忍者ブログ

雨の通り道

5月16日作成 管理人・小雨がオリジナル・版権イラスト、日記などを雑多に書いているブログです。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

波津先生のカラーは相変わらず絶品


最初に描こうと思ってたのは全く違う雰囲気で、
リリー・ヘザーにするつもりも無かったんだけど、
とりあえずこの形のボンネットが描きたかった絵です。
スカートのデザインが浮かんだ時は
胸元の開いたイブニングドレスの上衣と合わせたかったのですが、
この襟のつまった胸元のデザインしか思い浮かばなかったので昼用ドレスになりました(^o^;)
そこはかとなくお人形チックになった気がしますσ(^_^;)?


11月29日発売の波津彬子先生の能をテーマにした短編集、
「幻妖能楽集」、Amazonで通販して発売日に読んでました~
表紙がいつもながらとっても綺麗‼(☆∀☆)
最近の波津先生は洋物が多かったけど、
波津先生の和物もやはり良いなあ~と再確認した一冊でした☆
内容は能の代表的な名作の数々を、
波津先生が少女漫画的な解釈を加えながら漫画化した物。
とは言え、あくまでも波津先生の漫画はあらすじ的な感じで、
漫画だけで読むと若干物足りなかったですが、
監修の山内麻衣子さんのコラムを読んで
ようやく作品の全体像や概要が見えてくるという感じでした~
山内さんの解説は堅苦しくなく
能の見所や作品鑑賞のツボ、能のお約束事なんかをバッチリ解説してくれるので、
波津先生の漫画がどんな所を山内さんの指導で描いたのかが良く分かって面白かったです~
むしろ解説が本編だろ?的な感じもしました(^^;)))
特に山内さんは専門が染色美術史なので、
衣装に対する言及が多くて、舞台衣裳フェチの私には興味深かったし
波津先生が山内さんのアドバイスで衣装の表現に力を入れた事が伝わって面白かったです。
特に「海人」の最後の海人が「龍戴」という頭飾りを付けているというのを忠実に描いている所に
その片鱗が伺えましたv( ̄ー ̄)v
好きだったのは「羽衣」かな~
他のお話の女性達が能の作られた時代的に十二単姿が多かったので、
羽衣の天女の中華風の装いと髪型がとても新鮮で、
もともと天女大好きなので
波津先生の描く可憐な天女様とっても好みでした~‼♥゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚
羽衣伝説というと天女の水浴びを見た若者がその羽衣を隠して
彼女を天に帰れないようにして妻にする、という話を思い浮かべますが、
羽衣を拾うのが壮年の男性という所に能の性格が出ている気がします。
天人が死ぬときに頭の花が萎れる、身体が臭くなる等の前兆があると
山内さんの解説で書かれていたので、
波津先生の漫画でもその表現がありますが、
花が萎れるは可愛いけど身体臭いのか~…とちょっと生々しく想像してしまいました(ー_ー;)
天女が語る天の都の
玉で飾られた宮殿や黒衣の天人と白衣の天人が十五人ずつ仕えているという様子も
雅な描写でとても素敵でした~(*ノ▽ノ)
「葵上」も源氏物語のなかで六条の御息所が一番好きなので楽しめました~
能に出てくる鬼が持つ杖の解説など、
漫画を読んだあとに読むと分かりやすくて良かったです。
元皇太子妃で才色兼備の完璧な貴婦人って素敵ですよねえ…(o´艸`o)♪
そんな美女が浅ましい鬼になってしまうというのが何とももの悲しいです。
波津先生と山内麻衣子さんのタッグで、
能に対する興味が深まる趣深い本で良かったです~‼((o(^∇^)o))


そして先月27日発売の月刊flowers1月号で
波津先生のふるぎぬや紋様帳が巻中カラーと言うことでこちらは書店で買ってきました~
ふるぎぬや、カラー扉の白妙の着ているあやかし柄の羽織可愛い♥
本当は着物絵はオーソドックスなお花が一杯の模様が一番好きなのですが、
白妙のキャラと年齢的にあんまりキャピキャピした着物は着せられないのは仕方ないかな(^-^;
内容はいよいよクライマックスと言うことで、
伊都子のおばあちゃんが夢に出てきたり、
藤のはこせこが再登場したり、核心に近づいてどきどきしました~
次号(3月号)で最終回らしいけど、表紙&巻頭カラーだと良いなあ。

他の作家さんで印象に残ったのは、西炯子さんの「初恋の世界」。
黒岩嬢の豪華すぎる結婚式の様子がぶっ飛んでてとっても楽しめました~
神前式を済ませて花嫁花婿が牛車で登場とか、
地元局アナによる司会とかハイビジョンテレビ等の豪華商品が当たるビンゴ大会とか、
金にものを言わせて人海戦術で熱々サーブの料理とか。
いつの間にか色打掛‼いつの間にかカクテルドレス‼とか
登場人物と一緒に豪華絢爛なバブル時代とみまごう結婚式を味わえて楽しかったです。

