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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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ローザンヌ国際バレエコンクール2022感想


絵は少女漫画の扉風を目指して描いた粉雪
正面顔が珍しく可愛く描けて、
今まで描いたモノクロ絵のいいね数を大きく更新したのがとっても嬉しかったです♥
一度こういう昔の少女漫画風に主線を太めの線ではっきり描いてみたかったのですよ~
瞳の中身もリアルGペンツールじゃなく丸ペンツールで描いたら
理想通りのきらきらした瞳が描けて満足(* ̄∇ ̄*)
この絵がきっかけで初めて話しかけて下さったフォロワーさんもいて嬉しかったー


今年のローザンヌ国際バレエコンクール、NHKEテレで観ました~
若い頃に比べると
特にコンテンポラリーに対する感性がダダ落ちしたなあ~と思いますが、
若いダンサーによるフレッシュなクラシックバリエーションは
やはり観ていて贅沢だし楽しいなあ~
好きだったのはやはり2位に輝いた田中月乃さんのジゼルと、
6位のアメリカのマヤ・ションブルンさんの森の女王と
優勝したダリオン・セルマンさんのアルブレヒト。

田中さんは舞台に出てきてお辞儀をした瞬間から「あ、ジゼルだ!」って感じで、
役に入り込んでいるのが観ていて一目で分かる所が良かったです~
ジゼルのバリエーションって可愛くて好きだけど、
最初のマイム部分の所で気合い入れるあまり演技過剰になりがちな子が多いのに
田中さんはその点全く嫌味がない自然な演技でとっても好感が持てました~
片足トントンが終わった時の一瞬素に戻った様な笑顔も可愛かったし、
ラストのピケターンは回転の早さに緩急を付けたりする余裕まで見せて凄く良かったです~
解説の山本さんが「上体がしっかり引き上げられているから脚が地面にぴったり刺さって、
ふわふわ軽く見える」と仰っていたのもそうなのかーと勉強になりました。
コンテンポラリーのエコーはジゼルとは全く違った雰囲気だったけど、
真っ赤な衣装もそうだし、振り付けた方も韓国系?みたいだし、
田中さん自身の中にある「アジアのルーツ」をとても感じさせる力強い踊りで良かったです。
動きに空気を圧迫する様な力を感じるというか。

マヤ・ションブルンさんは私の大好きな森の女王のバリエーションだし、
脚も高々と軽々上がってとても綺麗だったし、
イタリアン・フェッテ逆回転とか初めて見たし
森の女王らしいしっとりとした気品があってとっても美しかったです~‼(>∀<)
コンテンポラリーもエレガントで素敵でした。

アルブレヒトを踊ったダリオン・セルマンさんも
登場した瞬間からアルブレヒトの憂いと悲しみが伝わってきて、
振り付けの一つ一つにもアルブレヒトの苦悩が込められている感じが凄く良かったです。
貴族らしい気品もあって素敵でした~
自分の踊る役柄をしっかり理解して表現しているんだなと分かる所がとても良かったです~


解説の山本康介さんも毎年ながらキレキレの解説で
一見するとそつなく上手に踊ってるように見えるダンサーにも
改善すべき点がいっぱいあるんだな~と言うのが分かって面白かったです。
ポジションの点から役柄の表現の点、トウ・シューズの固さといった点まで幅広い解説で、
特にエスメラルダを踊った韓国の女の子への
「この年齢でこういうキャラクター性の強い踊りを(指導者に)踊らされてる感が見えるのが辛い」
という解説には
山本さんのバレエやダンスにおける生徒と指導者の関係への啓発と言った物も感じられて、
また最後の
「パンデミックやウクライナ情勢と言った世界情勢の中で、
バレエを語るにはロシアやウクライナの歴史抜きには決して語れない、
ダンサー達にはそういった事を踏まえた上で平和を愛する心を持って踊ってほしい」
といった言葉には、
山本さん自身の平和への想いとダンスに対する誠実な姿勢がとても感じられて、
凄く感動しました。
「バレエの動きだけを頑張るのではなく、
バレエ以外の物にたくさん触れて、
そうして自分の中に蓄積された物を踊りを通して見せるのがダンサー」
と言う言葉にもとても深みを感じました。
相変わらず山本さんの決まったポジションを通って腕を上げたり腕を前に出したりするお手本も
美しくてうっとりしました(* >ω<)

