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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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歌姫に憧れて


絵は髪短いけどバーレイ公国の雪白姫と謳われ
白磁の柔肌と美貌を褒めそやされていた頃の少女リリー・ヘザー。
波津彬子さんの絵とかで下ろした髪の一房が胸元にかかってるのも可憐で良いよねーと思って。
普段は後ろ髪は全部後ろに流しちゃうので…しかし胸にかかってる一房が分かりにくいorz
年始にNHKでやっていた毎年恒例のニューイヤーオペラコンサートで
歌手の名前も何のアリアを歌ったのかも覚えてませんが、
水色のドレスでこういう風に髪に花飾りを飾って下ろしてた歌手の方の姿が
とっても可愛らしくていつか描きたいと思っていたのです~
その歌手の方が着ていたドレスは水色だけどもう少し淡い青紫がかった色で
身頃には繊細な刺繍がされててスカート部分はレースで飾られてた気がするのですが、
可憐な野の花のような雰囲気は忘れがたいものがありました。
髪飾りの花もいつもは絶対こういうマーガレットみたいな花は使わないのですが、
何度も言うように野の花のような素朴な雰囲気を出したかったので。
色は本当はピンクにしたかったのですがインクが無くなりそうだったので…
ドレス描くのは楽しいのですがスカート部分の面積を塗るのに
コピックの消耗が激しいのが悩ましいところです…
まあ白と相性良いのは水色だしね…


コバルト文庫2冊と角川ホラー文庫を1冊読んでましたー
コバルト文庫は前田珠子さん原案・香月せりかさん著の「光の巫女を抱く夜」、
小田菜摘さんの「そして花嫁は恋を知る 薔薇の想いは海を越える」の2冊。


光の巫女を抱く夜は去年ひずき優さんの「光の巫女を放つ風」と一緒に売ってたのに
ひずきさんの方しか買わなくて、
同じ世界観・キャラクターでヒーローだけ違うという企画だったのを読んでから知って
当て馬ヒーローハワルアトの方が好みだったので盛大に後悔したのですが、
それから数ヶ月、やっと香月さんの方も買えて感無量です…;;
しかしこの企画当て馬の方が良く見えるのは何でなんだ…(笑)
ひずきさんの方のヒーローだった異国の皇太子エイシャラムは
今回は当て馬というより良きお兄ちゃん的なポジションでしたが、
頼りがいがあって魅力的でした~

転じて今回のヒーローハワルアトはひずきさんの方ではひたすらいい人で報われなくて
可哀想でしょうがなかったけど、
いざヒーローになってみると何か性格変わってるし
ヒーローとして特にかっこいい所も無くヒアルキトへの恋情と自らの役目に苦しむというのも
うじうじしてる感があってあまり…でした。
由利子さんの挿絵のハワルアトは本当にかっこよくて美形で素敵なんだけどな~
一番最初の挿絵のヒアルキトの唇に人差し指を当てるハワルアトに萌えました。
小さい頃のヒアルキトとハワルアトが結婚式を見て
花嫁さんに花輪を贈ってあげようと頑張るヒアルキトと手伝ってあげるハワルアトは
可愛らしいエピソードで良かったです~
途中からハワルアトの方が主人公なんじゃ…と思うくらいヒアルキトの影が薄かったし、
ブラスダルとサーシャルのとってつけた様な親子の葛藤話は何だかなあと思いましたが、
カゲリに侵されたハワルアトがヒアルキトを襲うシーンで
ヒアルキトがこの彼もまたハワルアトの真実の想いの1つだったのだと彼を受け入れるところも
ハワルアトもそんな自分の欲望を認めてその上でヒアルキトと分かり合える所も良かったです。
ラストシーンは光の巫女を放つ風もトランキザムから離れて
エイシャラムの国にいくラストだったので、
ヒアルキトとハワルアトがトランキザムに残るラストもあっても良かったんじゃとは思ったけど
ラストシーンのハワルアトの医者としての仕事を支えながら
お裁縫が苦手だけど結婚式はトランキザム風にしたいと衣装を縫うのを頑張るヒアルキトと
それを手伝ってあげると言うハワルアトが甘甘で可愛かったです~
ひずきさんの光の巫女を放つ風の清々しいまでの勧善懲悪と比べると
多少もやっとする所はあったけど、全体的にはそれなりに萌えられたので良かったです。


