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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

カテゴリー「日記というか雑記」の記事一覧

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新国立劇場バレエ団オフィシャルDVDブック感想


絵はロココの貴婦人風リリー・ヘザー王妃。
某絵を描くためにコピックスケッチの緑を新しく買ったので
インクが有り余ってる時にしか描けない塗り面積がたっぷりあるドレスを描いておきたくて。
しかしコピックは色選びが本当に難しい…;;
お店で試し描きしても帰ってから塗ってみるとイメージ違うことも多くて…
しかも原画とスキャンした絵ではまた色味が変わってしまうので更に大変…
この絵の緑も本当はもう少し淡くて爽やかなミントグリーンを選んだつもりだったんですが、
ちょっと明るい普通の緑みたいな色だった…
そしてスキャンすると青みが強くなっちゃって残念でした。
同じくこの絵に使ってるピンクは原画より上品な色合いになるので重宝してるんですが。

ミントグリーンとピンクの組み合わせのロココ風ドレスは前にユーディにも着せましたが、
この色の取り合わせ好きなのでまた描いてみましたー
少女リリー・ヘザーの下ろした髪型も気に入ってるけど、
ロココドレスにはやはりきちんとアップにした髪型が似合うよね~と思って。
目尻の下がった優しい表情も描くの好きだけど、
ちょっと波津彬子先生風のつり目っぽい表情がリリー・ヘザー王妃には似合う気がします。
着道楽の彼女らしく色とりどりのドレス着せるのは楽しいですわ。
ティアラはこの形しか描けませんが何か??

ちなみに充分長く描いたつもりだったのに取り込むとまた足が短くて顔がでかかったので
Photoshop Elementsでドレスの裾を長く伸ばしました…


新国立劇場バレエ団のオフィシャルバレエブック、
スヴェトラーナ・ザハロワ&アンドレイ・ウヴァーロフ主演の「ドン・キホーテ」と
米沢唯さん&厚地康雄さん主演の「ジゼル」ブックオフで買えましたー!!
DVDとカラー写真が豊富な解説書がセットになったこのシリーズ、
くるみと白鳥とライモンダは持ってるのですが、今回買った2冊はずっと探してたので
最寄りのブックオフに何気なく揃ってるのを見た時はキター!!と思いましたvv
ドンキはかなり高かったけど;;ジゼルは安かったのでまあとんとんかな。
別のブックオフで他のジゼルのDVD買おうか迷ってたけど買わないで待ってて良かったーvv
こういう出会いがあるからブックオフ通いはやめられません。

DVD、ドンキもジゼルもどちらもとっても良かったですー
解説書もカラー写真が充実しててこうして感想描く時も舞台を思い出しやすくて良いですね♪
ドンキのスペインの民族舞踏を踏襲した踊りの解説とかも
初めて知る事ばかりで興味深かったですー

ドンキは確か2007年に
DVDと同じザハロワ&ウヴァーロフの主演の舞台を観に行ったと思うのですが、
その時は主役のザハロワが姫オーラ出過ぎでおきゃんな町娘に見えないし
新国立劇場のダンサー達も踊りが大人しすぎて
全然陽気なスペインの活気とかが出て無くてがっかりしたんですよね…
でも今回のDVDで2009年収録の公演を観てみたら、
確かにスペイン的な泥臭さみたいな物はないけど
主役2人はテクニックも演技も申し分ないしコールドも綺麗で良かったです。

ザハロワ、キトリのキャラじゃないと思ってたけどいきいきと楽しそうに演じてて可愛かった。
バジルが他の娘と扇の影でキスしてるのを見てちょっと!!って割り込む所とか
演技や表情も良かったですー
ウヴァーロフは第1幕の登場時から
陽気な伊達男というよりはキトリにぞっこんなバジルという感じで微笑ましかったです(笑)
ドン・キホーテ役のダンサーはもう少し狂言回しらしい存在感が欲しかったけど。
エスパーダももう少しスターオーラがあると良かったかな…
メルセデスと街の踊り子は区別が付かない…;;
キトリ第1幕のカスタネットのヴァリはもう少しなめらかに踊れると良いかも。

第2幕の酒場でのシーンのジプシーの女性のダンスは
ゆったりしたけだるげな音楽を良く表現していて良かったですー
バジルの狂言自殺のシーンもウヴァーロフのお茶目な演技良かったけど、
ロレンツォに結婚を認めてもらってからの踊りは
手を打ち鳴らす所とかもっときびきびしてて欲しい…あそこの音楽と振り付け好きなので。

でも何と言っても第2幕のドン・キホーテの夢の場面は白眉でしたー
森の女王にキトリと2役のドゥルシネア姫、
そして森の精達の薄ピンクや薄黄色にお花のコサージュが着いたチュチュとっても可愛かったー
2007年鑑賞時も純クラシックのこのシーンだけはまだ見られるな、と思ってましたが
やはり新国立劇場の実力が遺憾なく発揮されるのはこういう純クラシックだなーと思いました。
舞台全体が柔らかい照明に照らされて幻想的な雰囲気がばっちり出ていてとっても素敵でしたー

森の女王の厚木三杏さんはもうちょっと女王らしい威厳があると良かったけど。
振り付けもイタリアン・フェッテのverの方が好きだし。
森の女王のヴァリは曲含めドンキでも1,2位を争うほど好きなのでちょっと残念…
キューピッドももっと元気溌剌とした雰囲気を出して欲しかった。
でもザハロワのドゥルシネア姫は
曲調にぴったりの可憐でお淑やかなお姫様そのものの踊りで凄く良かったですー!
ドゥルシネア姫のヴァリも曲も大好きです。
ザハロワ前半の清楚さから後半のチャーミングなピケターンまでとっても美しかったvv

第3幕の結婚式のシーンも踊りの見せ場がいっぱいで盛り上がりましたー
何気に公爵夫人役の衣装が中世の重厚な感じのドレスで素敵でした。貴婦人達も。
ザハロワの衣装は自前らしいですが
1幕とドゥルシネア姫の衣装はちょっとシンプル過ぎて物足りなかったですが、
3幕の結婚式の赤いチュチュは身頃とスカート前面、スカート裾に刺繍が入ってて
エレガントで素敵でしたー


