忍者ブログ

雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

カテゴリー「日記というか雑記」の記事一覧

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

もうタイトル考えるのもめんどくさい


という事で読書日記いくよー(なげやり)
最近読んだのは秋杜フユさんのコバルト文庫
「ひきこもり姫と腹黒王子 vsヒミツの巫女と目の上のたんこぶ」と
同じくコバルト文庫、ひずき優さんの
「聖女と王子と鉄壁の騎士 その恋、全力で邪魔します!」、
それから久々に漫画で諸星大二郎さんの「瓜子姫の夜・シンデレラの朝」。

秋杜さんの引きこもり姫~は前々からブックオフに並んでるのを見て
安くなったら買おうと思ってたのですが、
めでたく108円になってたので喜び勇んで買ってきましたー
コバルト文庫ここ1年半位でデザインが変わって、
前は作者ごとに背表紙が色分けされてたのが白で統一されるようになって、
私は前のカラフルなのの方が確かにダサいけどわくわく感あって好きだったのですが
白背表紙になってからのが108円になってると何とも言えないお得感がある気がして
しかも帯付きともなれば尚更で、問答無用で買いたくなってしまいます。
…が、秋杜さんのは期待はずれだったかな…
ひきこもり体質のビオレッタと腹黒王子のエミディオとのラブコメとのことでしたが、
2人とも言うほどひきこもりでも腹黒でもないし
光の巫女というのがどういう職務なのか設定があいまいで、
ストーリーの動きも遅い割りに2人が大したエピもなく惹かれ合うようになるし…
もっと腹黒王子エミディオのキャラをふっ切って欲しかったなー
ビオレッタだけにエミディオの本音が
二重音声になって聞こえるというのも良く分からなかったし。
ラブコメを謳う割りにアメリアの話とか半端にシリアス要素もあって、
その分期待してた舞踏会とかの華やかなシーンは皆無だし…
単純にストーリーの流れが単調であまり楽しめなかったです。
エミディオが腹黒になった原因というのもえ?そんな事で?って感じだし。
表紙とあらすじ見た限りでは面白そうだったんですけどね~


諸星大二郎さんの瓜子姫の夜・シンデレラの朝は書店で文庫になっているのを見つけて、
以前書いた「グリムのような物語」シリーズと同じ様なおとぎ話パロモノっぽかったので
文庫になってるのなら単行本もあるはず!とamazonで探して単行本版を買いました。
こっちの方が当然ながら表紙デザイン凝ってて、文庫版新品より安く買えたので良かったです。
内容は諸星流におとぎ話をアレンジしたブラック・メルヘンとの事でしたが、
グリムのような~より大分読後感が複雑な感じの話が多かったです。
グリムのスノウホワイトみたいな単純でエキサイティングな話ばかりでは無かったけど、
これはこれで楽しめました~
「瓜子姫とアマンジャク」は瓜子姫の恋心が健気で、アマンジャクとの絆も泣けましたー
ラストの悲しいはずなのに一抹の希望を感じさせるような終わり方がとても印象的でした。
「見るなの座敷」は不条理な結末が面白かったです。
「シンデレラの沓」はお話自体はよく意味が分かりませんでしたが、
シンデレラの姉達女官が一斉に出勤してきてPCの前で仕事してたり、
騎士達がPCゲームでドラゴンと戦ってたり
所々に出てくる独創的な発想が良い味出してて楽しかったです~
「悪魔の煤けた相棒」は悪魔の相棒になった男と父親の言いなりになるしかない娘の
一時の触れあいが感動的で、ラスト余韻を残す終わり方が良かったです。
悪魔の相棒の男ハードボイルドでかっこいい。
「竹青」は諸星さんが後書きで単純な活劇にしたかったと言っていた通り、
勧善懲悪の分かりやすいお話でした。中国モノも好きなので世界観も良かったですー
とにかくグリムシリーズと比べて読後感が余韻がある感じが多くて、
同じような題材でここまで雰囲気の違ったお話にアレンジ出来るのは凄いなと。
それとも単純に作風が変わっただけ?
どっちにしても私は「グリムのような物語 スノウホワイト」が一番好きですが、
独特の発想が光る今作も楽しんで読めました。


