雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
キャラデザの楽しさ
- 2017/03/14 (Tue) |
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絵は17歳の時に描いたシンデレラの絵本のシンデレラ(変身前)のデザイン画。
ロジャース&ハマースタインのシンデレラのサントラが凄く素敵なので
改めて描きたくなってサントラフルリピートで描きました~
シンデレラは個人的に金髪だと華やかすぎて可哀想さが出ないと思うので茶髪にしました。
金髪はもちろん綺麗だと思うけど金髪美人は好きじゃないのよね…
いつものへそまがりなんですが。
衣装は茶色と白で統一することで
貧しさの中にも少しだけゴスロリっぽい可愛さも出るようにしました。
足下がトウシューズなのはバレエのシンデレラを意識したのと
この足のポーズが描きたかったからで、本当は茶色のぺたんとした靴です。
髪をまとめる大きな黒のリボンで清楚さもプラス。
最近キャラデザや衣装デザインの仕事に凄く興味を惹かれてます~
自分の今までのキャラデザとか見返してると自分の好みや趣向が分かって面白いなあと。
人様の設定画見るのも大好きだし、
ここはこういう印象にしたかったからこの色を使ったとか
こういう意図でデザインしたとかそういう裏話的なの聞くのも大好きです。
コバルト文庫と角川ホラー文庫を計3冊読んでました。
コバルト文庫は秋杜フユさんの「虚弱王女と口べたな薬師 告白が日課ですが、何か。」と
小湊悠貴さんの「十三番目の女神は還らない 眠れる聖女と禁断の書」の2冊。
どちらもブックオフで買いましたー安くなるまで待っても良かったんだけど
1月と2月に出たばかりの新刊という事で誘惑にあらがえずに買ってしまいました。
虚弱王女は表紙デザインが凄く良くて先月書店で新刊で買おうか散々迷ったけど、
ブックオフに並ぶの待って良かったです…シリーズ中1,2を争う内容の薄さでした。
このシリーズいつもひきこもりとか虚弱とか
タイトルになってる主役の肩書きが言うほど吹っ切ってないんですよね…
良表紙に騙されがちだけど内容も毎回地味だし。
今回はヒロインのアティナがやっぱり言うほど病弱でもなくて
シリーズ4作目のこじらせシスコンでアメリアに振られたルイスがヒーローと言うことで
アメリアのことをどれだけ引っ張るのかと思ったら
大したエピもなく中盤前位であっさりアティナとくっついて拍子抜けでした。
ギャグとはいえアティナの「おい!」とか「~かよ!」みたいな
DQNな言葉遣いも受け付けなかった…
カバーの見返しで秋杜さんが思いの外壮大な話になりましたと書いてたけどどこが…?
国の政治体系とか政争の設定も凄く単純で
秋杜さん設定練るの上手くないんだから
無理に歴史物というかヒストリカルみたいな感じにしなくても良いのに…と思いました。
でもなんだかんだ言っても毒を飲んで薬殺されたと思われたアティナが
実はルイスの手引きで生き延びて、ルイスと一緒にアレサンドリ神国に渡って
ベアトリスに可愛がられる所は読んでて微笑ましくて良かったなーと思いました。
十三番目の女神は還らないは
表紙デザインがイラストの椎名咲月さんにしては地味であまり惹かれなかったのと、
小湊さんデビュー作も2作目も嫌いじゃないけど
少女小説としてはちょっと物足りないというか、
どちらかといえば児童文学みたいな雰囲気だったので108円待ちで良いやと思ってましたが
何度も言うように割りと早くブックオフに並んでたので我慢しきれず…
でもこちらは多少高くても買って良かったですー
表紙も今見ると充分素敵で椎名さんの描くヒロイン・リセラのドレスも可愛いし。
ネットでノスタルジックなファンタジーと書かれてましたが、
ファンタジーあまり読まない私にはむしろ新鮮で
代々女王が治めるイディス・ノアの設定や
創世神話みたいなのの設定もよく練り込まれてて良かったです~
ただファンタジー世界観なのに拳銃とかが出てくるのは
ちょっとちぐはぐな感じがして違和感有りましたが…
騎士×姫という設定にしてはあまり萌えなかったけど、
ヒーローのルパートがいかにもな堅物騎士じゃなくてほどほどに軟派で
リセラにそれとなく迫ってる感じも意外性有って良かったし、
リセラも次期女王としての矜持をしっかり持ってる所とか魅力があって良かったです。
序盤のカナレッカの街でお忍びで屋台で買い食いするリセラとルパートのシーンが好きですー
女王騎士のエミルが禁断の書の番人で魔術師の末裔だったというのは
主役2人のお株を奪ってしまうようなバランスの悪さを感じないでもなかったですが、
タイトルの意味とか良かったです。
挿絵もリセラは可愛く、ノアは美少女で綺麗でしたー
ホラー小説大賞短編賞を受賞した「牛家」が凄く好きだったので
同じ岩城裕明さんの角川ホラー文庫「三丁目の地獄工場」買いました。
短編集は久々なので楽しかったですー
個人的に長編より読んでて疲れないし作者の個性が分かる短編集の方が好きなのですよね。
牛家でもそうだったけど、この作者さんの話は
笑いと猟奇が程よいバランスで両立してる感じが好きです。
「怪人村」はグロテスクだけどユーモアに溢れた文章で収録作の中で一番好きですー
村長のキャラとか特別捜査官の女性のキャラとか
エセ外国人ドクターのキャラとか笑えて好きです。
ラストの一文が狂気とユーモアを同時に感じられて良かったです。
「女瓶」は一転してシリアスな雰囲気で、
妹の友人の女子高生の死体を復活させるというアキオの狂気と倒錯した愛情が恐かったです。
腐敗を防ぐために臓器を取り除く所とか
既に死んでるとはいえ包丁を入れられる身体の描写が凄く痛そうで
瓶人になった少女の足に蛆が湧く所とかも生理的嫌悪感を感じてえぐかった…
ある意味切ない純愛の話ではありましたが。
「ぼくズ」はちょっと意味が分からなかった…
タイトルからして主人公の少年がたくさんの自分達を弁当にして食べている?