第1ヴァリエーションの寺島まゆみさんは表情や顔の付け方、ポーズの決め方がとても上手で
ふわふわした妖精さんのように軽やかな踊りがとっても可愛くて良かったです。
第2ヴァリエーションのさいとう美帆さんはもう少し曲調をしっかり表現して欲しかった。
ウヴァーロフのバジルのヴァリは…上手いんだろうけど
黒いタイツが舞台の背景に埋もれてしまって脚捌きが良く見えない;;
バジルに限らず白鳥の王子とかでもありがちですが、
主役ダンサーが黒タイツの衣装の時は背景との兼ね合いを気をつけて欲しい…
キトリのヴァリは通常とはちょっと振り付けが違ったけどまあ可愛かったです。
コーダはザハロワ、グラン・フェッテで少し回転が雑で汚く見えるのが残念でしたが;;
全体的にはとっても華やかで楽しい舞台で良かったですー!

映像特典も嬉しいこのシリーズ、今回はドンキのリハーサル風景などの舞台裏と
ザハロワ&ウヴァーロフのインタビュー、
そして新国立劇場のダンサー・
本島美和さん、八幡頼光さん、マイレン・トレウバエフさんの3人が紹介する
バックステージツアーが収録されてます。
リハーサル風景はこういうメイキング映像的なの大好きなので楽しかったですー
指揮者に細かくテンポなどの調整をお願いするザハロワのシーンとか
こういうやりとりを本番までに何十回何百回としながら舞台に立っているんだなーと
ダンサーにも指揮者にも頭が下がる思いでしたー
カーテンコール時の並び順を書いた図とかが貼られてるのも面白かった。
ザハロワとウヴァーロフのインタビューも
前東京文化会館の音楽資料室で観た時は内容薄い…と思いましたが
改めてみたら結構深いことや興味深い話も多くて面白かったです。
そしてバックステージツアーも舞台で使うギターや短剣、マント、花などの小道具を紹介したり
衣装室を見せてくれたりして楽しめましたー
トレウバエフが本島美和さんにマントを羽織らせて抱き寄せたり
花を捧げてぽいっと捨てられるとはっとした表情をしたり(笑)芸達者で好きです(笑)


ジゼルの方も前に文化会館の音楽資料室で観ましたが、
やはり家でじっくり観た方が楽しめましたー
米沢唯さんのジゼルも厚地康雄さんのアルベルトもとっても良かったです!

第1幕のアルベルトが純朴な村娘のジゼルがぽーっとなるのも分かるわ…という
貴族らしいエレガントで洗練された感じがばっちり出ていて良かったですー
ジゼルの米沢唯さんもお顔は純和風だけど^^;;とっても楚々として可憐で可愛かったです。
アルベルトを恥ずかしそうに見たり
控えめな仕草の中にも彼への溢れんばかりの恋心が込められていて。
ジゼルの衣装はもう少し可愛くても良かったと思いましたが^^;;
スカート部分は白のチュールより青とか水色が好きだなー…
バチルド姫役の湯川麻美子さんのトレーンをたっぷりひいた赤いドレスも
いかにも貴族的でとっても素敵。衣装にほおずりするジゼルも可愛かったですー
ペザント・パ・ド・ドゥは奥村康祐さんの軽快なジャンプ良かったです!
ペザントの女性ヴァリも好きなのですが先日のくるみでも観た田千晶さん
この映像の収録時はまだ若いからか少し物足りなかったです…
振り付けをこなす技量はあるんだけど踊る喜びみたいな楽しさや魅力が伝わってこなかった…
ジゼルの第1幕のヴァリは良かったけど、
欲を言えばアラベスク・パンシェをもう少し深くやって欲しかった。
でも片足とんとんの所はスカートのあしらい方も上手くて可愛かったですー

狂乱の場は映像特典のインタビューで米沢さんがそれこそ本当に気が狂いそうなくらい
何度も何度もやり直したと言っていたとおり、とっても真実味が感じられて良かったです。
心破れながらもうつろな笑顔を浮かべる所とか、
もはやアルベルトの事が目に入らない感じとか「演技派」という言葉が浮かびました。


第2幕はミルタ役の厚木三杏さんが登場する所からジゼル登場まで25分位かかってダレた…
でもジゼル2幕は同じバレエ・ブランでもひたすら退屈な白鳥2幕とは全く違って
幻想的な中にも儚げな美しさがあって観てて飽きなくて大好きですー
白鳥は単なる可憐で弱々しい存在だけど、
ウィリ達は美しさだけでなく恐怖を与える存在なのが面白い。
ハンスを取り囲んで踊らせるシーンは東京バレエ団とかと比べるともう一つ迫力不足でしたが、
ミルタは厚木さんのクールビューティーなお顔に合ってて良かったと思います。

ジゼル登場の高速回転はまあ比べるのは間違ってるけどヴィシニョーワとか観ちゃうと…
って感じですが、とにかく米沢さんのウィリになったジゼルは
ただただ純真な少女のようにアルベルトを守りたいその一心なのが感じられて良かったですー
アルベルト役の厚地さんも
後悔と失意の念に沈みながらジゼルの墓参りをする所から入り込んでるのが伝わってきたし、
パ・ド・ドゥのアルベルトのヴァリもジャンプが力強くて良かったです。
ジゼルのヴァリはぴょんぴょん飛び跳ねる所もっと泣けても良いかなーと思ったけど。
ラスト、アルベルトを守り抜いた喜びと別れの決意に包まれながら墓に戻っていくジゼルと
彼女に助けられたアルベルトの悲哀に満ちた想いが伝わる様な幕切れがとても感動しましたー

映像特典は約20分の主演インタビューと書いてありましたが、30分以上あるような…
普段のクラスレッスンの様子とかはどうでも良いから
もっとジゼルという作品についてを聞かせて欲しいと思いましたが、
最後の米沢さんと厚地さんのマイムを使ったミニ芝居は笑いました(笑)
米沢さんはもっとクールな感じの女性をイメージしてたのですが、
素直で純朴な感じの可愛らしい方で好印象でしたー