田中月乃さんのインタビューも素直で純朴な感じがとても初々しく可愛らしかったです~
まだまだあどけない女の子という感じがとても好感が持てました。
いつにも増してあっさり目の感想になってしまいましたが、
ローザンヌ放送凄く楽しみにしていたので無事観られて良かったです(*´▽`)
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Kバレエ飯島望未さん主演「ドン・キホーテ」



絵は今まで描いたドレスの中でもトップクラスに気に入ってる
ライラック色の雛菊のドレスを着たリリー・ヘザー
junさんと観に行ったミュージカルマリー・アントワネットの、
ランバル公爵夫人の衣装がこんな感じの袖のデザインと色でとっても素敵だったので、
そんなイメージで描いてみました~
特にレースを重ねたゴージャスな姫袖とふんわり広がったスカートがお気に入り(*´▽`)


今日WOWOWでやっていたKバレエの飯島望未さん主演のドンキ観てました~
飯島さん、先月から流れてた番宣でヒューストン・バレエのプリンシパルだったと聞いて
期待してたのですが、思ったより普通だったな…
海外のカンパニーのプリンシパルと言えどピンきりですしね(((^^;)

第一幕、ドン・キホーテの屋敷に現れるドルシネア姫の幻影、
ドルシネアのメアリー・スチュアートキャップを被って長いヴェールを引いたドレスが
良くあるチュールみたいな薄い素材じゃなくてちゃんとしっかりした生地で素敵でした~♥
顔周りを縁取るレースの襟(ラフ)も時代感出ていて素敵。
ドルシネア役の方、ちょっとお公家風の顔立ちが
返って典雅な雰囲気が出ていて役に合ってました~
全身白一色のドレス、とっても素敵♥
バルセロナの広場、キトリ役の飯島望未さん、登場した瞬間にパッと輝くようなオーラが無い…
バジル役の山本雅也さんも粋な雰囲気が無く何か草食系男子な雰囲気で…(^-^;
でもまあ飯島さん可愛らしくてお茶目な感じのキトリでこれはこれでありかな。
熊川哲也デザインの衣装も
キトリの胸のチェック切り替えや四段ティアードのお花の刺繍の入った赤いスカートが可愛い♥
全体的にバルセロナの町の人々の演技とか
キトリとバジル、その他のモブとのかけあいの演技とかに
海外のカンパニーのドンキの様な小粋で活き活きした感じがなくて、
良くも悪くも日本的な感じの奥ゆかしいドンキでした…
バジルがキトリを片手でリフトしたまま静止する所、
他よりかなり長く音を取ってましたが、ちょっとしんどそうな感じが伝わってきて
そんな無理にやらんでもと思ってしまいました_(^^;)ゞ
エスパーダ役の杉野慧さんは闘牛士に相応しい伊達男っぷりで素敵♪
キトリの第一幕のバリエーションは何か普通…
キトリの父ロレンツォに結婚を認められないキトリとバジルが
手に手を取って駆け落ちする場面は
キトリが被っていた赤い総レースのストールが可愛くて良かったです~

第二幕、ジプシーの野営地でのジプシー達の演技は
それぞれの人間関係が短い中にも伝わってくる様な感じが良かったです。
ドン・キホーテの夢の場はドンキの中で一番好きなシーンなのですが、
ドリアード(森の妖精)達の衣装も森の女王の衣装もキトリの幻影の衣装も
皆白一色で華やかさが無くて残念…
妖精らしく水色や黄色やピンクや黄緑のパステルカラーの可愛いチュチュが観たかった…
ここでドン・キホーテの前にドルシネア姫とキトリの幻影が同時に出てきて、
ドン・キホーテがキトリとドルシネア姫が別人だと気付く、と言う演出は
新しいけどどんな意図があるのか良く分からなかったσ(^_^;)?
森の女王役の戸田梨沙子さんは、優雅で優美な踊りで良かったけど
何となく中盤踊りにキレが無いと言うか…もう少しクリアに動いてほしいな。
でも最後のイタリアン・フェッテを繰り返す所はとても上手くて良かったです‼
森の女王のバリエーション曲も振り付けも大好き♥
キューピッドのバリエーションは溌剌とした音楽を表していて無難に良かったです。
キトリの幻影役の飯島望未さんのバリエーションは…
キトリとコントラストを付けようとしていると言うより、
そろりそろりと安全運転で踊ってるようにしか見えなくて何か残念…( ´д`)
今回の舞台全体に言えることですが、
とにかくダンサー皆海外のバレエ団の様なハジけた雰囲気や勢いがなくて
そろりそろり安全運転もっさりした踊りに見えて…
いつもWOWOWでやるKバレエの公演はそんな事無いのに~
ドルシネア姫(今回のキトリの幻影)のバリエーションも曲も振り付けも大好きなのにな~
ラストのキューピッド、森の女王、キトリの幻影が
三人ならんで舞台を斜めに横切る所は良かったです~