「地獄工場」は地獄が時代の流れで縮小されて
雑居ビルの地下に残されてるだけになってるとか
時代の変化に合わせて電子化されてるという発想が面白かったです~
「キグルミ」も意味が分からなかった…
お芝居を観てた主人公の老人が神隠しにあったタカシを忘れないために
お芝居の脚本に残してた…という事で良いのか??
収録作5作のうち2作が意味を理解できなかったのは残念ではありましたが、
悪夢的な中にも滑稽さやおかしみが感じられる作風はやっぱり好きですー
ちょっと一昔前の小林泰三とか北野勇作に繋がる系譜かも。
14日発売のflowers増刊春号に波津彬子先生のお嬢様のお気に入り最新話が載ってるので
今回は扉モノクロで25ページしかないけど、
ただでさえflowers増刊年3回しか出ないからいつコミックス化されるか分からない上
この出版不況のご時世無事にコミックス出るかも分からないので
1話でも逃したくないしと買ってきましたー
もともと3話連続でカラーだったことの方が破格でしたしね…
それだけ固定ファンが多いのでしょうが。
モノクロ扉でもやっぱりキャロライン可愛いvv
本編も相変わらずわがままお嬢様全開で可愛かったです~
ロバートにマイケルを特別扱いしないように言われて
ほっぺた膨らませるキャロラインのコマとか凄く好きですvv
うるわしの英国シリーズの時よりバッスル・スタイルの時代の少女ドレスの描写も凝ってて
毎回キャロラインの少女用ドレスも可愛くて見るの楽しいです~vv
肝心の怪談はまたロバートが語るパターンに戻ったのは良かったけど、
第1話からどんどんパンチに欠ける感じになってる気が…
キャロラインが少女ながらも
自分とマイケルやクレーヴ先生の境遇の違いに疑問を感じる所とかは良かったです。
7月14日発売の秋号にもお嬢様載るみたいで嬉しいけど
またモノクロ扉だろうしほぼお嬢様のみ目的で800円の出費は痛いなあ…
まあ買いますけどね…それより前号もお嬢様以外の作品一切読んでないし
早く今号共々他の作家さんの漫画も読まないと…
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小雨の3分間で出来ないクッキング
- 2017/03/12 (Sun) |
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マローンで課題として出されてた「お料理をする」を達成するため、10日に
先月マローンでのお料理教室で習っためんつゆで作れる簡単肉じゃがに挑戦してましたー
しらたきは水を切ってからはさみで食べやすい大きさに切って、
大きめのジャガイモ2個、にんじん一本、たまねぎ1個は皮を剥いて一口大に切って
豚細切れ肉140㌘も食べやすい大きさに切って油を敷いた鍋で軽く炒めてから
2倍濃縮のめんつゆ200m㍑と水600㏄を入れ、
砂糖大さじ3杯と野菜としらたきを加えて1時間煮込んで出来上がり。
しらたきも味をしみこませるために何か手を加えるよう習った気がしたけど思い出せない…
豚肉を炒めるのも味がしみこみやすくするためだそうです。
レシピでは15分程煮込むと書いてありましたが、
レシピ通りの2人分の分量より野菜を多めにしちゃったのもあって
なかなかジャガイモやにんじんが柔らかくならなかったけど、
全体的には本当に簡単に出来て良かったです~
めんつゆと砂糖だけで味付けできて細かい味の調整をしなくて良かったのも良かった。
マローンでは作業を分担して作ったけど、
1から全て自分で作るのも意外とやりがいあって楽しかったです。
ピーラーでジャガイモやにんじんの皮剥くのが意外と体力いったり
玉ねぎがなかなか思い通りに切れなかったり細かい苦労はありましたが、
そういう1つ1つのことも良い経験になりました~
何より今まで自分の食べる物を自分で1から作るなんてめんどくさ…と思ってたけど、
食材を切ったり下ごしらえしたりしてだんだん料理の形になっていく感じの楽しさとか
完成して食べる喜び、感動を知れたのがとっても良かったです。
バイトもだけど今までやれなかったことが出来るようになるって嬉しいなあ。
これだけで終わらず今後も定期的にお料理していきたいと思います~
完成品。
母の作る肉じゃがみたいなコクは無かったけど、まあまあ美味しくできて満足。
肉じゃが作れれば万が一彼氏が出来ても何とかなりますよね!!