小田菜摘さんのそして花嫁は恋を知るは同一世界観の1巻完結形式のシリーズもの。
以前図書館で割りとシリーズ初期の頃の紅の砂漠を渡る姫を読んで
○○は××だから△△だと思うだろう、みたいな因果関係を語る所の文章が
何でそうなるのか良く分からないところが多くて
糖度も低めだったし…とあまり評価高くなかったのですが、
今図書館で借りて読んでる「コバルト文庫で辿る少女小説変換史」という本で
現在のコバルトの主流である「姫嫁」ものの先駆けとなった作品と紹介されてたので、
改めて読んでみたくなって一番最近に書かれたシリーズを取り寄せて読んでみましたー
やっぱり文章は大分こなれてて因果関係の分かりにくさも解消されてたので良かったです。
偉大な女帝である母グラケィアに対して
自分の凡庸さに複雑な思いを持つアンティクレアが兄皇子の死を受けて皇太子となり、
国を治めるのに必要な政治手腕を学んでいき、
兄や自分の美質を理解してくれる母の側近ルキウスに惹かれていくという筋書きですが、
最近のコバルトにしては硬派な作品で、
それにしては舞台が王宮からほとんど動かないので
スケール感という点では物足りなかったですが、まあ手堅くまとまってる感じでした。
アンティクレアの政治手腕というのも
馬鹿な自分には説明されても良く分からなくて、
特に国を去ったルキウスを追うときにファーリンを連れて行くというアンティクレアの判断が
何故ファーリンに敵わないと感じさせたのかは
私の頭が悪いだけですが全く分かりませんでした。
ダマラがわざとアンティクレアがルキウスを蔑む言葉を言ったとルキウスに誤解させる所は
どこの少女漫画だよと思ったし、
ルキウスがアンティクレアに好意を寄せる理由も薄いとは思いましたが、
ルキウスが自分の出自を恥じていないのに
アンティクレアと並ぶ時に初めてその事を後ろめたく思う、という伏線は良かったし
ルキウスの今までの功績を市場の一件だけで説明してるのはどうかと思いましたが、
ルキウスの魅力は自然に書かれてて良かったです~
ラストの結婚式のシーンと挿絵は素直に良かったと思いました。


夜葬は第23回ホラー小説大賞読者賞受賞作。
あらすじを読んで私の大好きな陰惨な土俗信仰をモチーフにしたホラーだと思って読み始めたら
安い都市伝説みたいな感じとあか抜けないもっさりとした文章で始まって、
最初の60ページ位は読むのやめようかなと思うくらいでしたが、
何だかんだで続きが気になって読み進めてしまいましたー
栃木県の限界集落に伝わる夜葬という独自の土俗信仰が
現代のスマホとかと結びついて次々と顔をくりぬかれた死者を生み出していくという話で、
序盤で朝倉三緒と袋田翼が出てきたときはすぐに死ぬ雑魚キャラだと思ってたので
彼等2人が鈍振村に向かって事件の真相に近づいていく展開にはやや面食らいましたが、
2人の安い青春ドラマみたいな淡い恋みたいな感じに鼻白んでたので
そのまま終わらず悲劇的な結末に向かう三緒の姿に
恐怖と同時にホラーらしいカタルシスを感じられて良かったです。
ラストシーンの袋田を失った三緒の狂気と鈍振村の福祀りの犠牲になった子どもたちの霊が
窓硝子に張り付いているというホラーの定番のシチュエーションに
久々に読んだことを後悔する位の恐怖を感じました…
鈍振村の夜葬や福祀りの風習を語るかつての村長の音声にも戦慄したし、
何度も言いますが文章は比喩とかこなれて無くて稚拙だし
「それが他人のためというのが何とも彼女らしいではないか」とか
小説なのに第三者の主観が地の文に入るところとか凄く受け付けなかったけど、
題材の良さでカバーしてる感じでした。
冷静に考えると色々疑問点も残るけど、読み終わって
とりあえずスマホとかケータイの着信音にめちゃくちゃ敏感に反応してる自分がいます。
今夜は電気消して眠れないよ~;;
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世界一可愛い親子


