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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

カテゴリー「日記というか雑記」の記事一覧

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夏なので怖い話でも読もうぜflowers増刊秋号感想


図書館で借りた伯爵と妖精のファンブック「紳士淑女のための愛好者読本」、
最初に載ってるアニメ版伯爵と妖精の各キャラの設定画があまりにもツボで素敵だったので、
10年も前の本だし探せば絶対108円になってると思いながらも
唯一手近な所であった関内のブックオフで13日のセール最終日に買ってきました…
という訳で自分でもアニメ絵が描きたくなり描いたエセアニメ塗りユーディ。
アニメ塗りなんて楽に描けるだろとか思ってたのに
線画に思いの外手間取ったのもありますが普通に塗るのと同じ位かかってしまいました…
頭身高すぎるし右足の出てる位置おかしすぎますが、アニメ風楽しかったですー!
しかしユーディの衣装ちゃんと描くの本当めんどくさいな…;;


今回は波津彬子先生の「お嬢様のお気に入り」カラーじゃないので
買わなくて良いかと思ってた7月14日発売のflowers増刊秋号ですが、
波津先生の扱い結構大きいし
大人のための怖い話という特集も気になって結局大分経ってから買ってしまいましたー
結果特集どれも面白かったので買って良かったですー!やっぱりホラー好き!!vv
目玉企画の
小説家の岩井志麻子の短編を江平洋巳先生がコミカライズするというコラボ企画も良かった!
以下特に印象的だったのを感想ー


「死人の記─紫陽花にゆれる─」江平洋巳先生
flowers本誌の再掲。オチは分かり切ってましたが、ホラーだけど哀切なラストが良かったです。


「お嬢様のお気に入り」波津彬子先生
扉絵、モノクロでも可愛いキャロラインを楽しみにしてたのに、
猫耳しっぽを描き慣れてない感じがありありと分かる感じでちょっと残念…
でも真っ黒いドレスのデザイン良く見ると可愛いしこれはこれでありかな。
内容は44ページとポリュームもあったし、ロバートの怪談は無難な感じでしたが
トーマスjr.とローラ・マックガードの仲も進展しそうで良かったですー
グレイ子爵夫人の貴族らしい毅然としたドレス姿も
キャロラインのチェックとリボンの少女用ドレスもどっちも堪能できて満足vv
家庭招待会(アト・ホームズ)という習慣は初めて聞きましたー
朗読とピアノ演奏が楽しみな余りくるくる回ってるキャロラインが可愛いvv(笑)
にしても波津先生グレイって名字好きね…何かこだわりでもあるのかしら。


「崇拝者」江平洋巳先生(原案・岩井志麻子)
岩井志麻子の書き下ろし小説「女雛の家」の方はいまちいだったけど、
このコラボ企画は面白かったですー漫画という媒体で岩井志麻子の良さがより活きてる感じ。
逃げろと言う老婆とか目の穴から目玉や手が出てくるシーンはちょっと諸星大二郎ちっく。
グロテスクだけど耽美で美しい感じが岩井志麻子らしくて好きですー


「潜む影」四ノ原目黒先生
オチ(笑)ゴキかよ!!(笑)


「かぐら姫の浮いた話」のら38先生
かぐら姫が純情で可愛かったです~vv王道良いですなあ。
「妾は恥をかくぐらいなら汗をかく姫じゃ!」「何がなにやら…!」笑った(笑)


「ちょっぴりアレな日本神話」江國凜太先生
この4コマいつも全然合わないのですが今回前編だけ異様にネタがツボにハマって楽しめました。


お嬢様と江平さんの作品以外ギャグ枠の感想ばっかりですが、
ちゃんと特集の怖い話達もサイコホラーあり妖怪物ありとバラエティ豊かで楽しかったです!
平均的なレベルがある分印象に残ったのがそんなに無かっただけで。
ホラー特集これからも夏の定番にして欲しい!正直今まで買ったどの号よりも楽しかったです~
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お盆でも通常運転


14日夜半に祖母と畑でトマトを収穫する夢、今日の夜中には祖母の葬儀の日の夢を見ました。
叔母は全く祖母の夢を見ていないそうですが、こういう事があるとお盆なのかなーと思います。


12日にブックオフのお盆のセールで今月1日に出たばかりの新刊、
秋杜フユさんの「ドM侍女と亡国の王子(笑) 不憫で自由な大団円!」買いましたー
町田駅近くのブックオフ高いけどコバルト文庫の新刊の品揃え充実してて良いなー
欲を言えば帯付きならもっと良かったんですがね…タイトルの(笑)に笑った。