町の酒場で泥酔したバジルが扇を持って踊る所は
山本さんユーモアたっぷりの演技で良かったけど、
バジルの狂言自殺のシーンはこれまた振り付けやダンサー達の表現が控え目な感じでした。
その前のドン・キホーテとガマーシュの決闘のシーンは
なかなか迫力とコミカルさがあって良かったけど。

第三幕、キトリとバジルの結婚式。
キトリの友人の第一バリエーションの女性は、体型がぽっちゃりでいまいち…
バジルのバリエーション、山本さんマイムや演技の時はそこまででも無いけど(^-^;
踊りはダイナミックで爽快感があって凄く良かったです~‼
キトリの友人の第二バリエーションの女性は、
音楽に合って良くコントロールされた踊りで良かったです。
キトリのバリエーション、飯島さんエシャペする所とかあまり綺麗に見えない…( ´д`)
上手い人が踊るととってもキュートで素敵なバリエーションなのに、
飯島さんもっとコケティッシュでチャーミングな感じを出して欲しかった…
でもコーダのグラン・フェッテはさすがに上手い…と思ってたら
軸がどんどん左にずれていってあちゃー(×_×)でした。
山本さんの回転技はとても上手くてスケール感あって良かったです~
ラスト、お祭り騒ぎに沸く人々の間に
白いレースを被った高貴な雰囲気の女性が通りかかって、
ガマーシュが思わずお辞儀をして
ドン・キホーテがはっとして女性の後を追う所で幕になるのは面白い幕切れでした~
ドルシネア姫の幻影が具現化したのかな?という想像が膨らむ感じで良かったです‼
むしろドルシネア姫は最初から実在したのでは…とか。
Kバレエやドンキにしては活気がない大人しい舞台で
飯島さんも言うほど上手くなかったけど(^o^;)全体的には楽しめたのでまあ良かったかな。
て言うかこれもDVD持ってるんですが、KバレエのDVDはほとんど熊哲主演なので
彼の踊りの上手さは認めるけど傲慢な性格が嫌いな私には
フレッシュなダンサーが主演するKバレエの舞台を
WOWOWでやってくれるのが有り難いです(^^)b

久々に一般ライト文芸‼


絵は前回の三色すみれのドレスとシリーズもののつもりで描いた薔薇のドレスの粉雪
描いたのはこっちの方が先ですが。
ロリータブランド・ベイビーザスターズシャインブライトの
薔薇一杯のピンク一色のドレスとボンネットがとても可愛くてゴージャスだったので
そんな感じに描きたくて描いたものの、これ以上薔薇を描く気力がなくて
あのゴージャス感をいまいち再現出来ませんでした…(ヽ´ω`)
最近ななめ向きの顔がスランプで全く安定しないので、
思いきって正面向きならまぐれで可愛く描けるかも?と思ったのですが
ご覧の通り左右の瞳の大きさが違うし不安定になっちゃったのも残念(ー_ー;)
やっぱり普段楽描き帳に上手く描けないのにCGで描いたからって上手く描ける訳無いですよね~
絵はやはり日頃の積み重ねが大事だと良く分かりました…( ´д`)


久々にブックオフでTLや少女小説以外の一般ライト文芸を通販して読みました~
櫛木理宇さんの角川ホラー文庫「ホーンテッド・キャンパス だんだんおうちが遠くなる」と
松田志乃ぶさんの集英社オレンジ文庫「赤ちゃんと教授 乳母猫より愛をこめて」の二冊。