久々にまともなCGを描いた…と思ったけどまともというには簡素すぎる気もする…
本当は薔薇とか散らしてもう少し手の込んだ絵にするつもりだったのですが、
アールヌーヴォーっぽい枠だけでそれなりに見える物になった気がしたので
手抜きこれで完成と言うことにしました。
セーラームーンR終わってからずっと描きたいと思ってた親子絵。
といいつつネオ・クイーン・セレニティではなくプリンセス・セレニティです…
ネオ・クイーン・セレニティも大人の魅力があって素敵なのでいつか描きたい…!
最終回の未来に帰ったちびうさが
両親とセーラー戦士達の前でスカートをつまんでお辞儀するところが
まさしく「スモール・レディ」って感じで良かったです~ちびうさの成長を感じさせて。
とにかくプリンセス・セレニティがまた描きたかった一心の絵ですが、
ちびうさも思ったより可愛く描けた気がします。
ちびうさの方が腕が太いってどうよ…というのはスルーでorz

例によってセレニティ銀髪verも↓

ブックオフ依存症


最近ブックオフで欲しかったコバルト文庫を108円で見つけたときの快感が忘れられなくて
それだけならまだしも
私が行ってない間にもあの本が108円になってたら…
という不安に苛まれてもう病気だなと思ってます(苦笑)
特にコバルト文庫が安いブックオフがセンター南と横浜にあるのですが、
セン南はともかく横浜は週1でも通うの辛い…
しかし私が行ってない間に
数々のコバルト文庫が108円になってたんだろうなと思うとぎりぎりが止まりません。
ブックオフ依存症と合併症のコバルト文庫中毒に苛まれて死にそうな今日この頃です。

そんな訳でここ最近久々に3冊もコバルト文庫&オレンジ文庫を108円で買えてうきうきです。
欲しかったコバルト文庫が108円の棚にあったときの感動といったら…
毎回何度も本棚に戻してまた手にとって…を繰り返して挙動不審になってます。
ということで最近買ったコバルト文庫&オレンジ文庫は
藍川竜樹さんのコバルト文庫「死にかけ聖女と皇帝の帰還」
白川紺子さんのコバルト文庫「雪候爵の銀灯師 みせかけ夫婦と王宮の庭」
長谷川夕さんのオレンジ文庫「おにんぎょうさまがた」
の3冊。


死にかけ聖女は以前買った死にかけ花嫁のスピンオフで前作より20年後のお話。
修道院を運営していくために修道女や孤児達が一丸となって
ルチアの偽聖女っぷりを演出している導入部分がユーモラスで面白かったです~
ヒーローのクラウディオは敬語キャラだけど不遜で腹黒な所が良かったです。
父のカエサルと母ヘルミナを巡って
エディプス・コンプレックスしてるのがほのめかされてるのも可愛かった。
前作ほとんど覚えてないけど、ヒロインのルチアが前作ヒロインのヘルミナみたいに
ただ良い子ちゃんなだけじゃなくて
自分の存在意義とか人々を騙していることに引け目を感じているところとか、
負の感情を持った等身大な女の子な所が好感持てて良かったです~
クラウディオもルチアを溺愛するだけじゃなく
ルチアにもらった血を飲んでも病気が治らなかった妻の事を思って
ルチアを襲おうとした男にされるがままになっていたルチアを
「あなたは死んでもいいかもしれないがあの男はどうなる?それは責任転嫁だ」
とちゃんと厳しく諫めるシーンとか、彼女にしっかり意見したり責めたり出来る所が良かった。
膝枕の所はルチアもクラウディオから迫られてばかりじゃなく
ルチアの方から彼に好意を示してあげる所が微笑ましくて可愛かったです~
クライマックスの教皇の葬儀のシーンは数々の奇跡を演出するしかけがよく考えられてて、
カテリナが死んだと思わせておいて助かってたのも
後味悪い結末…と思ってたので良かったです。
修道院のシスター達の活躍もふふっと出来て楽しかったし、
クラウディオの嫉妬深い求婚もこの先ルチアが振り回される感じが想像できて良かったです。
前作ヒーローのカエサルとヒロインヘルミナもラストで
「こっちを睨んでる馬鹿がいるから」と軽口を叩きつつも
新婚の2人を2人きりにしてあげる所が良かったです~
悪役のレアンドロが思ったほど頭良くなかったのがちょっと物足りなかったけど、
ジーノの若い2人を微笑ましく見守ってるところとか好きでした~
クラウディオがルチアを圧倒的なカリスマ性とか言ってるけど、
その時点ではルチアクラウディオから必死に逃げようとしてただけだよね?
と盛大にツッコミたい所もありましたが、
全体的には前作よりスケール大きくなってたし笑えるところもあって、
よくまとまったお話で良かったです。


