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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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椿山荘にて

昨日21日は兄の就職祝いに
後楽園にある椿山荘というレストランで懐石料理のフルコースを頂いてきましたー
私も母も洋食が良かったので
兄が和食と希望していたのを母がこっそり洋食しか予約取れなかったと言って
洋食のコースにするつもりでしたが、予約時のミスで結局和食になりました…
が、お料理どれも素材の味が良く出ていて美味しかったです~!
順番にご紹介。

まずはスパークリングワイン(シャンパン?)で乾杯~
お酒飲めないけどシャンパンは好きです♪美味しい~♪
 
カニ豆腐。生姜が効き過ぎてたけど、カニの風味が活きてて美味しかったです。

写真が暗くなっちゃったけどオードブル。実際の色はもっと綺麗なんですよ~
みたらし団子の下にあるたこが美味しかったですー

ハマグリのお吸い物。絶妙な塩加減で美味しかった~vv

まぐろその他(忘れた)のお刺身。良い食材を使ってるのが良く分かって美味しかった~
当たり前ですが近所のマルエツのお刺身とは全然違う!

やまいもとたけのこと鯛の子の煮物。鯛の子が食感とか独特で美味しかったです♪

もうそろそろお腹に溜まる物と量が食べたい…
と思ってた所にメインの牛ステーキが運ばれてきて舌鼓を打ってました。
ステーキも柔らかくて肉汁がジューシーで美味しかったけど
その下に敷いてあるポテトのペーストが甘くて美味でした。

更に大好きな天ぷらが運ばれてきて歓喜♪
海老とキスとふきのとうとレンコンの天ぷら。
香ばしくて美味しかったけど、塩入抹茶よりは普通のおつゆで食べたかったかも。

箸休めの?豆乳蒸し。

〆はじゃこご飯とおみそ汁とおつけ物で。
じゃこご飯は美味しかったけどみそ汁はちょっと味が濃すぎて辛い;;
どっちもカロリーを考えて残しちゃったー

デザートの盛り合わせ。バニラアイスとろーりミルキーで美味しかったですー
マカロンもさくさくで食感が楽しかったし、
その下のブラウニーもちょっと玄米みたいな味がして美味しかったです。
もっとチョコレートの味が濃厚な方が好みだけど。

全体的に素材の良さが良く分かるお料理ばかりで、
味付けも(みそ汁以外は)凄く上品でどれもとっても美味しかったです~vv
予約してると窓際の席が確約という事で、
25階から見た後楽園の夜景も綺麗で贅沢な一時が過ごせて良かったです♪
兄が4月から教える大学は教師を目指す生徒が行く所なので
マナーが凄く厳しいらしく、教師はスーツに白いシャツが決まりだそうで
「今まで着てたシャツがほとんど着られない…」と兄がぼやいてました。
他にも色々決まりがあるので社会人のマナー講座の本を読んで勉強するらしいです。
母は久々に兄に会うと言うことでとろけそうな顔とハイテンションで、
やっぱり女親にとって息子って特別なんだなーと他人事のように見てました。
何はともあれどん底極貧生活にならずに良かったー


21日の深夜にBSプレミアムでやっていた英国ロイヤルバレエ・ガラと
マリインスキー・バレエのアンナ・カレーニナ観てました~
どっちもそれなりに面白かったです。
ロイヤルバレエ・ガラは
ヤーナ・サレンコとスティーブン・マックレーのチャイコフスキー・パ・ド・ドゥ、
ネットでは評判悪かったけど普通に良かったと思ったけどなー
サレンコは柔らかく女性らしい印象で
この演目にはもう少しおきゃんな雰囲気があってもいいかも、と思いましたが
回転技とか鮮やかで良かったですー
マックレーも背は高くないけど風の様なテクニック素晴らしかったです。

