雨の通り道
5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。
カテゴリー「日記というか雑記」の記事一覧
- 2025.04.22 [PR]
- 2016.07.20 未亡人は魅惑の響き
- 2016.07.15 波瀾万丈の誕生日
- 2016.07.09 私にしては大奮発
- 2016.07.02 コバルト全サCDと最近読んだ少女小説
- 2016.06.22 少女小説、ハズレもあれば当たりもあり
未亡人は魅惑の響き
- 2016/07/20 (Wed) |
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リリー・ヘザー王妃の普段の黒いドレスは後付けで喪服を着ているという事にしたんですが、
もうちょっと喪服らしい喪服も描きたいなーと思って描いてみました。
16日に観に行ったフィガロの結婚のマルチェリーナの真っ黒いドレスも素敵だったし
悪婿を読み返しててドーラお義母様の喪服姿も改めて良いわぁ~と思って。
ロレンツォの葬儀の時だからリリー・ヘザー王妃は34歳かな。
笑顔なのは喪服なのに笑顔って謎めいてて素敵!と思って。
いつも以上にフリル地獄で描いてて大変でしたが
トーンでヴェールとかレースの手袋とか表現するの凄く楽しかったー
喪服姿の未亡人ってそそられますよね!!
以前ジルダ姫でバッスルスタイルの喪服姿描きましたが、
黒髪の喪服姿も良いなあと思いました。
ヴェールの下に隠された慎ましやかな美貌に惹かれます。(描けてるとは言ってない)
16日に上野行った帰りにまた渋谷のブックオフでコバルト文庫3冊買ってきましたー
108円は毛利志生子さんの
「宋代鬼談 梨生が子猫を助けようとして水鬼と出会うこと」の1冊だけで
後の2冊、白洲梓さんの「最後の王妃」と一原みうさんの「嘘つきたちの輪舞」は250円でしたが
それでもまだ出てからそんなに経ってない本で最近のブコフでは割安なので…
でも250円の2冊は近所のブックオフで売ってて108円になるまで待とうと思ってたので
高く買っちゃったのは失敗だったかなー…と思いました…
特に嘘つきたちの方は以前108円で売ってたのに買わなかったの後悔してたから今度こそ!
と思ってたんですけどね~…
当たりは一原さんの嘘つきたちだけだったので余計に
「これを108円で買えてたらどんなにか嬉しかったか…!」と思いました…
最近新刊のコバルト文庫をフルコンプしちゃったりで金銭感覚が麻痺してます。
ブックオフの方も白背表紙になってからのコバルトは
絶対108円にしない方針になってきたっぽいし…
もう背表紙がカラフルだった昔のコバルトはあらかた読みたいの買っちゃったし、
あとは新しい白背表紙のしか読みたいの無いんですよね…
だから多少高いのはしょうがないかと。
と言うわけでまた守銭奴丸出しの前書きが長くなりましたが各作品の感想を。
最後の王妃はネットで評判良かったので買ったのですが、
大人しく近所のブックオフで売ってるのが108円になるまで待てば良かった…と後悔しました。
ヒストリカル・ロマンと謳ってるし一原さんの「皇女アナスタシア」と比較されてたりしてたので
重厚な歴史物だと思って買ったのに、
歴史の描写や隣国との関係が思ってたより全然単純でがっかりでした…
最初の一文「ルクレツィアは、美しい娘というわけではなかった」というのは
実在のお姫様の伝記みたいな雰囲気で
そういう歴史書読むの大好きな私には凄くツボで期待値高かったんですが…
人物造形も悪い意味で少女小説的過ぎてハマれなかったし、
何よりヒーローのメルヴィンの描写が少なすぎてどんな人物なのかも魅力も分からなくて
2人の恋に全然盛り上がれなかったのが残念。
あと「そして2年が経った」とか「そして5年が経った」とかぽんぽん時間が飛ぶので
その2年とか5年とかの間のヒロインの心情や暮らしが知りたいんだよーと思わせられました。
ルクレツィアを残して自害したシメオンの描写も薄すぎて
もしかしたら彼は自分に未来を残してくれたのかも知れない、とか書かれても
いまいち説得力がありませんでした。
表紙のカラーはそうでもないけど挿絵の90年代アニメみたいな古くささも受け付けなかった…
嘘つきたちの輪舞は凄く良かったです!