今回も飽きもせず駄長文を綴ってしまいましたが、
とにかく新国立劇場先日のくるみもそうですが最近自分の中で好感度が上昇中なので
タイムリーに欲しかった2冊が買えてとっても嬉しかったですvv
まあ買ったのは31日でしたがね…観た&読んだのは4日。
今度3日に観に行った新制作版くるみのDVDブックも出るそうなので絶対買いますー!
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11月になっても通常運転


絵は青ピンクハウスを着た粉雪。最近カンカン帽の良さに目覚めてます…
大草原の小さな家っぽくなるのが良い…
服が青なので補色の黄色が欲しくて花冠を飾りましたー


よしもとばななの借りていたもう一冊の小説、「サーカスナイト」読みましたー
「鳥たち」よりはるかに明るい話で、よしもとばななっぽいのは鳥たちの方だけど
好きなのはこっちの方が好きだったかな。
主人公が子持ちの主婦と言うところから異色で意表を突かれましたー
相変わらず小説の中で「ああいうのは悪い」「こういうのは凄く好き」みたいな
価値観を決めつけてる感じは好きじゃないけど、
主人公の所におかしな手紙が届く所から始まって
主人公の数奇な境遇や特殊な能力や過去が明かされるところとか
早く核心に迫って欲しいと思いながらもじらされる感じも嫌いじゃなかったです。
主人公と悟との奇妙で儚い結婚生活や一郎と彼の母との秘められた過去、
みちるのちょっとこまっしゃくれたでも元気な子供らしさとか良かったです。
主人公の義母の明るくきっぱりした所も魅力的で良かったですー
一郎に殺人兵器とか言われても昔は本当に嫌だったけど
今は冗談として流せるようになった主人公とか、
明かされた過去が思ったよりエグくなかったけど周囲に与えた影響の大きさもリアルで、
とにかく起こった出来事に1つ1つ納得できる感じが良かったです。
バリの人々ののんびりした空気感や
日本ではあり得ないような不思議な出来事もここならあるのかもしれない、
と思わせる所も、
よしもとばななが一貫して書いている
人間に本来備わっている自浄作用みたいな物を信じさせられるところも好きです。
あとがきで何の教訓もない
ただ日本の片隅にこういう人達がいるんだ、という小説を書きたいと言っている通り、
登場人物達の営みがとても気持ちよく書かれていて最後まで面白く読めましたー


先日書いた図書館で借りたアドリア王国物語の巻末の広告に載っていた
角川ビーンズ文庫の清家未森さんの「桜乙女と黒侯爵 神隠しの館と指輪の契約」
予約して借りてみました。
大正浪漫モノ好きなので楽しみにしてたのですが、
ヒロインの有紗がどんな子なのかも良く分からないうちに黒鳥館に閉じこめられてしまって、
そこから舞台が全く動かないので大正浪漫要素がほとんど無くて、
指輪の契約とかのファンタジー要素も入れながら
ミステリー風にしてる割には犯人が見つかるのもファンタジーの不思議な力のおかげだし、
色々期待外れで残念でした…
もっと菊子や綾乃、澄子夫人の振り袖やらドレスやらの描写に力入れて欲しかった…
失踪した令嬢達が最高8年も眠らされたままで生きているというのもあまりに現実離れしてるし
緑川の犯行の動機もおざなりな感じだし。
大体外が猛吹雪だと錯覚させる仕掛けとかろくに出てこなかったよね??
京四郎と有紗のラブもほとんど動かないし萌えないし、これあと借りてる2冊読むか迷うな…


昨日根津の弥生美術館にはいからさんが通る展観に行った帰りに寄った
渋谷センター街店のブックオフで
安くなるの待ってた白川紺子さんのコバルト文庫
「夜葬師と霧の侯爵 かりそめ夫婦と迷宮の王」買えて嬉しかったですー
公爵夫人は銀灯師から始まる銀灯師シリーズの3作目で多分シリーズ最後の作品ですが、
最近のコバルトには珍しく全篇シリアスでしっとり目の雰囲気でまとまっていて良かったです。

ヒロインのオフェリアが生みの親のマーラ王妃と育ての親のラヴィルタ、昔なじみのズィール、
皆に愛され守られて幸せをつかむラストがとても良かったです。
ルドヴィークとの複雑な関係の中で会話らしい会話もないのに
2人が次第に惹かれ合っていくのに無理を感じさせなくて、
市場でルドヴィークにリボンを買ってもらったオフェリアに遅いと言いながらも
手を引いて少し歩調を緩めてくれるルドヴィークとか可愛くて好きでしたー
無事迷宮から脱出して、お互いもう一緒にいる意味もないと別れた物の
2人とも相手に会いたい気持ちが募ってお互いに会いに行くところとか、
ルドヴィークに今度こそ本当の妻になって欲しいと言われて口づけされても
その意味が分からなくて、誓約の印だと言われて
それはいい印だと自分からルドヴィークに口づける男女の仲に疎いオフェリアも
うろたえて赤くなるルドヴィークも可愛かった。
仮夫婦ものだけどそれらしい美味しいイベントがほとんど無いのは残念だったけど、
オフェリアが隣国ニルダの王女だったというお約束展開もまあ王道で良かったです。
夜葬師ラヴィルタに育てられたとはいえただの人間だと思われていたオフェリアが
実は霧幻師の娘で更に闇の王と月の女神との間に生まれた子の末裔だったとか
設定盛り盛り過ぎる感はありましたが、
白川さんの書く魔法の描写はいつも詩的で儚げで好きです。
そしてオフェリアが植物から染料を作って布を染めたり機織りしたり、
その過程で使うハーブやその他植物の香りが伝わってくるような描写も良かったですー
ラストの心を持たない魔物だったはずのラヴィルタが
オフェリアを愛することで自分の罪を知り、
オフェリアの呪いを解こうと自分が犠牲になる決意をし、
オフェリア、愛しているよと心の中で呟く幕切れは
オフェリアを守るラヴィルタの慈しみが感じられてとても感動的な幕切れでした。


