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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

カテゴリー「日記というか雑記」の記事一覧

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急ぎ足で読書感想文


Twitterで好評で嬉しかった少女リリー・ヘザー
まだバーレイ公国にいるときの14歳位の頃のイメージ。
ついったでも書きましたが私の描くドレスはシンプルにまとまりすぎるきらいがあるので、
思いっきりデコラティブでゴージャスなドレスにしたかったのです~
色と髪型(お団子)が気に入ってます。青って爽やかで高貴な印象で良いですね!((o(^∇^)o))
リリー・ヘザーにあまり着せたことのない色だったので新鮮でした。


最近読んだ本は宇佐美まことさんの角川ホラー文庫「るんびにの子供」、
三川みりさんの角川ビーンズ文庫「一華後宮料理帖」第四品、第五品、第六品、
もりさんのフェアリーキス「猫かぶり姫と天上の音楽」
の五冊。


るんびにの子供は短編集。人の悪意と日常の中に入り込んでくる怪奇現象を上手く書いていて、
前読んだ同じ角川ホラー文庫の岡部えつさんの短編集「夢に抱かれて見る闇は」の
どろどろ端正な恐怖を書いた感じとはまた違った味わいで面白かったです~
一作ずつ感想。

「るんびにの子供」
何か幽怪談文学賞大賞を受賞したという割には平凡?と思ってしまいましたが、
認知症から一瞬正気に戻った姑に久美ちゃんがいますよ、と囁いて
また闇の中に戻っていく姑を見ながら
私は人生が楽しくて仕方ない、という仁美の人の悪さ嫌いじゃないです。

「柘榴」
老婆の狂気が意外な結末に繋がっていく感じが良く出来てて、
熟れた柘榴の真っ赤な実で口を汚した老人の姿が目に焼き付くようでした。

「手袋」
史子の妹沙紀への鬱屈した感情が起こした殺意が良く分かりました。

「キリコ」
これも語り手が若い女性と思わせて二人の老いた義姉妹だったというどんでん返しと
ラストの水で茶碗を洗う女性の姿を見て戦慄を覚える店員の男という締めくくりが良かったです。

「飛び出す絵本」
登場人物が多くて人間関係を整理するのが大変でしたが、
初潮を迎えた由香里のシーンとか、小料理屋で隆幸を迎える由香里の艶然とした微笑みとか、
そこはかとなく艶っぽい雰囲気があると同時に
飛び出す絵本の雪のお城の王妃様とお姫様とか、
透明感も感じられる所がとても好きでした。恐ろしくも物悲しく儚く美しいラストが好き。

「獺祭」
数ページの掌編ながらもこの世ならざる物への畏怖が感じられて良かったです。

「狼・魄」
優佳の祖母の終戦時の満州からの引き上げの過酷な旅路と
その中で起こった身の毛もよだつ恐怖譚が迫力有りました~
優佳が夫賢成と美早子との不倫を知って
祖母から受け継いだ狼魄を使う決意をするラストが毒を感じさせて良かったです。


一華後宮料理帖は三巻目を読んでから大分間が空いてしまいましたが、
相変わらず平易で読みやすい文章で一冊二時間半強位で読めて良かったです~

四巻目は麗春という怨霊の魂を鎮めるために自らの朱西への恋心を封じる決意をする理美が
もう一人の理美と向き合いながら料理を作るシーンが良かったです。
麗春の下りがちょっと後宮ホラーちっくで楽しめました~
しょう飛が朱西にお礼を言うところもツンデレらしい言い方で挿し絵可愛かった♪

五巻目は丈鉄の過去が明かされて、周孝仁の実子だったという事実に驚きでした。
理美が昏睡状態の丈鉄を目覚めさせるために彼の好物の麺料理を作るところは
ただ美味しいだけが料理ではない、味には思い出が伴うというのがなるほどと思いました。
理美の立后式に向けて理美以上に張り切る四夫人達も可愛い♪
宗貴妃の女として生まれたからには当然通る道よと
しょう飛との夜儀に向けての心構えを説く所は頼もしいけど
彼女は既にしょう飛との夜を過ごしてるんだろうか…
ラストの自らの出生の秘密を知った朱西が
鳳家の当主として現れる所はショッキングな展開でした~