今まで知らなかった喜びを感じられた初・クッキングでした~
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち
- 2017/03/09 (Thu) |
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既に2日経ってしまいましたが、7日にミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち観てきましたー
作業所のお知り合いが開幕5分で出てきたと聞いても
まあティム・バートンだから多少のえぐい描写はあるのだろう位にしか思ってなかったのですが、
実際に観てみたら想像以上に残酷描写があって
アダムス・ファミリーみたいなのを想像してたので面食らいました…
でも全体的には面白かったです~
映像や美術がとっても綺麗で奇妙な子どもたちもそれぞれ可愛くて良かったです。
朝日新聞のインタビューでティム・バートンが
「人と違っていることは悪いことではないという事を伝えたかった」と言っていて、
それ見ないで観たらそんなテーマだとは思わなかったと思うけど、
それをふまえて観るとああなるほど、と思わせられました。
ティム・バートン自身も子どもの頃から周囲に変わっていると言われ続けていたそうで、
冒頭のジェイクの「青春は馬鹿な友達を作って遊ぶのが良い」という期待が重荷だった、
という独白とかも周囲に馴染めない繊細な彼の孤独が感じられて共感しました。
ミス・ペレグリンの作り出すループに入り込んでからは
ミス・ペレグリンの屋敷の美しさとか映像の綺麗さに魅了されてました~
エヴァ・グリーン演じるミス・ペレグリンのクールな美しさも良かったし、
子どもたちの1943年当時のクラシカルな衣装がそれぞれとっても可愛くて良かった~
特にフィオナ、クレア、ブロンウィンら少女たちのファッションが
それぞれの愛らしさを引き立てていて少女好きにはたまりませんでした。
クレアのピンクのフリルを何段も重ねたふりふり衣装もとっても甘やかで可愛いし
ブロンウィンのセーラーカラーのワンピースも時代感出てて好きです。
エマのブロンドによく合う爽やかなブルーの衣装も
オリーヴの花柄のワンピースも素敵で、
全体的に登場人物の衣装の色彩が凄く綿密に計算されてて美しかったです。
お話はループという物がどんな物なのかとか、
エイブがミス・ペレグリンのループを守るために外へ出たという事は何となく理解しましたが
細かいところは何となくしか分からなかったけど、
それでも何とか観られるようになってたので良かったです。
バロンにループを破られて
ミス・ペレグリンが子どもたちを守るために彼に付いていくところで
「皆さんをお世話できたことはとても幸せでした」と言って一筋涙を伝わせる所は
クールな彼女の心の温かさを感じさせて良かったです~
ブラックプールのループの中でジェイクや子どもたちが
それぞれの能力を駆使してホローとバロン達を追いつめていくところは
よく考えられていて楽しかったです~
エイブ役のテレンス・スタンプの演技も年輪が感じられてとても説得力があって好きです。
ティム・バートン作品としてはギャグ要素がほとんどなくて
チャーリーとチョコレート工場とかコープス・ブライドあたりが好きな私には
ちょっと物足りないと思う部分もありましたが、
全体の独特な雰囲気は嫌いじゃなかったです。
アリス・イン・ワンダーランドみたいなキャッチャーな要素はなかったけど、
仄暗い雰囲気でまとまってるのは良かった。
ミス・アヴォセットは可哀想でしたが子どもたちが全員助かったのはほっとしました。
かなりおどろおどろしい描写はありましたが
人と違うことを肯定して生きていくというメッセージがラストシーンに繋がっていって、
ラストハッピーエンドでミス・ペレグリンと子どもたちを乗せた船が
大海原を航海していくという希望を感じさせる幕切れがとても良かったです。
ティム・バートンの新境地を感じられて観に行って良かったですー
~そして通常運転へ~(若干ピンク注意)
- 2017/03/05 (Sun) |