今日1日発売のコバルト文庫、
長尾彩子さんの「侍女が嘘をつく童話 野苺の侍女の観察録」
毎回大して内容無いけど宵マチさんの可愛い表紙に釣られて買ってしまいました…
感想はまあいつも通りの童話シリーズでした…

ヒロインのミカエラが比較的常識人だったのは良かったですが、
初めにページ割いてフロレンティーナ王女との関係や絆を書いた割には
後半ほとんど活かされてないし、
表紙のミカエラがドレス姿の時点で男装騎士ものとしてもうまみもやる気も無いのが伝わって
まあ男装物は全く好きじゃないのでそれは良いとしても、
色んな要素がとっちらかってて少しごちゃごちゃした印象でした。

ドレス姿のミカエラと仮面を取ったアドリアンが
お互いの正体に全く気付かない天然っぷりは面白かったし
お互い素性を知った後も「アドリアンさまは可愛いのです!」「ミカエラの方が可愛い!」と
アドリアンの仮面を取り合いする所は笑いましたが。
ミカエラが聖騎士だった父の遺志を受け継いで騎士として仕える覚悟をしながらも
実際にはほとんど最後まで何の役にも立ってないし、
もう少しミカエラが女性だとアドリアンにばれるのが早いかなと思ってたけど
意外と引っ張った割にはばれた時のカタルシスも薄くて、
何度も言うように男装騎士という醍醐味が感じられなかったのが残念。
ヒーローのアドリアンも仮面を付けているときの高圧的な態度から
仮面を外すと泣き虫でへたれでめんどくさい性格になるというのが
ちょっと受け入れられなかった…
アドリアンの魅力も偽悪的ながらも領主として領民の事を気にかけているという
童話シリーズ3作目のエルヴィンの焼き直しな感じしか書かれて無くて、
もう1つくらいミカエラがアドリアンに惹かれるエピがあっても良かったかな。
コバではヒーローが押せ押せなのが多いので
ミカエラの方からアドリアン大好きになるのは可愛くて良かったですが。

賢明に見えた国王が第二王子のアドリアンをラルフに呪詛させて
亡き者にしようとしながらラスト何の咎めも受けず悪びれてもないのももやもやしました。
このシリーズいつも王様がクズなんですよね…
そもそもいくら髪と瞳の色が違っていても
国王は双子の弟のラルフ=ラファエルが自分の若い頃に似ているのに気づかなかったのか?とか
ツッコミ所はいっぱいありましたが、
とりあえず長尾さんがゴシックなドレスを着た魔女とかふわふわドレスで決戦に赴く美少女とか
好きな物を詰め込んでるんだろうなーというのは伝わってきました。
百合要素もあって長尾さんそっち方面も好きなのかなーとか。
またタンパク質とかプルースト効果とか世界観ぶちこわし単語が出てきたのは萎えたけど、
まあ表紙と挿絵の可愛さと適度な糖分補充にはなったので良かったかな…
ヘルガのゴッシクな外見と色々な意味で危うい性格は好きでした。
クラウディアと告げ口妖精の黒ウサギも今回はまっとうな役回りで良かったです。
このシリーズいつもページ数の割に内容薄くて定価で買うほどでもなかったな…と思うのですが
また表紙に釣られて買っちゃうんだろうなー。

orz

すごーく落ち込んでるのですが
ツイッターに無駄にだらだら書いてフォロワーさんにご心配かけるのも申し訳ないので
ブログではき出します…

今日郵便局の年末年始のアルバイトの面接に行って来ました。
まあ3年目だしさすがに今年は受からないだろうなーとは思いつつ
でもやるだけやってみようとあまり緊張せず臨んだつもりだったのですが…

大爆死orz

1年目の一昨年も2年目の去年もまずは
「何故このバイトに応募しようと思いましたか?」
という質問だったので、そこだけは
「一昨年、去年とバイトをさせて頂きとても良い経験になったので
更に成長できる機会にしたいと思い応募しましたー」
みたいな返答は考えてたのですが、
今回は住所氏名生年月日をいう所から始まって、それはまあ当たり前ですが答えられたのですが
次の「今回のバイトのことを何で知りましたか?」
という質問に
「(郵便局から来た)ハガキで…」としか言えない私。
ハガキで…って何だよハガキで…って。
何でハガキで知りましたの一言が付け加えられなかったんだ…orz
その後も「去年一昨年は何の仕事をしましたか?」の質問に
「組み立てをしました」と答えたはいい物の「どこの地区をやりましたか?」の質問に
去年の面接の時には答えられなかったのでこの1年何度も反復して必死に覚えてた担当地区5区を
4区しか言えなくて、しかも「●●、××、△△、○○…」と並べるだけで「です」も付けられなくて…
極めつけは「何か健康面で言っておきたいことはありますか?」という質問に
「長い間統合失調症を患っていたのですが、去年一昨年と出来たので…」
で固まってしまい、
面接官の方に「問題ない?」と促されてやっと「問題ないです」と付け加えました…

ああーどうせ3年目だし受からないだろうと
ハングリー精神が足りなかったのがいけなかったんですかねー;;
面接官の前に座っても頭が真っ白とかでは無かったのですが、
とにかく不思議なくらい言葉が出てこなくて…緊張って怖いですね…
去年の面接はとにかく2年目も働きたいという意欲があったので
受け答えも凄く熱意を持って出来たのですが、
今年は何であんなカスみたいな返答しかできなかったんだろう…;;

今日のため頑張って3枚も間違いながらも履歴書書いて
昨日は微熱があったのでマローンも早退して今日の面接に差し支えないようひたすら眠って、
母の上下黒のスーツを借りて万全の体制で臨んだはずだったのに…
面接が終わった瞬間から落ちた未来が確定したのが分かって、
着ているスーツも母の期待を裏切ったようでもの凄く惨めで悲しくて
何もする気が起きなくて今まで寝てました…;;
ベストを尽くして受からないのは仕方ないけど、
あんなカス返答じゃなくてもっとしっかり答えられていれば
もしかして受かる未来もあったのかもしれないと思うと悔しくて仕方ありません…
あの居心地のいい職場に今年は入れないんだ…と思うと泣けて泣けて…;;
まあ去年までみたいに詳しく意気込みとかを聞かれなかったし
最初から受からせる気無かったのかも知れませんけどね…
ああー悔しい;;あの短い質疑の間に最高の自分を見せなければならなかったのに
あんな返答しかできなかったことが、
そして今年の年末が3年前までと同じように
無為に家やマローンの大掃除をして過ぎていく事がたまらなく悔しいです。
万が一にでも受かることは無いと思ってます。
もうどうせ落ちるなら明日にでも結果来てくれー
一ヶ月悶々と待たされるとか地獄過ぎるorz