六巻目は鳳家当主として王族として
長年忠誠を誓ってきたしょう飛に仇なす者として現れる朱西の真意が分かず
読んでいる方も理美と一緒に戸惑い傷つき切ない思いになりました~
そして前巻までは理美と朱西が惹かれ合っている事にも気付かず
ややピエロ的な不憫さのあったしょう飛が大きく成長し活躍する巻でもありました~
年若い皇帝とただでさえ侮られている所に幼い頃から仕えてくれた朱西の造反で打ちのめされ、
失意に沈んでいる所に理美や丈鉄、四夫人達の存在に励まされ
彼らが自分を居場所としてくれるなら自分を守らなければ、と
決意を新たにするしょう飛良かったです~
四夫人達のしょう飛への忠誠と信頼も良かった!
しょう飛の忠実な臣として
自ら敵地に乗り込む宗貴妃、余淑妃、鳳徳妃、温賢妃が頼もしくかっこよかった!
特に「無理をしているに決まっているでしょう。無理をして行くのです」
という宗貴妃のまだ年端もいかぬ少女なのに並々ならぬ気丈さを見せる所や
大嫌いな実父の前で気分が悪くなる余淑妃をさりげなく気遣う所好きですー!
毎巻理美が料理で困難を打開する展開ですが、
今回の百品一皿も意味が良く考えられていて朝雲の心を開かせるのに説得力があって良かったです!
それまでは確かにさらさら読めるけどそんな何巻も続くほど面白いかな~?って感じでしたが、
六巻まで来て人間関係やそれまで積み重なってきたもの、先の読めない痛快な展開など、
一気に花開いた感がありました(*≧∀≦*)早く元の優しい朱西に戻ってほしい…


猫かぶり姫と天上の音楽は表紙の花のドレスの塗りが綺麗で手に取ったのですが、
挿絵あっさりしすぎな様な…
土地を侵食する森の驚異はどうなったのか気になりますが、
花の猫かぶってるけどかなり色気の無い性格とか
ルークとディアンの毒舌合戦とかは楽しめました。
花が聖女っぽくなるのは聖女ヒロイン好きじゃないのであんまり…でしたが。
巻末番外編のルークとディアンに勝手に名前を使われるレナードが不憫すぎて笑いました。
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素敵なドレスがいっぱい♥ニィーイヤーオペラコンサート


レースの立ち襟や袖の装飾など一番初めに描いた設定画のドレスに近いリリー・ヘザー王妃
髪型も。
バロック時代のドレスは全く描いたことがなかったので
色々な本を参考にしながら頑張って描きました~お陰で結構お気に入り。
最近は創作寄りのドレスを描く事が多かったですが、
髪型含め史実寄りもやっぱり楽しいなあと思いました~

3日にやっていたニューイヤーオペラコンサート観てました~
何度も言いますがこのご時世TVで芸術や舞台が楽しめるの本当有難い…!(*≧∀≦*)
今年は誰も寝てはならぬ、女心の歌、そはかの人か~花から花へ、ある晴れた日に、ハバネラ等
有名どころも多かったし合唱や重唱にスポットを当てたり、見応え有りました~
チャイコフスキーのポロネーズを弾かれたピアニストの反田さんが言っていたけど
やはりオペラってキャラクターの心情や歌詞がダイレクトに伝わってきて心揺さぶられますね!
悲しみ、喜び、恋心など
キャラクターの心情を歌う歌手達の表現力、演技力も見物でした(*^ー^)ノ♪