ホーンテッド・キャンパスシリーズは去年の5月に出た「まちにし主はきませり」から1年、
多分新作出てるんだろうなと思いながらも
もう本置くスペース無いしめんどくさくて新作チェックしてなかったのですが、
去年の11月に今作「だんだんおうちが遠くなる」が出てたことを遅ればせながら知り、
他の本との値段の兼ね合いの関係でついでに購入したのですが、
さすがに期待に違わない安定感で面白かったです~
でもうろ覚えだけど前巻まちにし主はきませりでは
事件の首謀者の新興宗教の女性教祖が捕まらず何か事を起こそうとしていると言う
シリーズで初めて一冊完結ではなかった終わり方だった気がしたのですが、
続きの今作では普通にまだ解決はしてないけどとりあえず一段落、みたいな話になってて
若干戸惑いましたが。まあ一冊完結なのがこのシリーズの気楽に読める所なので、
だらだら続けられるよりは良いけど。

「水晶の飾り窓」は、強運の持ち主で暗い境遇にありながらも身を持ち崩さずに済んだ紀枝と
悲惨な性的虐待の被害者で、紀枝と自分を同一視する事で現実から逃れようとした理都子の
分かたれた明暗がとても悲しかったです。
紀枝の夫を心から愛しているがゆえの
夫の罪をしっかり償ってほしいと言う言葉が前向きな未来を感じさせて良かったです。
にしても本当にこのシリーズオチに認知症とか脳の機能的な障害を持ってくるの好きだな…

「だいすきな祖父母」は
百々畝家に代々伝わる8歳から12歳の女子だけが行わせられる新年の儀式と言うのが
どんな意味がある物なのか楽しみに読んでたのに
そこが曖昧なままだったのでちょっと残念でしたが、
ミネが見た座敷をぴょんぴょん跳び跳ねる子供が凄く怒ってる、という光景が
良い感じに意味不明でぞくぞく出来て、
ミネが実は駆け落ちしたのではなく姉の一子によって殺されて死体遺棄されていたという真相も
旧家のプライドの高い人々の起こした狂気という感じでやるせなくも怖くて良かったです。
襖の影から覗く祖父の件の方は
ギャンブル狂の駄目人間な叔父に「はあ?もう俺達は他人なんだよ」と
電話で啖呵を切ってしっかり解決した甥っ子が頼もしくて痛快でした(>∀<)

「四谷怪談異考」は
黒沼部長の四谷怪談の原作のうんちくが読み応えあって面白かったです~
一見すると美しい舞台女優・紫乃譜が
実は隣家の虐待されている女児のSOSを
「強者との同一化」と言う心理の働きにより無視し続けてきた、
一番醜い心を持っていた女性だったと言うのが何とも怖かったです~オカルト的な意味でなく。

全体的に今回は怖さ控えめだったけど、
恐怖譚の合間に森司とこよみちゃんのニヤニヤラブが挟まれたり
恒例の森司の男飯の様子とかが挟まれてるのもお約束で
安心して読める一因になっていて良かったです~やはりこのシリーズは外れなしだな~と満足。


赤ちゃんと教授は、
ブックオフオンラインで110円の集英社オレンジ文庫を検索して、
比較的新しい2020年刊のこの本が引っ掛かったので新しくてお得、というだけで買ったのですが、
松田さん大好きなコバルト文庫「悪魔のような花婿」シリーズで上手さは十分知ってたので
今作もその期待に違わぬ上手さで良かったです~