まあ今年はとにかく何が何でも仕事したいんだという気持ちが薄かったのが敗因だと思うので
失敗を無駄にせず来年もまたチャレンジしてみようと思います…
そして年が明けたら郵便局以外で出来るバイトを見つけたい。
ただ失敗するだけじゃなくそれを経験という財産に出来るような生き方をしたい。

選挙に思うところもあるけど通常運転行くわよ


本当は先々月くらい?に昭さんとこっそりやってた
カードキャプターさくら絵チャの私の絵だけ載せようと思ったけど
削除した覚えもないのにどのフォルダ見てもみつからないので、
多分去年のFF9誕生日絵チャの前?位に
練習のため昭さん宅の絵チャ室(マジカルドローさんの方)をお借りして描いた
きったねぇ姫さま載せておきますね。
超絶雑だけど表情だけは気に入ってます。
ちなみにさくらは最終回までちゃんと観てましたよ。
ラストは漫画版のバスに乗る小狼君をテディベア持って追いかけるさくらちゃん、
の方が泣けて好きだったなーあれをアニメで観たかった…
アニメはアニメで
主題歌と共に今までのさくらちゃんと小狼君の思い出が流れる所とか良かったですけどね。
本当に出てくる子がみんな良い子で可愛くて良かったけど、
アニメオリジナルの苺鈴ちゃんが一番好きだなー
小狼君に好きな人が出来たと告げられて笑顔で送り出しながらも
その後大泣きしてる所が凄く可愛かった~ええ子や…;;


ツイッターでは言わぬが花かなと思ったのでブログでこっそり。
大好きなフォロワーさん達は1ミリも悪くないのに、
主義主張が違うと言うだけで嫌いになったりいらいらしてしまう自分が本当に嫌で、
どんなに仲が良い人との間でも極力自分の政治信条を言うのはやめよう、と思いました…
皆が皆私みたいに気にする人ばかりじゃないのかも知れないけど、
やはりデリケートな問題だし、
知らなければ平和でいられることをわざわざ混ぜ返したくないし。
と言ってもツイッターで政治信条主義主張をするのが悪いと言っているわけではなくて、
本当に自由に発言して良いと思うんだけど、
私はかなり気にしてしまう方なので。
まあ言うほど自分の立派な信念があって選挙行ってる訳じゃないけどね…
恥ずかしいことだけど何年かは選挙行かなかった時期もあったし。


ツイッターのいい話でもしましょう。
10月10日の記事に載せた
波津彬子先生のお嬢様のお気に入り1巻発売記念に描いたキャロライン(+ヴィルヘルム)、
波津先生にリプした時は同じ記事のテディベアとお嬢様1巻を写した写真と一緒に
波津先生のアカウントにお送りしたのですが、
それとは別に個人的なツイートとしてキャロラインのイラストだけを載せたツイを
原案の門賀未央子先生が見つけてRTいいねして下さって、
波津先生ご本人や
両先生のファンの方10数人の皆様にいいねして頂けてとっても嬉しかったですー!vv
本当ファンレターを送るしか思いを伝える術が無かった頃と比べたら
今のネット社会や気軽に感想やファンアートを発信できる
ツイッターというSNSの発達は有り難いなーと思いましたー
ダイレクトに憧れの漫画家さんから反応が返ってくるとか
双方向のみならず第3者の方にもそういった発信を見て頂ける機会があるというのは
本当に凄いし大きな可能性を秘めたことだなあと。
絵を描いてても報われる事はほとんどありませんが、
それでも自分なりの表現方法としての絵という物を持っていて良かったと
心から思いましたーvv
あわよくば波津先生に名前や絵を覚えてもらえてたらいいなーと大それた事を考えてました(笑)
これからもこういう発信は積極的にしていこう。


15日にれおなちゃんがボランティアをしている地元の図書館のイベントがあって、
図書館の中にある本を自由に30冊ほど選んで自分だけの小さな図書館を作るという
「ちいさな図書館」という企画に参加してきましたー
れおなちゃんはスティーブン・ホーキングとか星の王子さまとか
宇宙関係の本ばかり集めていたり、
他の参加者の皆様も「ひよっこの世代の文化(ビートルズとか)」とか「絵画関系の本」とか
ちゃんとテーマを絞ってディスプレイとかも工夫凝らして見目良くしてるのに、
こういうの苦手で凝り方も分からない私は
とりあえずお姫様関連の歴史書とかホラーとかクリスマスの絵本とか
好きな物を脈絡無く集めて「小さな宇宙(コスモ)」というタイトルを付けて
「自分の中の小宇宙をテーマに、好きな物を集めてみました」とかいう
もっともらしいキャプションを付けて逃げました…orz
特にコスプレ衣装製作の本の浮きっぷりが凄かった…
でもどの本を入れようか悩む時間も楽しくて、参加できて良かったですー
タイトルのコスモはダブルミーニングで私の本名ともかけてるんだぜ…
で、ひっさびさに図書館の中をゆっくり回って借りたい本を選びましたー
もう3年位図書館では予約した本を取りに行って貸し出し手続きするだけだったので、
図書館をあてもなく回って目に付いた本を借りるのが凄く新鮮でした♪
デュマ・フィスの椿姫とか
ツヴァイクの有名なマリー・アントワネットの伝記とかも借りたかったけど、
まあそれらはその時借りなくてもいつでもあるだろうと思い
自分の2週間で読み切れるキャパも考えて、
吉本ばななの比較的新しい読んだこと無い小説2冊と
角川ビーンズ文庫の文野あかねさんの「アドリア王国物語」2冊を借りてきましたー
という訳で死ぬほど前置きが長くなりましたが以下感想!!