牧神の午後はジェローム・ロビンス版だとは思わなかったので不意を突かれたけど、
ワディム・ムンタギロフ
この前の新国立劇場との白鳥では演技のセンス無いなーと思ってましたが
牧神の少年役は個性に合ってて良かったです。
サラ・ラムは少女と言うにはあまりにもハリウッド女優のようなゴージャスな雰囲気があって
あまり役にあって無いと思いましたが…

ヴィサラ?はダンサーのラインの美しさを観てるだけで飽きませんでした。
誰が誰なのか区別付かなかったけど。危機感みたいな物がテーマなのかな?と思いましたー

アコスタ版カルメンは色々欲張って要素詰め込みすぎで、
特に中盤の唐突な南米ダンス&音楽にはポカーンとなりましたが、
前のアコスタ版ドンキよりは面白かったです。
アコスタ版のカルメンはオペラと違って
悩み苦しむ一人の女性として描かれてるのが面白いなあと。
特にエスカミーリョに心変わりしたカルメンとドン・ホセの感傷的なデュエットでの
思わずホセの頬を打ってしまって後悔を滲ませる部分とか、
マリアネラ・ヌネェスの演技が良かったです。
ラスト、マシュー・ゴールディング演じる運命に連れ去られるカルメンが好きです。
カルメンの出来はともかく、
アコスタの17年のダンサー人生の引退スピーチが感動的で良かったです。
「失敗なんて無いのです。学び続ければいいのですから。
好奇心を持って人生を楽しんで下さい。でないと17年なんてあっという間ですよ」
というアコスタの言葉と、ヌネェスがカーテンコールでもらったお花をアコスタに渡す所の
友情と言うより同志愛とでも言うような物が感じられる一幕が素敵でした。

アンナ・カレーニナはロパートキナの映画を観てきたばかりなので
彼女の役作りや演技がどんな物か興味があったのですが、
別段心に響く物が無かったなー…
ラストシーンの全てを吹っ切って決意を固めたアンナが十字を切る所は
鬼気迫った物を感じさせて良かったですが。
衣装が思ってたより綺麗で良かったですーキティ役のダンサーも初々しくて可愛い。
ヴィクトール・バラノフがまだマリインスキーにいたことも驚きでしたが、
さすがにベテランらしい存在感で良かったですー
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お嬢様のお気に入りがお気に入り


昨日は母が短歌の先生からチケットもらったので
半蔵門の国立劇場に「遊女夕霧」と「寺田家お登勢」観に行ってました~
バレエやミュージカルは観てますが純粋なお芝居は久々だったので楽しみにしてたのですが、
寝不足だし館内寒いし疲れてるしでテンション上がらなくて、
1幕物の遊女夕霧観た後は帰ろうかとも思ったのですが
続いての演目寺田屋お登勢が結構面白かったので最後まで観て良かったです~

遊女夕霧は吉原の花魁が詐欺をはたらいた馴染みの客のために
巻き上げたお金を借財として証文を書いてもらうことで救おうとする物語。
夕霧役の女優さんはパンフの写真では綺麗なんだけど実物はちょっとおばさんぽく見えて、
演技もそういう役柄なのでしょうが世話焼きおばさんみたいな感じでした。
確かに椿姫みたいな美しい花魁キャラでやられてもつまんない話だろうなーとは思うのですが、
ちょっと内容が薄くてだから何?みたいな話でした…
人情物という分類みたいですが、まあその辺は伝わってきたから良いのかな。

