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雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

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本文の気合いは載せる絵の出来に比例する(* ̄∇ ̄*)(絵は再掲です)


凄く気に入ってるビスクドールの様な少女リリー・ヘザー再掲。
前回の読書日記が日付変わりそうな時間に凄く焦って書いてて、
色々書き足りない事が多かったのと、
載せる絵が気に入ってる時は本文の方も納得出来る内容にしたかったので。
何気に載せる画像と本文の気合いの入れ方はこだわってるのですよ~
お気に入りの絵を載せる時は本文の内容もより良いものにしたいと思って書いてます。

吉本ばななの「吹上奇譚第二話 どんぶり」と
三沢ケイさんのPASHブックス「辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 新婚編」、
それから前回の読書日記で急ぎ足で書いたので書き足りなかった
三川みりさんの「一華後宮料理帖」の感想を少し追記します。


吹上奇譚は一巻の内容をほとんど覚えてなかったのですが、
登場人物の名前とかを読んでるうちにおぼろげながら思い出していました~
吉本ばなな独特の世界の理と言うか、
感情がこういう事があったからこういう風に落ち着いた、
これこれこういうことがこの人にとってはこういう事だった、みたいな
上手く言えませんがとにかく独特の感性で書かれた感情の発露や帰結が
彼女の小説久々に読んだので少女ラノベばかり読んでた脳が凄く理解するのが大変になってて、
最初の数十ページ位は何度も同じ文章を頭に入るまで読み直したり大変でしたが、
やっと脳が慣れてくれたらその独特の感性の文体そのものが凄く魅力的に感じられて、
こういうのこそ彼女の小説の醍醐味だな~と思いました。読んでて凄く心地良い。
美鈴の口から言葉が文字になってこぼれ出てくる、という突飛な設定も面白くて、
眠り病から快癒した母がどんぶり作りにハマって生きる活力を再び見出だした所で、
人間は意図してやったことでは決して力になれない事がある、
それが例えばステーキでも何でも良かったけど、母にはどんぶりだったのだ、
という所とか、都築くんとミミの決して愛ではないけど不毛でもなかった関係とか、
自分では考えたこともないような感情だけど
文章にされるとああ、分かるなと思う感じが好きでした。
黒美鈴の不憫さと
最後の彼女のために墓守くんが作った花束の色が目に浮かぶような感じも良かったです。
吉本ばななの人柄は好きになれませんが、彼女独自の理が紡ぐ文章は
同じく文章というか言語感覚がとても好きな村上春樹と同じようなカテゴリーとして好きです。
ミミとこだちのやりとりとか笑えるところも多くて良かった。一巻より好きでした。


辺境の獅子は~新婚編は2巻目って蛇足になりやすいし
そもそも絵に引かれて買ったけど1巻もすっごく快作!萌える!!って感じではなかったので
あまり期待してなかったのですが、
確かに凄くお話が面白いと言うわけでも萌えるキャラがいるという訳でもないのですが、
文章がとてもスムーズにストレスなく流れるように読めて、
お話も暖かいので日溜まりのように心地良い作品だなと思いました。
まだ結婚式前のサリーシャが夫になるセシリオが早朝剣の素振りをしているのを見て
「見ていて構いませんでしょうか!?」ってお願いする所とか、
セシリオがウェディングドレスには妥協するなと言っていた事を思い出して
仕立て屋に地味すぎるドレスを素敵に作り替えてもらったことをサリーシャ話すと
セシリオが「君が俺のために着てくれるんだ、気に入らない訳がない」という所とか、
王都に疎いセシリオにサリーシャが
前々から見せてあげたいと思っていた仕掛け時計を見せてあげる所とか、
二人のお互いを優しく想い合う様子がとっても可愛らしく書かれていて和みました~
サリーシャのマオーニ伯爵の養女になる前の生家の農家での話も上手く本編に絡めてて、
平民のお嫁さんは新婚初夜の翌朝に朝ごはんを作ってあげると旦那様が喜ぶという話を思い出して
自分もセシリオより早起きして朝食を作ろうと思ってたのに、
貴族であるセシリオは
妻のために初夜の翌朝は朝食を至れり尽くせりでベッドで取らせるのが良いことだと思っていて、
サリーシャが完璧に整えられた初夜の翌朝の朝食に
自分が作るはずだったのに…と真っ青になる所も大変可愛かった…♥
旦那様に新婚早々嫌われないようにしなければと意気込んでいたサリーシャもまた可愛い♪