吉本ばななはさくらももこと同じで最初は好きだったけど
ご本人の痛さを知ってしまい素直に読めなくなった作家の一人なのですが、
まあ何だかんだ言って毎回一定のレベルは保ってるので…
彼女の小説のスピリチュアルな所とかも胡散臭いなーと思いながらも、
そこが好きな読者もいっぱいいるのだろうし私も嫌いじゃないのでつい読んでしまいます。
でもいつも思うけど彼女の小説の登場人物の価値観というか、
物事の良し悪しを決めつけている感じは好きになれないなあ…
で、2冊借りたうち現時点で読んだのは1冊。「鳥たち」ですー
まあいつも通りのよしもとばななの小説だなと。
重い過去を持った主人公達が社会や現実との祖語に悩みながらも
最後には希望を見出していく、といった様な。
良かったけど、ヒロインのまこが主演している演劇のあらすじとかを
もっとよく知りたいなーと思いました。
でもまこが美沙子と姉妹の役を演じた演劇を学園祭で演じ終わった後
これで美沙子と姉妹だった時間を共有するのは終わりなんだ、と感じる所は
演劇という物のリアリティや旅をするのにも似た刹那性みたいな物が感じられて良かったです。

まこと嵯峨が育った環境や高松さんの教えはそんなに良い物だと思えなかったけどなあ…
まこが嵯峨と出来婚する気満々なのも
まあちゃんとその理由は書かれてるんだけどちょっと引きました…
大学の教授の「今は子供できちゃったとかまだ子供はいらないのにみたいな話ばかりだからなあ」
とかいう台詞もいやそれで良いのか?と…
でもこれでラストまこが妊娠したら駄作認定だなと思ってたけど
さすがにそうはならなかったのは良かったです。
赤ちゃんが出来ても出来なくても、
私達は大丈夫という確信をまこと嵯峨がもてるようになったのは良かったなと。


角川ビーンズ文庫は読むの初めてなのですが、
「アドリア王国物語」凄く良かったですー!!
少女小説レーベルはコバルト以外眼中になくて良くてたまーにルルル文庫、位だったので
図書館で直接表紙の綺麗さに惹かれないと存在を知る事も無かっただろう本書を読めて
本当にイベントに誘ってくれたれおなちゃんに感謝ですー♪

第1巻「幻黒の騎士と忘れじの乙女」は
正直ヒロインのエマにこれといった個性が感じられなくて
まーた一度見た物・読んだ物を永久に忘れない絶対記憶の持ち主とかいうチート設定か…
と思わないでもなかったですが、まあそのチートの理由付けはされてないけど
その設定が物語を大きく動かす鍵として機能してるので良いかなと思いながら読んでましたー
文章も所々わずかにぎこちない所やその場にそぐわない表現とかが出てきて、
今のコバルト文庫の売れ線みたいな華やかな舞台設定でもないし…と思ってたのですが
無愛想なバルト、女好きの優男なルース、生真面目で堅物なレイという
まあ王道な布陣の3人の騎士達とエマの関係性とかが読んでる内にだんだん楽しくなってきて、
バルトの過去話のあたりからは大分引き込まれてましたー
キャラ設定やストーリー展開は素直すぎる位素直なんだけど、
素直な中にも文野さん独自の萌えツボとかが仕込まれてる感じで
それが良い感じにお話全体に作用してるのが面白かったです~

ルースがアドリア王国の第一王子だというのは全く予想できませんでしたが、
その伏線となるシーンの一人だけで敵を倒そうとするバルトにルースが
自分だけでなく他人のことを考えるのが騎士だ、と諭す所挿絵と相まって凄くかっこよかった!
バルトの仕えるべき主を失い
ただ強くあることでしか自分の剣に意味を見いだせない所も説得力有って良かったし、
その前振りがあるからこそ武芸大会でエマに声援を送られて
ルースの言葉で言う「足枷」をつけられたバルトのシーンが生きていたと思いますー
そしてこれが文野さんの萌えツボの1つなのでしょうが、
登場人物が自分では気付いていなかった気持ちや心理に他の誰かの言葉で気付く、という所が
どこも良いシーンばかりで良かったですー
酔ったエマがバルトに「今までだって星が綺麗だったんじゃないですか?」と言って
バルトが初めて周りの風景に目を向けていなかった自分に気付く所とか、
逆にバルトがエマに
「何世界中にお前と父親しかいないみたいな顔してんだよ」と言って
ちゃんとエマ達親子を気遣って見守ってくれる人達がいることを思い出させてあげて
ローランドの外に出たいというエマの気持ちを後押ししてあげる所とか特に好きですー
いつも飄々としているルースが思いがけず無邪気なエマに自分でも無意識の本心を見透かされて
エマの顔に手をやって顔を近づけるシーンもどきどきでした!
どこまでも無防備なエマ可愛い(笑)

ルースとレイの正体が明かされる所は凄くカタルシスありましたー
ルースの祖国の事や民のことを心から思い聖杯を探すと言う所も
時期国王たる立場に相応しい風格たっぷりで素敵でした。
繰り返しますがキャラ付けとかは良く言えば王道、悪く言えばどこかで見たような感じで
これといって強烈な個性が有る訳じゃないんだけど、
会話とかイベントのちょっとした端々に文野さんのこだわりがちらちらと見えて、
それが全体的に見ると結構な魅力になっている感じでした。
コバルト文庫を読むときに求めてるような恋愛要素ももちろんあるけど、
それだけじゃない騎士道精神とか冒険ファンタジーみたいな
どっちかといえば男性向けというかFFみたいなRPG燃え要素が感じられる所が凄く新鮮で、
エマと3人の騎士達の絆とか3人の騎士同士の相関関係とか信頼関係が美味しかったです!
恋だけが小説のテーマじゃないよなーと思わされました。


第2巻の「誓いの剣と星に導かれし者」は
ラブも冒険要素も大幅にパワーアップしてて凄く読み応えありましたー!!vv
あらすじを読んだだけでもエマが迷宮の街と言われる領主の令嬢の身代わりを務める事にとか、
マイ・フェア・レディ展開キター!!vvという感じで萌え萌えでしたー
やっぱりこういう展開は少女小説のお約束で良い物だな~とvv
その前にルースの生まれ故郷である王都に戻り王国の世継ぎ争いの一端を見せられるのですが、
この方お妃様とか貴婦人とか人妻萌え属性はあまり無いんだなー…と少し残念。
コバルト文庫じゃヒーローの王子様の若く美しい(そして一癖ある)母妃とか良く出てくるのに、
文野さんはルースの3人の弟達との派閥争いの描写は力入れてるけど
肝心の王妃が全く影も形も出てこないし存在にも一言も言及されないし
3人の弟たちがルースと同腹なのかそうでないのかすら明らかにしてないし。
これもレーベルのカラーの違いなんですかね?