歌の感想と言うよりドレスの感想になっちゃいますが、
そはかの人か~花から花へを歌った伊藤晴さんは
真っ赤なドレスが似合うヴィオレッタに相応しい華のある美女でスタイルも素敵でした~
花から花へは最後の部分いつもヴェルディの素晴らしい音楽の力で泣きそうになります(。>д<)
ラストの高音を伸ばすところ上手くて素敵でしたー
リゴレットの「慕わしき人の名は」を歌った幸田浩子さんは
中世風の袖の黒とオフホワイトのドレスが似合っていて
歌声も純粋な箱入り娘のジルダらしくてとっても可愛かった(*≧ω≦)
薔薇を抜き取って香りを嗅いだり、
最後に薔薇を花瓶に差す所とかちょっとした芝居の部分も可憐で素敵でした。
森麻季さんは毎年出てるけどいつも個性的で大胆なドレスを素敵に着こなしていて、
今年は例年よりは控えめだったけど
淡いライラック色のボディスはシルクの光沢のある生地で、
ふんわり広がったスカートは薄いオーガンジー?チュール?を重ねた軽やかなドレスが
まるで森の妖精のように愛らしい雰囲気で可愛かったです♥
歌劇つばめより「ドレッタの夢」は初めて聴くアリアでしたが、
富になんの価値があるのでしょう、と歌う愛らしいドレッタの姿が森さんにぴったりでした♪
その後にマノン・レスコーからアリアを歌った砂川涼子さんも毎年出てるけど
ダウンヘアに毛先を巻いたヘアアレンジの歌手が多い中、
複雑に結い上げた髪型がとっても好みで好きでした(*´艸`*)リリー・ヘザーにあの髪型させたい♥
ジュリエットのワルツを歌った森谷真理さんは
ワインレッドのレースを被せたボディスでウエストに光沢のあるリボンが付いてて、
同じ色のやはり薄い素材の布を重ねたボリュームのあるスカートが華やかで、
アップにした髪型にも似合ってて好み♥
歌詞もうっとりと夢の中にとどまっていたい、というジュリエットの
乙女らしい心情が可愛らしく歌われていて良かったです~
林美智子さんはリゴレットの四重唱の時も肩に大きなリボンの付いた大胆なドレスだったけど、
カルメンのハバネラを歌う時も肩に大きな黒いリボンの付いた赤いドレスで
燕尾服を着たマネキンにしなだれかかって歌ったり芝居上手な感じが出てて演出も良かったです。
ハバネラの歌詞カルメンのキャラクターと恋の本質が出てて凄く良いなあと思います~

後今年はピアニストの反田恭平さんのピアノ独奏があって、
エフゲニー・オネーギンからポロネーズを弾いたのが凄く好きでした~
聴き慣れたメロディーですが、
ピアノのみになるとこんなに跳び跳ねるように軽やかで華やかなのね~という感じで。
冒頭の歓喜の歌やニュルンベルクのマイスタージンガー等、
合唱も高揚感があって良かったー
ラストは毎年恒例のシャンパンの歌。
森さん彼女らしい黒とゴールドのデコラティブなドレスに着替えてて着こなしてました~
誰か分からなかったけど
赤のふわふわした花びらの様なスカートのドレスの方も甘い感じで可愛かった!!

オペラの魅力はもちろん、ドレスの華やかな魅力にも酔いしれられて良かったです(o´艸`o)♪
現代の舞台衣裳で着られるドレスも色やデザインなど個性豊かで素敵だなあと思いました~(^^)b

大晦日は読書日和


絵は去年の自分へのX'masプレゼントに買った
こげどんぼ先生の画集ショコラ2020に触発されてこげ先生風塗りをしてみたオリジナル絵。
見よう見まねですが結構それっぽくなって気に入ってます。
今までスカートやドレスのシワなんかの広い範囲を
エアブラシや水彩ツールで塗るのが苦手意識あったのですが、
最初に鉛筆やGペンツールで描いてから柔らか消しゴムで消してぼかせば良いのね~!!
と目から鱗でした!いやこげ先生が実際どう塗られてるのかは分からないけど。
ちゃんとこげ先生風にスカートの薔薇模様も素材をガウスでぼかしてます。
でもいいねは自分の拙い塗り方した絵の方が付くと言う…模倣はダメなのかぁ。

X'masが終わってから怒濤のように読書しまくってました~
最近読んだのは一原みうさんの集英社オレンジ文庫
「私の愛しいモーツァルト 悪妻コンスタンツェの告白(アリア)、」
同じく貴咲冬子さんの「流転の貴妃」の二冊。

私の愛しいモーツァルトは興味あるテーマだったので楽しみに読んだのですが、
一原さんいつもの事だけど決して下手じゃないんだけど文章が凄く淡々としてて、
物語の中で悲しい事や心揺さぶる事件なんかがあってもいまいち心に響かないと言うか…
単調な感じで残念でした。
でも悪妻と呼ばれたコンスタンツェの語るモーツァルトの葬儀の真実や
モーツァルトが幼い頃から心の中に作り出した自分だけの王国、「後ろ(リッケン)の王国」で
王と王妃になろうとコンスタンツェじ求婚する所や
そこでは男はパパゲーナ、女はパパゲーナと呼ばれている、
銀の鈴を鳴らせば一回だけ何でも願いが叶うとか、
モーツァルトの空想好きな所は初めて知った一面だったので興味深かったです~
そして
「ヴォルフィ(モーツァルト)が銀の鈴を鳴らして願ったのはパパゲーナに会うことだったの?」
の所や
モーツァルトのオペラ魔笛でパパゲーナは最初は老婆として登場するのは、
ヴォルフィがスタンツェルは長生きする事を知ってたからなのかもしれないと
二人の息子フランツが思う所、
ラストの「会いたかったよパパゲーナ!」の所では
それまでの淡々と積み上げてきた二人の関係や交わした言葉などが昇華されて、
感動的な幕切れになっていてコンスタンツェと一緒にグッと来てしまいました~
もちろん創作だけど、今まで音楽やオペラはよく知っていても
モーツァルト本人の人柄やエピソード、人生等はほとんど知らなかったので、
知られざる彼の生涯が知られて興味深かったです~