ひずき優さんの聖女と王子と鉄壁の騎士は
前書いた「おいでませ幻想図書館」が個人的にいまいちだったのでどうかなと思ってたのですが
とっても良かったです~順番的には幻想図書館の方が出たの後なんですが。
あらすじからヒロインは天然な感じで
3人の騎士がヒロインを溺愛してて王子との恋路を邪魔する話なのかなーと思ったのですが
3人の騎士ともそれぞれ自分の矜持があって、
決して盲目的なヒロインラブじゃない所が好感持てましたー
騎士の一人ランドルフに至っては他に想い人がいるみたいだし。
こういうシリーズになると私は大抵真面目堅物系の騎士が好きになるのですが、
今回も例に漏れずランドルフが好きでした。
不良だけど職務には忠実なマティアスも顔に似合わず気性の荒いヴィステも好きですが。
そしてヒロインフィリアと絵になる王子さまだけど複雑な生い立ちを抱えたアレクシスも
どっちも魅力的に書かれてて良かったですー
ひずきさんの書くヒロインはいつもまっすぐで一生懸命で好感が持てます。
フィリア想像してた様な天然でもないし
聖女と言ってもよくある完璧良い子ちゃんキャラじゃ無い所が良かったです。
心に傷を抱えたヒーローも好きなのでアレクシスもツボでした。
単に物腰が柔らかいだけじゃなくて
フィリアの魅力や頑張ってる所をちゃんと理解してあげられる所や、
聡明な所もちゃんと書かれてて素敵でした。
後書きでひずきさんがアレクシスはもっと腹黒い所を書きたかったと書いてましたが、
前述のひきこもり姫のエミディオよりよっぽど腹黒かったです。良い意味で策士な感じで。
アレクシスが7年間自分を助けてくれた婚約者の事だけを自分の存在意義だと思って
心の支えにしてた所とか泣けたし、
キャラの心理が滑らかできちんと読み手の心に入ってくる感じが良かったです。
あとひずきさんの書くヒロインの心の声がいつも可愛くて好き(笑)
ラスト自分が7年間心ときめかせていた手紙が
婚約者の父親のヒゲ親父の書いていた物だと知って落胆するアレクシス可愛かった(笑)
そしてランドルフ達3人の騎士に宣戦布告する形のラストは爽快でしたー
前回の幻想図書館みたいな恋が始まる直前で終わる形でも、
今回は物足りなさもなくてすっきりした終わり方で良かったです。
やっぱりひずきさんは読ませる力のある方だなーと。
お約束の舞踏会とかのイベントもしっかり押さえられてて、
少女小説のときめきを楽しめて良かったです~3人の騎士達の今後も気になる!
PR

問「カレーに付けて食べるのはなんですか?」答「そうです」


写真は19日に恩師K先生とデートした時に入ったカレー屋さんで食べたレディースセット。
ナンとインドカリー2種類、スープとサラダにドリンクが付いて1380円とお手頃価格!
見切れてるけどナンがめちゃくちゃでかくて運ばれてきたときびっくりしましたー
でも食べてみると
この量のカレー食べ切るには確かにナンはこの位でかくないと足りないわね…って感じでした。
ナンに付けて食べる本格派インドカリー初めて食べたのですが凄く美味しかったですー
ほうれん草のカレーと茄子のキーマカレーにしたのですが、
特にほうれん草のカレーがほうれん草ペーストがクセになるお味で
中にごろっと入ってる鶏肉も柔らかくてとっても美味しかったーvv
あと先生にお勧めされて飲んだ
ラッシーというインド風飲むヨーグルト?も爽やかな味で美味しかったです!
この量でこのお値段は本当お得!近くだしまた機会あったら行きたいなー
あ、タイトルは先生と別れた後偶然会った親友GAGAちゃんに教えてもらった
フェイスブックに流れてきたらしいギャグです。
問の何ですか?をナンですか?と勘違いして答えてしまったという実話らしいです。