でも迷宮の街ベルゲンの領主アロイスの一人娘ティアナが
凄く健気で素直で芯が強くて可愛いお嬢様だったのはとっても良かったです~
こういう身代わり設定のお嬢様ってコバルトとかでは大抵もっとわがままだったりするので。
ここでも文野さんの素直なキャラ付けが良い方向に活きてるなーと思いましたー
ただ病弱で守られてるだけのお嬢様じゃなくて
部屋から出られないなりにたくさん本を読んだり自領の農作物にかかる税を調べて書き留めたり
きちんと次期領主としての心構えをしっかり持っている所がとても魅力的でした。
かと思えば年頃の少女らしくエマに恋するってどんな気持ち?とか訪ねてみたり、
無邪気で可愛らしい所もとっても自然で。エマとティアナの友情は泣けましたー

マイ・フェア・レディ物のお約束のダンスとかマナーレッスンの描写もとっても良かったですー
文野さんドレス萌えもあまりないみたいでドレスの描写がまありにもそっけなかったけど、
挿絵でその辺を補完して余りあるので充分萌え萌え出来ましたー
マナーレッスンの教師役のトリスタンが
ティアナとエマを比べて辛辣な評価をする所とか良いキャラしてたし
かと思えばレッスンを終えたエマに
「マナーは財産ですが持ち続けるのが難しい物でもあります。
いつもドレスで第一歩を踏み出す気持ちで」
とはなむけの言葉を贈る所とか感動的で凄く良かったですーとっても素敵な台詞でした!
いつものクセでトリスタンがティアナを襲った犯人?とか最初は思ってましたが
普通に最初から最後までいい人でした(笑)
そしてこれまたお約束のバルトとエマのダンスシーンは
口絵でもカラーで補完してくれてうまうまですvv
コルベール王に仕えていた時の経験でダンスが上手なバルトに
エマが思いをはせる所も良かったし、
ティアナの顔見せの宴でバルトが貴婦人に
自分の気持ちを押し殺してまで踊れる相手が特別でなくて何なのだと言われるシーンは
先述の自分でも気付いてない心理に第3者の言葉で気付かされるというパターンが活きてました。
更にラストのルースからの叙任式を終えてからの
エマとバルトのダンスシーンもお約束ですがとっても素敵でしたー
ルーカスの「目の前にそんな美人がいるのに何で踊らないんだ?」という言葉に
「美人なんてどこにもいない」と憎まれ口を叩いちゃうバルトも初のう初のう。

そしてバルトが本命なのは分かってるのですが
ティアナの顔見せの宴の最初のダンスで
身代わりになっているエマの緊張をほぐすために
完璧なリードでダンスの相手役を務めるルースのシーンもとっても良かったですー
「もし僕たちがただの領主の娘と息子だったら」から始まるもしもの話の流れからの~
「『僕と結婚して下さい』」にめっちゃ萌えましたー!!vv
ああー私ももちろん本命は不器用だけど優しい黒髪(重要)のバルトなのですが、
魑魅魍魎の王宮で育ってきておちゃらけている様だけどしたたかで、
でもその実とても誠実なルースもとっても素敵で魅力的…!!

話が前後しますがルースの叙任式で正式にルースに騎士として仕えることになったバルトが
ルースに膝を折って忠誠を誓い星を象った剣を賜るところも燃えたし
エマにも星の髪飾りを贈ってその記憶力で歴史を記す者になれと役目を授けるルースと
自分もルースの役に立てると思うエマが良かったです。
そして最初はおっかなびっくりだったファルにも
ベルゲンを発つ頃には乗りこなせるようになって、
端から見れば馬に乗れるようになったというだけの事だけど、努力すれば人は成長できるんだと
とてもシンプルな確信に至るエマが本当に頼もしくて素直に成長を応援できましたー

これ、この先聖杯のゆくえや幻黒の書の秘密、「先生」の真の目的、
そしてバルトとルースのエマを巡る恋のさや当て等等
美味しい展開がてんこもりで秘密も少しずつ明かされていって、
凄く壮大な物語が展開していくんだろうなー、何巻くらいまであるんだろう、
図書館に全巻あるかなー?と思って検索してみたんですが…

全2巻で打ち切りになってるっぽいorz



2巻が出たのが平成27年の1月1日でそれ以降続刊が出てないっていうのはそういう事だよね…?
ああーうん…でも凄く長期シリーズになってて現在も刊行中で
なおかつ図書館には置いてないとかいうのを考えたらそれよりはまだ…諦められるかな…;;
これから面白くなりそうなのになー
バルトとエマがくっつくのは確定としてもそれまでの三角関係とか
文野さんにはラストどうなるのかだけでも教えて欲しいけど…orz
あーでも本当あとがきも余計なことは言わずに
書くのに力入れたり苦労した点とかを語ってくれるしかなり好感度高かったです文野さん。
感想でレイには全く触れてませんが、
レイの融通が利かないけど頼りになるお兄ちゃんで4人のまとめ役な所もかっこよかったです!
エマとレイの会話は「妹とお兄ちゃん」を目指して書いてるというあとがきに萌えました(笑)


おかしいな~選挙とお嬢様の話はもっとさらっとして
本の感想もこんな長文書くつもり無かったのに
言いたいこと全部書いたら久々に(でもないか…)とんでもない大長編になってる…
果たしてここまで読んで下さってる方がいるのか!?
まあほとんど自分の備忘録用に書いてるブログなのでたとえ読者0人でも続けますよ!!(苦笑)