短編集なのですが作品ごとに絵師さんが違うという豪華な趣向も楽しめましたー
全体的に儚げで物悲しい雰囲気の話が多かったです。
108円で売ってたときはどろどろミステリーっぽいあらすじに
「私が読みたいのは胸きゅんな少女小説だし…」と思って敬遠したのですが、
ちゃんと少女小説っぽいラブも入っていてかつ謎解き要素もあったりして良かったです。
「妖精の庭」は凪かすみさんのイラストが美しい…!
扉の白いドレスを着て踊るクリスティーナも凄く繊細で綺麗だし
本文の挿絵の喪服姿のクリスティーナもとっても美しかったです!
バッスルスタイルの喪服の描写も綺麗で…レースの黒いヴェールの描写が特に好きです。
無邪気な少女だとばかり思っていたマリアナが実は黒い部分を持っていたり、
そんな伯爵家や周囲の口さがない人々の中で
一人純粋な心を保っているクリスティーナの心からの願い事がとても切なくて。
最後の一文、クリスティーナはもう一度公爵と円舞を踊るのが願いなのかなと思いました。
「夏の夜の夢~八月の幽霊~」は英国SF物で、
SFとか複雑な話の理解力のない私にはちょっと難しくてラスト最初は理解できなかったけど、
何度もページを遡ってようやくオチが理解できました。
これも儚くて物悲しげな、でも暖かさも感じられるお話で素敵でした。
20世紀初頭の英国が舞台と言うことで、ちょっと児童文学っぽい雰囲気もあって好きですー
最後の1920年にアリシアと娘の前に現れたケヴィンの幽霊の困った微笑みが目に浮かぶようで。
読者アンケート一位をとったというのも納得でした!
表題作「嘘つきたちの輪舞」はそういう構成なのは分かってるけど、
話が進むのが遅くてちょっとだるかったです。
もっと複雑なミステリーを期待してたけどその部分は意外とあっさりめだったし。
でもリリヤとキリルとの恋はこれまた切ない感じで、特にリリヤの恋心がいじらしくて
一原さん大帝の恋文のマリア・カンテミールとかもそうだったけど
女性の悲哀を書くのが上手いなーと思いました。
ラストのだれもが幸せになれる道もあったはずなのにというやるせない感じが悲しくて、
でも情緒のある一文で締めくくられていたのが良かったです。
結局キリルの死因が分からないまま終わるのも想像の余地を残してて。
全体的に切なくて透明感のある作品ばかりで、でも悲しすぎない感じがとっても良かったですー
一原さん「大帝の恋文」「皇女アナスタシア」ときて着実に力を付けてるなーという感じ。
元々ミステリー仕掛けの構成や文章が端正だけどそれに磨きがかかってて、
ネット上でも売り上げでもパッとしてないみたいだけど私は一原さん好きです~
宋代鬼談はサブタイトルの「梨生が子猫を助けようとして水鬼と出会うこと」から
もっと古風な中国怪奇モノを期待してたのですが、
ホラーと言うにも中途半端だしミステリー調で進んでたと思えば
ラストは董彩華という方士の不思議な力でしたーというオチで肩すかしでした。
ラブがあるわけでもなく宋代が舞台な意味も全く感じられなくて、
彩華の目的も良く分からなくて全体的に何がしたいのか良く分からない話でした…
宋代という実際の歴史上の中国を舞台にしてるんだからもっとその世界観を堪能したかったなー
コバルト文庫でありふれてる架空中華世界物と大差有りませんでした。
宵マチさんの良表紙に騙された…
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波瀾万丈の誕生日
- 2016/07/15 (Fri) |
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とかいうほどでも無いんですけど、とりあえず起きたらTVのコンセント差し込み口が壊れてて
TVとブルーレイデッキが電源着かなくなってて絶望しました…
毎週月曜のセーラームーンRの再放送が観られない!と
かなり焦りつつも某方からのお誕生日祝い絵に癒されて
ひとまずは落ち着きを取り戻してマローンへ。
マローンで月一回月曜の午前中に開催される簡単お料理教室で