内容は何度も言うように
このシリーズコメディ装って半端なシリアス入れてくる所が好きじゃないんですが、
今回はシリアス部分の比重がそんなに重くなくていつもの中だるみもそれほど感じず
全体的にするっと読めたのは良かったですー
オーベールが黒幕なのは分かり切ってたし
メラニーが表紙も挿絵も全く可愛くないのが難ですが。
ひきこもり完結巻という事で歴代シリーズ主役カプがほぼ出てくるのは良いけど、
どのキャラも出オチ感だけでただの賑やかしにしかなってないのが残念だったかな。
悪ノリしたギャグ会話もことごとく滑ってるのは寒かった…
ラストの記述でヒルベルトの祖国が復活したのが本編の何年後か書いてなかったので
ヒルベルトとメラニーの子供が王になったと分からず混乱してました。
最終巻らしくおまけの書き下ろし短編にも挿絵有りだったり、
サカノさんの可愛い絵が堪能できたのは良かったです。


伯爵と妖精シリーズは「恋人は幽霊(ゴースト)」「呪いのダイヤに愛をこめて」
「取り替えられたプリンセス」まで借りて読みましたーまだやっと6冊…!;;

恋人は幽霊はシリアス度高めで事件の感じもあまり好みじゃなくていまいち…でした。
アーミンが実は生きていた展開は予想してましたが、こういう形とはなー…
でもまだプリンス側に付きそうと疑いながら読んでます。
リディアの事は大切だけど
それまで生きてきた世界の過酷さ故に彼女を犠牲にすることも辞さないエドガーが
リディアの信頼を得られなくても仕方ないのかもしれないと思う所がもどかしい…

呪いのダイヤに愛をこめてはエドガーの母ジーンメアリーの事が少しだけ明らかになったり、
プリンスの側近ユリシスが2代目だったとか
ボニー・プリンス・チャーリーの血筋を主張するプリンスの組織の実態なんかが
少しずつ明らかになってその内部事情の感じが楽しくてわくわくしましたー
そして何と言ってもケルピーとエドガーの攻防が美味しい…!!vv
ケルピー好きなので「魔性の、完璧な美貌」とか書かれてるとときめきます。
エドガーの外見だけが自分の武器だと思ってるから自分より顔のいい男は嫌いだという心理が
可愛くて美味しくて身もだえてました(笑)
エドガーにリディアのおへそ見た?と言われ目をそらすレイヴンも可愛い♪(笑)

取り替えられたプリンセスでも相変わらずケルピーが良い味だしてて好きです!
表紙ケルピーもエドガーもかっこいい!vv特にいかにも紳士然としたエドガーが好きです。
リディアがケルピーにボタン止めてもらおうとしてる所をロタに見られて
「あんた面食いなんだな」と言われる所ケルピーが褒められるとニヨニヨしちゃうんですが!vv
やはり金髪男子と黒髪男子なら断然後者が好きですわ…
ケルピー無いとは思うけど正装で社交界に姿を現して
貴婦人や令嬢の心をときめかせる展開とか無いかな…無いだろうな…
エドガーの「あんなのはライバルじゃない」という一蹴も可愛い。

全体的には面白くて良いんですが、某所で牛歩恋愛と言われてただけあって
リディアがエドガーに口説かれても
エドガーはフェアリードクターとしての自分を
側に置いておくのに都合がいいから結婚したいだけだとか、
リディアがなかなかエドガーへの恋心を認めないのが
お約束とは言えじれじれというより頑なでちょっといらっときます…
リディアを口説きながら
平気で他の女性とキスしてたりするエドガーを信じられない気持ちも理解できるのですがね…
でもそんな2人がどうやって心を通わせ最後には長男をもうけるまでに至るのか楽しみです!!
その前に初夜が楽しみすぎます!!(笑)何巻まで読めば読めるんだ…!!