前巻で良いキャラしてたフィリップ殿下とエレナがもっと活躍するのかと思ったら
ちょい役だったのは残念でしたが、
王宮での舞踏会とかしっかり少女小説の醍醐味も押さえててくれるし、
プランシェ編ではセシリオの姉メラニーとその子供達、メラニーの夫ジョエルの妹レナーニとか
賑やかで華やぎのあるキャラ達が活躍して楽しめました~
サリーシャの失敗を仕組んでいたのがレナーニでなくローラだったというのは
全く予想できなくてやられました~その理由もまた可愛くて、
「怒っていますわ。でもローラ様が謝ってくださったから仲直りするのです」
というサリーシャも大泣きするローラも可愛くて、
「セシリオに自分の妻が相応しいかは自分で決めると怒られてしまったわ」というメラニーの
厳しいけれど自分に非があった時には潔く自分が好奇の目で見られようとしっかり謝罪する
一本筋の通った所も良かったです。
パトリックも挿絵美少年で萌えたしラウルの少年らしくやんちゃな所や
サリーシャへの初対面で手にキスする小さな紳士な所も可愛かったです~
プランシェ編良かった!

デリーニ編はロランが
孤児院への支援金横領やアハマス領境付近の義賊の台頭にどう関係してたのか理解できなくて、
消化不良のまま読み終わってしまいましたが(>_<)
チェリーの瓶詰めやジャムを買いすぎてしまったサリーシャが
料理人達に教わってチェリーパイを作ってセシリオに食べさせてあげる所が
とっても甘くて可愛らしかったです~(*´艸`*)チェリーパイの描写も美味しそう…!
セシリオにいつから名前で読んでくれるんだ?と言われて大事な所で噛んじゃうサリーシャも
人がいるところでは閣下、二人きりの時はセシリオとお呼びします、というサリーシャに
間違えたら自分からキスしてもらう、というセシリオも
「さっきはちょっと間違えてしまったのでお詫びです」と
セシリオの頬にキスするサリーシャも可愛くてきゅんとしました~
セシリオが照れるとほんのり耳が赤くなると言う前巻からの描写も可愛くて、
そのセシリオをサリーシャが何て可愛らしい人だろうと思うのもまた可愛くて!!(*≧∀≦*)
本当にラブラブで新婚の愛し合う二人の幸せさが伝わってくる文章で、
表紙も可愛いし買って良かったと思いました~
この作品もとっても読んでていて心地良い本でした。


一華後宮料理帖は、書き足りなかった第2巻と3巻の追記を。
2巻の凪かすみさんの宗貴妃、余淑妃、鳳徳妃、温賢妃の挿絵、
四者四様の華やかさ、美しさ、可愛さがあって綺麗で可愛かった~゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚
前回も言いましたがツンツン美少女宗貴妃が一番好きです♪
理美が四人が七つくじで全員花得るを引いたのが策略だったと暴いたときの
四夫人それぞれの胸に去来する思いが切なくて良かったです~
自分は誰よりも皇帝の妃になるのに相応しいと思って育った宗貴妃が
全ては仕組まれた事だと知ってアイディンティティを失いそうになる所とか、
強い権力を持つ一族のためにほのかに想いを寄せていた伯礼への気持ちを封じたのに
それはまやかしだったのだと知った鳳徳妃が特に深みがあって良かったです。
後宮で妃でいられなければ居場所がなくなってしまうという
温賢妃の寄る辺無さも悲しい…性格は控えめで自信なさげな温賢妃も好きです。
理美の皇帝翔飛へのお願いも
四夫人一人一人を一個の人間として見てほしいという気持ちが真摯で、
翔飛もそれを受けて四夫人を妃であり臣下として扱うという決断に至ったのも良かったです。
それまで政略の道具として生きてきた四夫人達が人として認められた瞬間は感動的でした~
理美の考案した四夫人に相応しい一品、真宝珠を食べたことで
四夫人達に自分は妃として相応しい女性なのだという誇りが生まれるところも
料理の持つただ食べて味わうというだけではない可能性を感じさせて素敵でした。
お互い牽制しあっていた四夫人達が一連の出来事を経て
皇帝の妃達として仲間意識が生まれ、分かり合い協力し合う様になる姿はとても感動的でした~