春雨と長ネギとニラを使ったチャプチェとジャガイモとツナのサラダを作り、
おっしこれで少しでも料理できるようになるぞー!と闘志を燃やし、
その後午後からは前々から食べてみたかったザッハトルテを買いに
電車と徒歩でたまプラーザの東急百貨店へ。
この時点でかなり雨足が強く、それでもザッハトルテへの情熱を胸に必死で歩いたのに
ザッハトルテは売ってませんでした…orz
まだまだ雨足も強かったのでたった一駅とはいえあざみ野まで歩くのがめんどくさく、
電車であざみ野まで行き、そこから市営地下鉄でまたセンター南まで戻り
駅の中にあるシェ・レカミエというケーキ屋さんで
シュークリームとフルーツのタルトと三層のチーズケーキを買って帰りました。
このお店前食べたときはいまいち…だったのですが
駅から出ないで買えるという所が魅力的だった物で…
あとこの前親友のお宅で頂いたここのシュークリームがボリューム満点で美味しかったので~
家に帰ったら帰ったで母とコンセントを直す直さないでまたしょうもない口論になり、
お世辞にもいい誕生日とは言えませんでした…
が、千葉の大学で教えている兄も帰ってきてミートローフとマイアミサラダを食べて
何だかんだ話してうるちに段々と良い雰囲気へ変わっていって、
今となってはまあまあ楽しい誕生日だったなと思えます。
母の作ったミートローフも美味しかったし
ケーキもフルーツのタルトカスタードが優しい甘さで美味しかったです~
タルト生地はもっとサクサクしてて欲しかったですが…
しかし31歳…去年は割と前向きな気持ちで臨んだ誕生日だったけど、
今年は去年に比べたらバイトも出来たし少しは成長してるはずなのに
世の31歳の女性と比べてあまりにも出来ないことが多すぎて
人並みに結婚も出来そうにないし…と少しネガティブになってしまいました…
まあ泣いても笑ってもたった一回きりの31歳、
また一年少しでも成長できるように頑張ろう…。
オンオフ共に誕生日お祝いしてくださった皆様ありがとうございました!
私にしては大奮発
- 2016/07/09 (Sat) |
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昨日今月のコバルト文庫新刊の
長尾彩子さんの「魔女が死なない童話(メルヒェン) 林檎の魔女の診療簿(カルテ)」と
秋杜フユさんの「こじらせシスコンと精霊の花嫁 恋の始まりはくちづけとともに」
買いましたーどっちも新品ですよ…!
長尾さんのは長尾さん作品って一定水準は保ってるけど定価で買うほどでは…と
最初は買うつもり無かったんですが、
ネットで結構際どいエロ描写があると聞いて(笑)
表紙の黒髪ヒーローもかっこよくて素敵だったので糖分補給のつもりで買ってみました。
秋杜さんのは全く買う予定ではなかったのですが、
某掲示板でまだレビューが出てなかったので一番にレビュー書きたい!というのと
前作の妄想王女と清廉の騎士が良かったのと
表紙絵とデザインの良さで衝動的に買ってしまいました…
これで今月のコバルト新刊ははるおかさんの後宮錦華伝含めて
全てコンプしてしまったんだなあ…
せっかく数々のコバルト文庫を
ちまちま108円になるまで辛抱強く待って買ってた努力が台無し、
と思わないでもなかったですが、
まあ他の事に使う予定だったお金が思いがけず浮いたので良いかー…と。
どっちもそれなりに楽しめて少なくとも損したと思うことは無かったので良かったです。
その前に多分2ヶ月前位に読んでてずっと感想書きそびれてた
小杉英了さんの角川ホラー文庫「先導者」の感想を。
ずっと少女小説の記事書くついでに書こう書こうと思いながら
毎回記事書き終わった後ああ忘れたぁ~と思うパターンの連続でした…
先導者、あらすじからもっとワイルドな話なのかと思ったら
礼儀正しく大人びた少女の一人称から始まって虚を突かれました。
御役と呼ばれる死者の魂を導く役目を果たすために
子供の頃から過酷な訓練を受けた薄幸の少女と
世話係である曽根さんとの心の触れあいに心が震えましたー
最後の一文、「長らく立ち入り禁止だった私の心に無理矢理進入してくるように」