京都のあんな事やこんな事


という訳でせっかく京都に行ったのでちょっとだけ遊んできましたー
5日はお通夜は6時半からだからゆっくり帰ってくれば良いと言われてたので、
ここ数年毎年行っている京都国際漫画ミュージアムに寄ってましたー
せっかく大好きな夏の京都に行くのに京都の空気を満喫しないなんて勿体ない!!
という精神で。昔は祇園とか清水寺とかに行ってたけど、
バスは混むし電車はよく分からないので烏丸御池の漫画ミュージアム位でちょうど良いです。

漫画ミュージアムはオタの外人さんがいっぱいいるのが面白くて好きです(笑)
自分の似顔絵色紙を描いてくれるコーナーとかいつも漫画好きの外人さんで賑わってて
画家さんが描いてる所を後ろから覗いてみたりしましたがさすがプロだけあるなーと感心。
漫画好きの外人さんにとっては漫画イラストの似顔絵色紙とか凄く良い記念になるだろうなー
で、私のお目当ては5月に開催された
波津彬子先生他3人の漫画家さん達のダッシュ原画展のために作られたポスカ。
展示期間中しか無いかなーと半ば駄目元でしたが、無事波津先生のポスカ3枚とも買えて嬉しい~
特に一番上の蔵のある家のイラスト大好きなので買えて良かったです!!
波津先生のポスカ前からずっと欲しかったのです~♪

それから特別展のビッグコミック展をさらっと観てきましたー
手塚治先生の、作品のタイトルは忘れたけど
絶世の美女の人工皮膚を被ったゼフィレスと呼ばれる7人姉妹の美しさを表現する言葉で
「星の光を 真珠の輝きを人の形にこごり固めたような」という表現が凄く印象に残ってます。
初めて読んだ時その結末のあまりのやるせなさにとても衝撃を受けた
藤子・F・不二雄先生の「ミノタウロスの皿」の複製原画も見られて良かったです。
創刊当時から現在まで、ジャズやサックス等の音楽物、
愛犬を看取るまでを描いたヒューマンドラマ、
時には刑務所が舞台だったり魚市場で奮闘する青年の姿を描いたりと
青年漫画の持つテーマの多様性と可能性に感銘を受けましたー


新横浜に帰る7日は昼過ぎまで綾部の家にいましたが、叔父に綾部駅まで送ってもらい
母と一緒に京都で伊勢丹の中にある都路里の特選抹茶パフェを食べましたー

前にも何回も食べたことあるのですが、今までで一番美味しく感じました!
抹茶クリームと抹茶アイスと抹茶シャーベットのそれぞれ味わいの異なる抹茶味が凄く芳醇で。
特に一番上のチーズ風味の抹茶クリームの味が凄く好み♪
よくあるコーンフレークとかでかさ増ししてあるのじゃなくて
ちゃんと下の層までぎっしり身が詰まってる?感じが良かったですー30分並んだ甲斐があった!
通された席も窓の正面の席で京都の街が見渡せて眺め抜群♪

祖母の死は悲しいけど、こうして京都も満喫できたので良かったです。

祖母が亡くなりました

京都の母方の祖母が8月4日午後18時21分に息を引き取りました。
私は5日朝新幹線で京都に向かい、京都で所用をすませた後17時前頃綾部に着き、
迎えに来ていた母と一緒に駅から歩いてすぐの葬祭場へ。
既に叔父、叔母、叔母の旦那さん、従姉、従姉の2人の子供、従弟、兄が揃ってて、
こんな機会でもないと従兄弟全員が揃う事なんて無いので不謹慎ですが祖母に感謝。
その後3年前の結婚式でお会いして以来の従弟のお嫁さんのMさんもかけつけ
午後6時半からお通夜で、お坊さんのお経が長くて身じろぎしないでいるのが凄く苦痛でした。
祖母は4日に亡くなった後看護師の従姉が身体を洗ったり死に化粧をしてくれたそうで、
棺に付いてる窓から顔を見ましたが何だか蝋人形みたいで
全く亡くなったという実感も悲しみもなかったです。

通夜が終わり皆で葬祭場の控え室でお寿司やオードブルを囲んでしばし団らん。
私は前々からMさんとゆっくりお話ししてみたかったのでそれが叶って良かったー
親戚一同わいわい過ごすのは合宿みたいで楽しかったです。
その後私と母と叔父と叔母と兄だけが葬祭場に残り翌日の告別式に備え就寝。
葬祭場のお風呂がそこらのホテルよりよっぽど豪華で凄く気持ちよかった!