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絵はワンドロで描いた全然納得いってなかったけど思いの外好評で嬉しかったFF5のレナ。
レナ私が6歳の時兄がFF5やってるのを隣で見てたときは
昔から正統派ヒロイン嫌いなので
良い子ちゃんな所を強調されてる感じが鼻について大嫌いだったんですが
小5位の頃にはすっかり大好きになってました。
女の子はロング至上主義なのでキャラデザは置いておくにしても、
おしとやかで芯が強くて強い意志を秘めてる所とか
お姫様とかお姫様とかお姫様とか…
キャラデザ、天野絵は渋谷絵のゲーム画面とはもの凄く乖離してるけど凄く好きです。
髪をアップにしてて白基調で楚々としたお姫様然とした感じが凄く好み。
光の戦士が飛空艇に乗ってる絵のロングスカートで座ってる絵とか
とってもおしとやかそうで綺麗で好きだ~バッツとチョコボに乗ってる絵のレナも可愛いvv
そして私が知ってる限りではPS版が出た時
ファミ通にひっそり載ってるだけだったのでほとんど知ってる人もいないであろう
PS版で追加されたOPとEDムービーを元にした
天野絵準拠デザインのCG版光の戦士たちの絵?が凄く好きでした~
病気になった時ファミ通捨てちゃったの本当勿体なかった…;;
レナ、思えばFFで初めてパーティーに加入したお姫様キャラなんですよね。
戦うお姫様大好きすぎる…お姫様でおしとやかなのに強くて行動力があって
いつも誰に対しても優しさを忘れない、
決して声を荒げたりしないけど誰よりも強靱な意志を持ってる、そんなレナが大好きです。
宣言通り昨日長尾彩子さんのコバルト文庫の新刊、
「聖女が魔を抱く童話 葡萄の聖女の料理帖」買って読んでました。
黒髪王子ヒーロー大好きなのとこのシリーズ毎回宵マチさん絵の表紙が凄く綺麗で可愛いので
はるおかさんの盛大な地雷を口直しするために買ったのですが、
既刊2冊の出来からして過度な期待はせず糖度補充できれば良いや位の気持ちだったけど
思いの外プロットが練られてて凄く良かったですー!
ヒーローは王子と思わせておいて実は王子に寄生した魔物という
ある意味パッケージ詐欺な感じでしたが、
中盤終わり位までずっとヒーローが悪魔とかならまだ分かるけど
実体のない人間に寄生することで肉体を得る魔物という
抽象的な概念を受け入れるのに苦労したけど、
ヒロインのアデリナが終始エルヴィンを王子様呼びなので
何とか最後には折り合いを付けて読んでました。
エルヴィンが心を持たない魔物であるが故に
自分の中に生まれたアデリナへの恋着を理解できなくて戸惑う、
という見せ場というかじれじれな展開にも繋がったし。
はるおかさんに負けずに糖度もえぐみもエロさも凄かったけど、
はるおかさんの後宮新刊に比べたらぎりぎりのバランスで許せるえぐさとエロさだったかな。
全体的にゴシックな雰囲気でエルヴィンの妖艶な美貌の描写とか凄く耽美で
長尾さんV系とかお好きそうだなーと思いました。
前巻「王女が秘される童話」では適当だった改邪聖省という機関の設定や
祓魔師というアデリナの職業とかが今回はかなり練り込まれてたので
お話に説得力が出てたのも良かったです。
シュトロイゼル王国の政教融合してる国家体制とかも
こちらはかなりゆるふわでしたがまあ設定が説明されてたし。
でもせっかく中世ファンタジー風の世界観で良い感じに始まったと思ってたのに
序盤で12世紀に建てられた城、とかゴシック様式とかいう記述が出てきて
え??この完全ファンタジーな設定なのに史実の話にしたいの???え???と
もの凄く戸惑いました。中盤にもロマネスク、ゴシック、バロック様式とか出てくるし
ラストでは二度の世界大戦を経て~とか出てくるし…
宗教体型がキリスト教モチーフの完全ファンタジーなのに
現実の歴史を感じさせるような記述は読みたくないよ…
ビタミンとかアドレナリンとかは流してた私もこれらの記述にはかなり興醒めでした。
でもそれらや他の数多のツッコミ所を補ってあまりあるほど
アデリナとエルヴィンの恋に萌えられたので良かったですー!