という表現がまた儚くも切なくて。
溺死する時の人間の身体のメカニズムとか、死へ移行する瞬間の感覚とかを
まるで一回死んだことがあるかのようにリアリズムを持たせて書いてるのも凄いと思いました。
少女と曽根さんの間に芽生える恋というには余りにも透明な感情が
全体の儚い雰囲気をより強くしていて印象的でした。
こじらせシスコンはひきこもり姫シリーズの4作目。
ヒロインはアメリアと聞いても全く思い出せませんでしたが、
そういえば一作目で出てきた少女がそんな名前でしたね…
両親から虐げられていた少女アメリアがルビーニ家に引き取られて4年後のお話。
んー陰謀も政略結婚もない平和なお話だったのは良かったけど
それだけにちょっと地味だったかも。
ヒーローとの恋愛描写も事故でキスしてから盛り上がるわけでもなく、
特に印象的なエピソードもなく、全体の3分の2を過ぎたあたりからやっと動き出す感じで
しかもヒロインが恋心を自覚するのが全部第3者というか当て馬その1と2の行動によってとか…
いやそれはまあ良いとしても
とにかくヒーローのシスコン兄弟の兄コンラードとの
恋心を盛り上げる直接的なエピソードがほとんど無かったのが残念。
当て馬その1のシスコン兄弟の弟ルイスの方がよほどエピがあって、
後書きで秋杜さんが
3角関係物ではいかに当て馬を魅力的に描けるかが大事と担当さんに言われた、と書いてる通り
確かにその辺は良いんだけど、当て馬弟のルイスの方が魅力的に見えるのはいかがな物かと…
ルイスがアメリアに花束を差し出して結婚を申し込んで、
アメリアが大切な人だから嘘はつけないと断るシーンでの
ルイスの手から花束がひらひらと落ちていく所とか、切なくて情景が目に見えるようでした。
個人的には当て馬その2のエバートンのキャラが結構好きだったので
理不尽な無神経キャラとして退場させられなかったのは良かったです。
パベル爺さんのクッキーのエピはちょっと唐突で?となったけど。
アメリアがルビーニ家に対して恩義を感じていて、何とか役に立ちたいと思ってる所も
役に立てないのなら自分がいる意味がないと思ってしまう所も
ルビーニ家の利になるからエバートンとの結婚を考えていたけど
それは両親と同じ打算で動いている事だったんだと気付く所も、
アメリアの心理の流れが一貫してとても分かりやすくてそこは良かったです。
エバートンが親切のつもりで呼び寄せたアメリアの両親にベアトリスが引導を渡して、
「お前を本当の娘だと思っているよ。ただそこにいるだけで、私はお前が愛しいんだよ」
と言ってあげるところはうるうるしましたー
全体を通して家族を愛するのに理由なんていらない、
役に立つか立たないかじゃなく、ただ存在してくれているだけで愛される権利がある、
と辛い子供時代を過ごしたアメリアへの救済が描かれている所がとても暖かくて良かったです。
ビオレッタが王子を出産したり、
シリーズ通して読んでるファンへのサービスも少しあったのも良かった。
親が子供を愛するのは当たり前、が全体のテーマなのかなと思いました。
魔女が死なない童話は全体的に薄味だったけど、
ヒーローが好みの感じだったので割と楽しんで読めましたー
理系でドSでヤンデレ気味な王子さまとか良いじゃないか…
メルヒオールが幼い頃父の命令で双子の弟として生まれたが故に理不尽な拷問を受けた事を
案外簡単に克服してしまっているのと、
そんな苛烈な父王がその後ほとんどメルヒオールに執着してないのは
もっと掘り下げても良いんじゃないかと思いましたが、
まあそうすると本題のレナーテとのいちゃラブに割くページが無くなっちゃうので
これで良いかな、という感じでした。
期待の際どいエロ描写は思ったより全然ライトでした。
悪婿の初夜シーンの恥ずかしさに比べれば何てこと無い!!(笑)
挿絵も話に聞いてた通り結構際どかったですが、ヒーローのかっこよさに見とれてました(笑)
艶っぽいシーンなのに大まじめに
「動物的本能は自制できるので」とか「僕の過剰な欲情が君に内出血をさせてしまった」とか言う