図書館で借りてた高山ちあきさんのコバルト文庫「橘屋本店閻魔帳」シリーズ全8巻
やっと読み終わりました…長かった…
とにかく主役カップルにハマれなくて辛かったです…
最終巻で初夜の描写が有るらしいと言うことでそれ目当てで我慢して読みましたが、
弘人と美咲の恋に全くときめけなくてラブシーンでのおいてけぼり感凄かったです。
同じ全8巻でも天命の王妃は
無憂と明霞がいちゃつく度にいいぞもっとやれ!と盛り上がってしょうがなかったのになあ…
少女小説で主役の恋に感情移入できないのは本当辛い…
でも2人が紆余曲折を経て結ばれるシーンはさすがに力入って読んでしまいました。
でもいくら本体は妖怪の鵺とはいえ19歳でそんな経験豊富なヒーローって嫌だなあ…
海の罠と2人の約束!の巻の颯太は生意気口調が可愛くて好きですー
「うるせーこの性欲魔神」に瞬時に意見を覆す弘人には笑いました。
静花お嬢様も可愛くて良かったです。ステレオタイプのライバルキャラじゃなくて
ちゃんと個性のある好感が持てる女の子に書かれてるのが見習わなきゃなあと。
綺容が自分の存在意義を取り戻して蝦蟇使いと生きることにしたのも良かったです。
ただハツが最後の巻の方空気だし美咲の父の妖弧の事とか母ゆりとのなれそめとかを
もっとじっくりやると思ってたので拍子抜け。美咲の姉も登場すらしなかったし。
妖怪ものとしても中途半端で何だかなあ…という感じでした。


今月初め書いた様に「後宮饗華伝 包丁愛づる花嫁の謎多き食譜」とどちらを定価で買おうか
迷った末買わなかった葵木あんねさんのルルル文庫、
「猫かぶり花嫁と悪役公爵~恋する仮面舞踏会(マスカレード)~」
ブックオフに売ってたので買ってきましたー
またあちこち巡って探すつもりだったからこんなに早く見つかってほくほくvv
表紙の椎名咲月さん画のディアーヌの木苺色のドレス可愛いなあvv
随所にあしらわれた黒いレースと胸元のビーズみたいな装飾が素敵♪

内容もはるおかりのさん名義の後宮饗華伝の方が地雷だった分
ツボをしっかり押さえてて安心して読める感じがほっとしましたー
いつもはルルルの葵木さん名義の作品はコバルトのはるおかさん名義の時と比べて
ちょっと薄味なイメージなのですが、
今回はヒロインのディアーヌのキャラも立ってて
話のボリューム的にも物足りない感じはしませんでした。
あらすじを読んだ限りではヒロインは活発だけど女の子らしい、
いつもの葵木さんの美少女ヒロインなんだろうなーと思ってたのですが、
読んでみたら美人設定でもないし
お芝居が好きでざっくらばんな話し方で悪漢を修道院で習った体術でやりこめる、
活き活きとした女の子で可愛くて好感持てました~
ジークに連れられて入った劇場で
ジークの書いた戯曲のヒロインアデリエネになりきって台詞を言うところや
殺陣を意気揚々と演じたりする元気いっぱいな所が
ジークもといヨハンが恋するようになる説得力が充分で凄く良かったです。
ヨハンも美神座の俳優達に対して老王の気持ちを考えるよう叱咤したり、
戯曲を心から大切に思っている所とかディアーヌが惹かれるのに無理が無くて良かったですー
このシーンの老王のもう自分は舞台の中央で主役を張っている若者ではないと思い知るという
戯曲の登場人物の心理とかも深くてなるほどなーと思いました。
2人が手紙やプレゼントを贈り合って仲を深めていく様子も微笑ましくて可愛かったです~
夜の宮殿の庭での2人の想いが通じ合う場面も素敵でした。