序盤は天然はわわ系聖女のアデリナとドSヒーローエルヴィンのテンプレラブコメかと思いきや
アデリナが意外と腹黒でしたたかな面を持ってることが判明したり、
天然潔癖だけど頭が良くて芯が強い所もあって
最後にはエルヴィンを自分の命をかけてでも守りたいと思うくらい成長するのも良かったし、
エルヴィンも淫猥な魔物と思わせておいて実は純情だった所とかも意外性あって良かったです。
アデリナがエルヴィンに恋をするようになるきっかけとかも
シチュは王道なんだけど恋心の動き方が自然で共感できたし、
エルヴィンの知らない面を見つける度に胸が温かくなるとか、
恋する気持ちの幸せさとか
じんわりしたりぽかぽかしたりする感じが良く書かれてて良かったです。
エルヴィンも心なき悪魔故に愛情が理解できなくてアデリナにひどい事をするけど、
ラスト結婚の誓いをしてアデリナに口づけしようとして
いまさらだけどこれからは君のことを愛してるからこそ大事にしたい、と
結婚式まで誓いのキスはとっておこうとする所とか凄く感動しました。
既刊2冊はラストまでに主役カップルが結ばれた描写があったので
今回も当然あるのだろうと思ってたしそれを期待して買ったけど、
途中かなり際どいシーンもあったものの一線を越えなかったのがかえって良かったです。
個人的にエルヴィンが風邪を引いたときの描写が馬鹿で好きです(笑)
王宮でアデリナがやむなくとはいえ「王子さまの事が好きです…」と思い切り告白しても
心がないので本気にしないエルヴィン、というじれじれラブも美味しかったです~
ストーリーの大枠もこのまま辺境のお城でまったり進行するのかなーと思ったら
王宮へエルヴィンが召喚されて3人の母親の違う王子にそれぞれ派閥がある感じとか
第2王子のレオンハルトを擁立する派閥があることとかがわかってきて
確信に近づいていく感じが良かったです~
前巻のマルグリッド王妃は分かりやすいあからさまな悪役だったけど
レオンハルトは全く正体を見抜けなくてまんまと騙されました~
本当にプロットが前2作よりかなり練り込まれてて
エルヴィンがアデリナの赤葡萄酒を飲んでも大丈夫になる解決法とかも
なるほど~と思わせられました。
キャラクターもアデリナは儚げな姿とは裏腹にたくましくて意志の強い所が魅力的だったし
エルヴィンもクセが強いけど領主としての仕事を誠実にこなしたり
幼い弟王子ハインツに優しくしてあげる所とか
魅力が自然に書かれてたのが良かったです~
個人的にアデリナの上司のコール上官の絶対領域へのこだわりも好きです(笑)
かと思えばアデリナがレオンハルトに襲われたところにかけつけた時には
露出は少ないけど上司らしく的確に指示を出す所とかかっこよかったし、
マルクとアデリナのラストでの謎の連係プレイとかも笑ったし、
死にキャラがほとんどいなくて良かったです。
このシリーズの王様は人でなしばかりだったけど
今回の3王子の父親の国王は気弱ながらも良い人だったし。
クラウディアもシリーズ中随一の好感度!!
かなりエロエロで仄暗い雰囲気のお話で拒否反応ある人もいると思うけど、
私は全体を通して凄く萌えられたし楽しめました~
今後シリーズ続けていくのは色々大変だろうけど、
文句なしに今作はシリーズ一番の出来だと思います。
宵マチさんの挿絵も繊細で儚げな感じが
誰かも言ってたけど世界観に合ってて美しくて素敵でした。
あと一応全年齢向けのブログなので言ってなかったけど
この数ヶ月位少女小説の朝ちゅんでは飽きたらず
TLにも初めて5,6冊手を出してたんですが、
どれもあまり合わなくてやっぱり純情少女小説が至高!!と思ってたのですが
先月買った館山緑さんのジュリエット文庫
「プリンス・ギャンブラー 王子様は策略がお好き」は
ネットの評価は凄く悪かったけど個人的にはめちゃくちゃ好きでした。
TLって最初は政略結婚で無理矢理奪われて…とかが多くて
最後はハッピーエンドでも心が荒むのがアレだったけど、
この作品はヒロインのアンネマリーとヒーローのカイが
幼い頃に1,2時間だけ遊んだだけのお互いのことを凄く大事に思って成長して、
再会してからゆっくり恋を育んでいく感じが凄く可愛くて、
カイの穏やかな王子様っぷりも素敵だったしアンネマリーも気が強くて好感持てたし
ギャンブル物という珍しい題材で
アンネマリーとカイの賭けに使われるポーカー、ブラックジャックといったゲームの描写も
複雑で理解できないところもあったけど新鮮で面白かったです。
アンネマリーがフェーレンシルトがカイに危害を加えるかも知れないから
カイとは離れなくてはならないと思う理屈はよく分からなかったけど、
愛し合って想い合う2人がついに結ばれるという場面は
繰り返しますが全年齢ブログなので詳しくは語りませんが
凄くカタルシス有って、どろどろTLの中にあって一服の清涼剤の様な作品だと思いましたー
まあ描写は少女小説でも充分出せそうな位ぬるかったですけどね…
それがかえって良かったです。
たとえぬるくても、いやぬるい綺麗めな描写だからこそ
萌えて見守ってたカップルが結ばれる場面を見届けられるって
こんなに幸せなんだなーと思いました。
話題が話題なので書こうか迷いましたが萌えた気持ちを残しておきたかったので(笑)
噂の村上春樹新作長編読んだわよ
- 2017/03/04 (Sat) |
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タイトル通りです。また画像無くてすみません…
というわけで28日にブックオフで買った村上春樹の「騎士団長殺し」、
第1部「顕れるイデア編」第2部「遷ろうメタファー編」読了しましたー
第1部は読むのに11時間半、第2部は3日間にまたがって読んで14時間半かかりました…
合計26時間か…丸一日以上かかったのか…
感想、結論から言うととっても良かったです!