メルヒオールの理系馬鹿キャラが凄く好きです(笑)
挿絵の宵マチさんの描かれる男性キャラ凄く繊細でかっこよくて好きー
もちろん女の子も可愛いv
番外編の青薔薇を精霊の力で作ってレナーテを魔女ではないと認めさせるというメルの荒技?は
ネットでも物議を醸していた通りそれで解決で良いの?と思わないでもなかったですが、
私は事前に聞いてたからかそんなに気にならなかったです。
とにかくメルヒオールのキャラが凄く好みだったので主役カップルのラブも感情移入できて、
薄味だったけど糖分補給は充分に出来たので良かったです。
番外編ラストでレナーテからメルヒオールにキスする所も初々しくて可愛かったし
その直後もう一度メルの方から羽根が触れるようなキスを返すのも萌えたし
書き下ろし掌編で生まれた息子に嫉妬するメルヒオールも可愛かった(笑)
主役カップルに萌えられるかどうかが評価の分かれ目になるだろうな、という感じ。
白猫の姿の精霊クラウディアと告げ口妖精の黒ウサギのキャラも良い味出してて好きでした。
コバルト全サCDと最近読んだ少女小説
- 2016/07/02 (Sat) |
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最近読んだのは深山くのえさんの「浪漫邸へようこそ」
「浪漫邸へようこそ~初夏の嵐~」「浪漫邸へようこそ~花開く日~」のルルル文庫3冊と
昨日発売だったはるおかりのさんのコバルト文庫新刊、
「後宮錦華伝 予言された花嫁は極彩色の謎をほどく」の計4冊。
深山くのえさんの作品、というか
ルルル文庫の葵木あんねさん以外の作品買うのは初めてでしたが、
初夏の嵐を最初に買ってから第一作目を買って、最終巻の花開く日が先日手に入ったので
やっと読めると思って一気に読んでみました。
うーん深山さんってルルルでいっぱい人気シリーズ物書いてるみたいだし
ハズレはないだろと思ってたのですが、いかんせん話が薄すぎる気が…
借金を作って家を出た父親に変わって貧乏子爵家の長子として
自宅の館を下宿屋にして生計を立てていこうとするお嬢様、紗子が主人公の大正浪漫モノですが
期待してた様な大正浪漫要素がほとんど無くて話があっさりしすぎてて、
ちょっと期待外れでした…
紗子が始めた下宿屋に集まってきた下宿人達はそれなりに個性豊かだったので
彼等の賑やかな雰囲気とキャラクターだけでそれなりには楽しめましたが。
個人的には光也さんが好きです。寝起き悪すぎてみんなに総出で起こされる所とか面白かった。
「或る二枚目の女難」の回で
普段の穏やかな雰囲気とはかけ離れた剣幕でしのさんを守る所とかかっこよかったし、
務めている写真館に女性客が耐えなくて押しかけ女房めいたことをされても
慣れてしまっている二枚目っぷりが小憎くて好きです(笑)
しのさんへのプロポーズも萌えた!この2人お似合いで好きですー
ヒーローの伊織も誠実で優しくてヒーローとして優等生な感じで良かったです。
紗子の事となるとちょっと過保護気味というか過剰反応気味なのも可愛い。
最終回番外編の「卒業したら」で卒業するまで紗子を抱きしめるだけで我慢するのも偉い。
尚彦君は11歳とは思えない利発さで急に帰ってきた祖母と叔母をやりこめる所とか末恐ろしい…
「7月のつむじ風」の回結構好きですー芳子お祖母様と近子叔母様の俗っぽさが妙にリアルで。
籐真君は個性も出番も少なくてちょっとキャラ活かしきれてない感はありましたが。
コバルトでも描いてる挿絵のあきさんも好きなんだけど似たような構図ばかりであんまり…
或る二枚目の女難で光也さんに撮ってもらった紗子と伊織の写真の挿絵は可愛かったですが。
もっとハイカラ女学生ルックを見たかったなー
総括して決してつまらなくはなかったけど、読み返しはしないかなー…
同じ大正浪漫モノでもコバルトの「私の嫌いなお兄様」や「乙女風味百鬼夜行」と比べると
とにかく大正浪漫要素と内容が薄かったのが残念でした。読みやすくはあったけど。
後宮錦華伝は凄く良かったです!
表紙の翠蝶前作と前々作が赤系の色遣いの衣装だったので青系衣装新鮮で可愛い!