新井理恵先生の「新井理恵劇場 異世界転生猫山さん」も
主人公の男子が黒髪で私好みで良かったです(笑)猫山さん毎回笑えて好きです‼(^^)b
いちいちツッコミ所満載の展開の内にも
流行りの異世界転生モノをおちょくってる感じもあって好きです~
「何だろう…幼なじみがナースで癒し系とか色々もりだくさんなのに全然嬉しくない…」
っていう主人公の呟きが好き(笑)

赤石路代先生の「神無月紫子の優雅な暇潰し」も
ゾンビ映画について熱く語る紫子さんが可愛くて
最後皆が幸せになって悪者は成敗される痛快で優しい世界に和みました~♪

わか眉ぎん先生の「咲かずの奇話」も
わか眉先生いつも大正浪漫世界観のレトロなお着物や作風が好きなので読めて嬉しいです~
朱知の髪型と薔薇柄の羽織可愛い♥
四季子ちゃんも話全体も明らかに鬼滅意識してるっぽいけど、
四季子ちゃんのデザイン禰豆子ちゃん似で可愛い~♥
菖蒲井教授と塔之助の切ないすれ違いが良かったです~
朱知が官能小説作家だったのも
塔之助がそのファンだったのもやられた‼(>∀<)
シリーズ物意識してるんだろうけどまず続かないだろうな…と思いつつ
わか眉先生の作風好きなのでまた新作読みたいです‼(* ´ ▽ ` *)ノ


他の掲載作品もそれぞれに味があって、ここに上げた作品だけじゃなく
全ての掲載作品が一丸となって大人向け少女漫画という雑誌のカラーを織り成してる感じが
とても独特の読み心地があって好きでした☆
連載作品だけじゃなく読み切り作品にもそのカラーが反映されててまとまってるしとても好き。
PR

最近読んだ色々感想


アクキーと一緒に初めてマグカップも作りたくて描いた粉雪。
結果は印刷所のテンプレートの説明不足で絵の上下が切れてしまいましたが(;ω;`*)
イラスト自体は可愛く整って描けてお気に入りです♪
こういうぺたっと足を投げ出して座ってる絵って少女らしくて好きです~


最近読んだ本はトリイ・ヘイデンのノンフィクション
「うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語」、
仲村つばきさんの集英社オレンジ文庫
「廃墟の片隅で春の詩を歌え 女王の戴冠」の二冊。


うそをつく子は、
私の大好きなノンフィクション作家・トリイ・ヘイデンの
何と16年ぶりの新作ノンフィクション。
これまでのシリーズは教師で児童心理学者であるトリイが
過去に出会ったアメリカの小学校や障害児学級、
または病院等での担当児童の子供達との交流を描いた物でしたが、
今作では夫と共にウェールズに渡って娘を育てながら、
精神に問題を抱える子供達のためのグループホームに
ボランティアとして関わる事になったトリイが出会った
ジェシーという9歳の少女との交流の日々を描いた物語。
ネットサーフィン(死語)していて偶然発売を知って、
矢も盾もたまらずAmazonでポチりました~(☆∀☆)
最後に発売されたノンフィクション、
「霧のなかの子」を読んだのが二十歳の時で、
その時の強い印象がいまだに残っているので、
またトリイのパワフルで人生を楽しむ術に長けた仕事ぶりが読める!!と
喜び勇んで五時間半かけて一気に読みました~

四人姉妹の末っ子として50歳の母親から生まれ、
「予定外の子」で
産後鬱の母親とアーティストの父親から十分な育児を受けられず育ったジェシーは
日常的に嘘をつき、暴力をふるう扱いにくい子供に育ちます。
両親から家に帰ってほしくないとはっきり言われているジェシーは
ボランティアとしてやって来たトリイに反発しながらも
次第に心を開いていくのですが…