告別式はお通夜の時と同じ檀家のお坊さんの他に
鳴り物を持ったお坊さん3人も来ていて、お経がメリハリに富んでたので
お通夜の時よりは退屈しなくて良かったです。
密かに坊さんバンド・マルボーズと名付けてました(罰当たりな上に何番煎じか分からないネタ)
最後従姉と従姉の娘のAちゃんと私が指名されて
祖母の棺に花を手向ける役をやらされ、
私は不祥の孫なので日陰の存在でいたかったのでいきなり名指しされてビビってました。
従姉は感極まって泣いてたけど、私は相変わらず全く無感動でした。
出棺の時も祖母の一番下の妹が泣いてすがってましたが、私は非常に冷静でした…
一応最後に何か声かけてあげてと言われ「心配ばかりかけたけどごめんね」と言っておいたけど。
最後に怖々祖母の額に手を置いてみましたが、凄くひんやりしていてびっくり。

その後追い立てられるように葬祭場を出てその足で焼き場に向かい、
待つこと1時間半、骨になった祖母を見てようやく
ああ本当に亡くなっちゃんだな、悲しいな、という感情が湧いてきましたー
蝋人形みたいな遺体より骨の方がよっぽど現実感があった。
お骨を拾うときお箸が上手く使えなくて骨を落としちゃうんじゃないかとハラハラしました。

その後檀家のお寺に行き49日の日取りなどを決め、
やっと田舎の家に帰りお坊さんの有り難いお話を聞いた後
頼んでいたお弁当を親戚一同で食べ、お客達が帰った後従兄弟達や叔母達としばし歓談し
帰って行く彼等を見送り母と兄と叔父と私だけになり就寝。

とにかく5日、6日と何十回もお焼香させられた印象が強いです。
5年前祖父が亡くなった時も同じお坊さんから正しいお焼香の仕方を教わったけど、
すっかり忘れててユニークなお焼香をしてる方がたくさんいたと言われてしまった…
祖父の時も凄く安らかな死に方だったからお疲れ様の気持ちだけで全く悲しみはなかったけど、
祖母も最期の方はかなり苦しんで暴れていたそうですが
その姿を見ていないので全く悲しいとか寂しいとかいう気持ちが沸いてきませんでした。
苦しむ姿を見ていたらもう少し悲しみや可哀想という気持ちが沸いたのでしょうが、
結果的には見なくて済んで良かったと思っています。
死に目に間に合わなかったのは残念ですが、
去年の夏田舎に帰った時祖母が転んだのを支えた時の
祖母の体の温もりや小ささをはっきり覚えているので、
何だかその記憶と元気だった頃の祖母の声やなんかもありありと思い出せるし、
それで良いかなと。
亡くなった時間に位牌が動くとか祖母が夢枕に立つとかも全くなくて、
こんなもんか…という感じでしたが、
もう苦しむことのない世界に行けて良かったねという気持ちです。

他人の長文ほど読むのが嫌な物は無いよね


っていうのはよーく分かってるのですが、京都の祖母が今朝から危篤状態になり
私も明日から京都に行くのでまだ書ける気分な内に長文コバルト文庫日記。
葉月ちゃんとれおなちゃんはほぼ昨日話したことの反復だから読まなくて良いよ!!(笑)


1日にコバルト文庫8月の新刊、
久賀理世さんの「招かれざる小夜啼鳥は死を呼ぶ花嫁 ガーランド王国秘話」と
高山ちあきさんの「真珠姫の再婚」どちらも定価で買いましたー
そして先月末に横浜のブックオフでずっと探してた去年の10月に出たコバルト文庫、
仲村つばきさんの「ひみつの小説家の偽装結婚 恋の始まりは遺言状!?」108円で買えましたー
読んだ順に感想ー


久賀理世さんは「英国マザーグース物語」で
コバルトにしてはなかなか本格的なミステリーを書かれてたし
恋愛描写もそれなりに好きだったので新刊が久々に出ると聞いてかなり期待してたのですが…
どろどろ宮廷陰謀劇みたいなのは大好きなのですが、何分キャラも話も展開も地味すぎて…
単に前夜あまり寝てなかったのもありますが、
見せ場が無さ過ぎて何度も途中離脱して仮眠を挟んでしまいました…
ヒロインのエレアノールが何故ダリウスとの結婚を躊躇うのかが良く分からなくて、
終始受動的で愚鈍と言っても良くて
お約束とは言えラスト近くに犯人に1人でほいほい会いに行く所とかいらいらさせられました。
主な事件の首謀者は2人いますがどちらも物語上大して重要な役所じゃないので驚きも薄いし
ベタな刑事ドラマみたいでした。特に女性陣が似通ったキャラばかりでなあ…
ねぎししょうこさんのカバーと挿絵は
チューダー朝英国風のドレスを華麗に描いてくれてて眼福で素敵でしたが。