波打つ黒髪に飾った青い薔薇も素敵です♪氷希もかっこいいし由利子さん本当絵上手くなったなー
はるおかさんってカバー裏のあらすじに書いてある様な物語の大枠となる基本設定が
いっつも早々と回収されて主役カップルがすぐ甘甘になるのが通例なので
今回もどうせ…と期待してなかったのですが、
皇帝の妃として後宮に入ることを嘱望されていた翠蝶が皇弟・氷希に嫁がされて…
というすれ違い設定が今回は珍しく最後まで活かされていて、
2人のもどかしい恋路に胸が躍りました~
まあそれでも氷希が翠蝶に歩み寄るのと
過去に2人は会っていたというお約束展開が明かされるのが早すぎるのは
やっぱりはるおかさんだなという感じでしたが。
上品お嬢様系でツンデレ入ってる翠蝶とワイルド俺様系氷希の組み合わせ良かったです。
序章で心が結ばれた後の2人の描写をしてから本編に入っていく構成も珍しくて、
この2人がどういう紆余曲折を経てあの関係へ…と引きが気になって良かったですー
翠蝶のパンダのぬいぐるみ露露を氷希が花を飾って返してあげて、
「雄のパンダも作ってつがいにしてやれ」とか「泣くほど大事な物なら恥ずかしいとか言うなよ」
とか言ってあげる氷希のシーンを始めとして、
2人が次第に惹かれ合っていくエピソードがどれも良く出来てて説得力有りましたー
翠蝶にお願いされて雄のパンダのぬいぐるみを作る氷希とか微笑ましくて可愛かったです♪
はるおかさん作品はいつもヒーローがヒロインを溺愛するのばかりなイメージですが
氷希が翠蝶に惹かれていくのと同じように
翠蝶も氷希に恋していく過程がちゃんと描かれてたのが好感度高かったです。
両片想いみたいな状態もどかしい!だがそれがいい!
髪を下ろしていただけで翠蝶に猥褻と言われた氷希が相談した狼山候に
「素っ裸で走り回ったんだろう」とか色々言われて「素っ裸から離れろよ」のシーンとか
皇宮の宴で泥酔した翠蝶が「殿下は猥褻すぎるのです!」と乱心するところとか
ギャグシーンもこなれてきた感じで楽しかったですー
前作カップルの皇帝になった圭ようと栄皇貴妃となった鈴霞のバカップル…というか
主に圭ようの妻バカぶりは微笑ましい通り越して若干いらっとしましたが…
まあ作中で氷希に一人の妃しか愛せぬなら
せめて他の妃賓には温情をさしあげるようにと諫言されてるのでまだ許せましたが。
ただミステリーと謳うにしてはその辺は前作同様あまりにも程度が低かったかな…
しかも鍵を握るのが呪詛の紋様とか香で色が変わる染料とかファンタジーなので
ミステリとの食い合わせが悪くて謎が解けてもいまいち釈然としませんでした…
尚麗妃が実は氷希を好きだったのと皇帝の子だと言われていた公主が
間男との子だったというのは予測出来ませんでしたがミステリではないしなあ…
というか尚麗妃の一件だけ妙にえぐみがあって全体の雰囲気からすると浮いてる気が。
まあ最後の最後だし作品全体の出来を損なうほどではないですが。
はるおかさんの作品って毎回こういう毒というかえぐさがあるのがお約束ですね…
全体を通してみると
エピがとっちらかっててヒロインの料理好き設定もあまり本編に絡んでなかった前作に比べれば
翠蝶の裁縫や機織りといった特技がちゃんと本筋に絡んで活きてるし
皇帝となった圭ようが「私にももてない物がある。後宮を持たないという選択肢だ」
と言ったり、前々作ほどではないにせよ後宮の妃や皇帝の悲哀が描かれていて良かったです。
最後まで読んで主人公は前々作と前作で皇帝だった高嵐快…?と思いました。
三千寵愛シリーズと比べると同じ中華後宮モノでも深みや落ち着きが出てる気がします。
ラストの翠蝶と氷希の初夜シーンもニヨニヨものでした(笑)
安敬妃の「最初は絶対無理!と思うけど女の身体は丈夫に出来てるからその位では死なない」
というアドバイスもナイスです(笑)
一つだけ残念なのは本文では黒髪と書かれてる氷希が
由利子さんの挿絵では白髪だったことかな…
前作と前々作が黒髪ヒーローだったからだと思いますがやっぱりヒーローは黒髪推しです。
髪を下ろした猥褻な(笑)氷希のシーンの挿絵は絶対黒髪の方が映えるのに~。
何にしてもはるおかさんの美文にはやはり中華物が映える!
後宮に咲く百花の匂い立つような雰囲気が伝わってきてとても詩情豊かな雰囲気を感じました。
先月買ったコバルト星7ドラマCDgoldの続き、platinum昨日駿河屋から届きましたー!
品切れだったので入荷待ちリストに入れて気長に待ってましたが思いの外早く入荷して
メールでお知らせが来た時はめちゃくちゃテンション上がりました!!
