧な青い瞳が、近くで見ると存外に綺麗な色に見えることに気づいて、
(やっぱり噂どおり変な人…)
そう思いながらも、リリー・ヘザーの心臓は慣れないステップを踏むように踊っていた。
junさんとパンが無ければチョコクロを食べれば良いんじゃなくって?デート☆
- 2018/11/21 (Wed) |
- オフ会記録 |
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帝劇ミュージカルマリー・アントワネットの感想記事はこの下↓です。
という訳でマリー・アントワネット観劇後(前とか途中もあるかも)のデート記事です♪
ちなみに今日は帝劇から少し歩いた所にあるサンマルクカフェで
私はアメリカンコーヒーのMと塩はちみつチョコクロを食べたのですが、
写メを撮り忘れたので先月の20日にはいからさん後編観た帰りに食べた時の写真でお茶濁しorz
今日のjunさんはピンクにおリボンのたくさん着いた
アントワネットイメージのラブリーなお洋服がお似合いvv
席についてまずは思い思いに舞台の感想をお喋り。
junさん「マルグリット何で宮殿に勤められたんだろう笑普通はじかれない?」
小雨「オルレアン公の口ぎきですよきっと笑」
とかツッコミも交えつつ(笑)楽しく感想を交わし合いましたー
今でこそ王室は庶民の代弁者になってるけど、
当時としてはアントワネットは王族として当然のことをしてただけで、
最後まで庶民の気持ちは分からないままでいた所に悲劇があったんだろうねーと
考察するの楽しかった。
女性は生まれた時から自然に可愛い物や美しい物に囲まれて育つから
それが当たり前だと思ってるけど、
そうではない人にとってはただ女性と言うだけで憧れる対象になる事もあるから、
私達もっと女性である事を幸せに思って大事にした方が良いのかもね~という話や、
コメントってする方は意外と気まぐれだったりするけど、
もらった方はいつまでもその何気ない一言を大事に思ってたりする事もあるから
今後も積極的にコメントや反応は発信するようにしたいとか
自分の素敵と思ったことをブログを見てくれている人にも素敵と思ってもらえたら
こんなに嬉しい事は無いよねーとお互いブログ関係の話題でも盛り上がりましたー
最近色んな方としている年取るとツンデレタイプが辛いという話も(笑)
小雨「若い頃はツンツンとがった男子に惹かれがちなんですけどね!」
junさん「段々大人になれよって思ってくるよね笑」
小雨「年取るとやっぱりソフトな王子様タイプに落ち着きますよねー」
junさん「キャンディキャンディのアンソニーとかね笑でも色々あってスレた王子様もあり笑」
みたいな(笑)
最後は人間人から優しくされる、喜んだ顔が見たいと思ってもらえるっていうのが
何より一番嬉しいんだよねーという話から
junさんがブログで読まれた素敵なカップルさん達のお話しをお聞きしたりして、
有象無象の知り合いはいても
その人のために本当に喜んでもらいたいと思うのはほんの一握りの人達だけだから、
その人達を大事にしたいよね、と綺麗にまとまりましたー
話してたのは1時間ちょっと位でしたがブログの長さ的な意味ではこの位がちょうど良いかも笑
観劇デートは楽しいけどお喋りする時間が少なくなっちゃうのは寂しい^^;;
帰りは有楽町~日比谷あたりのイルミネーションをXmas好き同士歓声を上げながら楽しみ、
でも11月下旬になってこの程度しか飾り付けがないのは怠慢!!と
ハロウィン終わったら即Xmasでしょ!Xmasから正月への変わり身の速さを見習うべき!!
と2人で憤激しておりました笑
ごく短い時間でもjunさんとのお喋りが密度が濃くて楽しいのは、
畏れ多いながら色々な事への感性や感じ方が似ているからなんだろうなーと今回思いました。
junさんと初めての観劇デート、
junさんの私とは違った視点からの感想をお聞きするのも楽しかったです~!