相変わらずノンフィクションでありながらミステリーの様に謎めいて
ページをめくる手が止まらないリーダビリティは健在でしたが、
正直に言うと、
やはり今までのノンフィクションシリーズと比べると
若干パワーダウンしている感は否めなかったかな…
トリイ自身が70代?と高齢ですし、仕方のない事とは思いますが、
アメリカ時代の教師やセラピストとして活躍していた頃と比べて
ウェールズの独特の気候や環境の印象もあって、
随分曖昧模糊とした印象を受けました。新鮮と言えば言えないことも無かったですが。
トリイの作品で好きだった、
子供達と向き合う時間の外での回りの同僚達や友人達との気兼ねないお喋りとか、
人生を楽しむ術を知っていた生き生きとした人柄が
今作ではあまり感じられなかったかなと。
トリイのユーモアの感覚が、過酷な状況におかれた子供達の辛い境遇を読む苦しさを
上手く中和してくれている所が好きだったのですが。
でも、新天地ウェールズで羊を飼いながらヒースの咲く湿原で生活するトリイの物語も
独特の世界観と魅力があってこれはこれで良かったかな。
ジェシーの抱えた性的虐待の問題も、
今までのシリーズの様にセンセーショナルになりすぎないように書かれていて、
テーマ性という意味ではやや弱いものの、
ノンフィクションである以上はそれもまた仕方のない事ではあるのかな。
両親に必要とされず、里親の家を転々とするジェシーがとても悲しくて、
グループホームのスタッフであるジョーゼフにいたずらをされたという嘘が
彼の人生を台無しにしてしまうことになるとは思わなかったというジェシーの
「ただジョーゼフとマリーナとピクニックに行きたかっただけだったんだよ」
というたったそれだけのささやかな願いに、
ジェシーが今まで本当の意味で自分のものを一つも持てなかった悲しさと
切なさが伝わってきて、とても胸に詰まされました。
ラストのジェシーに一番のお気に入りだった子犬のパペットをプレゼントしたトリイが、
ジェシーの幸せそうな様子を見ながらグループホームを去り、
それから何十年も全く音信が無かったジェシーから
本を出すようになったトリイにアメリカからのファンレターが送られてきたなかに
ひっそりと美しい女性の写真と「これが今の私の家族です。あなたが知りたいと思って」
というメッセージが書かれたジェシーの手紙が送られてくるエピローグが
このノンフィクションシリーズのお馴染みの
途中でどんなに胸が痛くなる過酷な状況が子供達を襲っても、
最後にはノスタルジックな幸福感が溢れる文章でしめくくられる感じが変わっていなくて
とても感動しました。
十六年ぶりにトリイの新作が読めて本当に良かった!!
表紙の大竹茂夫さんの怖いんだけど不思議に心惹かれる不可解な生き物達を描いた挿画も
変わっていなくてとても安心しました。


廃墟の片隅で春の詩を歌えは
今月3日にブックオフで110円で買えました~
コロナの新規感染者が減少し始めた9月から10月、11月と
三ヶ月連続で29日のブックの日に町田・関内・あざみ野・センター北と
久々にブックオフ巡りが出来てめちゃくちゃ嬉しかったのですが、
せっかく感染者が減ってる平安の時期だったから
もっと3日に一回位通ってても良かったなあ~と後悔していたのですが、
そうこうするうちにオミクロン株が入ってきてしまい、
気持ち最後のつもりで行ったあざみ野のブックオフで
まさに欲しかった廃墟の片隅で~があって運命を感じました(///∇///)
本当はこの前に「廃墟の片隅で春の詩を歌え 王女の帰還」という前編があって
そちらは買えていないのですが、
後編だけでも十分楽しめて凄く良かったです~!!
仲村さんの廃墟シリーズ、一作目の「ベアトリス、お前は廃墟の鍵を持つ王女」は
そこまで高評価で無かったのですが、どんどん面白くなるなあ~☆
重厚な王朝絵巻でもありながら、
少女小説風のロマンティシズムもしっかり入っていて読んでいてとっても楽しかったです!
前後の展開が分からないのはアレでしたが、
革命で地位を追われたベルトラム王朝の三人の王女の末娘アデールが
夫のグレンと共に新興で開放的な気風のニカヤへ公務に向かうところから始まって、
炎帝と呼ばれる豪放なニカヤ国王マランとの駆け引きや
王弟ユーリからのアプローチなどを受けながら
アデールがニカヤの自由な発想の政治に感銘を受ける冒頭から引き込まれました~
ニカヤ語とイルバス語を自在に操ってグレンを揺さぶるユーリ王子達との
政争と言うほどではないですが腹の探り合い?も楽しめました。
マラン国王が美貌の王妃を略奪した敬意も面白くて、
夫を立てる控えめな王妃に見えて狩りの名手で
ウサギを事も無げに仕留めるニカヤ王妃様も素敵でした♥
ニカヤの開放的なお国柄も生き生きと書かれていて、
実際にアデールと一緒に観光気分が味わえました♪

アデールの長姉で王政復古で女王として即位しているジルダと
自分の子に王位継承権を与えたい次姉ミリアムが
母王妃マリガと宮廷画家との間の
不義の子だったと告白された時の二人の衝撃とやるせなさもよく伝わって、
ジルダが王杖エタンに命じてミリアムを毒殺せざるを得なかった苦悩も読んでて苦しかったです。