ルグリガラ+コバルト


このブログからもリンクさせて頂いている素敵サイト、LIGHTBLUE管理人様の
yumiさんのお誕生日祝いにyumiさんのお宅のお子さんを描かせて頂いたイラスト。
yumiさん勝手に載せてしまいすみません><問題がありましたら仰って下さいませー;;
左がリノンさんで右がミルティーユさんというお名前です。
お二人の髪の塗りがまあまあ上手くいった気がします~


今日の夜中BSプレミアムで放送していた「ルグリガラ」Bプロ観ましたー
パリオペラ座の元エトワールで、ウィーン国立バレエの芸術監督
マニュエル・ルグリ主催のガラ公演。
コンテンポラリー多めでちょっと飽きたけど、クラシックも結構あったし
踊りの前に出演ダンサー達について語るルグリの映像とかもあって楽しかったですー

エスメラルダは悪くなかったけど、
エスメラルダのヴァリちょっと音とずれてる所あったし
タンバリンを脚で叩く所とかコンクールでもっと上手い人たくさんいるしなーって感じでした。
脚が軽々と高く上がるのは良かったですが。
男性ヴァリはいかにもノーブルな雰囲気がでていて良かったですー

次の男女のカップルと男性一人のコンテは正直駄作だと思いました…
三角関係を描きたいのかな?
でも女性のちょっとフラメンコっぽいスカートが三段フリルになった衣装は素敵でした~

海賊のアダージョは女性が明るいんだけど大人っぽくて女性らしい雰囲気で良かったです~
淡~い紫のチュニックドレスの衣装も素敵。

その次の男女のカップルのコンテは
それぞれの営みを続けながらも、共に生きている2人、という感じがして現代的で結構好きです。

更にその次の女性一人のソロのコンテは
冒頭の赤いバックに影絵のように浮かび上がる女性のシルエットが
ちょっとバリ舞踏みたいな感じで面白かったです~
きびきびとキレの良い動きが良かった。

ロイヤルバレエのマリアアネラ・ヌネェスとワディム・ムンタギロフの
ジゼル第2幕のパ・ド・ドゥはとっても良かったです~
ヌネェスのジゼルの、精霊になって感情はなくしてるけど
本能でアルブレヒトを守らなきゃと思っているような演技が泣けましたー
ムンタギロフもさすがエレガントな佇まいが良く出ていて
滞空時間の長いジャンプも良かったです。
一番好きかもー

ファラオの娘はボリショイバレエのオリガ・スミルノワが
難しいテクニックも軽々とこなしてる感じが良かったです。

ルグリとイザベル・ゲランのランデブーはローラン・プティの振り付け好きなので
最後まで飽きずに観られて良かったです。
死を象徴する美女に魅入られるルグリの演技も良かったし
美女役のゲランもおかっぱの独特の雰囲気が似合ってて。

ルグリとゲランのフェアウェル・ワルツは
ピアノ伴奏のしっとりとした感じと
大人っぽくてお洒落な雰囲気がとっても素敵な作品でしたー
まるでフランス映画のワンシーンを観ているような感じでとっても引き込まれました。

黒鳥はパ・ド・ドゥ全部やるのかと思って楽しみにしてたのに
アダージオのみでがっかりでした。
アダージオだけなら他にもっと良いのあったんじゃない…?

ドン・キホーテよりパ・ド・ドゥは
ヌネェスがジゼルとは全く違った表現を見せてくれてこれまたとっても良かったです~
キトリのヴァリ緩急の付け方が絶妙で大人っぽいキトリで良かった~
ムンタギロフのバジルもジャンプするときに脚を180度開脚したり、
ダイナミックな踊りで良かったです!
キトリの衣装もエレガントなデザインで素敵。

トリのウィーン国立バレエ専属ピアニスト・滝澤志野さんの伴奏付きのルグリのコンテは
ちょっとありがちな感じの振り付けに見えていまいち…
悪くはないけどコンテはやっぱりそんなに好きじゃないなあ。
でも自分でも踊りたい、今できる踊りを観て欲しいというルグリの語りは良かったですー


コンテも最初の方は面白く観てたけど段々惰性になってたけど、
クラシックの演目はおおむね良かったしまあまあ満足しましたー
今年の8月にやったばかりの公演なのに放送してくれたNHKに感謝!
ヌネェスのファンになりそうです~(笑)


久々に思ったより早くコバルト文庫を108円で買えて良かったです。
天命の王妃の日高砂羽さんの久々の中華物、
「皇帝陛下の愛され絵師~その筆は奇跡を招く~」。
でも小説の中華物あんまり好きじゃないし
内容も色々いまいちで残念…あまりいい評判聞いてなかったので期待してませんでしたけどね…
まずヒロインの彩霞がどんな性格なのかよく分からなくて
その場その場で流されてる感じが天命の頃から変わってないなーとがっかり。
ヒーローの啓超も全く魅力が分からなかったし、
彩霞が啓超に宮廷絵師に選ばれる所もあまりにもイージーモードすぎて
啓超彩霞が好みだから選んだだけちゃうんかという感じでした…
絵師になってからも形だけは悩んだり姉の絵には敵わないとか思ってても
基本トントンで進んでいくのでカタルシスもお仕事ものの醍醐味も全く無かったです。
とにかくラブ要素がおざなりで全く萌えないのが辛い…
悪役の宰相が最初から分かり切ってて全く意外性無いのも何だかなあだし。

ただネットの感想でヒロインの描く絵が全く想像できなくて残念とあったけど、
桃源郷とか威振八荒とかの画題を
いかに自分なりのものにするかという彩霞の工夫だけは唯一良かったと思いましたー
威振八荒で普通は小鳥を襲う猛禽を描くところを
民を守る政をしてほしいという願いを込めて雛を襲う蛇を狙う猛禽にする所とか。
流と留めという筆のタッチの付け方とかの
中国の絵画の技法を知られたのも興味深かったですー

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7月15日生まれのかに座、A型。
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