次回のデート地の候補で我が儘を言ってしまったのはすみませんでした><
次回はもう少しお喋りしたいですね♪ともあれ今日も楽しいデートをありがとうございました~!
帝国劇場ミュージカル「マリー・アントワネット」
- 2018/11/21 (Wed) |
- 観劇レポ |
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今日は帝劇に♪クリスマス大好き仲間junさんと初めての(!)観劇デートをしてきましたー
クリスマス時期の観劇ってステキよね~☆という事で今年前半に決めたデートだったのですが、
なんだかんだでjunさんと今年中に後2回もXmasなおでかけが待っているのでした^^(笑)
普段は観劇は一人で行ってばかりなのですが、
お友達とする観劇も生の感想を語り合えるのが良いなあ~と♪
何より休憩時間や開演時間までの時間潰しが苦じゃない!!(笑)
ではjunさんとの観劇後の感想デート記事は後で書くとして、マリー・アントワネットの感想!
最初に客席に入るとMが2つ重なったお洒落なロゴが書かれた幕が飾ってあり、
開幕と共にその幕の字がプロジェクションマッピング?でめらめらと燃え始めて、
ギロチンの落ちる影が映るのがこの後の運命を最初に印象づけていて良かったです。
幕が上がると古川雄大さんのフェルセン伯爵のあの人は死んでしまったという独白から始まり、
続いて1784年の絢爛豪華な舞踏会の場面に。
アントワネット役の笹本玲奈さん、以前帝劇でミス・サイゴンのキム役で観ていたので
あまりに毛色の違う役柄にどうかなーと思っていましたが、
キムとは打って変わって気品ある優雅なアントワネットでお声も綺麗で上品で良かったです~
そこへパンを恵んでもらいに貧しい庶民の娘マルグリット・アルノー役の昆夏美さんが登場。
お上品ぶった貴族達やアントワネットと泥臭いマルグリットの対比がとても効果的で、
昆さん捨て身の演技で汚い言葉を吐きながら退場する所とか凄く印象に残りましたー
第1幕は今月初めから続いている腰痛でorz
あまり集中して豪奢な宮廷絵巻に入り込めなかったですが、
それ抜きにしても予想とは違いマリー・アントワネットの華やかな宮廷パートより
マルグリット達の庶民・革命パートの方がずっと入り込んで観られましたー
レ・ミゼラブルにも似た感じで
貧困の中で特権階級の貴族達に搾取されながらも必死で生き抜き、
抵抗しようとする庶民達の力強さが歌にも現れていて、
特にYoutubeで上がっていたPVのBGMになっているマルグリットと民衆の歌う歌が
メロディはとても流麗で美しいのに内容は戦う怒れる民衆達の歌、というのが
レ・ミゼの民衆の歌とは同じ様なシチュエーションでもまた違った切り口で良かったです。
アントワネットパートは序盤のフェルセンとの恋に身を焦がすアントワネットが
あまりに色ぼけすぎだろ…と冷めた目で観てしまいましたが、
革命が起こってからの笹本さんの演技はどんどんノってきた感があって、
1人の王妃として最後まで気高く誇りを失わなかった姿にとても打たれましたー
王太子を革命軍に奪われる所の演技は本当に真に迫っていて、
私達が何をしたというの!?と兵士に追いすがる姿の必死さについ涙が出てしまいました。
第1幕終盤にアントワネットが歌った子守歌が何気ないシーンとみせかけて、
マルグリットとアントワネットの関係の伏線になっているところは唸らせられましたー
けれどマルグリットが憎んでいたアントワネットを見る目を変えるのは、
その関係を知ったからだけでなくアントワネット自身の生き方に触れたからなんだろうなと。
父を同じくしながらも
王族と庶民という身分の違いから敵にならざるを得なかったアントワネットとマルグリットの
その血のせいだけでなく互いに共鳴し合っていく姿に心揺さぶられましたー
衣装は言うまでもなく豪華でとっても眼福でした~!vv