寺田屋お登勢は伏見の船宿寺田屋の女将・お登勢の視点から
坂本龍馬の生き様を描くお話で、時代設定は遊女夕霧より前の幕末なのに、
夕霧よりずっと現代劇っぽかったです。
セットも大がかりで素敵だし花道を使った演出も国立劇場ならではな感じで面白かったです~
坂本龍馬役は中村獅童だったのですが、
声もよく通るし演技も飄々とした龍馬役を演じきってててやっぱり一番上手かったです!
龍馬の姉・乙女の口を借りて間接的にお登勢の心理を語らせる所とかも上手いなと。
龍馬がお竜と結婚して意気消沈するお登勢の心を代弁するかのように
「私達は女っぽさも女臭さも男好きのする愛らしさも持てない」
と語る所とか。花道からセリで乙女が出てくる演出も良かったです。
ラストシーンは龍馬がまるで航海する船に乗っているように見えて、
お登勢の「あんさんはやっぱり龍でした」という台詞が感動的でしたー
あと龍馬が初登場するシーンで花道を生きてるわんこを抱いて現れたのですが
わんこおとなしくてされるがままになっててめちゃくちゃ可愛かったですーvv
猫派だけどあんなわんこならだっこしたい!
ただ全体的に役者の声が小さくて、私は前から8列目の良席だったからまだ良かったけど
後ろの席の人はほとんど声聞こえなかったんじゃ無いかなーと思いましたが。


波津彬子先生の連載作品の一つ「お嬢様のお気に入り」、
掲載される雑誌のflowersが年3回しか出ないと言うことで、
普段コミックス派だけどなかなか出そうにないしカラー扉も見たかったので
波津さんのためだけに買ってきましたー
もちろん他の作家さんのお話も読むけど、波津さんのお嬢様だけで既に大満足…
カラー扉は期待してた感じとはちょっと違ったし
事前にキャロラインの顔部分だけflowers公式サイトでネタバレされてたので
(公式で見た時は扉絵の一部だとは思わなかった)ちょっとがっかりしたけど、
充分美麗だしキャロラインの着ているドレスがとっても可愛かったので良かったですvv
襟部分とオーバースカート?の裾の金の花模様とか腰のラインの入ったリボンとか
ひねりもありつつ落ち着いたデザインのブルーのドレスとっても素敵~vv
お話もいつもの波津さんらしいノリで始まって
ストロベリー・ヒル・ハウスに行けることになったキャロラインの猫被りっぷりとか
大失態をしてお父様に泣いて取りすがるところとか
クレーヴ先生に抱きつく所とかキャロラインがとっても可愛かったし
ロバートの語る怪談も前回ほどではないけど充分満足しましたー
前回名前だけ出てきたクレーヴ先生の意外な一面?も
最後のキャロラインとのやりとりも可愛かったです♪
45ページと読み応えも抜群で最高です!
ああ~ふるぎぬや紋様帳も大好きだけど久々の波津さんの19世紀英国物も好きすぎる…
しかもキャロラインは私の大好きな少女!
うるわしの英国シリーズの時よりも
少女用ドレスの描写とか力が入ってて可愛くて見るの楽しいです~
モノクロ扉の時はさすがに買わないけど今後もカラー扉の時は本誌買っちゃうかも…
早く連載溜まってコミックス出ないかな~
表紙やカラー口絵の描き下ろしキャロラインを想像しただけでよだれが出ます。
本当たった一人の作家さんのためだけに掲載誌買うのなんて波津さんと
ちゃおDXで真代家こんぷれっくす!連載してる久世先生だけですよ…
I Love 波津彬子先生ー!vv

雨柳堂夢咄 基ノ一六感想


絵はJ・シュトラウスのオペレッタこうもりよりアデーレのイメージで。
お茶目でしたたかな彼女の役柄が好きです。


発売してから一週間以上経ってしまいましたが、
7日に一番大好きな漫画家さん、波津彬子先生の人気シリーズ
「雨柳堂夢咄」の新刊が出たので速攻で買って読んでました。
連載も100回を超えて後書きで先生が言っているように
多少ネタ切れ感とかパワー不足とかも感じないではなかったですが、
全体的には安定した読後感で、
やっぱり波津さんは一定以上の水準の作品をコンスタントに出してくれる
職人だなあと感じました~
表紙やカラー口絵も相変わらず美麗…!vv
この出版不況のご時世に変わらず単行本を出してくれる出版社にも感謝ですわ~
以下全話の感想。