私あまり言ってないけど結構なハルキストで
無人島に一冊だけ本持って行くならノルウェイの森(2冊あるけど)だし
風の歌を聴け以外は村上春樹作品全て読んだと思うけど(エッセイ以外)、
その中でもかなりお気に入りの作品になりました。
1Q84は面白かったけど主人公と青豆がやっと出会ったところで終わってて
謎のカルト教団の下りとか凄く引き込まれて読んでたのに
全く謎が明かされずに終わったので
兄がもらってきてただで読んだのにも関わらず壁投げ本でしたが、
今回は3000円弱出したのも無駄ではなかったどころかそれ以上の値打ちはあると思いました~
騎士団長殺しというタイトルをまず見てオペラ「ドン・ジョヴァンニ」に関係した話なのかな?
と言うのは予想できましたが、何となく暴力的な荒々しい話を想像してたら
良い意味で予想を裏切られました。
1Q84は視点が章ごとに主人公と青豆と交互に変わったのでちょっと読みづらかったけど、
今回は主人公の「私」の視点で一貫してたので読みやすくて良かったです~
主人公の職業が画家と言うのも上野で美術展行って帰ってきたばかりで
自分の絵を描くことについてもちょっと思う所あったのでタイムリーでわくわくしました。
村上春樹は小説家なのに絵描きの心理を凄くよく分かってて凄いなあ。(小学生並みの感想)
第1部序盤の妻から離婚を言い渡された私が
車に乗って北国を放浪するあたりはちょっとだるかったけど、
雨田具彦の家に住むことになって免色と出逢うあたりでもう引き込まれてました~
そのまま免色という男の謎めいた人間性にどんどん興味を惹かれて、
夜中に鳴る鈴の音で目が覚めて雑木林の中の穴をみつける所は
春雨物語の中の入定仏の話とか凄く面白くて、
耳袋みたいな昔の日本の不思議な話というか怪異譚が大好きな私にはたまらない展開でした。
騎士団長が初めて登場して話す所は
谷崎純一郎(読んだこと無いけど)読んでたらいきなりラノベになったみたいな
もの凄い違和感を感じて、無理にキャラ付け頑張らなくて良いのに…と思いましたが
慣れたらその味のある話し方がどんどん好きになってる自分がいました(笑)
雨田具彦がウィーン留学時代反ナチ抵抗組織に身を置いてたらしい事が分かる辺りが
一番わくわくしてたかなあ。
ラスト近くの秋川まりえが行方不明になっていた4日間
免色の家でどの様に身を潜めていたかが延々語られるところは
え、もっとあの辺やあの辺の謎も知りたいんだけど…いつまで続くの?
と思ったし
ラストの章の一つ手前の章では
1Q84や他の多くの村上春樹作品と同じく謎がほとんど解明されなかったけど、
1Q84の宙にほうりなげられたみたいな分からなさじゃなくて
色々想像の余地がある良い分からなさなのが良かったかな、と思いながら読んでましたが、
ラストの章「恩寵のひとつのかたちとして」を読み終わったときは
実際にはほとんど何も明かされてないにも関わらず
全ての謎が解明されたような、心地良い満足感に包まれました~
村上春樹作品の中でも随一のハッピーエンドだと思いました。
思えば主人公と配偶者との間に子供が出来る村上春樹作品って初めてでは?
阪神大震災の後に書かれた「神の子どもたちは皆踊る」では
村上春樹がまだ起こったことを整理しきれずに荒ぶっていた感じがしたけど、
東日本大震災を経て村上春樹の精神が何だか凄く健全な方向に傾いてるというか、
良い意味で変質していった様な印象を受けました。
3・11から大分時間が経っていることもあるでしょうが、
私が雨田具彦の家で過ごした8ヶ月間の間に
どんな困難な状況に陥っても必ずなにかが導いてくれるという
確信を持つようになった事がとても良かったなあと。
どちらかと言えば今までの村上春樹作品のラストって
一筋の希望はあるけどその後はどうなるか誰にも分からないよ、って感じだったのが、
いくらか楽観的になった感じがするというか。
物語の始めではまだ人生を始めたばかりのような気分だった私が
一連の不思議な出来事を経験して
ラストでそのなにかが導いてくれるから
何があっても大丈夫だという強さを身につけたのが凄く良かったです。
ラストで色々なことが収束していって
秋川まりえが13歳の頃のことを昔のこと、と思っている事とか、
私が色々なことを懐かしく思っている感じや
登場人物たちのその後が淡々と語られていく感じは
同じく一気読み必至の
トリイ・ヘイデンのノンフィクションみたいな終わり方で良いなあと思いました。
免色のキャラも凄く好きだったので不幸になって無くて良かった。
私と免色が全くの音信不通になったりしてなかったのもほっとしました。
村上春樹作品はキャラクター一人一人の役割というかポジションが
舞台劇のようにはっきりしていて、
いつもの友人ポジションの雨田雅彦も彼の出てくるパートも好きです。
私が教えている絵画教室の生徒の年上人妻のガールフレンドとかも好きだなあ。
そして何と言っても村上春樹の小説は