アデールがただ人形のように周囲の言いなりになり王女ではなく、
国民が希望を持って生きられる国にするために
自らが王冠を被る決意をするところと、
女王ジルダを自害したと見せかけてニカヤへ密かに逃れさせ
第二の人生を始めさせる事を選ぶ所、
そしてクライマックスのカスティアとの長期戦の大勝利の描写は
とてもカタルシスがあって良かったです~
全てが終わり女王として王冠を被ったアデールのもとに
ジルダから春の詩を歌う手紙が届くところは泣けました。
でもなあ~、
王女の帰還を読んで無いのでエタンとアデールの関係や絆が分からなかったこともあり
グレンがあっさり死んじゃって結局本当の意味でアデールから愛してもらえなかったのは
可哀想過ぎやしないか?(^^;)))
グレンもアデールを愛しすぎるあまり
彼女を鳥かごの中に囲って一切外の情報から遮断させるとか酷いところもいっぱいあったけど、
エタンとのあれこれはあったのでしょうが、
アデールがあっさりエタンを愛してると告白する所はちょっと微妙…
王道でテンプレでも
アデールはグレンと幸せになって欲しかった…ヽ(;▽;)ノ
ともあれ、エンターテイメント性たっぷりのヒストリカルで
とっても私好みで良かったです~‼゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚

宇佐美まこと「角の生えた帽子」感想


Twitterでとあるフォロワーさんがシックな紺色(黒?)のフリフリドレスを描かれていて、
それがとても新鮮で素敵だったので
私も一見地味な色で可愛いデザインのドレスを描きたいと思って描いた絵。
観用少女のイメージにしてみました。
塗りが凄く汚くなってしまったのですが、
Twitterの頂くいいね数はこの画風の方が粉雪描く時の画風より明らかに伸びるので、
私に求められてる画風はこういうドレス絵の方なのかなあと思いますσ(^_^;)?
粉雪の画風も私は描くのも見るのも大好きなんだけどな~(^o^;)


デビュー作の角川ホラー文庫「るんびにの子供」の感想をこのブログにも書いた、
宇佐美まことさんの同じく角川ホラー文庫「角の生えた帽子」、
ブックオフで110円だったので買ってみたのですが、
これがもうめちゃくちゃ面白かったです~‼゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚
同じホラー短編集でもるんびにの子供は一話一話がやや長めな分
話も込み入った物になりがちで読むのがダレる部分もありましたが、
今作は全12話の短編集で、ひとつのお話が30ページ前後とコンパクトで、
ちょうど良い長さでさくさく読めて良かったです‼(☆∀☆)
次から次へと紡がれる恐ろしく毒の効いたホラーの数々が万華鏡のようで、
あまりの面白さに最後の数話になると読み終わるのが勿体ないくらいでした(*´艸`*)
帯に一気読み必至‼とか書いてあるの期待してなかったけど本当でした~(///∇///)
では全12話全ての感想。
いつもは短編集でも何話かは読み終わると忘れちゃうのもあるのに、
今回は読み終わってすぐなのもあって全部思い出せます~‼

【悪魔の帽子】
主人公が双子というだけでもどんでん返しだと思ってたのに、
更に三つ子だと知らされる所はやられました~
生まれた時に一番小さく弱かったからという理由で母親に殺された三つ子の末の弟の魂が
女に憎悪を抱くようになり、
兄二人を操って女を暴行しては惨殺するという筋立てが凄く好きでした。
三つ子の次兄で主人公の僕が医療機器の部品組み立ての工場で無心に働いている時、
ふわっと空中に浮かぶ様だというのが実は伏線だったのね~と爽快でした。

【赤い薊】
わずか7ページの掌編ですが、
家事を一切しない横暴な夫に隷属し続けた妻の最期の復讐が
庭だけでなく家の中と夫にも侵食する
薊の真っ赤な花に託される形で成就するというのがなかなか怖かったです~

【空の旅】
一番好きでした。音楽教師で孫娘のピアノの才能を信じてやまない孫煩悩の老女が
実は数年前の飛行機事故で亡くなった乗客で、
慰霊碑を立てられてしまったから空港から動けなくなってしまい、
同じように自分が死んだと気付いていない人間の水先案内人をしているという設定が
話自体は結構胸くそなのにやけにお茶目に思えてしまって。
「とても良い…空の旅よ」というラストの老女の台詞がとても好き。

【城山界隈奇譚】
確かに王道だけど結構平凡な話だったな…
10年以上も27歳のままの図書司書の女性の存在を
本人があっさり示唆しているのがちょっと捻りが無かった。
でもでバスの最後尾の席に座っているときだけ見える
自転車の二人乗りの人物達とか、
七不思議っぽい怪異はまあまあ楽しめました。