「仙境にて」
波津さんってもともとやおい畑の方なのは過去の作品で知ってましたが、
最近公式ツイッターをフォローするようになって結構そういうツイをRTされてたりするのが
BL苦手な私には結構ショックだったりして、
この作品もほんのりそういう感じを匂わせてるのが最初ちょっと気になってしまったのですが、
最小限だし私がBL苦手な余りうがった見方をしてしまってるだけかも…
それを抜きにしてもちょっと散漫な感じでしたが、
仙境に一人住む菊慈童に重ね合わされる青年の孤独とか
挿絵画家との友情に余韻が残りました。
錦木はいつかまたひょっこり帰ってくるのではないか?と色々想像が膨らみました~

「おくりもの」
今回のコミックスで一番好きなお話ですー扉の薔薇を持った蓮が素敵v
グラント先生のアドバイスはさすが妻を大事にする西洋人!
しっかり者の奥様が旦那様からの贈り物に頬を染めてお礼を言う所も可愛かったし、
後日旦那様の欲しがってた古瀬戸を実家にあったと言い張って贈る
素直になりきれない表情もまた可愛らしくてきゅんとしましたvv
骨董好きの旦那様もダンディで素敵。

「なかきよのとおのねふりの」
最初京助さんの存在をすっかり忘れていたので京助さんだと思わず読んでました(笑)
前巻にもちゃんと出てるのにね…
朽木子爵の涙にほろりとしましたー子供の姿の七福神達も可愛い。
タイトルは和歌か何かの引用かな?

「早蕨のころ」
冒頭の回想のいとこ達のやりとりが波津さんらしくて好きです。
下宿の大家の出戻り娘さんが明るくて可愛かったですー
主人公の男性が険しい表情から明るい笑顔を取り戻していく過程が感動しました。
最後の大家の娘さんの笑顔と台詞も素敵で爽やかな終わり方で良かったですー

「神功皇后」
冒頭のお母様の回想話からオチまでの構成が巧みでさすがした~
今度こそ奥様の出産が上手くいって欲しい!母は強しですね~

「夏の風邪おくり」
角谷先生に化けたり祈祷師に化けたりして
おじい様の枕元に現れるあやかし達が波津さん節全開な感じで面白かったです(笑)
おじい様の若い頃が出てきて感激!
そしておじい様の遺言?にもしんみりしました~
川島男爵の後妻さんは登場したときおじい様と結婚するのかなと思ったのに
そうならない所がまた波津さんらしいなあと。
最後のコマの蓮のモノローグに一安心でした。

「乙女の祈り」
毎回一作はある女学生物、今回もあって嬉しい。
主人公の女学生さんの袴のなびき方とか動きに萌え萌えしてました(笑)
蓮に物に執着するのをやめなさいと言われて涙を流す女学生さんと
最後のお兄さんの台詞が切なくて。
女学生さんがあの世で
清らかな流れの中を自由に泳げていると良いなと思いました~

「怪を語れば」
冒頭で凄いデジャヴがあって雑誌掲載時に読んでたっけ?と思ったら
前にも出てた登場人物の話でした。
怪談会でずれた怪を語る妖怪達が面白くて笑いました。
銀之丞殿の話とか猫好きにはたまらないし大店のお嬢様も可愛かったです♪
後日談の花魁の話も良かったですー
新米編集者さんと花田竜之介先生のシリーズも今後続いて欲しいです。


全体的に結末へ向かうまでちょっとごちゃごちゃして分かりにくい所もあったりするけど、
毎回とてもすとんと落ちて終わる終わり方とか
お茶目な妖怪達が本当良い味出してて好きです~
しかしながら波津さんの本を収納してる本棚がもうキャパいっぱいでどうしよう…
何にしても今年もまた波津先生の新刊が読めて幸せですvv
ふるぎぬや紋様帳の方も早く単行本化しないかな~