全体的にお芝居がテーマと言うことで、人生を台本に例えたり色々含蓄があって良かったです。
マルグリットの陰謀は大体予想できたし投げやりな感じだったけど、
マルグリットの仲間に捕らえられたディアーヌが
誰かに操られて決められた台詞を言うだけなら三流役者に任せておけばいい、
自分の足で舞台に立ち自分の書いた台本を読むのが人生だ、と反撃する所とか
キャラクターの心理を上手くお芝居に絡めていて良かったです。
王女という立場に生まれ自分の感情など銅貨1枚の価値もないと言われ続けてきたディアーヌが
ヨハンに出会い恋することで
自分の感情には金貨千枚の価値があると思えるようになる所も感動的で良いなあと。
少しだけ難を言うなら悪役公爵と呼ばれ国王ユリウスを影で操っているという設定のヨハンが
あまり悪役っぽい所が無いままラストになってしまった所とか…?
多分ルルル文庫のカラーの問題なんでしょうが。
コバルトだったらもう少し政治的な部分も描かれてただろうし
そういうのも書ける人だと思うので。
レオやギー、エレナ、ルチアーノとか掘り下げたら良い味出そうなキャラも
軽く出てきて終わりなのはちょっと残念でしたが、
ともあれ小難しい部分もなく
劇場のお芝居や宮殿での仮面舞踏会など華やかな要素がちりばめられた肩の凝らないお話で、
お約束のハッピーエンドがとっても心地よかったです~
終幕の章のタイトル「旦那様の気苦労は絶えない」とラストのヨハンの台詞が凄く好き。
少女小説何冊も読んでるけどこういう性格のヒーローとヒロインの組み合わせは珍しいかも。
苦労性ヨハンと公爵夫人になったディアーヌ、幸せになって欲しいです♪

それにしてもたった6日違いで出された同一人物の作品なのに
ここまで作品の傾向・出来が違うって…コバルトとルルルのカラーの違いにしても
ルルルの安心お約束優等生作風に反して何故コバルトの方はああも地雷だったのか…
単純に締め切りがかちあってコバルトの方がガタガタになったってだけでも無いような…?

椿山荘にて

昨日21日は兄の就職祝いに
後楽園にある椿山荘というレストランで懐石料理のフルコースを頂いてきましたー
私も母も洋食が良かったので
兄が和食と希望していたのを母がこっそり洋食しか予約取れなかったと言って
洋食のコースにするつもりでしたが、予約時のミスで結局和食になりました…
が、お料理どれも素材の味が良く出ていて美味しかったです~!
順番にご紹介。

まずはスパークリングワイン(シャンパン?)で乾杯~
お酒飲めないけどシャンパンは好きです♪美味しい~♪
 
カニ豆腐。生姜が効き過ぎてたけど、カニの風味が活きてて美味しかったです。

写真が暗くなっちゃったけどオードブル。実際の色はもっと綺麗なんですよ~
みたらし団子の下にあるたこが美味しかったですー

ハマグリのお吸い物。絶妙な塩加減で美味しかった~vv

まぐろその他(忘れた)のお刺身。良い食材を使ってるのが良く分かって美味しかった~
当たり前ですが近所のマルエツのお刺身とは全然違う!

やまいもとたけのこと鯛の子の煮物。鯛の子が食感とか独特で美味しかったです♪

もうそろそろお腹に溜まる物と量が食べたい…
と思ってた所にメインの牛ステーキが運ばれてきて舌鼓を打ってました。
ステーキも柔らかくて肉汁がジューシーで美味しかったけど
その下に敷いてあるポテトのペーストが甘くて美味でした。

更に大好きな天ぷらが運ばれてきて歓喜♪
海老とキスとふきのとうとレンコンの天ぷら。
香ばしくて美味しかったけど、塩入抹茶よりは普通のおつゆで食べたかったかも。

箸休めの?豆乳蒸し。

〆はじゃこご飯とおみそ汁とおつけ物で。
じゃこご飯は美味しかったけどみそ汁はちょっと味が濃すぎて辛い;;
どっちもカロリーを考えて残しちゃったー

デザートの盛り合わせ。バニラアイスとろーりミルキーで美味しかったですー
マカロンもさくさくで食感が楽しかったし、
その下のブラウニーもちょっと玄米みたいな味がして美味しかったです。
もっとチョコレートの味が濃厚な方が好みだけど。

全体的に素材の良さが良く分かるお料理ばかりで、
味付けも(みそ汁以外は)凄く上品でどれもとっても美味しかったです~vv
予約してると窓際の席が確約という事で、
25階から見た後楽園の夜景も綺麗で贅沢な一時が過ごせて良かったです♪
兄が4月から教える大学は教師を目指す生徒が行く所なので
マナーが凄く厳しいらしく、教師はスーツに白いシャツが決まりだそうで
「今まで着てたシャツがほとんど着られない…」と兄がぼやいてました。
他にも色々決まりがあるので社会人のマナー講座の本を読んで勉強するらしいです。
母は久々に兄に会うと言うことでとろけそうな顔とハイテンションで、
やっぱり女親にとって息子って特別なんだなーと他人事のように見てました。
何はともあれどん底極貧生活にならずに良かったー