アントワネットのドレスでは「ドレスはいつも 贅沢に大胆に~♪」の歌の所の
お花のコサージュがたくさん着いたピンクのドレスが砂糖菓子のようにキュートで好きですvv
junさんとアントワネット・ブルーと名付けた
カーテンコールでも着ていた緑がかった青でスカートに布地をたっぷり使ったドレスも素敵。
ランバル公爵夫人の落ち着いたライラック色のストライプのドレスもとっても上品で素敵だし
ローズ・ベルタンのド派手なドレスも嫌いじゃないです~
ついでに革命が起こりドレスが売れなくなってとっととおさらばするベルタンとレオナールの
「アデュー♪」のシーン軽いノリで好き(笑)
ただ第2幕でマルグリットがローズ・ベルタンのブティック?でドレスを誂える展開になった時
貧しい娘が華麗に変身するってカタルシスキター!とか期待したのに
白っぽいあまりに質素な仕上がりのドレス姿に落胆してました(笑)
フェルセンの衣装も地味な軍服かマントばかりで一番ショボかった様な。
演出面では舞台装置も大がかりで場面転換もスムーズで良かったですー
プロジェクションマッピングで国王一家が逃げる馬車が走る様が映し出される所お洒落で好き♪
吉原光夫さんのオルレアン公が狂言回し的な役回りなのかと思ったら最後余り目立たなかったり
多少の不満はありましたが、
とにかく各役者さんのナンバーがそれぞれ全力で歌われる曲ばかりで、
連続につぐ連続の絶唱に目も耳も大いに楽しめました~
ラストでアントワネットがギロチンにかけられる所で三色旗が降りてくる所とか、
2人のM・Aの邂逅を通して語りたかったのは
自由、平等、博愛の精神の元で暴力の連鎖は止められるのかという事だったんだなと、
その答えを現代の観客達に問いかける様な幕切れがとても静かに心に響きました。
カーテンコールではスタンディングオベーションになり、盛り上がって良かったです!
新国立劇場バレエ団 イーグリング版「眠れる森の美女」DVDブック
- 2018/11/15 (Thu) |
- 日記というか雑記 |
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1個下↓の読書日記のいきおくれ姫の選択の感想に少しだけ追記してます
火曜日に腰痛のため整形外科行った時入った別階にある本屋さんで
上↑の様な本を見つけてしまい、
イーグリング版くるみのDVDブックは全然好きじゃないけど、
新たな眠りのDVDが出たとなれば買わないわけにはいかないでしょ!!と、
極度の金欠にも関わらず即買いしてしまいましたー
ブックオフだけでもかつかつなのにもう新刊書店には行かない様にしないと…;;
今月の収支はもうマイナスだよ…;;
眠りはとにかく王妃や貴婦人達の衣装がとっても楽しみなので、
DVDブックの中身の写真は一切見ないでわくわくして家に帰ってDVDを再生してみましたが…
装置はそれなりに豪奢で素敵なんだけど衣装ショボ…
プロローグの貴婦人達のドレスも全く華やかさが無いし
王妃様の衣装も青系なのは高貴で良いと思うけどティアラとかちゃちすぎてがっかりでした。
妖精達のチュチュもリラの精の細田千晶さん以外みんな同じデザインで、
せめて色だけでも変えればいいのに…と思ってしまいました。
プロローグで幕が開くとシャンデリアと共に降りてくるリラの精と
カラボス役の本島美和さんの並々ならぬ確執を感じさせて面白かったですー
全体的に、従来の眠りよりより人間らしい感情が描かれているなーと思いました。
招待されなかった事を怒るカラボスに
王妃が王様にあなた!と詰め寄って王様が式典長をあいつだ!と指さす所とか。
細田さんは妖精達のリーダーとしての風格が感じられる踊りで良かったですが、
ただでさえ寂しげなお顔なのにちょっと表情が硬いのが残念だったかな。
本島さんはフォトジェニックな美人さんなのでマレフィセントっぽいカラボス役がハマる!