コバルト文庫、掘り出し物と地雷物件


高山ちあきさんの「橘家本店閻魔帳」シリーズは全巻借りてあるのですがひとまずお休みして、
別のコバルト文庫を読んでました。
図書館で借りた椎名鳴葉さんの「宮廷詩人に捧げる一皿」と
コバルト文庫の中でもお気に入り作家さんのはるおかりのさんの新巻、
「後宮響華伝 包丁愛でる姫君の謎多き食譜」の2冊。
たまたまなのですがこの2冊ヒロインが料理好きというのを筆頭に
設定が結構被ってるのですが、作品の出来の明暗がくっきり分かれてる感じでした…

椎名さんの宮廷詩人に捧げる一皿は、挿絵が凄くクセがあって
自分ではまず買わないだろうな…という感じでしたが
図書館にあったので試しに借りて読んでみたら思いのほか快作で良かったです~
こういう事があるのが図書館のいいところだなと思いました。
文章やストーリーテリングが巧みで、キャラクターの心理描写が凄く説得力があって
キャラクターにすっとスムーズに感情移入できるところが良かったです。
ヒロインの彩花の料理が好きで亡き父のような一流の料理人になりたいという夢を持って
日々修行に励む姿も一途で可愛くて好感が持てたし、
安の横暴ななふるまいを許さずどんなに殴られても決して信念を曲げないシーンは
一本筋が通ってて凄くかっこよかった!!
瞬も穏やかだけど料理を作ることに対して確固たる矜持を持っている所や
幼い黎を優しく諭す所とかとてもキャラクターが立っていて優しい雰囲気が素敵でした。
料理人に毒を盛られて以来食べることが出来なくなった黎が
俊の人柄に触れて料理を口にすることが出来た場面で
「わたしの体の一部になったものたちがもっと生きたいと背を押したんだ」
と言う所は、私達が食べてきた動物の肉や食材達が私達の中で血肉となって、
私達が生きる事でそれらの者達も生きようとしているんだというのが
凄く素敵な考え方だなあと思ったし、感動しました。
緋翼も画一的な嫌な婚約者キャラじゃなくてちゃんと彩花を愛してて
理解はしないけど意思を尊重して大切にしようとしている所が好感が持てました~
全体的に食べることや料理を作ることに対しての信念が貫かれていて、
普段何気なくしている食べるという行為に
これだけ深い意味づけを与えているのは凄いなーと読んでて思いました。
…ただ一つだけ難を言うなら宮廷詩人として詩一つで国を動かす、とまで言われている黎の
詩を詠むシーンが一つもなかったのが…
最後の鄭満に黎が送った手紙の中の彩花への「熱烈な恋の詩」くらいは
出さなきゃ駄目だろ…と思いました…。
多分椎名さんが中華風世界観の料理の事を調べるだけで精一杯で
漢詩みたいなのの取材というか勉強?する暇が無かったのかなーと思いましたが。
彩花があくまでも最後まで黎に恋していないけど、と明記されてたり、
後書きで椎名さんが書かれてるようにラブ要素は少なめだけど、
黎がラスト「嫁き遅れたらちゃんともらってやる」と
本気とも冗談ともつかない言葉を言ったりするので
たまにはこれ位さらっとしてるのも良いかなと。
本当に絵柄だけで毛嫌いせず読んでみて良かったです。