雪侯爵の銀灯師は白川さん棘公爵の花嫁では薄い薄いと思ったけど
前作公爵夫人は銀灯師で慣れたのか白川さんが実力付けたのか、そこまで薄さ感じなくて
ヒロインのエミリアとヒーローのヴィクトルの
お互い好意を持ってるのに、
エミリアがヴィクトルの監視役に雇われている自分は彼を裏切っているのだと苦しみながらも
ヴィクトルの側にいたいから隠して役目を続けてる事や
それを知っていてエミリアに側にいて欲しいからあえて知らないふりをしているヴィクトルの
切ないじれじれラブが美味しかったです~
あらすじで2人はお互い相手に秘密を抱えていて…と書かれていたので
2人の秘密がそんな事?というのはちょっと肩すかしでしたが、
お互い幼い頃の贈り物を宝物として大事に持っている所とか可愛くて
2人が好き合ってる気持ちが無理なくて良かったです。
相変わらず銀灯師という職業の説明が全くないのはアレだけど、
ヴィクトルが口づける度にはにかむ様に笑うというのが目に見えるようで可愛くて、
ラストはじんわりと素直に良かったなあと思いました~
スピンオフ2編が収録されてるのは知らずに買ったのですが、
エミリアとヴィクトルの息子エリアーシュが主人公の子世代編、
「銀灯師と雪兎」もエリアーシュの
容姿はヴィクトル似だけどくえない感じに成長した姿にも萌えたし
初恋を大事に思ってアマーリエと結ばれる感じが可愛らしくて良かったですー
アマーリエの最初は彼に冷たくするけどエリアーシュにどきどきする描写とかも可愛かった。
「おやすみ、わたしの魔術師」も白川さんが一番のお気に入りだと言っているだけあって
この世に留まり続けている魔術師アロイスと
王女サラの約束が切なくて儚くも美しいラストシーンが綺麗でした。
挿絵のアロイス美形だった!!
一冊で色々なお話が楽しめて、しかも全体で1つの世界観でつながっているという
お得な感じで良かったですー


おにんぎょうさまがたはセン南のブックオフで
108円になるまでまだまだかかるだろうな…と思ってたら思いの外早く安くなってて
高く売ってたのが値下げされたのを見るのは久々だったのでめちゃくちゃ嬉しかったです。
今年の1月下旬に出たばかりですよ!
内容はお人形を題材にした5編のホラー短編集。

1話目の「ミーナちゃんは許さない」は何か文章がぎくしゃくしてて、
ラストで主人公の狂気がちらっと覗くのはおっと思ったけど
全体的にはよくある都市伝説みたいな域を出て無くて安っぽいと思ってしまいました。

2話目「サマーはなおらないで」は
死んだ夫の執着が妻と娘を脅かすのかと思いきやまさかの感動もので、
ラストの一文が
娘の結婚式の夢をみて泣いていた夫の暖かい体温と姿が感じられるようでしみじみしましたー