2650円は痛かったけど仕方ない…
早速聞いてみましたが、goldとは打って変わって天命の王妃が萌え萌えな内容で…!!vv
その代わり悪婿と三千寵愛はいまいちでした…以下それぞれの作品について簡単に感想。
悪魔のような花婿
前回が甘甘で最高だったので期待値高かったですが、
今回は前回の天命の王妃みたいにジュリエットの状況説明の独白が多くて
ウイリアムとの会話のキャッチボールが前回に比べて少なくて残念でした…
内容も悪婿1巻の内容をほぼなぞる感じで、
ドラマCDだけのオリジナルストーリーを期待してたのでちょっと肩すかしでした…
ウイリアム役の置鮎さんやはり少年の声は苦しそう。
フリートークは佐藤聡美さんと置鮎さん相変わらず仲良さそうで和みました。
12歳の膝小僧が可愛いウイリアムさんが目に見えるようでしたよ!!とか佐藤さん可愛いなあ。
鬼舞
今回は4分半位と収録作の中で最短でしたが、
前回の雅な雰囲気から一転してUFOぽいのが出てきたりして面食らいました(笑)
フリートークでも梶さんも宮崎さんも「どんな作品だと思われたでしょうね笑」
と若干心配気味にしてたのが面白かったです。
三千寵愛在一身
これも桜霞役の津田さんの状況説明独白が多くて、この手の脚本はあまり好きじゃないなあ…
会話で状況説明してこそのドラマCDじゃないですか…!
フリートークはまた津田さんと谷山さんとラブラブすぎて恥ずかしい~みたいな事言ってて、
谷山さんが「血と汗と涙と恥ずかしさで出来たドラマ是非聞いて下さい!」と〆てて笑いました。
天命の王妃
前回一番がっかりだったのが今回一番の当たりでした…!vv
また明霞のモノローグで占められてるんだろ、と思ったら思いの外明霞と無憂の会話が多くて。
話的には2巻の凌波が出てきた後らしく、無憂が夜半一人で琴をつま弾いてる所とか
風情ある佇まいが目に見えるようでどきどきしましたvv
しかも櫻井さん前回はほとんど棒読みと言っても良い無憂だったのに
今回はずっと表情豊かに原作の無憂らしく演じてくれてて嬉しかったです~
婚礼のことを謝り王府にいてくれと明霞に頼む無憂と
父のことで負い目を感じて無憂の側にいたいけどためらってしまう明霞のやりとりたまらん!
フリートークでは野中さんと櫻井さんが占い信じるか信じないかとか
相変わらず作品に関係有るような無いような会話でしたが、
前回よりはうち解けてて良かったです。
伯爵と妖精
伯妖全然知らないのですがエドガーがプリンスという自分のそっくりさんに
リディアを襲われないかやきもきするという話でした。
「彼女を抱きたいのか辱めたいのか分からない…」とか結構艶っぽい内容で、
その辺もっとkwsk!!と思わせられました(笑)
炎の蜃気楼邂逅編 真皓き残響
何か少年漫画っぽいバトルシーンがあって熱かったです!
効果音とかもそれっぽくてかっこいい!話はさっぱり分かりませんでしたが…
マリア様がみてる
今回は登場人物が佐藤聖一人だけでしたが、
聖というキャラクターの独特のテンポとか感性とか茶目っ気が感じられて面白かったです~
旅行先のイタリアで店先のオウムに「フィレンツェせんべい」と日本語を教えたり。
フリートークでは豊口さん一人で寂しそうでしたが、(笑)
修学旅行でスキーに行った思い出とか聞くのも楽しかったです♪
いやー前回でドラマCDの醍醐味は味わい尽くしたので新鮮味はありませんでしたが
天命が前回よりずっと脚本も演技も良くなってたのが嬉しすぎる…!vv
これで原作読み返しても無憂が櫻井さんの声で再生されるんだろうな…
もう望めないと思ってた天命分を補充してくれてありがとう…!