で、はるおかさんの新作の方は…うん、結構な地雷だったかな…
葵木あんねさん名義でルルル文庫の方でも先月末に新作が出てて、
どっちを定価で買おうか、もしくはどっちもブックオフに並ぶのを待とうか
凄く悩んだ末に前作の後宮詞華伝が良かったのと
某巨大掲示板で一番にレビューを書きたいという
割とどうでもいい理由で今作を買ったのですが、
たとえ毎回薄味でもお約束を踏襲してくれる
安心して読めるルルルの方を買えば良かったと後悔しました…
中華物よりもオーソドックスな西洋物の方が読むの好きだしなあ…
由利子さん画の表紙のけい鷹がかっこいいし
あらすじ読んだ限りでは結構興味を惹かれたのですが、
どうしても直前に読んでた宮廷詩人~と設定が似通ってるところを比べてしまって…
ヒロインの鈴霞の料理を好きな気持ちもギャグタッチで書かれてるので
彩花の真剣な気持ちに比べていまいち情熱が感じられなかったし、
けい鷹が過去に毒殺されかかって以来毒に耐性のある芋しか食べなくなったと言う所も
黎の設定と似すぎてて同じコバルト内でここまで似てていいのか…?と心配になりました。
それを抜きにしても、後宮の妃達の悲哀を描いていて心に残る物があった前作と比べて
エピソードの一つ一つがとってつけたようだったりほとんど機能してなかったりで…

鈴霞が栄宵麗の身代わりだとバレるのが早すぎるのは
まあいつものはるおかさんのパターンを思えばまだ予想できなくもなかったですが、
鈴霞が宵麗と身代わりになってけい鷹を騙していることについて
彼に惹かれていくにつれて罪悪感を抱く所とか
もっと上手く書けばかなり切ない恋が書けて良かったんじゃないかと思いますが、
いつのまにかうやむやになってるし…
明杏公主が央順を好きなのも何の伏線にもなってなかったし
唐仲来と班太后とのエピソードも最後にご都合主義的に利用されるだけだったし、
前作と違って後宮を舞台にしている意味もあまりなくて
芙羅のエピソードは唯一後宮らしい話だけど内容はいくらお話でも無理ありすぎだし…
何より前作と同じ世界観!どっちから読んでも楽しめる!という触れ込みだったのに
前作の主人公カップルを始め登場人物達が軒並み不幸になってるのは何のサービス?
個人的に前作の吾氏のキャラクターが可愛くて好きだったので
今作で皇后となった彼女が皇帝の意向とはいえ
実の息子に毒を盛るような人物になってたのが残念すぎました…
前作は書や詞がテーマで趣深い漢詩調の詩が所々に出てきたり、情緒があって良かったけど
今作は肝心の料理があまりストーリーの大筋に絡んでこなくて企画倒れのような…
ミステリーと銘打ってる割りにはその部分もあまりにもお粗末すぎるし。
はるおかさんはいつも一定以上の水準の作品をコンスタントに出してくれるので
作家買いしやすくて好きなのですが、ここまで地雷なのはデビュー作以来かも…
椎名さんとはるおかさん、最初にも書いたように同じような素材なのに
料理の仕方でくっきり明暗が分かれた感じでした…
唯一の救いは由利子さんの挿絵が綺麗な事かな…
男性が以前に比べて少女漫画っぽいきらきら感とクセが抜けて
かっこよくなってたのは良かったです。

ユーディとシンデレラの靴


線画から完成までに9時間半かかりました…
お城は事前に別の日に描いていた物なのでトータルでは12時間位かかってるかも…
ユーディのドレスだけでも
パーツ多いわ線繋がってないわで思いの外手こずり塗りに4時間位かかりましたorz
バックの星空はpixivでお借りした素材です。
線画描いてる時点で星空まで自力で描いたら完成する気がしなかったので…
この素材のおかげで完成させられた様な物です!!素材配布主様に感謝!!

何かこう一度最も好きな童話であるシンデレラの象徴的な絵が描きたくて、
最初は小雨プリンセス版シンデレラで描くつもりだったのですが
あのドレスだとこういうスカートつまむ仕草した時
スカートがどうなるのかさっぱり分からなかったので新たにデザインし直して、
更にユーディもまあシンデレラ物だし…って事でユーディに着せてみました。
意中の姫が逃げてるのに追おうともせず余裕の表情なラズル
さすが自他共に認めるへたれヒーローですね(乾いた笑)
ルクランディア城がどう見てもTDLな件。
もったいないのでお城はまた使い回すと思います(笑)

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プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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