21日の深夜にBSプレミアムでやっていた英国ロイヤルバレエ・ガラと
マリインスキー・バレエのアンナ・カレーニナ観てました~
どっちもそれなりに面白かったです。
ロイヤルバレエ・ガラは
ヤーナ・サレンコとスティーブン・マックレーのチャイコフスキー・パ・ド・ドゥ、
ネットでは評判悪かったけど普通に良かったと思ったけどなー
サレンコは柔らかく女性らしい印象で
この演目にはもう少しおきゃんな雰囲気があってもいいかも、と思いましたが
回転技とか鮮やかで良かったですー
マックレーも背は高くないけど風の様なテクニック素晴らしかったです。

牧神の午後はジェローム・ロビンス版だとは思わなかったので不意を突かれたけど、
ワディム・ムンタギロフ
この前の新国立劇場との白鳥では演技のセンス無いなーと思ってましたが
牧神の少年役は個性に合ってて良かったです。
サラ・ラムは少女と言うにはあまりにもハリウッド女優のようなゴージャスな雰囲気があって
あまり役にあって無いと思いましたが…

ヴィサラ?はダンサーのラインの美しさを観てるだけで飽きませんでした。
誰が誰なのか区別付かなかったけど。危機感みたいな物がテーマなのかな?と思いましたー

アコスタ版カルメンは色々欲張って要素詰め込みすぎで、
特に中盤の唐突な南米ダンス&音楽にはポカーンとなりましたが、
前のアコスタ版ドンキよりは面白かったです。
アコスタ版のカルメンはオペラと違って
悩み苦しむ一人の女性として描かれてるのが面白いなあと。
特にエスカミーリョに心変わりしたカルメンとドン・ホセの感傷的なデュエットでの
思わずホセの頬を打ってしまって後悔を滲ませる部分とか、
マリアネラ・ヌネェスの演技が良かったです。
ラスト、マシュー・ゴールディング演じる運命に連れ去られるカルメンが好きです。
カルメンの出来はともかく、
アコスタの17年のダンサー人生の引退スピーチが感動的で良かったです。
「失敗なんて無いのです。学び続ければいいのですから。
好奇心を持って人生を楽しんで下さい。でないと17年なんてあっという間ですよ」
というアコスタの言葉と、ヌネェスがカーテンコールでもらったお花をアコスタに渡す所の
友情と言うより同志愛とでも言うような物が感じられる一幕が素敵でした。

アンナ・カレーニナはロパートキナの映画を観てきたばかりなので
彼女の役作りや演技がどんな物か興味があったのですが、
別段心に響く物が無かったなー…
ラストシーンの全てを吹っ切って決意を固めたアンナが十字を切る所は
鬼気迫った物を感じさせて良かったですが。
衣装が思ってたより綺麗で良かったですーキティ役のダンサーも初々しくて可愛い。
ヴィクトール・バラノフがまだマリインスキーにいたことも驚きでしたが、
さすがにベテランらしい存在感で良かったですー

お嬢様のお気に入りがお気に入り


昨日は母が短歌の先生からチケットもらったので
半蔵門の国立劇場に「遊女夕霧」と「寺田家お登勢」観に行ってました~
バレエやミュージカルは観てますが純粋なお芝居は久々だったので楽しみにしてたのですが、
寝不足だし館内寒いし疲れてるしでテンション上がらなくて、
1幕物の遊女夕霧観た後は帰ろうかとも思ったのですが
続いての演目寺田屋お登勢が結構面白かったので最後まで観て良かったです~

遊女夕霧は吉原の花魁が詐欺をはたらいた馴染みの客のために
巻き上げたお金を借財として証文を書いてもらうことで救おうとする物語。
夕霧役の女優さんはパンフの写真では綺麗なんだけど実物はちょっとおばさんぽく見えて、
演技もそういう役柄なのでしょうが世話焼きおばさんみたいな感じでした。
確かに椿姫みたいな美しい花魁キャラでやられてもつまんない話だろうなーとは思うのですが、
ちょっと内容が薄くてだから何?みたいな話でした…
人情物という分類みたいですが、まあその辺は伝わってきたから良いのかな。