貴咲さんの流転の貴妃は今作がデビュー作。
タイトルや表紙絵から
コバルト文庫の「最後の王妃」みたいなシリアスなヒストリカルだと思ってたら、
冒頭からいきなり紅玉がいかに肥っているかが説明されて面食らいました。
ベースは肖像画家に賄賂を渡さなかったばかりに醜く描かれて
異狄の民に嫁がされた王昭君の逸話を元にしているのかなと思いましたが、
実際の昔の中国でも蛮族を懐柔するため皇帝の公主を嫁がせるのはよくあったみたいですね。
人物名が難しくて覚えるのが大変でしたが、
物語は単純明快で草原の民の素朴な暮らしが描かれていて一時異国情緒を味わえました~
アマルと紅玉の関係がそこはかとなく乙嫁語りっぽい。
出会ったときは15歳の少年だったアマルが
ラストではもうすぐ18歳の立派な青年になって
初めて見たときから紅玉を美しいと思ったから自分の物にしたのだと言うところは
可愛くて甘くてきゅんきゅんしました♥
あなたは良く肥えていて美しいと言って紅玉にピシャリと扉を閉められるアマル可愛い(笑)
あなたは夜空の星のように美しい、と
やっと紅玉が求めていた言葉を言えたアマルは良かったねと。
とにかくもっとシリアスで重い話だと思ってたので、
もちろんそういう血生臭い所もあるし波乱万丈なお話ではあるのですが、
紅玉の商魂たくましい所と食い意地の張った所が一貫してブレないので楽しく読めました~
モルディトがカーになったと聞いても月餅に夢中になってる紅玉に笑った。
ただ紅玉の商才が優れている根拠があまり示されていなくて、
最初から宿屋を始めてトントン拍子で上手くいっちゃう所はどうなのと思いましたが。


そんなわけで今更になりましたが新年明けましておめでとうございます。
昨日はウィーンフィルのニューイヤーコンサートを観ておりました~
例年はバレエシーンだけ拾い観する位なのですが、
娯楽の少ない昨今なので今年は始めから最後までちゃんと通して観ました~
ニューイヤーコンサートはポルカやワルツの美しいメロディーがいっぱいで
しかも一曲一曲が短いので疲れなくて良いですね!(*≧∀≦*)
今までクラシックと言うだけで退屈なイメージがあって毎年観てなかったのを後悔しました(>_<)
なんとか交響曲とかはだれるし飽きるけど大好きなウィンナワルツの調べが次々と出てきて
小品集みたいな感覚で楽しめて良かったです~
ウィーン国立バレエ団のバレエシーンも相変わらずとっても美しかった!゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚
去年の8月に撮影していた屋外でのバレエシーンのメイキング映像も観られてお得な気分でした♪
さすがウィンナワルツの国、女性ダンサーのドレスのデザインが高級感あって美しい~☆
マルゲリータ・ポルカのギャルソンヌルックの時代の夜会服みたいなドレスも素敵だったけど、
春の声での光沢のあるボリューミーなビビッドな色使いの
ちょっとバッスルスタイルを思わせるドレスがどれもとっても好みでした~(*^▽^*)
振り付けは去年の方が本物の舞踏会のように優雅な雰囲気で
踊りやすさ重視のシンプルなドレスにも合ってて良かったけど、
私はまるで映画の衣装のような今年のドレスがとってもお気に入り♪
無観客の中での開催でしたが、
世界中からオンラインで送られた拍手やブラボーの声が感動的でした(^ー^)
コロナ禍の真っ只中ですがお家で安全に上質な芸術に触れられて、
少しでも気持ちが明るくなって良かったです。