会社の下宿先を火事で焼け出されて職無し、家無し、貯金無しになった
家政婦の経験もある二か国語を喋れるスーパー乳母、西東鮎子が
偶然出会ったイケメンでセレブな英文学科教授、島津伊織と彼の姉の息子、あさひのために
あさひのベビーシッター兼伊織の婚約者として奮闘する事に…というお話。
相変わらずキャラクターや会話が皆活き活きしていて面白かったです~
伊織の乳兄弟、芥川九郎が訪ねてきた時の
「西東フィアンセ鮎子です」
「ミドルネームみたいにフィアンセを名乗るな、ずうずうしいやつだな」
と言うやり取りが好きです(笑)九郎さん名前通り苦労性な所が好き♥
伊織の「こんな失態は恩師にリチャード四世とリチャード五世を間違えて質問した時以来ですよ」
をうけての鮎子の「例えがハイブロウ過ぎて反省度合いが良く分かりませんが…」
とかも好きです。
謎解き要素は結構ライトでしたが、
それより思ったよりフェミなメッセージや内容だったのが意外でした~
まあ育児がテーマのお話なのでそう言ったメッセージになるのは必然とも言えますが。
鮎子のシッターする子供をさん付けで呼ぶ意図が
子供の権利条約にある、子供をその成熟の度合いに応じて意思のある主体として認める、
と言う姿勢を忘れないよう自戒する意味があったというのも良かったし、
「女性に子供を産めとばかり強要して、男性は何してるんだって話ですよね」と
政治のあり方に憤慨する鮎子と多聞学長の会話とか、
伊織の典型的な九州男児で男尊女卑の祖父に
母や大好きな姉の巴が虐げられている様子を見て育ち、
社会に出てもそれが決して特殊な考えではないと言う事を思い知り、
自身が男性だからこそ、見ているだけではなくその状況を変えたいと思うのだ、という
伊織の言葉とかに一人の女性としてとても共感し、頼もしく思いました。
でも一番印象的だったのは、瞳子の「娘の茉莉花にいくら消耗させられても、
朝ボサボサの髪でベッドから起きてくる茉莉花を抱きしめる度に
生まれて初めて茉莉花をこの腕に抱いた時の気持ちがよみがえる、
まるで踏み荒らされた庭が朝起きてカーテンを開けたら、真っ白な新雪に包まれていたみたい」
という言葉。そうか、子供を育てるってそういう気持ちなんだ、と感動しました。
私の親友が去年二人目の子供を産んで、子育て真っ最中で
メールとかの返信が遅く文面もそっけないことに若干の不満と寂しさを感じていたのですが、
そんな私に天啓を与えてくれたような言葉でした。
瞳子の、娘の茉莉花のためにと不実な夫の浮気や義母の暴言を耐えようと思っていたけれど、
遂に別れる決心をする所の夫、英二への
「あなたはいつも椅子取りゲームで可哀想な椅子を取れば私が何も言えないと思っているのよね」
と言う一連の台詞の吐露もとても良かったです。
周子刀自の宝探しを制して五葉グループの代表役を義兄に指名した瞳子が、
「これから街を征服するように」颯爽と去っていく後ろ姿が目に浮かぶような幕切れが
とても爽やかで良かったです~
周子刀自の宝探しの品も、いかにも奥ゆかしい俳句のヒントとは裏腹に
宮家のお姫様らしからぬ不良娘だった周子刀自の思い出の数々がとても爽快で、
特に寒梅と妬心の下りの真相が好きです。
宝探しに勝てば多額の寄付金が手に入ると
浮き立つ文学科の教員達と社会学科の教員達の
知恵比べの様子もとても楽しくてわくわく出来て良かったです~ヽ(●´ε`●)ノ
そんなフェミな内容だったので、
鮎子と伊織の関係が恋愛関係にならないのも納得出来て返って好きでした~

少女小説&お家バレエ感想♪


三色すみれのドレスを着た粉雪
ゴシック&ロリータバイブルをいっぱい見て研究したので
結構ロリータらしく描けてお気に入りです♪
普段より等身高めなのはわざとです(^-^;
この形のボンネット描くのは初めてだったのですが、
髪型共々今風ロリータっぽく出来ました~
1つだけ惜しむらくはボンネットのつばの左の方の一点だけ紫が濃くなってる所(ヽ´ω`)
操作ミスとかでは無いのですが、修正しておけば良かったなあ( >д<)、;'.・