寺田屋お登勢は伏見の船宿寺田屋の女将・お登勢の視点から
坂本龍馬の生き様を描くお話で、時代設定は遊女夕霧より前の幕末なのに、
夕霧よりずっと現代劇っぽかったです。
セットも大がかりで素敵だし花道を使った演出も国立劇場ならではな感じで面白かったです~
坂本龍馬役は中村獅童だったのですが、
声もよく通るし演技も飄々とした龍馬役を演じきってててやっぱり一番上手かったです!
龍馬の姉・乙女の口を借りて間接的にお登勢の心理を語らせる所とかも上手いなと。
龍馬がお竜と結婚して意気消沈するお登勢の心を代弁するかのように
「私達は女っぽさも女臭さも男好きのする愛らしさも持てない」
と語る所とか。花道からセリで乙女が出てくる演出も良かったです。
ラストシーンは龍馬がまるで航海する船に乗っているように見えて、
お登勢の「あんさんはやっぱり龍でした」という台詞が感動的でしたー
あと龍馬が初登場するシーンで花道を生きてるわんこを抱いて現れたのですが
わんこおとなしくてされるがままになっててめちゃくちゃ可愛かったですーvv
猫派だけどあんなわんこならだっこしたい!
ただ全体的に役者の声が小さくて、私は前から8列目の良席だったからまだ良かったけど
後ろの席の人はほとんど声聞こえなかったんじゃ無いかなーと思いましたが。


波津彬子先生の連載作品の一つ「お嬢様のお気に入り」、
掲載される雑誌のflowersが年3回しか出ないと言うことで、
普段コミックス派だけどなかなか出そうにないしカラー扉も見たかったので
波津さんのためだけに買ってきましたー
もちろん他の作家さんのお話も読むけど、波津さんのお嬢様だけで既に大満足…
カラー扉は期待してた感じとはちょっと違ったし
事前にキャロラインの顔部分だけflowers公式サイトでネタバレされてたので
(公式で見た時は扉絵の一部だとは思わなかった)ちょっとがっかりしたけど、
充分美麗だしキャロラインの着ているドレスがとっても可愛かったので良かったですvv
襟部分とオーバースカート?の裾の金の花模様とか腰のラインの入ったリボンとか
ひねりもありつつ落ち着いたデザインのブルーのドレスとっても素敵~vv
お話もいつもの波津さんらしいノリで始まって
ストロベリー・ヒル・ハウスに行けることになったキャロラインの猫被りっぷりとか
大失態をしてお父様に泣いて取りすがるところとか
クレーヴ先生に抱きつく所とかキャロラインがとっても可愛かったし
ロバートの語る怪談も前回ほどではないけど充分満足しましたー
前回名前だけ出てきたクレーヴ先生の意外な一面?も
最後のキャロラインとのやりとりも可愛かったです♪
45ページと読み応えも抜群で最高です!
ああ~ふるぎぬや紋様帳も大好きだけど久々の波津さんの19世紀英国物も好きすぎる…
しかもキャロラインは私の大好きな少女!
うるわしの英国シリーズの時よりも
少女用ドレスの描写とか力が入ってて可愛くて見るの楽しいです~
モノクロ扉の時はさすがに買わないけど今後もカラー扉の時は本誌買っちゃうかも…
早く連載溜まってコミックス出ないかな~
表紙やカラー口絵の描き下ろしキャロラインを想像しただけでよだれが出ます。
本当たった一人の作家さんのためだけに掲載誌買うのなんて波津さんと
ちゃおDXで真代家こんぷれっくす!連載してる久世先生だけですよ…
I Love 波津彬子先生ー!vv

雨柳堂夢咄 基ノ一六感想


絵はJ・シュトラウスのオペレッタこうもりよりアデーレのイメージで。
お茶目でしたたかな彼女の役柄が好きです。


発売してから一週間以上経ってしまいましたが、
7日に一番大好きな漫画家さん、波津彬子先生の人気シリーズ
「雨柳堂夢咄」の新刊が出たので速攻で買って読んでました。
連載も100回を超えて後書きで先生が言っているように
多少ネタ切れ感とかパワー不足とかも感じないではなかったですが、
全体的には安定した読後感で、
やっぱり波津さんは一定以上の水準の作品をコンスタントに出してくれる
職人だなあと感じました~
表紙やカラー口絵も相変わらず美麗…!vv
この出版不況のご時世に変わらず単行本を出してくれる出版社にも感謝ですわ~
以下全話の感想。