3話目の「あくじき少女」はこういういっちゃってる女の一人称って何番煎じだよと思ったし
主人公が中年のおばさんなのも予想できたけど、
ありすの末路は予想外で幸せになったと思ったのに可哀想でした。

4話目「エセルが映したから」は
1時間後の出来事を人形の目から見た映像で知ることが出来るという設定が面白かったし、
美人の屈託も主人公の誰からも必要とされない哀れさもリアルで
後味悪いけど一番面白かったです~

5話目の「さよならクローディア」は人形が添え物感有って、
どちらかといえば主人公の少女が引っ越した田舎の村の
土俗信仰の話の方がもっと読みたかったです。

どの話も本筋が人形と関係なく進むところが結構あって、
この作家さんのテーマを縛らないホラーも読んでみたいなーと思いましたが、
全体的にはまあまあ楽しめたので良かったです。
さあ明日からまたきりきりブックオフ巡りだぜ…

SINGIN' IN THE RAIN 雨に唄えば


今日は渋谷の東急シアターオーブに
アダム・クーパー主演のミュージカル「SINGIN' IN THE RAIN 雨に唄えば」観てきましたー
うっかり公演の日付を間違って覚えてて今日だと言うことを知ったのが昨日の夜でした…
危ない危ない;;チケット確認しといて本当良かった~><
舞台、良かったです~
良かったです…が…
もっと舞台ならではの演出なのかと思いきや
ほとんどジーン・ケリー主演の映画版と変わらないストーリーと構成で
そのくせツアー人数が少ないだけなのかオリジナル版も同じ人数なのかは分かりませんが
アンサンブルの数が少なくて、
ダンスシーンが思ったほどダイナミックさが無かったのが残念だったかな…
ブロードウェイ・メロディの所とかビューティフル・ガールの所とか
舞台で再現するのは難しいのも分かるけど映画の劣化コピー感が…
舞台だけを観れば充分楽しくて素敵なんだけど、映画版を知ってるとなあ…
でも逆に言えばそれだけ映画版に忠実な舞台化ということで、
映画版が大好きな私にはTVの前で観ていた雨に唄えばが
目の前で現実に再現されているというのがとても感動で嬉しかったです。
でもコズモの壁駆け上がりが無かったのは不満かな。

席は相変わらず3階席の一番後ろでしたが
去年の年始に行ったミュージカルコンサートで確認してた通り充分見えたので良かったです。
ただ来日公演と言うことで左右に字幕があって、
キャストの顔見たくて双眼鏡見てても
台詞や歌詞が出る度に目を離して字幕を見なければならなかったので
各キャストのお顔や衣装をあんまりはっきり見られなかったのが残念…
普通に双眼鏡見てない時でも
字幕を追ってると俳優さん達の演技を見逃しちゃう場面が多くて
来日公演はよっぽど観たいのじゃない限りこれからは観に行くのよそう…と思いました…
オペラとかなら歌手がそんなに激しく動かないので字幕で良いけど、
ミュージカルはやっぱり日本語じゃないとダメだな…

ストーリーは映画版とほぼ同じでしたー
開演前の注意が英語で「舞台は1927年 当然携帯電話はないので電源はオフにして下さい」
とか、舞台が始まる前から世界観に引き込んでいく感じは上手いなーと思いました。
セットは開場して客席に入った時から見えてましたが、
基本は同じ1つの映画撮影所のセットで
シーンによって小物や装置が追加されて色んな場面を表現するという形で、
そういう舞台ならではの工夫の感じは良いなあと。
トーキー映画黎明期のハリウッドを舞台にした笑いたっぷりのミュージカル、
当時の時代の雰囲気とかも良く出てて良かったですー
ただあまりにも原作通り過ぎて舞台にする意味あるのか…?と思う所もありましたが…
ファーストシーンのドンとリナの新作映画のプレミアで
舞台にスクリーンが降りてきてモノクロの無声映画が映る所は
自分もプレミアの観客の一員になったような臨場感があって凄く良かったです~
ラストのリナが「踊る騎士」のプレミアで舞台挨拶するシーンとか
メタ感ある演出は舞台ならではの楽しみで良かったなあ。