小野上明夜さんの一迅社文庫アイリス、「愛されすぎた嫌われ姫 妖精王の騎士の受難」
読みました~小野上さん以前コバルトで読んだ「誰が王子を殺したの?」が凄く薄味だったし、
その後読んだ確かビーズログ文庫の作品も恋愛がほとんど動かなくて期待外れだったので
今回も全く期待せずに読んだのですが、予想外に面白くて良かったです~‼゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚
宮城とおこさんの表紙もめちゃくちゃ綺麗で可愛い~‼♥
オデットのウエディングドレスも薔薇の色や塗りも凄く綺麗。
ピンナップも青のドレスのオデット可愛い~‼(///∇///)
もちろんアッシュロードも黒髪美形で最高です♪
内容は続き物だと知らずに買ったので前巻を読んでないと分からない事も一杯有りましたが、
妖精王の呪いで人の秘密を知ってしまうと言う力を持っていた通称嫌われ姫・オデットが
そんな彼女の呪いに興味を持って近付いてきた元王子アッシュロードに溺愛される様になり、
晴れて呪いは解けてグランセス侯爵ことアッシュロードと婚約関係になったオデットの所に
招かれざる客人がやって来て…と言うお話。
少し文章が読みづらくて、例えば
「セイジュ入りポールは一番安全な場所にいた。すなわちオデットの腕の中だ」
みたいな、因果関係?を書いた所がどうしてそういう結論になるのか分からなかったり、
何回も同じ所を読み返してしまってましたが、
とにかくキャラ立ちが凄く良くて個性的で面白い‼(*≧∀≦*)
いかつい外見に似合わず猫のぬいぐるみポールを抱いていないと眠れない騎士カスパール、
妖精王セイジュに仕える邪悪な妖精だけど人間の食べるお菓子が大好きなサーキスも良いけど、
何よりオデットの侍女リンゼルがそこらの少女小説のメイドキャラとは一線を画していて、
13人の弟妹を養うためにその清楚な美貌を武器にして
毎日何人ものカモと逢瀬をして貢がせているため多忙、と言うのが最高でした(>∀<)
オデットも良くある大人しくて気弱なお姫様じゃなく
丁寧口調なのに「ちっ…」とか言う結構毒舌な所も凄く好きでした(* ̄∇ ̄*)
ヒーローのアッシュロードはそんなキャラ達の中では比較的テンプレな方でしたが、
絶世の美男ではないものの自分に自信があって見せ方を知っているという所や
頭が切れて情に厚く、オデットを熱愛してる所とかかっこ可愛くて好きです♪
普段はアッシュロードの猛攻にたじたじな初なオデットが
「秘密ゆえに近付いてきたアッシュ様が、秘密ゆえに去っていくのではないかと怖いのです」
と自分の中のアッシュロードの存在の大きさに気付き、
その心情を吐露したリンゼルに
「ばっかじゃないの。その気持ちを本人に伝えれば即解決ですわよ」
と言われて、アッシュ宛に「怖い。好きです。怖い」と
何枚も手紙を書き損じながら最終的に
「あなたの婚約者から愛を込めて」と最大限頑張って自分の愛情を伝える手紙を書くオデットが
とっても可愛かったです♥
「リンゼルがヒーローでは」とあとがきで小野上さんが言っているように、
「私は侯爵夫人付きの侍女になりたいんです。売り時を逃されたら困るんですよ」
と言いながらも声にはオデットを気遣う気持ちが滲んでいたり、
オデットの書き損じてゴミ箱に捨てた手紙を
全てアッシュに送ってたリンゼルとかも凄く良かったです~
その後の書き損じた手紙は全て細かく破いてから捨てる様にしたオデットの後日談も好きです(笑)
アッシュの実の兄でトロア王子の護衛官のフェルナンの
真っ直ぐだった気性が歪んでしまった過程も切なくてやりきれなかったです。
宮城とおこさんのモノクロ絵はあまり見たことが無かったので
挿絵はどんなもんかと思ってましたが、
男性キャラは正直何か精気無くていまいち…だったけどオデットは凄く可愛くて良かったです~
舞踏会のシーンの挿絵好き~ヽ(●´ε`●)ノ
ラストは「段階を踏もうとすると失敗する」と学んだアッシュが
ストレートに「結婚してほしい」とオデットにプロポーズする所がかっこよくて、
キスシーンも甘くて淡く綺麗な表現で素敵でした~(* ´ ▽ ` *)ノ


昨日の夜11時20分からBSプレミアムシアターで放送していた
ミラノスカラ座バレエの「ラ・バヤデール」観ました~
ラ・バヤはいつもDVDだと
ニキヤとソロルの逢い引きを大僧正が覗き見するあたりで飽きるのですが、
やはり初めて観る舞台はちゃんと最後まで飽きずに観られて良いですね~
美術も王の宮殿のセットとかちょっとペーパークラフトみたいな感じで可愛かったです~
色合いや天井の装飾もインドと言うよりはイスラムのモスクみたいで綺麗でした。