3巻のグルザリ・シャーを昆国の誇りである洗練された女性でもてなそうと考える翔飛の所は
「美姫は国を動かすか?」と言う章タイトルも相まってちょっと王様と私みたいで良かったです♪
四夫人がシャーに詞を所望されて
余淑妃が「私詞は苦手なのに~…」と思いながらも二句目を絞り出す所とか、
この宴の席と季節を掛け合わせた詞を四夫人で披露する所が何とも趣深くて素敵でした~☆
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ルドルフ・ヌレエフ主演くるみ割り人形DVD感想



ミュージカルマリー・アントワネットの「ドレスはいつも贅沢に大胆に~♪」の場面で
マリーが着ていた薔薇を散りばめたドレスが凄く可愛かったので
ちょっと真似して描いてみました~リリー・ヘザー王妃のヘアアレンジがポイント。


今月発売のヌレエフ振り付け・主演のくるみDVD早速買って観ました~
今になってこんなお宝映像が観られるとは!出してくれてありがとうっ!!
コロナ禍の中の貴重な安全な楽しみになって良かったです~

お馴染みの序曲の中、1968年当時のしょうしゃに着飾った観客達が映る所が洒落てて好きです~
当時は(今も?)あんなエレガントなロングドレスで観劇に行ってたのね~さすが英国!
幕が開くとシュタールバウム家のセットの前で男の子達が遊んでいて、
そこへパーティーのお客達が次々とやって来ます。
そしてシュタールバウム家の居間にセットが変わり…
セットはなかなか重厚で綺麗なんだけど、子供達のドレスが可愛くない( ノД`)…
くるみの一番の見所だと思ってるのになあ~
でも大人達の優雅に引いたトレーンに華やかなプリントが入ったドレスは
とっても美しかったから良いか…

行進曲でもメール・パーク演じるクララが出てこなくて?と思っていたら、
仮面を付けて踊るお人形役がクララだったという演出に意表を突かれました~
クララの衣装も可愛くない…( ´△`)お人形役を兼ねてたからかピエロみたいな色と模様で…
でも他の子供達もだけど、頭に付けたリボンだけは可愛くて、
やっぱりこの時代の少女のリボンを付けた髪型って可憐で良いわね~と再確認しました。
人形とくるみ割り人形の踊りも良かったです!
パーティーの締めくくりで踊るお爺さんとお婆さんの衣装が
革命前のロココ調なのが面白くて、特にお婆さんの黒いロココドレスは素敵でした~

ソファに座ったまま寝てしまい夢の中の世界に入り込むクララ。
ツリーがどんどん大きくなり、ねずみの王様がねずみ達を引き連れて
くるみ割り人形達と戦争を始めます。戦争シーン迫力あって良かった!
クララが投げたろうそく?でねずみの王様は倒れ、暗転の後舞台には美しい王子の姿が。
ヌレエフの王子様、端正な佇まいがまさに王子!って感じでとっても素敵。
メール・パークのクララの髪が短くていかにも幼げな佇まいと好対照で良かったです。
二人の出会いのパ・ド・ドゥ、パークがキレキレで
スピード感とダイナミックさがあって凄く良かった!!
ヌレエフの王子様の少女を優しく支える姿も好感触でした。
パークがそれまでの幼げな少女から
艶っぽい雰囲気にガラリと変わるのも女優だなーという感じで素敵でした。
雪のワルツも美しくて素敵だったけど、
合唱が児童合唱じゃなく女声合唱だったのがちょっと残念。
でも粉雪から猛吹雪になる情景的な音楽に良く合ったコールドの踊り、
雪の精の衣装も美しかったしアラベスクしたままその場で回転する所も綺麗でした。
最後はラ・バヤデールの影の王国の逆バージョンで
雪の精達がスロープをアラベスクしながら上がっていくという振り付けも好きでした。