【夏休みのケイカク】
これもイヤミス感あって結構好きでした~
ラスト過去の自分に父親の愛人を殺害する計画を実行させる私の
あの女だけは許せない。決して。という締めくくりが狂気を感じさせて良かった。

【花うつけ】
ちょっとオムニバスっぽい感じで
花専門のカメラマンMの語る花に関する怪異を主人公が聞くという語り口が楽しめました~
花うつけと呼ばれた老人の庭に咲く桜の間から顔を覗かせる女の白い顔とか、
なかなかゾクゾク出来たし、
夫の亡き前妻の好きだったオールドローズをいやいや世話していた元秘書の女性が
夫が脳梗塞で不自由な体になった途端
「私、薔薇は大嫌いなの」と態度を豹変させる話は小気味良ささえ感じました。

【みどりの吐息】
ちょっと寓話的なお話で、
ギリシャ神話のアポロンと木になってしまったニンフの話を思い出しました。

【犬嫌い】
みっちゃんが殺してしまった犬ジョンの幽霊の描写が好きです~

【あなたの望み通りのものを】
ちょっと世にも奇妙な物語っぽいお話で面白かった‼((o(^∇^)o))
依頼人の要望通りのDVDを作って売っている会社リアライズの作り出したDVDで
二歳の時に事故死した幼い息子秀一の成長する姿を観て慰められた夫婦が、
本当の願いを叶えるまでのお話。

【縁切り】
なかなか王道で良かったです~
主人公の狂気と重すぎる愛情が怖かったです。

【左利きの鬼】
鬼子母神の化身の中年女性の働きが面白い話でした。

【湿原の女神】
一番微妙だったかも…でも爽やか感動系を最後に持ってくるのは構成としては正解なのかな。
全体的にぼんやりしてたけど、イタチのキャラはまあまあ好きです。


後半にいくにつれて話にパンチが無くなっていった気はするけど、
とにかく各話のオチの後味の悪さの塩梅が絶妙に好みでした‼(*^▽^)/★*☆♪
ホラーは平和な屈託ない時代でないと読むのが辛いものがありますが、
今作はさらりとしていてあまり生々しさが無いので軽く読めて良かったです‼
月並みですが、一番怖いのは生きている人間というのがぴったりな短編集でした。
100円オフクーポンがあったので実質10円でこんな快作が買えて大満足‼(。ゝ(ェ)・)-☆

オレンジ文庫と増刊flowers冬号感想


絵は今風の絵柄と塗りに挑戦しようとして撃沈したミニキャラミニー
粉雪やユーディ描く時とその他の新し目のオリキャラ描くときは
密かに?髪の描き方を変えているのです~
今はこういう髪が束になった絵柄が流行りですよね。
粉雪達みたいな一本一本髪を描く描き方してる人今いないので、
他の方の塗りを参考に出来ず自己流の拙い塗りしか出来ませんヽ(;▽;)ノ
で、私このポーズしか描けないよな…


最近読んだのは湖池ことりさんの集英社オレンジ文庫
「リーリエ国騎士団とシンデレラの弓音 綺羅星の覚悟」と
白州梓さんの同じく集英社オレンジ文庫「威風堂々悪女」2と3。


リーリエ国はこの前書いた4巻の後すぐ2巻(綺羅星の覚悟)が手に入ったので即読みました~
相変わらず最初の方は
普段読んでる甘甘恋愛ものとは大分趣の違う文章や設定に慣れるのが大変でしたが、
ノッて来るとやっぱり面白い~☆
戦闘競技会という騎士達の晴れ舞台に賭ける各国の騎士達の戦う理由や
その背景にあるドラマも様々で、引き込まれます~
フォルビナとエベロの
互いに大事に思っているからこその譲れない想いが切なかったですー
リヒトが好きだからこそ
ただ守られるだけのお姫さまじゃなく、
いざという時自分を見捨ててでも騎士として認めて欲しいというニナの願いも良く分かって、
ニナが出場する競技会に出られないリヒトが真っ青になりながらも
強くありたいと思うニナを見守る所とか、
その後のニナを守るよりロルフがイザークの隙を付くための機会を作る事を優先したリヒトとか
とっても心に響いて読みごたえありました~
とにかくこの作品はクライマックスの戦闘競技会の描写が
凄く手に汗握る感じでそして感動的‼(*;д;)ノ毎回うるうるしちゃいます。
リヒトの今まで大事にしていた人が簡単にいなくなってしまった経験から、
ニナを失うのが怖くて仕方なかったという告白と、
ニナの自分を初めて見つけてくれたリヒトから
本当の意味で騎士として認めてもらったという感慨がとても心に染み入って良かったです~
相変わらずリヒトの軽いしゃべり方とニナ溺愛も可愛くてニヤニヤ♥
ニナの可愛さに彼女のベッドで悶絶してるリヒトを見たロルフの
「存在自体全て忘れて構わない。兄としてはそれを強く進める」という台詞も
相変わらず辛辣で笑いました。