「仙境にて」
波津さんってもともとやおい畑の方なのは過去の作品で知ってましたが、
最近公式ツイッターをフォローするようになって結構そういうツイをRTされてたりするのが
BL苦手な私には結構ショックだったりして、
この作品もほんのりそういう感じを匂わせてるのが最初ちょっと気になってしまったのですが、
最小限だし私がBL苦手な余りうがった見方をしてしまってるだけかも…
それを抜きにしてもちょっと散漫な感じでしたが、
仙境に一人住む菊慈童に重ね合わされる青年の孤独とか
挿絵画家との友情に余韻が残りました。
錦木はいつかまたひょっこり帰ってくるのではないか?と色々想像が膨らみました~

「おくりもの」
今回のコミックスで一番好きなお話ですー扉の薔薇を持った蓮が素敵v
グラント先生のアドバイスはさすが妻を大事にする西洋人!
しっかり者の奥様が旦那様からの贈り物に頬を染めてお礼を言う所も可愛かったし、
後日旦那様の欲しがってた古瀬戸を実家にあったと言い張って贈る
素直になりきれない表情もまた可愛らしくてきゅんとしましたvv
骨董好きの旦那様もダンディで素敵。

「なかきよのとおのねふりの」
最初京助さんの存在をすっかり忘れていたので京助さんだと思わず読んでました(笑)
前巻にもちゃんと出てるのにね…
朽木子爵の涙にほろりとしましたー子供の姿の七福神達も可愛い。
タイトルは和歌か何かの引用かな?

「早蕨のころ」
冒頭の回想のいとこ達のやりとりが波津さんらしくて好きです。
下宿の大家の出戻り娘さんが明るくて可愛かったですー
主人公の男性が険しい表情から明るい笑顔を取り戻していく過程が感動しました。
最後の大家の娘さんの笑顔と台詞も素敵で爽やかな終わり方で良かったですー

「神功皇后」
冒頭のお母様の回想話からオチまでの構成が巧みでさすがした~
今度こそ奥様の出産が上手くいって欲しい!母は強しですね~

「夏の風邪おくり」
角谷先生に化けたり祈祷師に化けたりして
おじい様の枕元に現れるあやかし達が波津さん節全開な感じで面白かったです(笑)
おじい様の若い頃が出てきて感激!
そしておじい様の遺言?にもしんみりしました~
川島男爵の後妻さんは登場したときおじい様と結婚するのかなと思ったのに
そうならない所がまた波津さんらしいなあと。
最後のコマの蓮のモノローグに一安心でした。

「乙女の祈り」
毎回一作はある女学生物、今回もあって嬉しい。
主人公の女学生さんの袴のなびき方とか動きに萌え萌えしてました(笑)
蓮に物に執着するのをやめなさいと言われて涙を流す女学生さんと
最後のお兄さんの台詞が切なくて。
女学生さんがあの世で
清らかな流れの中を自由に泳げていると良いなと思いました~

「怪を語れば」
冒頭で凄いデジャヴがあって雑誌掲載時に読んでたっけ?と思ったら
前にも出てた登場人物の話でした。
怪談会でずれた怪を語る妖怪達が面白くて笑いました。
銀之丞殿の話とか猫好きにはたまらないし大店のお嬢様も可愛かったです♪
後日談の花魁の話も良かったですー
新米編集者さんと花田竜之介先生のシリーズも今後続いて欲しいです。


全体的に結末へ向かうまでちょっとごちゃごちゃして分かりにくい所もあったりするけど、
毎回とてもすとんと落ちて終わる終わり方とか
お茶目な妖怪達が本当良い味出してて好きです~
しかしながら波津さんの本を収納してる本棚がもうキャパいっぱいでどうしよう…
何にしても今年もまた波津先生の新刊が読めて幸せですvv
ふるぎぬや紋様帳の方も早く単行本化しないかな~

カレンダー

03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30

フリーエリア

最新トラックバック

プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

バーコード

ブログ内検索

P R

Copyright ©  -- 雨の通り道 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by petit sozai emi / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]