第2幕。繊細なレース細工みたいなセットが美しい~
不気味な被り物を被った大人達が現れるナイトメアのシーンは
何度観てもどんな意図があるのか謎ですが(((^^;)
セットが変わり、各国の踊りの始まり。
スペインは勢いがあって良かったです~
アラビアはソリストの女性が良い意味で健康的な体つきで、
アラビアのハーレムパンツの衣装が良く似合ってて素敵でした。
中国はもう少し難しい振り付けでも良かったかな。
ロシアは衣装の色合いがセンスあって良かったです。
パストラル(葦笛もしくはフランス)はマリインスキーのワイノーネン版と似た感じで、
女性二人と男性のパ・ド・トロワ。女性のどちらがレスリー・コリアなのか分からなかったけど、
各自ジャンプに回転、アントルシャと踊りの見せ場が詰まってて良かったです~
衣装も可愛かった♥
豪奢な宮殿風のセットに変わり、花のワルツ。
花のワルツは珍しい女性が緑のクラシックチュチュで、
花ワルはロマンティック・チュチュが良かったなあ~と思いましたが、
踊りがとても美しくて、見ているうちにこれも印象的な衣装で良いかもと思いました~
力強い踊りを見せる男性と優雅に踊る女性が素敵でした~

金平糖の精に変身したクララと王子のグラン・パ・ド・ドゥ。
パーク、クララの時は髪も短くてずんぐり体型でちょっと芋っぽい(((^^;)感じだったけど、
クラシックチュチュに着替えると堂々とした気品が漂ってて良かったです~
アダージオもスピード感があって、パークのキレッキレのテクニックが堪能できました。
ヌレエフの王子のヴァリも力強いのに優美で、抜群のジャンプ力でしなやかで、
現在のダンサーに全く引けを取らなくて、さすが伝説になっているダンサーだな~という感じ。
金平糖の踊りは曲のラストの近くでためを長く取っているのが印象的でした。
コーダは高揚感があって最後の決めポーズも良かったです!!
パークのクララがいたいけな少女から
堂々とした貫禄と気品を持った大人の女性に成長する様がとても魅力的で、
クララ役を大人のダンサーが通して踊る演出の良さを改めて実感しました~
フィナーレの各国の踊り集合は最後花のワルツだけになっちゃうのはちょっと残念だけど、
盛り上がって良かったです。
夢から覚め、帰っていくお客達を見送り階段に腰掛けくるみ割り人形を抱き締めるクララで幕。
くるみはワイノーネン版の音楽で終わるのが一番好きですが、
ヌレエフ版もこれはこれで余韻があって良いですね。

全体的に展開がテンポが良くて、程ほどにコンパクトで飽きずに観られるのが良かったです~
ヌレエフの踊りの素晴らしさはもちろん、
メール・パークも彼に引けをとらないスケールの大きな踊りでとっても良かった!
X'mas時期に相応しい新作くるみのDVDが買えてとっても幸せでした~゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚

冬籠もりの読書読書♪


絵はお気に入りのリリー・ヘザーさん
喜久田ゆい先生のコミカライズ版虫かぶり姫4巻を買って、
エリィのドレス作画に萌え転がって私もモノクロでこんな美麗なドレスイラストが描きたい!!
と思い以前カラーで描いたマスカレードドレスを描いてみました♪
モノクロも楽しいですね~でももう少し目力が上手く描けるようになりたい…
エリィのパーティードレス姿は秋の妖精のようと評されていましたが、
このリリー・ヘザーのドレス姿はビスクドールのよう、でしょうか。
肩口と胸元を飾る二段フリルにオーバースカート、三段のティアードスカートが
紫という色も相まって少女らしい可憐で初々しい雰囲気をかもしだしていると良いなあ。
薔薇も模写ですがちゃんと自分で描いてます。
人物は線にメリハリを付け、薔薇は細い線で均一に描いて対比を出すのが凄く楽しかったです~♥


最近読んだ本は三川みりさんの角川ビーンズ文庫「一華後宮料理帖」一、ニ、三巻、
三沢ケイさんのPASH!ブックス「辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する」の四冊。

一華後宮~はコミカライズ版を読んで興味が出たので図書館で借りて読んでみました~
11巻まで出ていて完結してるので、さぞ面白いのだろうと思ったのですが、
コミカライズ一、二巻の範囲の小説一巻はコミカライズ版の方が色々印象に残ったかな…
最初に読んだ刷り込みもあると思いますが。
翔飛と伯礼の関係も和解の流れもコミカライズの方が生き生きしてた気がします。
理美のキャラも思ったほど個性があるわけでも魅力的でもなく普通な感じ。
恋知らずの博士と呼ばれる朱西のキャラはかっこ可愛くて良かったですが。
二巻は後宮の四夫人と呼ばれる宋貴妃、余淑妃、鳳徳妃、温賢妃の四人の
挿絵も華やかで中華後宮物らしい彩りが出てて良かったです~
まだ幼いながら皇帝の妃となるへく育てられた矜持の高い宋貴妃が一番好みです♪
初めは皇帝の寵を競おうと、またそれぞれの事情からいがみ合っていた四夫人達が
それぞれに抱えていた鬱屈を理美に癒され、
最後は四人で協力して捕縛された理美の窮地を救ったり、
皇帝翔飛に妃であると同時に臣下として扱う、と言われ人間として認められる展開は良かった!
三巻はそんな四夫人達の活躍もあってグルザリ・シャーの心を開かせる事が出来て良かったです~
後宮女官である理美は翔飛の物だから互いに芽生えた恋心は封印しなければならないと決意する
朱西と理美が切ない…別れのでこチューの挿絵は凪かすみさんさすがの美麗さでした!!
理美の姉斎宮は今後どんな風に物語に関わってくるのかな~
凄く快作という訳では無いけど、さらっと読めて肩が凝らない所が良かったです。


辺境の獅子は~は宵マチさんの美麗表紙とカラー口絵に釣られて買いましたが、
高かったけど買って良かったです!!
途中まではうーん普通?と思ってましたが、
サリーシャがセシリオのへの恋心に気付いた辺りからきゅんとする様になり、
単に溺愛されるだけでなくセシリオとのデートをマリアンナに邪魔されて
「閣下と二人だけで出掛けられると思いましたのに!」ってセシリオにぶつける所とか、
フィリップから見目麗しい結婚相手を紹介されたのだろうと言うセシリオに
「私がちょっと良い条件をちらつかせられたら簡単に閣下を捨てるような女だと思いましたの!?」
と激情を吐露する所とか、
自分からもちゃんとセシリオを愛している事を伝えるのを躊躇しない所が可愛くて良かったです~
フィリップの「何だ、ただののろけか」「盛大なのろけを聞かされてしまったな」とか、
フィリップの王太子妃のエレナの、
フィリップが猫を被ってるのがつまらないから今度はミミズをプレゼントしようとか、
脇キャラも攻めすぎない程度に魅力的でそのさじ加減がとっても好きでした。
サリーシャがマリッジブルーになって逃亡したら困ると
ウェディングドレスに思いっきりこだわるセシリオと
そんな彼の心情を知らず
男性もウェディングドレスにこだわりを持つのだなと思うサリーシャも可愛い。
サリーシャがマオーニ伯爵に引き取られる前の
農民の暮らしをしていた頃の話もあればもっと深みが出たと思いますが、
サリーシャの瑠璃色のバラと呼ばれる美貌に似合わず
純朴で素直な所が可愛くて、続刊も購入予定です~
表紙が一巻より更に可愛くて早く欲しい☆