威風堂々悪女は2巻買ったのがかなり前で、
更に2巻の3分の2位を1か月前位に読みかけたまま放置してたのですが、
3巻を買ったので重い腰上げて読んでみたら結構楽しめました~
2巻は皇后純霞の恋が報われて良かった‼
雪媛好きじゃないけど
純霞に毒を盛られた細工をして彼女を陥れようとすると思わせて
純霞の恋人と一緒に新たな人生を始めさせようと取り計らう所は
とても恩情を感じて爽やかな落とし所で良かったです‼
3巻は芳明に冷たくされてぼろぼろ涙流す僂が可愛すぎて全て持ってきました(笑)


Twitterでflowers増刊冬号で波津彬子先生が表紙&描き下ろし読み切り巻頭カラーと知って
Amazonで通販しました~
久々のflowerls増刊楽しめました♥
大人向け少女漫画もやっぱり良いなあ~

波津先生の「秘密の想い人」カラー1ページ目、
オーディンの毛並みの灰色とエンリエッタの服の水色が美しい調和を奏でていて、
装飾的な金のお花も綺麗で良かったです~
見開きカラー扉は水色と白基調という私の大好きな色の組み合わせで、
エンリエッタの白いアールデコ調ドレスに入った金色の模様もとても素敵で美しかった~
これだけで買った甲斐ありました‼゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚
お話自体は何て事無いさらっとしたお話だったけど、
ほのかに色気を感じさせるBLで良かったです~
エンリエッタが恋の主体になるのではなく、
あくまでも作家の性で見守る側なのが良いなあと。

西炯子先生の「(泣き)かっこ なき-」も
寂しい老人の可哀想な話で終わらせずに
転んでもただで起きないと言うか全く懲りてない次郎たんに笑いました。

江平洋巳先生の「オリオン The lotus」も
天馬と愛華の切なくも美しい恋が良かったです~
愛華ちゃん清朝中国の旗袍と髪型がとっても似合って可愛かった~♥

第1特集の秘密の恋も良かったですが、
第2特集の推し活!も濃くて
色んな先生のディープな推し語りが聞けて面白かったです~(* ̄∇ ̄*)
えすとえむ先生の闘牛士のおっかけ記とか本当に未知の世界で興味深かったです。
旅先でのハプニングの数々にもめげずに推し闘牛士を追っかけるえすとえむ先生に感服!

タアモ先生の「愛しの彼女は隠れオタク」も
黒髪美人の山猫先生のリアルなオタクの生態が良く分かって面白かったです(^^)b

荒井理恵先生の「阿那亜鬼威保育園‼」も好きなシリーズですー
希由ちゃんの控えめにみえて物事をバッサリ言う所嫌いじゃないわと言う翔夜君が好きです(笑)
毎回日和ちゃんの暴走にツッコむこの二人が好きです(笑)

まおのはちこ先生の「終雪にくちづけ」は
傷物の女を義理で嫁にもらってくれたと思ってる皐月さんと
前々から皐月さんが気になってたけど素直になれない寿也君が
不器用ながらも本当の夫婦になっていく感じが可愛く描かれていて良かったです。
絵も今風で綺麗♪

四乃原目黒先生の「ほんとのきもち(仮)」は
ネトゲという今の時世を反映する題材で、柴犬の正体が意外すぎました…‼


やっぱり増刊flowers好きだなあ~
絵は正直楽描きレベルの先生もいるけど(^-^;
リアル少女向け漫画にはないテーマやお話運びが新鮮で楽しめました♥

どきっ☆junさんとX'masソングだらけのオフ会ぽろりは無いよ‼


と言うわけで、今日はjunさんにセンター北までご足労頂いて
カラオケ店で三時間みっちりデートして参りました~(。ゝ(ェ)・)-☆
今はマスクなしで会話している人が周り中にいるカフェより
かえってカラオケ店の個室の方が安心かな?と思いまして(((^^;)
8月頃は今年はもうjunさんとデートは無理かな…と思っていたので
一年1ヶ月ぶりに邂逅が果たせてとっても嬉しかったです~‼ヽ(;▽;)ノ
カラオケデート、新鮮で楽しかったです~ヽ(●´ε`●)ノ
私はすぐ声が割れるので一、二曲しか歌わないつもりでしたが
思い返せば結構歌ってしまったなあ~(^o^;)
室料三時間でメイン料理1品とサラダ、ドリンクバーとソフトクリーム食べ放題がついて
1530円のランチセットのお値段もとってもお得~☆