真珠姫の再婚はWebコバルトに掲載されていた50ページ未満の表題作に
書き下ろしの短編2本を加えたオムニバス。
Web掲載の表題作(第1話)は未読だったのですが、
ラスト簡単にハッピーエンドになりすぎ、という意見が多かったのも納得でした。
何分ページ数が少なすぎて萌えも愛着も沸かないままラストになって呆然としました。

第2話のローズとアルフレッドのお話も切ない悲恋になりそうな雰囲気だったのに
第1話と同じであっさり2人がエレイン王妃の呪縛から逃れて幸せをつかむので
別に悲恋が好きな訳じゃないけどハッピーエンドなのに何かがっかりしました…
エレイン王妃も設定的には好きなはずなのに話し方が好みじゃないのと
2人に容易く出し抜かれて悪役としてもあまりにも物足りなかった…
この作家さんお妃萌えは無い人なんだろうなというのは何となく伝わりました(笑)

第3話は130ページ程と一番長くて、予定調和展開ながらも
マチルダに言われて
頑張って嫌いなにんじんを食べるウォーレンのシーンとか可愛くて萌えたけど、
マイ・フェア・レディ物なのにマナーを叩き込まれたマチルダが特に意識が変わるわけでもなく
大してお話に深みが感じられなかったのは残念かな。
まあ煽り文句の通り「大人のためのお伽話」として読むのがちょうど良いかなという感じでした。
イラストのうぐいす改め白谷ゆうさんは前々からファンだったので
先月末頃カバー絵が発表されたときから絶対買おうと思ってたけど、
各話の扉がカラー絵をグレースケールした物でカラーで見たかったわ…と思ってしまいました。


ひみつの小説家の偽装結婚の仲村さんは某所で外部作家さんだと情報が載ってたので
この前の薬草令嬢の江本さんみたいな文章力が未熟ななろう作家か何かだろうと思ってて
カバーは結構綺麗で好きだけど全く期待が持てなくて安くなるの待ってたのですが、
思いの外傑作で正直今年買って読んだどのコバルト文庫よりも好きでしたー!!vv
起承転結にそって話が始まり進み、主役カプが惹かれ合うエピソードが挟まり
心理描写と情景描写があり時にはそれらが混じり合ったり呼応しながら結末にたどり着く、
みたいなコバルト文庫はいくつも好きなのがあるのですが、
今作は壮大なストーリーがうねる様に展開すると言うより
軽妙洒脱で上質なコメディ舞台劇を観ている様なトントントンとテンポ良く進む感じが
コバルトでは読んだことのないタイプだったのですっかり引き込まれてしまいましたー
キャラ造形もどちらかと言えば戯画的なんだけど、ちゃんと生きてる感じもあるのが好きです。
マルコの腰は低いけど儲け根性に溢れてて如才ない感じ凄く好き♪
セシリアの偽装結婚の相手だった騎士団長ヒースの茶目っ気溢れる遺言状の数々も可愛くて、
ラストページの最後に届いた遺言状の文面には感動させられましたー

仲村さんなろうではなく角川のビーズログ文庫で書かれてたというだけあって、
かなり文章力もこなれてるし展開も隙なくお約束ながらもしっかり魅せてくれて、
セシリアとクラウスが惹かれ合う過程もちゃんとツボを押さえてくれてて
特に2人が公園でパンを食べるシーンは凄くきゅんと出来ましたvv
ただバルデア小説大賞はセシリアとフレデリカが特別賞を2人で受賞すると予想してたので
セシリアにあれだけ親身になってくれて実力もあるフレデリカの作品の結果がラスト記述無くて
フレデリカのその後もスルーなのは唯一残念でした…
あと特に少女小説で作家が主人公の作品は書く苦労とかを知られて面白くもあるけど、
どうしても作者さんの実体験が反映されてるんだろうな…と生々しくてちょっと苦手^^;;
でも本当にキャラクターがとってもユーモアと人間味に溢れてて魅力的だし
完璧に練られた設定やプロットも素晴らしいと思います。
外部作家さんが何気なくこんな快作を出してるなんてコバルト侮れないな…と思いました(笑)

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小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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