X'masが終わったから読書するよー


絵はオリジナルの芸者見習い少女・弥夜生(やよい)ちゃん
KIMONO姫に載ってたこの着物とポーズが描きたくて描きたくて描いたのですが、
着物柄は花と縞模様だと分かりづらいし
ポーズは慣れない右向きなせいでバランス取りながら真似するのが難しくて極端に前傾姿勢にorz
でも髪型と黄色と紫のリボンは気に入ってます。


最近読んだ本は集英社オレンジ文庫「秘密のチョコレート チョコレート小説アンソロジー」、
糸森環さんの角川ビーンズ文庫「令嬢鑑定士と画廊の悪魔」、
同じく「令嬢鑑定士と画廊の悪魔 永遠の恋を描く者たち」
の三冊。

秘密のチョコレートはお洒落なイラストが可愛い表紙につられて買ったけど
チョコレートだけに粒揃いの短編集で良かったです~!(>∀<)以下箇条書き各作家さん感想。

「プラリネ」櫻川さなぎさん
朱莉と倫子の姉妹愛、朱莉と稜の男女愛、朱莉と倫子の父親のあっけらかんとした明るさ等、
キャラ設定や細かいネタが良い味出してて、
一緒にデンマークへ来てほしいと朱莉に言うことを躊躇う稜の気持ちも良く分かったし、
姉の恋人に密かに恋していた倫子が朱莉が稜と別れた事への戸惑いと切ない気持ちとか
朱莉が稜についていくつもりでデンマークの公用語のオランダ語を勉強してる所とか、
しっかりツボを押さえつつ陳腐にならないしみじみと良いお話で良かったです~
「何なら父さんが代わりに謝ってやろうか?なんつってな!ワハハ」とか
祐介の「マジか。ちょっとかなり引いたわ」とか
倫子がネタに走って誕生日プレゼントに贈った
ラーメンと書かれたトレーナーで稜と抱き合う朱莉を見て
ネタに走ったことを泣いて後悔する倫子とかくそ笑いました。
そういう散りばめられた笑いも好きです。
ラストは祐介がこれから倫子へのアピール頑張ってくれそうで期待です(* ̄∇ ̄*)

「かぐや姫のチョコレート」今野緒雪さん
この中では一番一般文芸っぽい話だったかな。
「いい気になってんじゃねーよ、てめーはかぐや姫か」くそ笑った。
花帆の四年間の農業生活での心境の変化や大ちゃんへの想いが丁寧に書かれていて、
有田くんの独白も笑えて良かったです。
冒頭とラストがかぐや姫っぽく古文になってる所も好き。

「ちょこれいと六区~うちの悪魔で天使な弟が~」我鳥彩子さん
一番微妙でした…我鳥さん妄想ネタしか引き出し無いのか?
それでも笑えるのは笑えるけどこれは完全に滑ってる感…
つぐみ先生と夕凪茉凜先生の恋とか割とどうでも良いし
六区が女装してる意味とは…ってなりました。
まあお笑い枠という事で一つくらいこういう軽い話があっても良いか…

「花わずらい」はるおかりのさん
一番好きでした~(*>∀<*)後宮シリーズで腕を振るっているはるおかさんだけあって、
新吉原の艶やかな妓楼の佇まいや花魁や遊女たちの華やかな装いなんかが
目に浮かぶような独特の美文でふんだんに書かれていて、世界観に酔いしれました~
何となく昭和の文豪の純文学みたいな雰囲気を感じさせて良かったです。
後宮シリーズと同じように主役二人の恋物語の他に
脇にも味のある恋を描いてしんみりさせてくれる所も好きです♥
玉扇と直之助の主役二人も良かったけど
安どんと白露花魁の悲哀のこもったでも暖かい物語も良かったです~

「2/14」岩本薫さん
男女の恋愛じゃない、
しかも祖父と孫ほども年の離れた男性同士のバレンタインストーリーですが
これもしみじみと胸に染み入る暖かいお話で良かったです~
現実的に考えたら赤の他人で大の大人と少年がずっと一緒に暮らすとかあり得ないけど、
播磨と桜庭の年齢を越えた友情や絆が優しく書かれていて、
ラストの「俺を拾ってくれて…家族になってくれてありが…」の所は
こちらもついもらい泣きしそうになりました~(。・´д`・。)