待ち合わせは11時15分にセンター北改札。
私は10分前位について待っておりましたが、時間通りjunさんがご到着~((o(^∇^)o))
お互い再会を喜び合い、早速カラオケ店へ。
私は去年の10月のデートの時にjunさんから頂いて二人で双子コーデして写真撮った
赤いチェックのジャンパースカートで行きました~
junさんが「私も着てこようか迷ってたの~(。>д<)」と残念がられてましたが、
私は一年1ヶ月のブランクを全く感じさせないマブダチ感にすっかり満足でした☆
カラオケ店について料理を決めて予約していた個室へ。
料理本職のレストランかと思うほど種類が充実していてびっくり‼
パスタやカツカレー等もあったのですが
結局カロリーと食べやすさの観点から二人ともハンバーガーを注文。
サラダは二人ともゴマドレッシング♪
私はシーザードレッシングと迷ったのですが低カロリー重視で(^o^;)

予約していた個室は広くはないけどゆったりとくつろげる雰囲気で良かったです~
まずは二人でプレゼント交換⁉しながら料理を待つことに。
私は地元のケーキ屋さんポンデラルマのマカロンを持参したのですが、
ケーキと同じ位痛みやすいという事だったので心配です…( ノД`)…
でも以前一回だけポンデラルマのマカロンを頂いて絶品だったので、
絶対junさんにもお渡ししたかったの( >д<)、;'.・
心を込めて書いたお手紙と粉雪達のポスカも喜んで頂けて良かった♪


junさんからはこーんな素敵な缶入りチョコレートと
これまたキュートなアドヴェントカレンダーを頂きました~゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚
くるみ割り人形が描いてあるからきらきら星さんお好きだと思って~と仰って頂きましたが、
本当にツボ~‼(☆∀☆)文字が書いてある屋根が可動式な所もニクいです‼(*>∀<*)
チョコレート、クランチっぽい感じで美味しかったです~♥
アドヴェントカレンダーも頂くのは二回目ですが自分では買えないので嬉しい~(。・´д`・。)
ほのぼのした絵本のようなイラストがとっても可愛い‼♥
こちらは12月になるまで大事にとっておきます‼

間もなくポテトを添えたハンバーガーとサラダが運ばれてきてランチタイム。
ハンバーガー期待してなかったけど普通に美味しくて良かったです~
パンもパサパサしてなくて程よくもちっとしてて♪
サラダもゴマドレッシングが良く合って美味しかった。

で、食べ終わった後じゃあ歌うべか~と言うことで、
私が先陣を切ってずっと歌ってみたかった
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…一期のOP
「乙女のルートは1つじゃない!」を歌ったのですが、
私声量無い上に演奏の音が大きすぎて自分でも自分の声が良く聞こえませんでした( ´△`)
その後junさんがヨルシカの「ただ君に晴れ」を歌って下さいました~(*≧∀≦*)
知らない曲だったのですが、
最近の歌なのにちょっと昔のポップスっぽいノスタルジックな雰囲気があって良かったです~‼
junさんのお声も本当に高音が綺麗で(*^▽^*)
その後お喋りもしつつ断続的に何曲か歌いました~

私のリクエストでjunさんの歌って下さった紅蓮華はアニメ映像付きでテンション上がる~☆
junさんは「私の声高めだからLISAみたいなドスの利いた声出ないんだよね~(^-^;」
と仰ってましたが、高音の可愛いお声の紅蓮華もjunさんらしい紅蓮華で素敵でした(*^ー^)ノ♪
後はバブル時代には日本のドラマも映画も大抵ラストはX'mas舞台で、
ヒロインがずっと悩んでるだけの映画だけど主題歌だけが良かった、という前降りで
辛島美登里さんの「サイレントイブ」も歌って下さったのが嬉しかったです~
サイレントイブ、生まれて初めて買ってもらったピアノ演奏のX'masCDに入っていて、
自分でも歌ったことのある好きな曲なのです♥
音域がjunさんのお声にぴったりで、高音が美しく伸びて素敵だった~(*ノ▽ノ)
画面にjunさんがファンのわたせせいぞうさんのイラストが出たのも良かったです♪
私は何歌ったかな~
はめふらの次に歌った聖子ちゃんの「pearl white eve」は覚えてますが。
ロマンティック艶っぽい歌詞が好きなのです~♥
あとは声が割れて鶏が絞められてる様な声で歌った
AKBの「恋するフォーチュンクッキー」とか(ヽ´ω`)
後半はLet it snowとかSleigh  Ride なんかをBGM代わりに流してたのも
いかにもX'masオタク同士っぽかったです(*´_⊃`)人(´⊂_`*)
そして何と言っても
竹内まりやさんの「素敵なホリデイ」をデュエット出来たのがとーっても嬉しかった~
AメロBメロをそれぞれ歌ってサビを一緒に歌う、みたいな感じでしたが、
junさんのブログにもよく登場するX'masのシンボルとも言えるこの曲を
junさんと歌えて本当に幸せ~(o´艸`o)♪