音楽や歌もほぼ原作通り。
ダンスシーンは何度も言いますがスケールが小さくなっちゃってる感は否めませんでしたが、
大好きなグッモーニン♪グッモーニン♪とか
雨に唄えばが生で聴けて観られたのは本当に良かったです。
雨に唄えばのシーンでは12トンもの本物の水が舞台に降り注いで、
ドン役のアダム・クーパーが歌い踊る姿も映画そのままでした~
正直もっと感動するかなと思ってたけど意外と冷静に観てしまいましたが…
でもやっぱり雨に唄えばは名曲ですね~
聞いてるだけでほのぼの、うきうきした素敵な気持ちになります♪
アダム・クーパーが足下の雨を蹴り上げて飛沫を飛ばす度に観客から歓声が。
あれ最前列のお客さん水かかってたんじゃ…

キャストはドン、コズモ、キャシーの主役3人はまあ普通に良かったです。
キャシー役の女優さんはちょっと声がハスキーがかってて
歌のシーンとかはちょっと…と思う所もありましたが。
悪声のリナの吹き替えをするという役所なんだからもう少し美声の方が良かったかな…
華というかオーラみたいなのもあまりなかったし。
でもウッド・ユーの歌の所はさすがに良かったです~

でも個人的にはリナ役の女優さんが一番良かったですー
映画版のイメージそのままの大げさな悪声が良く響いて良かったし、
コミカルな演技が憎めなくてラストは可哀想になる位でした。
フランス革命を舞台にした映画を撮る際の大きなカツラと
ピンクのローズ・ア・ラ・フランセーズ姿が凄く可愛くて素敵だったーvv
衣装もっと双眼鏡でじっくり細部まで見たかったけど
前述の理由であまりよく見られなかったのが残念。
「カツラが馬鹿みたいに重すぎる!昔の人って馬鹿だったのね!」って台詞が好き。
「出来ない」をどうしても「出来にゃい」と言ってしまう所とか
英語が分かればもっと楽しいんだろうなーと思いましたが。
マイクの位置を覚えられなくて声が拾えないところとか
初のトーキー映画主演のプレミアで音声がずれて
「イエスイエスイエス!」の所とかは映画版そのままでめちゃくちゃ笑いました(笑)
ドンとリナが愛を語らう演技をしながらも
「このヘビ女!!キャシーをクビにするなんて!」
とか罵りあってるシーンも凄く好き(笑)

そして今回の舞台で一番良かったのはリナのソロの歌のシーンが追加されてた事。
映画版ではただの悪役で終始してるリナの
「ドンはいつ私の夫になってくれるの?」という意外と純情な乙女心?が歌われてて、
リナというキャラクターを嫌なだけでは終わらせないという意気込みが感じられましたー
本当自分でも某創作の某キャラ描いてて思うけど
単なる嫌な悪役ほど物語をつまらなくする物はないんですよね…
映画版のままでも充分リナの憎め無さは伝わるけど、
このリナのソロが有るのと無いのとでは
リナというキャラクターのとらえ方が全く異なってくるだろうなーって感じで良かったですー
後はモニュメンタリーピクチャーズの社長役の俳優さんの
映画撮影時のしゃかりきさとかも笑えたしどたばたキャラっぽい感じも良く出てて好きでした。
フランス革命の話なのにタップダンスを入れたいという所とかも笑いましたー

ラスト、踊る騎士のプレミアでリナが口パクしてる後ろで幕が開いてキャシーが現れて
キャシーが観客席に下りていく所も映画通りで良かったですー
吹き替える歌は映画とは違ってウッド・ユーでしたが。
この辺メタメタ感満載で本当生で観るからこその楽しさだなーと。
ドンの「彼女こそスターなのです!」の言葉に拍手する観客達とか。
カーテンコールでは字幕で「ただいまより写真撮影可能です」と出て
撮りたかったけどケータイのカメラでは目一杯ズームにしてもボケ過ぎて無理だった…orz
最近はカーテンコール撮影OKって増えてるんですかね?
SNSとかで宣伝してもらえるからなんだろうなー
そして最後に主役3人がアンサンブルと一緒に雨に唄えばの中再び傘を持って踊りましたー
銀色で内側に色とりどりの色が付いたたくさんの傘が舞うところは
本当にハートフルで幸福感いっぱいの幕切れでした~