令嬢鑑定士も宵マチさんの美麗表紙につられて買ったけど、
この前の辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛するみたいに一巻、二巻とも当たりで、
読んだことない作家さんだったけど賭けで二冊とも買っておいて良かったです(*´艸`*)
壊滅的に言葉選びが下手な悪魔ジョン・スミスと美しい自堕落令嬢リズの
ちょっとずれてるけど可愛い恋が二巻かけて素敵に実って胸キュンでした♥
黒髪のジョンかっこよすぎ…!最初は丁寧に喋ろうとするけど途中からおざなりになる口調も好き。
リズも病弱だけど殊勝なご令嬢じゃなく割とふてぶてしい感じが良かったです~
イコノロジーと言うのか、絵画の図像表象学?の要素が入ってて、
思ってたより専門的な内容でしたが、文章は平易でサクサク読めてストレスフリーだし
絵の中に隠された神を冒涜するシンボルが描かれた歪画の中に隠れた悪魔を見分ける
「至聖」の目を持ったリズを主人にする事を契約したジョンの
ちぐはぐなやりとりが面白かったです~
「羊の生首のように目に光がない」「羊の生首」みたいに
ジョンの壊滅的な毒舌と
あまりの言いようにそれをただ鸚鵡返しする事しか出来ないリズの所とか。

一巻目はリズの婚約者の非の打ち所の無いエミル卿が
実は使用人のロレッタと恋仲で、彼女と駆け落ちするため絵に細工する所とか、
結構本格的な推理要素が入ってて驚いたけど面白かったです。
エミル卿とロレッタを逃がすためにケイティとグラハスが協力してたとか、
人情を感じさせる良い展開でした。
リズの母ヴィルマの麗しの貴婦人と見せかけて最強なキャラも良くて、
「この若造、もっと誉めなさいよ」とか笑った。
ツンデレなリズの姉グレイスも可愛かったです。

二巻は一巻より絵の中に隠された冒涜のシンボルの読み解きの要素が減って
その点はちょっと物足りなかったですが、
16枚の絵の中の一枚だと思っていた歪画がグリモアの言葉を絵にした16枚全てだったという真相が
これまたミステリー仕立てで明かされる所は痺れました~
猛烈ママヴィルマが実はリズや子供達を心から愛してる所も良かったし
リズに塗料をぶちまけられて翼を白く塗られたジョンが「どう見ても天使だろうが」と言って
そんな凶悪な顔の天使はいない、という地の文の所も笑いました。
ジョンが未婚の令嬢リズを一週間連れ出すためにヴィルマにリズとの結婚を申し入れていたという
甘甘な展開のラストは良かったです~リズの挿し絵も一巻より可愛くなってた。

幸せなクリスマスイヴ♪


今日は案の定一時間半位しか眠れず、
朝10時40分にウォーキングがてら予約していたクリスマスケーキを取りに
近所のポンデラルマさんへ。
例年ならディナーやケーキを買う家族でごった煮のデパ地下に行くのですが、
今年はウォーキングの道すがらも人はまばら。
ちょっと寂しいけど、
ポンデラルマさんで可愛いクリスマスケーキがいっぱい見られたから良いか♪
今年はクリスマスは母に優しく、をテーマに?怒鳴るのをグッと我慢。
14時から18時過ぎまでは昭さんとSkypeしながら絵チャ♪
久々に昭さんのお声が聞けて、色んなお話で盛り上がれて本当に楽しかったー!!゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚
その後毎年恒例のディナーに母お手製のミートローフとアボガドサラダを頂きました☆
ケーキは第一希望のショコラムースは買えなかったのでモンブランタルトだったけど、
ここ10年位ずっとチョコムースがクリスマスケーキだったので、
モンブランタルト新鮮で良かったです!
切るの大変だったけど(^^;)))モンブランペーストの口当たりがなめらかで、
上に乗ってる栗もあまーく煮付けてあって♥
タルト生地もさっくさく~((o(^∇^)o))このお店のタルトは本当に美味しい(^q^)
そして食べられるサンタさんが乗ったケーキなんてこれまた10年ぶり位でしたσ(^_^;)?

今年は大変な年で本当なら今ごろはあれもしたかったこれもしたかった…
と思うことばかりでしたが、素敵なお友達や愛してくれる母と穏やかに過ごせたクリスマス、
すべてを帳消しにするくらいとっても幸せでした~(*^ー^)ノ♪
生々しい話、今日まで生きてて良かった…
こうして良いイブが迎えられたことが最高のサンタさんからのプレゼントでした(〃⌒ー⌒〃)ゞ
来年もまたこんな幸せなクリスマスを迎えてると良いな。

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小雨
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読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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