お喋りの方も盛り上がって楽しかったです~(* ̄∇ ̄*)
私の「カラオケで一人で歌いたいのに『あっその曲私も知ってる~☆一緒に歌お☆』
とか言われるとむかつきません⁉」という言葉に
「私退職する時のカラオケで空気読めない新人社員にそれやられて
『私のラストコンサートを邪魔しやがって…』っていまだに許してない」というjunさんに
「うわーそれは絶許ってやつですね‼」と言う私とか(笑)
お互いお薦めしあってた映画
「ラストクリスマス」と「イエスタデイ」の感想大会(?)も。
ラストクリスマスの歌詞、「去年のX'mas僕のハートをあげた」はそのままの意味で、
そこから想を得てストーリーを考えたんだな~と思って、というjunさんの言葉に
そうだったのか~‼!!(゜ロ゜ノ)ノと全く気付いてなかった私σ(^_^;)


「今時の曲は何か暗いと言うかみんな悩んでるのかしら」という話題にもなり、
LGBTとかポリティカルコレクトネスとか人権のあり方が複雑化している社会の中で、
昔みたいに人生を謳歌するような気持ちになれないのかもしれませんね~とか真面目な話も。

もちろんX'masの話もいっぱいしましたよ~‼
11月も中旬になってこの街の地味さ‼怠慢としか言いようがない‼((ヾ(≧皿≦メ)ノ))
と息巻く仲の良いX'mas原理派のjunさんと私(笑)
こういうお話が一年中出来るjunさんがいてくれて本当に嬉しいわ~(〃⌒ー⌒〃)ゞ
モニターに写し出される中欧や東欧の映像を観て、
「あーここ行ったよ~」「シェーンブルン宮殿でコンサートがあってバレエもやってね~」
というjunさんに「ヨーロッパ行ったことあるの羨ましい~(;ω;`*)」という私とか。
そしてしつこく粉雪と聖夜ネタを挟んですみませんでした(ー_ー;)
X'masも近づいてるし話したい時期だったの~( ノ;_ _)ノ

たっぷりカラオケとお喋りを楽しんで、
ラストはテンションあげてこー‼と「恋人がサンタクロース」を二人で歌って〆でした~
いや~最高の選曲‼盛り上がって良かったです(* ´ ▽ ` *)ノ
junさんの仲良し奥様3人組で
今年のX'masみなとみらいのホテルにお泊まりする計画なんかを楽しくお聞きしつつ、
地下鉄のホームまでご一緒してお別れしました~
最初はそんなに歌うつもりじゃなかったし実際声が割れて全然出なくて酷かったけど、
カラオケデート繰り返しになりますが新鮮で楽しかったです‼♥
junさんの可愛くも美しい清んだ歌声を堪能出来たし、
一年1ヶ月ぶりに友情を確認しあえて嬉しかった~(。・´д`・。)
junさんがブログに載せてらした
ホテルの個室でのお友達とのアフタヌーンティーとは比べるべくもありませんがσ(^_^;)?
誰にも邪魔されないカラオケ店の個室もそれはそれで乙でした♪
食べ放題のソフトクリームもミルキーで美味しかった☆
junさん、はるばるセンター北まで愛を確かめに来て下さり
素敵なプレゼントまで本当にありがとうございました~‼(///∇///)

junさんから頂いたトッコさんの袖口のレースが何ともロマンティックな夏用ニットと♪

大人っぽいお色の透け感が素敵なワンピース☆
いつも私には勿体ない可愛いお洋服をプレゼントして下さり
本当にありがとうございますヽ(;▽;)ノ

次回のデートはいつになるかしら?
でも何年会えなくても友情が揺らぐことは無いと確信した晩秋のデートでした(*^-゜)vThanks!

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

フリーエリア

最新トラックバック

プロフィール

HN:
小雨
性別:
女性
職業:
大学生
趣味:
読書、映画鑑賞
自己紹介:
7月15日生まれのかに座、A型。
めんどくさがりでものぐさ。

バーコード

ブログ内検索

P R

Copyright ©  -- 雨の通り道 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by petit sozai emi / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]