第一幕、ニキヤの登場シーン、
ニキヤ役のニコレッタ・マンニちょっと歳いってるけど
憂いをおびた美貌が素敵で、大僧正がニキヤのヴェールを取った時の効果が映えて良かったですー
ガムザッティ役のマリア・セレステ・ローサは確かに小顔だけど
ソロルがニキヤから心変わりするのが説得力ある美女であって欲しかった…
でも王がガムザッティのヴェールを外してソロルがはっとその美貌に魅せられる所好きです~
第二幕、ソロルとガムザッティの婚約式、
最初に踊るコールドの緑と黄色の衣装の女性達の
胸に赤い小花模様が散らされてるのが可愛いな~と思いました(^^)b
ブロンズアイドルはもっと気迫みたいな物が欲しかったな~美味しい役なのにぱっとしなかった。
壷の踊りの緑とピンクの衣装の女性の
頭に乗せた壷を見る時の上目使いの表情がユーモラスでありながら凄く可愛くて
愛らしい踊りで良かったです~
ただ脇の二人の女性の役は少女がやって欲しかった…少女がやるから可愛いのに~
太鼓の踊りはインディアンみたいな仮面が怖かったけど
迫力があって良かったです。
ソロルとガムザッティのグラン・パ・ド・ドゥ、
ガムザッティの紫のクラシックチュチュ、上衣のデザインが凄くモダンで素敵でした~
でもガムザッティのバリエーション、ローサ前半音に遅れがちだったし
ヌレエフ版の振り付け可愛くない…(ヽ´ω`)ガムザッティのバリ通常のは大好きなのにな~
ソロルのバリエーションは、ソロル役のティモフェイ・アンドリヤシェンコ
戦士としてはもう少し野性味みたいな物があっても良いのかもしれないけど、
勢いと流れがあって颯爽としててとっても良かったです‼
コーダの通常ではガムザッティがイタリアン・フェッテする所も
ヌレエフ版では変わってて残念でしたが、
最後のフェッテはローサ綺麗に回ってて良かったです~
二人を祝福する舞を踊らされるニキヤが花籠に入っていた毒蛇に噛まれ苦しむ所を、
艶然とソロルに手にキスをされながら眺めるガムザッティの所は
尊大なお姫様らしくてとても好きでした(*´▽`)
第三幕影の王国、幻影達がアラベスクパンシェしながら次々と降りてくるシーン、
スロープ少なくね…?
他の版では三段位あった気がするのですがあんなもんだったでしょうか。
影の王国のソリスト、
第一バリエーションの女性はちょっと上半身が固いのが気になったけど、
脚を上げて下ろすのを何度も繰り返すところ、コントロールされていて良かったです。
第二バリエーションの女性はちょっとニコニコ踊りすぎな気がしたけど、
溌剌とした音楽を良く表した可愛い踊りで良かった。
第三バリエーションの女性はまあ普通に上手かったかな。
ニキヤとソロルのヴェールの踊りも良くコントロールされていて綺麗で良かったです~
ラストのニキヤのピケターンはマンニさすがに上手かったけど、
影の王国で終わる演出はぶつ切り感あって好きじゃない…( ´△`)
そもそもラ・バヤ自体ヨーロッパから見たアジア、オリエンタル趣味が露骨な話だしなあ…
カーテンコールで熱烈にキスするマンニとアンドリヤシェンコには面食らいました(((^^;)
付き合ってるらしいけど大胆だなあ…

12周年!!

 絵は季節に合わせて夏らしい色の聖夜で(形容矛盾)
本日で当ブログ雨の通り道12周年です!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!!
最近はバレエの放送を観た時やたまーに読書した時に感想を書きに来る位ですが、
Twitterで思うようにいいねが伸びない愚痴とか
鬱憤ばらしを書ける場所なので、
読んで下さってる方には楽しくないとは思いますが(((^^;)
これからも本音が言えるホームとして大事にしていきたいです~(*^3^)/~☆
いつも覗いて下さる皆様に感謝!( ≧∀≦)ノ
13年目もよろしくお願いいたします( v^-゜)♪

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プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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