波津彬子先生新刊他読書感想


これも載せてなかった…と思うんだ
スカーレット・オハラ風少女リリー・ヘザー
姿見に見入ってる所。彼女はナルシスト


最近読んだ本は岩城裕明さんの角川ホラー文庫「事故物件7日間監視リポート」。
岩城裕明さんはデビュー作で日本ホラー小説大賞佳作受賞作の「牛家」や
「三丁目の地獄工場」が好きだったので作家買いしてみたのですが、正解でした~
おれこと程家と優馬のどこか噛み合わない会話の感じも笑えたし、
後藤さんと千春君とか、押し入れから発見された九人の子供達の遺体とか、
夜な夜な子供達が集まって遊び回るとか、
良い感じにぞくぞくのツボを刺激されて良かったです!!
結局千春くんの正体とか真相が解明されないまま終わるけど
放り投げられたような感じじゃなくちゃんと満足感があって。
ラストの十一人目。とかも最高にぞくぞくで快感なオチで良かった!!
しかしタイトルと表紙でかなり内容誤解されそうでなあ…
全然話に合ってないよ…このタイトルと表紙じゃ
よくある民放の安っぽいオカルト番組みたいなの想像しちゃう。
実態は九人の子供達の思念が男性を操って女性と性行させる事で自分達を復活させるという
奇想が良く出来た快作ホラーなのに。


10日発売の波津彬子先生の新刊「ふるぎぬや紋様帳5」買いました~
表紙白妙だったの嬉しかったけど最近波津さんの描く着物無地ばかりで残念…
カラー口絵もこの前買ったflowers表紙の黒い着物羽織った伊都子の絵の使い回しだし。
そして第26話がカラー扉だった事に愕然…
毎回波津さんが表紙やカラー扉の回はflowers本誌買うようにしてるのに
チェック漏れしてたみたいでこの話の本誌買いそびれてたorz
貴重な伊都子の着物姿が…。゚(゚´Д`゚)゚。何色かだけでも知りたい~ヽ(;▽;)ノ
内容は安定の感じで良かったです。
金髪の三味線弾きのおじさんのお話が好き。
構えなおすところが始まり、っていうラストの締めがきりりと引き締まる感じで良かったです。
小太郎としっかい屋のお爺さんの過去や白妙と志貴子様の縁も明かされて面白くなってきました。
日本髪にお花柄の振袖着た白妙の妹分の子も可愛かったし
妖怪カフェに出掛けた翔子ちゃんの着物姿も可愛かった♥
そして若い頃の源ちゃんの美形さと拓海君のイケメンさに惚れた。


増刊flowers冬号、13日発売なの忘れてて1日遅れて買いましたが、
お嬢様のお気に入り次号最終回かー巻中カラーだし楽しみ~絶対買わなくては!!
そして最終回って事はコミックスも最終回後近くに出るんですよね!?
あと4か月長いなあ…
今回のお嬢様のお気に入りは表紙はちょっとキャロラインの体型がおかしかったですが、
本編はドレスがどれも気合い入ってて可愛かったです~
キャロラインが出版した本を本屋さんに見に行く時のドレスは
袖口・カマーベルト・スカート裾のレース模様が凝ってて素敵♥
エルガーと植物園に行く時のドレスは襟の折り返しが印象的で、
最後のホワイトウィロー城に再び訪れた時のドレスは千鳥格子模様が愛らしくて可愛かったです♥
お話の方はいよいよ白い貴婦人の謎が明かされてきて最終回がどうなるのか楽しみ。
レディ・エマが美しい…波津先生の絵でリリー・ヘザー見たい…(唐突)