少女小説、ハズレもあれば当たりもあり
- 2016/06/22 (Wed) |
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相変わらず少女小説を読んでますが、最近はいまいちなのが多かったです…
最近読んだのは花衣沙久羅さんの
「恋人達のファンタジー・ヒストリカル 愛は砂漠の風に導かれて」(コバルト)、
せひらあやみさんの「毒舌姫と精霊の祝福」(コバルト)、
葵木あんねさんの「呪われた皇帝と百人目の花嫁」(ルルル文庫)、
長尾彩子さんの「黒猫と伯爵令息 お菓子の家のおかしな事件簿」(コバルト)の四冊。
上3冊は読んだの大分前なのでうろ覚えですが、
どれもヒロインの性格があまり良く分からなくて、物足りないのばかりでした…
愛は砂漠の風に導かれてはイスファが王女アイーシャの誇り高さに打たれて惹かれる、
という筋立てだった割には言うほどアイーシャの意志の強さとかが感じられなかったし、
イスファがアイーシャにデレてからは何ともバカップルっぽい感じが拭えませんでした…
イスファが異国人というのももっと本筋に絡んでくるのかと思ったら特に意味もなかったし。
アラビアン物も最近好きなので楽しみに読んだのですがちょっと期待はずれでした。
毒舌姫と精霊の祝福は図書館でシリーズ全3巻を借りたのですが、
1巻を読んだ時点であんまり合わなさそうだったので残り2冊は読まないで返しました…
緊張すると毒舌が出てしまうと言う呪いをかけられたクリスタが
英雄王子と言われるアロイスに政略上の事情で婚約者に選ばれるという話ですが、
肝心の毒舌が思ってたのと大分違ってたというか…言うほどノリの良い感じじゃなくて。
普段のクリスタも控えめというかどういう女の子か良く分からなかったしなあ。
ヴィルマが実は精霊だったというオチは予想できませんでしたが。
葵木あんねさんの呪われた皇帝と百人目の花嫁は
葵木さんなら一定以上の満足度は得られるだろうと作家買いしたのですがこれもいまいち…
葵木さんのルルル文庫のファンタジー要素のある中華物はあんまり好きじゃないなあ…
仙麗が特にこれと言った魅力が感じられなくて鳳雅に溺愛されるのに説得力もないというか。
いつもの葵木さんみたいに一方的に溺愛されるだけじゃなくて
仙麗の方からもちゃんと鳳雅を好きな気持ちを描いてるのは良いと思いますが。
終盤の明珠と壮流の陰謀は雑すぎる…やっつけ感半端無かったです。
おばば様が天女の正体だったというのはこれまた意外でしたが。
これからは葵木さん名義のルルルの中華物は買わないなあ…
上記3作がいずれも期待外れだったので
今度もどうせ…と思ってたけど長尾さんの黒猫と伯爵令息は良かったですー!
表紙が凄く可愛いんですよー!
悪婿のコミカライズも担当していた加々美絵里さんのイラストも可愛くて♪
ネットで童話っぽい感じ、と聞いていたので
少女小説的な楽しみはあんまり無いのかと思ってたら思いの外糖度高めでした。
最初の方は台詞だけがぽんぽん交わされて
ツッコミ不在みたいな感のある文章に「またハズレか…」と思った物の
その辺は段々気にならなくなっていきましたー
ヒロインのエリーゼがざっくばらんで飾らない口調で私好みの感じで良かったです。
アランもぶっきらぼうだけど優しいところとか可愛いし
何よりこの方の恋愛描写というかラブシーンが凄く好きですー
乙女風味百鬼夜行もそうだったけどやってる事は大したこと無いのに妙に色気があって。
エリーゼとアランがあっさり両想いになってるのはちょっと物足りなかったけど、
初恋、純愛、甘酸っぱいをテーマにしてると後書きに書かれてるとおり
2人の攻防というかじれったいラブが読んでてときめいたし楽しかったです。
ジャック・オ・フロストの力で人が変わってしまったアランが
エリーゼを長椅子に押し倒して首筋に口づけする所とかぎゃー!///
その後正気に戻ったアランが「普段の僕なら受け入れてくれた?」とかもニヨニヨしましたー
ロザリーとセレスタインの話は切なかったです…!;;泣いた…;;
最後のエリーゼを人形から人間に戻すため
ロロの花の露を入れたワインを口うつしで飲ませるアランの挿絵にまたぎゃー!!///
となりました(笑)
16歳の健全な男女がキスだけで我慢するのは偉いよ!(笑)本当描写が色っぽい…
「本当はエリーゼの全てが欲しかった。この黒髪も柔らかい肌も…」とか
アランの台詞がまた大胆で最高でした!
エリーゼの相棒のサンドリヨンも可愛かったしコウモリ伯爵も良い味出してて良かったですー
児童文学っぽい雰囲気だと思ったらしっかり少女小説してたので良かったです。
3作もハズレ続きだったのは残念だったけど、長尾さんので満足できたので良かったです。
どうせ108円だしつまらなくても気軽に捨てられるので
これからもガンガン少女小説買って読んでいきたいですな。
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