手の中でころころ転がして何度も何度も確かめたくなるような
魅力的な文章や言葉がたくさん出てきて、その独特の言語感覚に夢中になります。
各章の章タイトルもざっと目次を見て確認して
それから1章1章どんな意味なのか楽しみに読んでいくのが凄く面白かったなあ。
1Q84では「蝶を起こさないように静かに」という章タイトルだけ覚えてますが、
今作で一番好きだったのは
第36章の「試合のルールについて全然語り合わないこと」でした。
読む前から何か好きと思ってて、読んで意味を知ったらもっと好きになりました。
年上の人妻のガールフレンドの言いたいことが凄く良く分かって。
ジャングル通信とかも好きだったなあー
とにもかくにも、まるでRPGの様に
1つのイベントが終わったと思ったらまた次の心惹かれるイベントが発生するみたいな感じで
次々と気になる展開が連続していくのでとにかく続きが読みたくて
一気に読めてしまいましたー
これだけの長編をほとんど飽きさせず最後まで読ませるって凄いと思います。
そして雨田具彦が騎士団長殺しという絵に込めた寓意が
何となくだけど輪郭をおびてじわじわと浮かび上がってくる感じが良かったですー
読みながらしょっちゅう立ち止まって
文章を噛んで含めるようにじっくり租借して味わっていくのも楽しかったし、
しばしば自分の個人的な思考に意識が飛ぶこともありましたが、
長らくしていなかった
「自分のしている思考を1つ1つきちんと言語化して意識に収めること」
の楽しさ、大事さも久々に思い出しました。
村上春樹の小説にはそうさせる地力みたいな物があると思います。
個人的に海辺のカフカも結構完成度高いと思うけどそれより好きかなー
何度も言うように村上春樹が良い意味で丸くなったのを感じました。
3年後くらいに図書館で借りて読めばいいや…と思ってたけど
発売からすぐに読んでみて良かったです!
村上春樹ワールドを堪能できたとびきり不思議で暖かい小説でしたー
読み終わった後無性に「ばらの騎士」が聴きたく(観たくではなく)なりました。
というわけで28日にブックオフで買った村上春樹の「騎士団長殺し」、
第1部「顕れるイデア編」第2部「遷ろうメタファー編」読了しましたー
第1部は読むのに11時間半、第2部は3日間にまたがって読んで14時間半かかりました…
合計26時間か…丸一日以上かかったのか…
感想、結論から言うととっても良かったです!
私あまり言ってないけど結構なハルキストで
無人島に一冊だけ本持って行くならノルウェイの森(2冊あるけど)だし
風の歌を聴け以外は村上春樹作品全て読んだと思うけど(エッセイ以外)、
その中でもかなりお気に入りの作品になりました。
1Q84は面白かったけど主人公と青豆がやっと出会ったところで終わってて
謎のカルト教団の下りとか凄く引き込まれて読んでたのに
全く謎が明かされずに終わったので
兄がもらってきてただで読んだのにも関わらず壁投げ本でしたが、
今回は3000円弱出したのも無駄ではなかったどころかそれ以上の値打ちはあると思いました~
騎士団長殺しというタイトルをまず見てオペラ「ドン・ジョヴァンニ」に関係した話なのかな?
と言うのは予想できましたが、何となく暴力的な荒々しい話を想像してたら
良い意味で予想を裏切られました。
1Q84は視点が章ごとに主人公と青豆と交互に変わったのでちょっと読みづらかったけど、
今回は主人公の「私」の視点で一貫してたので読みやすくて良かったです~
主人公の職業が画家と言うのも上野で美術展行って帰ってきたばかりで
自分の絵を描くことについてもちょっと思う所あったのでタイムリーでわくわくしました。
村上春樹は小説家なのに絵描きの心理を凄くよく分かってて凄いなあ。(小学生並みの感想)
第1部序盤の妻から離婚を言い渡された私が
車に乗って北国を放浪するあたりはちょっとだるかったけど、
雨田具彦の家に住むことになって免色と出逢うあたりでもう引き込まれてました~
そのまま免色という男の謎めいた人間性にどんどん興味を惹かれて、
夜中に鳴る鈴の音で目が覚めて雑木林の中の穴をみつける所は
春雨物語の中の入定仏の話とか凄く面白くて、
耳袋みたいな昔の日本の不思議な話というか怪異譚が大好きな私にはたまらない展開でした。
騎士団長が初めて登場して話す所は
谷崎純一郎(読んだこと無いけど)読んでたらいきなりラノベになったみたいな
もの凄い違和感を感じて、無理にキャラ付け頑張らなくて良いのに…と思いましたが
慣れたらその味のある話し方がどんどん好きになってる自分がいました(笑)
雨田具彦がウィーン留学時代反ナチ抵抗組織に身を置いてたらしい事が分かる辺りが
一番わくわくしてたかなあ。
ラスト近くの秋川まりえが行方不明になっていた4日間
免色の家でどの様に身を潜めていたかが延々語られるところは
え、もっとあの辺やあの辺の謎も知りたいんだけど…いつまで続くの?