さいとうちほ先生の「VSルパン」は
相変わらず何が起こってるのか読んでても全く分からないけど、
巻頭カラー一枚目のレディー・バリの扮装したオーレリードレスも顔も可愛かった!!
本編のオーレリーも可愛い~
オペレッタでヴェロニークを演じてる時の
身頃とスカートに薔薇のガーランドをあしらったドレスもとってもキュートだし
修道院の寄宿生の時の黒い制服も金髪が引き立って素敵。
オーレリーの幼少時代の回想のお母様も美人だし
アリスみたいな髪型にした幼いオーレリーもとっても可愛かった♥

いわさきふみ先生の「おどれ!南さん」はくっそ笑いました(笑)
興奮したり感情が高ぶると各映画ジャンルの背景や登場人物の幻覚を出してしまうという
映画体質という特異体質の南さんが本当の恋を見つけるまでが最高に楽しかったです~
「だいたい!!好きで映画体質なわけねえだろ!!それくらい分かれよ!!
身の程だと?そんなのくそくらえだ!!」の
一連のコマの南さんとダンサーの動きと表情めちゃくちゃ笑った(笑)(笑)(笑)
嶋野さんも良い感じにイケメンで良かったです~
勇気を出して嶋野さんをデートに誘う南さんと嶋野さん可愛かった!(o´艸`o)♪

秋も深まり読書がたぎる


絵は去年の今頃描いたお蔵入り絵
赤ずきんちゃん。
真性ロリコンだった時由来弥生さんの「大人もぞっとする初版グリム童話」を読んで
一時赤ずきんでいけない想像をしてました(何の話だ)
性に目覚める年頃の少女って良いですね…!
私の画題は、と言うか絵を描く理由は理想の少女を絵で体現する事だったのに、
今や貴婦人ばっかり描いてて少女を全く描かなくなってしまいましたが…


最近読んだ本は林ちいさんの一迅社文庫アイリス「花喰い悪魔は花護りの庭師に囚われる」、
櫛木理宇さんの角川ホラー文庫「ホーンテッド・キャンパス 最後の七不思議」、
仲村つばきさんの集英社オレンジ文庫「ベアトリス、お前は廃墟の鍵を持つ王女」の三冊。


花喰い悪魔は~は宵マチさんの絵に惹かれての絵師買いでしたが、
買って正解でした~小粒ながらもすっきりまとまってて可愛いお話でした(o´艸`o)♪
ニーナと育ての親であるルイス・ガペルの会話やエピソードがいつ入るのかと思いきや、
ルイス・ガペルずっと寝たまま登場しなくてその辺はちょっとあれでしたが、
ニーナの庭師の仕事に誇りを持ってお仕事してる姿に好感が持てたし、
かつての養父で初恋の相手である悪魔イオとの共同生活の様子も
少女小説らしい味付けで楽しそうで良いなあと思いました~
イオの毒舌だけど心根は優しい所もかっこよくて、
「ニーナの従兄で親が死んだので外国から祖父を頼って訪ねてきた」
というでまかせをさらっと口にして
ニーナが「何なのその細かいようで凄くざっくりした設定!いつ決まったの!?」
って思う所とか笑いました。
「俺がこれに手を出すほど女に不自由してるように見えるか?」とかも
自信家のイオが可愛かったです(笑)
カレンデュラも口調とか好みで絶対好きなタイプの美女なのに挿絵無くて残念。
ニーナが実は天使だったイオが天界で育てていた神花で、
ずっとイオがニーナが人間界で成長するのを待っていたと言うのはロマンを感じました~
紫の上計画良いですなあ!(笑)
ラストのイオの「俺が食べたい花はお前だけだ」みたいな台詞にニーナが
「良いわ、私の心の花をあげる」という幕引きは甘くてわずかに官能も感じて良かったです~