表現力も抜群で凄く場を支配するオーラが出てましたー
第1幕、王妃様の衣装がプロローグよりは好みで良かったです。
前開きの紫がかった水色のオーバースカートにアンダースカートの刺繍が素敵vv
オーロラ役の小野絢子さんの登場シーンは
元気いっぱいの無邪気な少女という感じの溌剌としたオーロラで、
くるみの時も思ったけどお年を感じさせない演技がさすがでしたー
本当に16歳になったばかりのプリンセスがそこにいるよう。
王子達と一緒に踊る様王に言われて「まあ、私が?」みたいな表情する所凄く可愛かったvv
ローズ・アダージオではアチチュード・アン・プロムナードの所ちょっと笑顔が強ばりすぎてて
小野さんバランス苦手なのかなーとちょっと意外で残念でしたが、
ローズ・アダージオのヴァリエーションは登場した時のちょっとおてんばな感じとは変わって
初々しい姫君らしい気品もばっちり表現していて美しかったです~
カラボスに花束を差し出されてお願い、下さらない?とお願いする所も
もらった花を一輪一輪まいてステップを踏む所もとっても可愛かったけど、
ちょっと無邪気通り越して少し足りない子みたいに見えてしまった…^^;;
2幕の貴族達の衣装もショボかった…
王子役の福岡雄大さんは王子らしい堂々とした佇まいは良かったです。
幻影のオーロラと王子が踊る所は
小野さん幻らしい茫洋とした雰囲気をよく出してて良かったですー
いばらに囲まれた城でリラの精とカラボスが対峙する所は前述の人間らしい感情が感じられて、
リラの精の中にもカラボスに対する負の感情があるのが分かる感じで良かったですー
演出の意向的にはリラの精は人間的な負の感情は持っていない設定と書いてありましたが。
目覚めのパ・ド・ドゥは単なるお伽話じゃなく
生身の人間として恋に落ちる2人を表現したいのは分かるけど、
ロミジュリのパクリっぽいし最後のキスは眠りにしては生々しすぎるかな…
第3幕は王妃の衣装がエンパイアスタイルなのが珍しいなーと思いました。
ロココスタイルより少ない布地でゴージャスに見えるからかなーとか邪推してしまいましたが。
長靴を履いた猫と白猫のパ・ド・ドゥは従来よりより童話的な雰囲気が出てて可愛かった!
青い鳥のパ・ド・ドゥは渡邊峻郁さんのブルーバード
颯爽とした雰囲気と高いジャンプとっても素敵だったし、
米沢唯さんのフロリナも軽やかで音を良くとらえた愛らしい踊りがとっても可愛かったですー
赤ずきんと狼は狼の衣装がお婆さんに化けた姿というのが新しくて、
狼のパッチワークみたいなスカートとか印象的でしたー
オーロラと王子のグラン・パ・ド・ドゥは
オーロラのヴァリエーション小野さん一幕とは全く違う表現で
すっかり大人の女性として花開いたオーロラの美しさを存分に表現していて良かったですー
コーダのオーロラのフェッテも上手かった。
衣装はドレスもチュチュも全く華がないデザインで
オーロラの衣装も全部白で変化が無くて残念だったけど、
踊りの質はさすが新国立劇場という感じでさすがだったし、概ね満足しましたー
今年の6月に上演されたばかりの舞台がもう観られるとか嬉しいvv
映像特典のアーティスト・インタビューというのは
アーティスト(新国立劇場のダンサーの階級の1つ)のインタビューだと思ってたら、
振付のウェイン・イーグリング、編曲のギャヴィン・サザーランド、
衣装のトゥール・ヴァン・シャイクのそれぞれのインタビューで、
ダンサーのインタビューはあってもこういう制作者側のインタビューって
特に眠りでは珍しい気がするので興味深く観られて面白かったですー
安定の読書日記(最後少し追記有り)
- 2018/11/14 (Wed) |
- 日記というか雑記 |
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今去年の夏ぶりに腰痛がぶり返していて、
一応コルセットはしていますがあまり長時間座っていられないので
読書日記もあっさりめに。