と思ったし
ラストの章の一つ手前の章では
1Q84や他の多くの村上春樹作品と同じく謎がほとんど解明されなかったけど、
1Q84の宙にほうりなげられたみたいな分からなさじゃなくて
色々想像の余地がある良い分からなさなのが良かったかな、と思いながら読んでましたが、
ラストの章「恩寵のひとつのかたちとして」を読み終わったときは
実際にはほとんど何も明かされてないにも関わらず
全ての謎が解明されたような、心地良い満足感に包まれました~
村上春樹作品の中でも随一のハッピーエンドだと思いました。
思えば主人公と配偶者との間に子供が出来る村上春樹作品って初めてでは?
阪神大震災の後に書かれた「神の子どもたちは皆踊る」では
村上春樹がまだ起こったことを整理しきれずに荒ぶっていた感じがしたけど、
東日本大震災を経て村上春樹の精神が何だか凄く健全な方向に傾いてるというか、
良い意味で変質していった様な印象を受けました。
3・11から大分時間が経っていることもあるでしょうが、
私が雨田具彦の家で過ごした8ヶ月間の間に
どんな困難な状況に陥っても必ずなにかが導いてくれるという
確信を持つようになった事がとても良かったなあと。
どちらかと言えば今までの村上春樹作品のラストって
一筋の希望はあるけどその後はどうなるか誰にも分からないよ、って感じだったのが、
いくらか楽観的になった感じがするというか。
物語の始めではまだ人生を始めたばかりのような気分だった私が
一連の不思議な出来事を経験して
ラストでそのなにかが導いてくれるから
何があっても大丈夫だという強さを身につけたのが凄く良かったです。
ラストで色々なことが収束していって
秋川まりえが13歳の頃のことを昔のこと、と思っている事とか、
私が色々なことを懐かしく思っている感じや
登場人物たちのその後が淡々と語られていく感じは
同じく一気読み必至の
トリイ・ヘイデンのノンフィクションみたいな終わり方で良いなあと思いました。
免色のキャラも凄く好きだったので不幸になって無くて良かった。
私と免色が全くの音信不通になったりしてなかったのもほっとしました。
村上春樹作品はキャラクター一人一人の役割というかポジションが
舞台劇のようにはっきりしていて、
いつもの友人ポジションの雨田雅彦も彼の出てくるパートも好きです。
私が教えている絵画教室の生徒の年上人妻のガールフレンドとかも好きだなあ。
そして何と言っても村上春樹の小説は
手の中でころころ転がして何度も何度も確かめたくなるような
魅力的な文章や言葉がたくさん出てきて、その独特の言語感覚に夢中になります。
各章の章タイトルもざっと目次を見て確認して
それから1章1章どんな意味なのか楽しみに読んでいくのが凄く面白かったなあ。
1Q84では「蝶を起こさないように静かに」という章タイトルだけ覚えてますが、
今作で一番好きだったのは
第36章の「試合のルールについて全然語り合わないこと」でした。
読む前から何か好きと思ってて、読んで意味を知ったらもっと好きになりました。
年上の人妻のガールフレンドの言いたいことが凄く良く分かって。
ジャングル通信とかも好きだったなあー
とにもかくにも、まるでRPGの様に
1つのイベントが終わったと思ったらまた次の心惹かれるイベントが発生するみたいな感じで
次々と気になる展開が連続していくのでとにかく続きが読みたくて
一気に読めてしまいましたー
これだけの長編をほとんど飽きさせず最後まで読ませるって凄いと思います。
そして雨田具彦が騎士団長殺しという絵に込めた寓意が
何となくだけど輪郭をおびてじわじわと浮かび上がってくる感じが良かったですー
読みながらしょっちゅう立ち止まって
文章を噛んで含めるようにじっくり租借して味わっていくのも楽しかったし、
しばしば自分の個人的な思考に意識が飛ぶこともありましたが、
長らくしていなかった
「自分のしている思考を1つ1つきちんと言語化して意識に収めること」
の楽しさ、大事さも久々に思い出しました。
村上春樹の小説にはそうさせる地力みたいな物があると思います。
個人的に海辺のカフカも結構完成度高いと思うけどそれより好きかなー
何度も言うように村上春樹が良い意味で丸くなったのを感じました。
3年後くらいに図書館で借りて読めばいいや…と思ってたけど
発売からすぐに読んでみて良かったです!
村上春樹ワールドを堪能できたとびきり不思議で暖かい小説でしたー
読み終わった後無性に「ばらの騎士」が聴きたく(観たくではなく)なりました。
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