ホーンテッド・キャンパスはもう17冊も出てるのか…でそれ全部買ってるのか自分…
今回はハズレが無くて良かったです~
いつも一話はそれオカルトでも何でもないじゃん…っていう外れ話があるのですが。
「壁の美人画」は真夜中に黒々とした目をした日本髪の女が逆さに覗き込んでいる、
蛇のように這って移動するという相変わらず生理的恐怖のツボを押さえた怪異が良かったです~
絶世の美女だったお滝さんが実は酬型恐怖だったという顛末にやられました~
このシリーズはいつもそういう現代になってから解明された精神疾患や機能障害などを
昔の怪異譚と上手く結び付けて謎解きにするのが上手いなあと思います。
「涙壺に雨の降る」はいつもなら外れ回と思うところですが、
個人的に母親の苦労や思いに無頓着な鈍感だが外面の良い娘、という設定に
身につまされる物がありました…
実の娘であっても憎しみを止められないというのがリアルでした。
「最後の七不思議」はこれが新人の作品だったら日本ホラー小説大賞読者賞獲って
ノンストップホラー!とか帯に書かれるような怒濤の展開で良かったです~
まあ元はと言えばこのホーンテッド・キャンパスシリーズも
一作目はその日本ホラー小説大賞読者賞受賞してそのままシリーズ化してるんですが。
ササラ先生の謎と学校という思いが凝り固まりやすい場所に地場が出来て
波長があった者を取り込んで大きくなっていくというホラーファンタジー要素と
行方不明になった男子生徒が夜中訪ねて来て窓の外で延々と心の弱い部分を抉っていくという
思わず夜窓の外を意識してしまう王道のぞくぞく感が良かったです。
男は喜怒哀楽の怒以外の感情を顕にする事が許されない、
真の男らしさとは何だろうという今の風潮に一石を投じる問題提起もいつもながら良かった。
ゴルゴ13みたいな男はコンビニであ、2円ありますとか絶対言わないだろう、
現代にいたら絶対生きづらいだろうとかいう所は笑いました。
森司とこよみちゃんの両片想いラブも相変わらず可愛くてニヨニヨしました~
キャラ変わった小山内に自分が出ないとクリパの女子の出席率が下がるからと言われて
「あっそう」と棒読みで返事する森司に笑った。


ベアトリスはヒストリカルロマン大好きなので美麗表紙も相まって期待値高かったのですが、
兄弟が全員王位につくというイルバスの王位継承の設定とかはまあ面白かったけど
登場人物や展開がひたすら地味で魅力無くて、凄く淡々としてました。
ベアトリスの共同統治している国王である兄アルバートと
弟サミュエルの間で板挟みになる心情は共感しましたが、
何分華が無さすぎてなあ…政治とか政略とか凄く考えられてはいるのですが。
ピアス子爵が出てきた辺りからやっと面白くなってきました。
ベアトリスがあなたの笑みは色気が無さすぎる、女は普通もっと上手くやれる物だ、
みたいな事直球で言われる所は面白かったです。
ギャレットにキスされて驚いて、事前の心構えがいるのだから宣言してからキスして、
と言う所とかは甘くて可愛くてニヨニヨしました~
しかし亡き祖父から託された国政を左右する廃墟の鍵を
ちょっと家捜しした位で見つかる所に隠してるベアトリスにおいおいって醒めました…
でもギャレットがニカヤに向かい見聞を深める所とか
カスティアを廃墟の鍵の先の倉庫にある武器でニカヤに着く前に徹底的に叩く所とかは
良くできてて良かったです。
兄弟三人が血で血を洗う争いをする話だと思ってたので、
ラストは上手く丸く収まって三人の絆が書かれてて爽やかに終わって良かったです~
カスティアとの戦に向かうローゲンに遠回しに開発した缶詰が不味いと言われて
「暗に味の不平を言うのはやめて!」ってベアトリスとか
兄アルバートの王仗であるウィルにプロポーズされながらも
本当は黒髪で胸の豊かな女性が好きです、と正直に言われるベアトリスとか
細かいネタは好きです。でも良くまとまってるけど続きが出ても買わないかな…

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HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

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