9月25日発売のBの戦場5巻、安く早く買えてほくほくvv
吉本の芸人さんともこみち君主演の映画化には全く興味はありませんが、
原作はギャグとしてもお仕事モノとしても楽しく読めて好きです~
…でも今回は何か全体的にパワーダウンしてる感じで残念だったな…
一つ一つのお話のインパクトも弱くて、キャラ立ちも今までに比べて活きてない感じ。
課長と香澄がいきなり付き合うことになってるのも前巻よく覚えてないけど面食らいました。
課長からもらった「今日もブスですね」という付箋を
セクハラで訴えるときの証拠用に手帳に大事に取ってる香澄には笑いましたが。
とにかく一つ一つの結婚式のお客さんの事情が今までと比べてあっさり気味で、
結婚式の華やかな雰囲気とかも今までと比べると薄くて少し残念。
でもお見合い結婚をいたずらに否定しない1話目も
神山君のレストラン部をウエディング部に良い様に乗っ取られたと思い
香澄に反発するけど、香澄やコンパニオン達の働きを見て彼等を認めてくれる2話目も
結婚って家同士の結びつきで家族になるって事なのに、
相手の家族のことを考えないで自分だけで好きな結婚式をしようとしていたと
花嫁が反省する3話目も相変わらずよくまとまっててまあ良かったです。
香澄が何だかんだでトラブルに巻き込まれるけど最後には全て丸く治めましたーで
ヒロインマンセー寄りな所が気にならないでもないけど、
3話目で自分は先進的な結婚式に感心するばかりでお客様の事を考えられていなかったんだと
ちゃんと失敗を反省する所とかもあるので、好感が持てる所は相変わらずで良かった。
泰造君はもっと活躍して欲しかったけど。
神山君のワインでフレンチの味わいまで変わってくるという薀蓄もへーと思わせられました。
「サービスマンはお客様に育てられる」というのも香澄と同じく素敵だなと思いましたー
9月1日発売のコバルト文庫、彩本和希さんの「いきおくれ姫の選択 未婚の魔女にも明日はくる」
コバルト文庫が安いブックオフで出るのひたすら待とうと思ってたのですが、
市営地下鉄沿線にあるコバルト文庫が安い3店の内
一番最寄の一店が値上げしたのに心を折られて、高いブックオフで買いました…
どうせ高く買うんなら先月町田のブックオフ巡りした時見つけた時点で買えばよかったなあorz
お金の問題(もあるけど)じゃないんです!!
良い物を安く買えたという満足感と探して安く見つける快感が大事なんです!!;;
感想はというと、最初のうちは地の文の表現とかが単純で比喩とかもいまいちぴんとこなくて、
重要シーンでの決め台詞も何か上滑り気味だしいまいち…と思ってたんですが、
クラシア様の秘密とかサナティアの父や妹との誤解が解けるあたりから
ルーカスが帝国のギーグ教の教義を変えるラストまでは程ほどに疾走感があって良かったです。
恋愛描写は淡白すぎて今ひとつだったな…
お互いを好きになる理由は分かるのですが、
もっと好きになった後のときめきとかどきどきする気持ちを描いて欲しかったです。
魔女の塔の設定とかはまあ考えられてて良かったですが、
ルーカスの監察官という役職がよく分からなくて結構暇だなとか思いながら読んでました。
でも18歳で結婚できなければ魔女として蔑まれるという現状を
自らの意思で変えていこうとするサナティアとルーカスは良かったですー
ラストは王道に舞踏会と言うベタさも好きです。
サナティアに足を踏まれると求婚が無効になると聞いたルーカスが
必死でサナティアの足を避けて踊るラストはめでたしめでたしな感じで好きですー
魔女達は似たり寄ったりな雰囲気な魔女ばかりであまり印象に残らなかったけど、
ラスト舞踏会で女の子にモテモテになっちゃうアーキリアちゃんは可愛い(笑)
でも購買欲をそそられなかった原因の一花夜さんの地味なカバーもですが、
中の挿絵も女の子がごついし男性もバランス悪いしどっちも顔歪んでるし酷かった…
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