何度も言うように映画通りなだけに映画よりスケールダウンしてる所が目立つ所もあったけど、
全体的にはハッピーで心温まる舞台で良かったです。
舞台と観客席が一体となって楽しめるところも良かったです~
生オケの演奏も豪華でとっても良かったし、
春の陽気の中大好きな雨に唄えばの世界に浸れてご機嫌な一時でしたー

第17回まちだ全国バレエコンクール&世界フィギュア

4月2日は町田に毎年恒例まちだ全国バレエコンクール中学生の部を観に行ってましたー
13時からの中学生の部の後シニアの部があって本当はそれも観て行くつもりだったのですが
シニアの部たった24人くらいしかいないし全員の審査が終わるのが20時半になるということで
帰りに町田のブックオフにも寄りたかったし次の日は午前中からマローンだったので
体力温存するためにも中学生の部が終わる18時半に帰ることにしました。
にしても去年は午前中から丸一日中学生の部だったし
その前の年までは中学生の部丸2日位あったのにどんどん参加者減ってて心配になります。
2日連続朝10時から開始で夜まで続く審査観に行くのは体力的に辛かったので良いけど、
昔は270人くらい参加者いたのに今年は132人しかいなくて、
来年以降コンクール継続できるのか心配…
毎年春の訪れを感じる恒例行事で楽しみにしてるので無くならないで欲しいなあ。

それはそうと、今年は去年までと比べて凄くレベルが落ちてました…
ミスする子が凄く多かった…
去年はまだお稽古事でここまで踊れれば充分、って感じの子ばかりだったけど、
今年は発表会ならまあ充分だけどコンクールの入賞レベルには到底達してない子ばかりでした。
踊られるヴァリも参加者自体が減ってるから必然的にバラエティなくなるのは仕方ないけど、
チャイコフスキー・パ・ド・ドゥとかゼンツァーノの花祭りとか無くて残念だったなあ。
代わりにアルレキナーダがかなり多かったです。
ここ数年アルレキナーダ増えてるな~特徴有る振り付けで人気有るの分かるけど、
あざといし1人2人なら可愛いけどこう何人もいると飽きるよ…
逆に数年前までは人気だったサタネラは最後の方に何人かいたけど大分減ってました。
流行廃りがあるのね…
タリスマンも多かったけどこういう全幕ではあまり踊られないヴァリが人気なのは何だかなあ。
本当に原作観てるんかと言いたい。エスメラルダも大分減ってたなー
オーロラは鉄板ですがスワニルダも第1幕・第3幕合わせると結構いました。
黒鳥は一人だけ、ガムザッティも少なかったなー森の女王は結構多くて嬉しい。

ミスする子がありえない程多い中でごく数人上手い子がいるだけって感じだったなー
個人的には56番のラ・バヤデール影の王国ソリスト踊った子と
81番のワルプルギスの夜踊った子が上手かったと思います。
影の王国ソリストは1つ前の子も影の王国ソリストだったけど、(曲は違う)
その子との上手さの差が歴然でした。
ひらひらした衣装の扱いもこなれてたし片足ポアントで立って前進する所綺麗だった。
ワルプルギスの夜はこういう珍しい演目踊る子は大抵上手いなーと思います。
数年前もファラオの娘のヴァリ踊った子が優勝してたし。
ワルプルギス~身体の可動域が凄く広くて、ダイナミックな踊りで
ラストのポーズまでの流れもよどみなくて良かったです~
会場からは小声で拍手したい~の声が。
でも真打ちはラストの132番のディアナとアクティオンのヴァリ踊った男の子。
数年前までは男の子の出場者の方が少ない分レベル高かったのに、
今年は全然でしたが最後の最後にこの演技観られただけでも来た甲斐あったと思いました~
あまり観た事ないヴァリだったけど、ジャンプも高くて勢いがあって素晴らしかったし
回転技本当ぶれなくて力強くて凄かった~一陣の風のような踊りでしたー
間違いなくあの男の子優勝だろうなあ。

にしても毎年行ってるまちだバレコンももう17回目か~
確か初めて行ったのが17歳位の時の第3回位だったから、
もう本当に十数年もの間毎年行ってるんだなあ。
昔みたいに少女の踊りの初々しさ、愛らしさに感じ入る事が無くなっちゃったのは残念だけど、
それでも一日浴びるほどバレエを観られるこの機会は本当に貴重で大好きです。
衣装を観てるだけでも
女の子ってスカートはけるだけでも女の子に生まれてきた甲斐あるよな~と思います。
スワニルダのワルツ踊る子の足を上げる度にふわっとなびくスカートとか眼福でした。
何度も言う様に昔ほど色々なヴァリが観られなくなったのは残念ですが
まあ年々衰える体力的にはこの位の人数がちょうどいいかな…
今年もバレエ漬けの幸せな一時を過ごせて良かったです~!


世界フィギュアスケート選手権観てました~
女子はオリンピック3枠取れなくて残念でしたね…
あのメンバーじゃ厳しそうだなとは思ってましたが。
三原舞依ちゃんはフリーのシンデレラスケートを滑れる喜びが
曲の疾走感と一体となって爽快感を感じさせる演技で良かったです。
樋口新葉ちゃんはフリーのシェヘラザードエキゾチシズム満点な衣装とプロで好きです~
妖艶な曲調のとらえ方や表現の面はまだまだだと思いますが、それが返って可憐で
16歳の新葉ちゃんだからこそ出せる清純さを感じさせるシェヘラザードで良かったですー
ガブリエル・デールマンのラプソディ・イン・ブルーも
大人の魅力とキュートさを同時に感じさせる演技で、
表情もいきいきとしていて曲調に良く合った体の使い方が良かったです。
ポニーテールをいじる仕草とかも色っぽさと可愛らしさが共存してる感じで。

男子はショート凄く見応えありましたねー
宇野君、フェルナンデス、チャンの3人の演技の完成度が凄かったですー
宇野君は哀愁漂う感じ、フェルナンデスはスペイン男の色気むんむんのマラゲーニャ、
チャンは無邪気な子どものような繊細さ、
3人それぞれの世界観が感じられてとっても良かったです~
特にフェルナンデスは今までで最高のマラゲーニャで素晴らしかったです!!
それだけにフリーは羽生君だけ異次元の演技だったから結果は異論無いけど、
上位陣の崩れが残念だったなー…
あとフジテレビはミーシャ・ジー大好きだなと思いました(笑)
ミーシャ・ジーは自分で振り付けたプロ単調な感じで何だかなあ。
ちゃんとした振り付け師に依頼した方が良いんじゃ…
でもフリーのくるみ割り人形のジャンプ全て着氷した後の
喜びを全開に解放する様に滑る姿は何だかんだ言って心揺さぶられました。
ボーヤン・ジンもネイサン・チェンの下位互換とか失礼なこと思ってましたが
表現の面でも良くなってて良かったです。
ジェイソン・ブラウンも所作の1つ1つが流れるようになめらかで、
静謐な滑りがピアノ・レッスンの音色にぴったり合っててとても美しかったです。

EXはミーシャ・ジーのチュッパチャプスをメドベちゃんにあげる所から始まって
上着を脱いでキレキレな踊りを見せるところとか
凄くエンターテインメント性高い良いプロで好きでしたー
あれも自分の振り付けなのかな?
とにかくまた一年フィギュアの行方を見届けられて良かったですー
10月末からのGPシリーズから頑張ってここまで観てきて良かった…;;

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小雨
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職業:
大学生
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読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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